黒獅子と9人の女神の物語   作:面心立方格子

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アニメとオリジナルを繋げたらいいなぁと思いつつこの回を書いています。リアルが忙しすぎて、頭が痛いです......
スノハレが聴きたくなる季節になりましたね.......
オリキャラが出ます、少しアニメというか公式設定とズレるかもしれません。そこはお許しを。


#73 大人たちの思い

「やっほ、優花。仕事中?」

「あれ?百合子じゃん、待ってね。今ちょっと帰る準備してるから!!」

「うん、焦らないでね。」

 

 

「ごめんごめん、待たせた?」

「少し待ったかな?」

「うう.....そこは待ってないよって返してよぉ.....」

「気の利いた返事は出来ないんだ.....それで、どうなの?そっちは?」

「うん.....今は本当に事態が複雑で、捜査するのも一苦労なんだ。一応これはまだ一般公開されてないから、さすがに捜査情報は話せないよ。」

「うん、別にそれはいいの。仕事だから.....でも今回は、一条さんが心配なんです。」

「伊月くん?あぁ.....確かに今は辛いね。」

「私も担任として何か力になってあげたいんだけど.....どうしたらいいかな?」

「それは百合子が考えて決めなよ。伊月くんは、優しい人だから先生が出した答えをすぐ否定するようなことは絶対にしないよ。」

「優しい.....か。手を伸ばす優しさと受け入れる優しさ.....私は今それで悩んでるんだ。一条さんが何があって悩んでるかは私には分からない。でも.....ただただ手を伸ばしてあげるだけだったら.....一条さんはどうなるのかって。あの子に限って無いと思うけど手を伸ばしてくれるまで何もしないってことにはなって欲しくないから.....」

「優しさの形は人それぞれだよ、百合子。でもさ.....伊月くんなら受け入れてあげる準備をして、あっちが話してくれるまで待ったらいいんじゃないかな?伊月くんも今悩んでいるし.....何より心の傷が深い.....μ'sの皆ならあの子を受け入れてくれるし百合子がいたら.....心ない大人たちの代わりになってくれると思ってるよ。」

「うん.....少し考えてみるよ。」

「私はそんなメンタルケアが出来るほど器用な質じゃないからさ.....せめても、伊月くんの為に1つでも多くの情報を手に入れたり、捜査しなきゃって.....任せたよ、百合子。」

「私にどこまでできるかは分からないけど.....やってみるよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「.........」

私は今、病棟にいる。敬一の手術は一応終わって、今は体調が回復するまでは経過観察だそうだ.....

 

「なぁ、敬一。お前が伊月との関係を話したことはすぐに分かったよ。伊月はあのことを知ったんだな.....白鴉や城善寺が動き出すのはあまり時間がかからないだろう。それまでには.....治ってくれよ。」

「黒柳さん.....」

「?.....南さんか。連絡が来たのか。」

「はい、商さんに電話を貰って....先輩、大丈夫なのですか?」

「今はまだそうとは言いきれない。生と死の境目を今はさまよっている。それに.....伊月は自分と敬一が血の繋がっていない家族だということを知ったみたいだ。恐らく.....敬一が話したんだろうな。」

「そうですか.....」

 

「南さん.....恐らくあいつらの標的はおそらく音ノ木坂学院だ。間違いなく、伊月の場所を奪うように動くはずだ。」

「でも、あの人の娘さんがいるのよ。!そんなに上手くいくかしら?」

「分からない.....だが、あの女は娘を道具としか思っていない。おそらくは.....娘もろともやるかもしれないな。学校を救う為にμ'sの人達と縁を切って学校を去るか.....残って学校の無関係の人達を巻き込んで怪我をさせるか.....伊月にとって辛い選択を迫るだろうな.....」

「可能な限り私も動きますが.....」

「私たちも可能な限り阻止する。だが.....万全とは言えないだろうなぁ.....」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日

絵里side

 

私たちは、にこにサプライズライブをした。にこは今まで『スーパーアイドル矢澤にこ』として生きてきて、家族もそれを信じている。だから私たちはその尊敬を壊さないように、にこがセンターで私たちがバックダンサーのライブ『矢澤にこ引退ライブ』を開いた。これで、にこは『スーパーアイドルの矢澤にこ』から『μ'sの矢澤にこ』になった。これを思いついた穂乃果たちは本当に頭が良いわ.......でも

 

 

「伊月くん、何かあったのかなぁ.....?今日は来てなかったし.....」

「さぁ.....先生も話してくれなかったし.....何かあったんでしょうね。」

「やはり気になるわね.....」

 

 

そう、私たちμ'sの一番の問題は、伊月のことである。那月はいざこざに巻き込まれてまだ復帰していない。伊月も最近は雰囲気が怖いし、気のせいか私たちを避けている節がある。

 

 

「私たちは.....伊月のお荷物になっているのでしょうか.....?」

「海未ちゃん?それどういうこと?」

「いえ.....私たちは何かとトラブルに巻き込まれた時に那月や伊月に助けて貰っている.....伊月も当然色々あるのですから、自分の身すら守れない私たちのことを邪魔だと思っているかも知れません.....そんなことないと信じたいのですが.....」

「伊月くんはそんなこと絶対に思わないにゃー!!!」

「それもそうね.....そう思うならもっと露骨に避けるわよ。あいつ、秘密を隠すのは上手くても感情を隠すのは下手だから。私たち1年生が保障するわ。」

「それでも.....伊月くんには余計な心配はかけたくないよね.....」

「そうやね.....でも、どうしたらええんやろ........うちらが伊月くんと一緒に戦えたらええねんけど.....そんなことは実現不可能や。」

「それはそうでしょうね。一条の運動神経は異常よ。あいつと張り合う連中がたくさんいるのなら、私たちが来る方が尚更足でまといね。」

「なら.....教わりに行こうよ。」

「穂乃果.....誰に習うの?」

「警察に1人、伊月くんのお父さんの友人がいて、すごく強いんだって。その人なら.....教えてくれるかもしれない。」

「今は少しでもその可能性にかけたほうが.....いいかもしれません.....」

「花陽の言う通りね。私たちも最低限身を守れないと.....伊月には余計な心配はかけたくないし、それに.....何より伊月の隣に立つためにはそれが必須よ。」

「じゃあ、警察署に行こうか。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

警察署

 

「黒柳さん、呼ばれてますよ。」

「.....すまない。誰だ?」

「えっと.....可愛らしい高校生です。」

「那月か.....いやまだ伊月からは何も聞いていない.....」

 

 

 

「えっとぉ.....こんにちは.....高坂穂乃果です。伊月くんの仲間です。」

「μ'sか。敬一から色々聞いているよ。伊月や橘がお世話になっているな。.....仕事中で悪いんだが、東條希さん、サインをくれないかな...?」

「え?うちですか?」

「ああ。私も敬一に勧められて聞いたのだかはまってしまってね.....特に東條さんが好きなんだ。」

「それはいいんですけど.....」

「さて、用件を聞こう。わるいが橘は今外回りに出ているから帰るのは夜になる。」

「えっとそうじゃなくて.....」

「私たちに、護身術か何かを教えてください!!これ以上.....伊月の足でまといになりたくないんです!!」

「真姫ちゃん.....」

「悪いが断らせてもらう。」

「何故ですか!?」

「君たちの決断はいい物だと思う.....だがな、伊月は君たちにそんな危険な目にあって欲しいと思っているのか?そんな護身術が必須な世界に来ることを望んでいるのか?それはないだろう。伊月の足でまとい以前に伊月のことを本当に思っているならあいつと距離を置くのがベストだ。」

「それは.....したくないんです。」

「その気持ちが理解出来ない訳では無い。君たちは伊月を仲間とみなした初めての人達だ。あいつも君たちのことは大切に思っているだろう。でもだからこそ、安全に暮らしてほしいんじゃないか?私たちもなるべく君たちがそういうのに巻き込まれないようにはする。これじゃダメなのか.....?」

「それはダメです。絶対に。」

「海未ちゃん!?」

 

「黒柳さん、あなたの言い分はごもっともですし、ひとつも間違いはありません。ですが、納得出来ないことがあるんです。もし私たちが離れたら.....伊月はまた元に戻るのかもしれないのですよ。彼は合宿で私に言ってくれました、支えたい誰かの為にと思えば前に進めると.......私たちは仲間を救いたいんです。伊月にどんな過去があったかは分かりません。ですが、私たちμ'sは伊月を仲間に誘った時から誰一人として伊月と離れたくない、伊月のことを助けてあげたい、そう思って皆過ごしてきました。それにお姉さんも何かのトラブルに巻き込まれたみたいですし.....だから私は彼を、伊月を支えたい。だから私たちには身を守る術が必要なんです。」

「ことりだって....伊月くんにも、お母さんにももうこれ以上迷惑をかけたくない!!もう守られることりは卒業したいんです!!戦えなくてもいい.....せめて自分の身さえ守れれば.....」

「.....お願いします!!!伊月くんの力にならせてください!!!」

 

『お願いします!!』

 

「大した度胸持っとるやんけ、お嬢さん達。あの黒柳に意見するとはな。いいもん見せてもろたわ。」

「商か.....なぜここに。」

「警察から頼まれてたブツを持ってきたんや。お前んとこに話がいってないんか?」

「ああ....今日は お前が来るとは聞いてなかった。」

「教えたりーな、黒柳。この子達の覚悟は半端じゃない。この目は本物や.....」

「だがそれでは.....」

「ごちゃごちゃやかましいねん!!!お前だって分かっとるやろ!?この状況でどうすべきか。この子達はこの子達の道を決めたんや。大人なら子供の決めた道を見守ってサポートしてやるのが常識やろ!!」

「お前は分かっていないんだ!!!それで伊月がどんな思いをするかをな!!!」

「そんなもんこれ読めば分かるやろ!!」

「.....これは?」

「伊月がμ'sとお前に渡して欲しいっちゅう手紙や。」

 

 

 

黒柳へ

もし皆が何か戦う術を求めてきたら.....教えてやって欲しい。μ'sの皆は俺が作った基礎トレーニングを毎日こなしている。だから会得しても半端では終わらないと思う。もし俺が命を落とすようなことがあったら.....頼んだぞ。

 

 

 

「これでもまだごねるんか?」

「いや、あいつがそれを望むのなら.....分かった。教えよう。さっきまで厳しく接してしまってすまない。だが私は訓練を甘くはしない。それでもいいんだな?」

 

『はい!!!ありがとうございます!!』

 

「ほな、わいは仕事したから帰るわ。」

「渡すものって....」

「おう、これのことや。ほな。」

「あっ、待って!!」

「希、どこ行くのよ!?」

 

 

 

 

 

 

「待ってや.....お父さん。お父さんやろ?」

「.......人違いや。わしは結婚しとらん。」

「そんなん嘘や!!その目、その喋り方.....娘が父親のことに気づかないと思うん.....?舐めるのも大概にして!!」

「.......悪いな、希。」

「.......え?」

「いや、なんでもない。とにかく!!さっさと戻ってあいつの訓練受けい!!」

「うん、分かった......」

 

 

 

 

 

「希、すまんな。今はまだお前と家族として接する資格がないんや......」




虹ヶ咲学園のアニメ化、おめでとうございます!!!タイトルなんなんだろう.......ラブライブの曲って歌詞が別作品と繋がってるからすごくすきなんですよね。(例えば、sunny day song→僕たちはひとつの光→MOMENT RING→Step zero to one、BrightestMelody→TOKIMEKI Runnersみたいの感じ)
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