短いです、すみません。時間がある時はちゃんと長いやつ出します。
「どうしたものか.....」
俺はどうするか悩んでいる。まだ肉体的にも精神的にも回復したとは言えない状態だ。だが.....俺は学生だ、しかも高校生。よって出席日数というものが存在している。それを満たせなければまず成績以前に留年にされる。さすがにそうなったら義父には迷惑がかかるし.....行くか。
「あれ!?伊月くん来たんだ!!今までどこいってたの!?」
「悪いな、凛。俺にも色々あってな.....」
「もう.....皆心配してたんだよ。」
「でも、無事で良かった.......」
「そうでもないでしょ。確かに身体は大丈夫そうだけど.....あなた、心の状態はどうなの?」
「あんまり良いとは言えないな.....」
「そう.....なら落ち着くまで待つわ。」
「そうしてもらえたら有難いんだが.....いつまでもお前らのお荷物になるのは嫌だからな...なんとかするよ。」
「そうですか.....無理しないでくださいね。」
「ありがとう.....」
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「修学旅行?」
「はい、私たち2年生が明日から修学旅行で.....数日帰ってきません。」
「それなら、週末のイベントはどうするの?」
「それなんだけど.......」
「穂乃果たち、そのイベントの前日の夜に帰って来る予定だから、翌日のイベント参加するよ!!!」
「待って、練習とかはどうするつもりなのよ?」
「あっちでやります。私がいますから、穂乃果がサボることもありませんし。」
「さすがにサボらないよ!?」
「だが、そういうのだったら少しくらい練習のことを置いといてもいいんじゃないのか.....?」
「それじゃダメです。AーRISEや他のグループに勝つためにはその位の覚悟でなくては.....」
「さいですか.......」
「それで、その後の練習は誰が仕切るんだ?」
「伊月くん、それどういうこと?」
「まぁ、練習云々もあるんだが.....それ以前にこの3人が生徒会であることもあるんですよ。つまり生徒会長も含め、学校における重要役職がいなくなるんだから代役が必要だ.....つまり、それは確実に3年生にまわってくる。具体的に言えば絵里と希.....だな。俺が仮にサポートに回ったとしたら.....普段練習を見ている海未も、絵里も、俺もいなくなる。どういうことか.....分かるな?」
「あっそっか.....」
「そこら辺の話は残った人でお願いします。私たちがとやかく言うことではないでしょうし、あと半年くらいで.....あなた達1年生が中心となるのですから。」
「海未ちゃん.......」
「その話はまた今度でいいだろ。とにかくだ、俺は生徒会のサポートに入る。だからお前ら中心で練習に取り組んでくれ。」
「分かったにゃ!!」
「うん....心配だけど、頑張るよ。」
「でも不安ね。私たちの中には穂乃果や絵里みたいなリーダーシップを持った人がいないもの。」
「なら.....俺は凛を勧める。」
「え.......えぇぇぇぇぇ!?なんで!?」
「お前は周りのことを本当に見ている.....それが理由だ。確かに穂乃果や絵里みたいなリーダーシップは持ち合わせてないけどな。ただ....リーダーシップの形はひとつじゃない。それを見て欲しい。俺の個人的な我儘みたいなもんだ。」
「うう.....凛には向かないよぉ.....」
「物は試しだ.....やるかどうかはお前らで決めてくれ。俺はステージに出る訳じゃないし、何より.....来年にはここにはいないかもしれないしな。」
「え?それってどういう....」
「.....悪い、なんでもない。とりあえず現状がどうなのかは教えてくれ。」
「そうね、私たちは先に行くわ。」
「伊月.....あなた.....」
「俺に来年があるかなんて分からねぇよ。それにまず俺はあくまでテスト生。存続が確定した今、俺の存在は本当に必要なのかは分からない。仮に理事長がどう判断しようと、生徒が署名とかしてきたらさすがに無視は出来ない。それに俺は世間じゃ嫌われ者。誰も味方なんていないのさ。」
「私はそっちの意味を聞きたいわけじゃないの。あなた.....まさか、自分を犠牲に、と思っているの??私はそれが気になるのよ.....」
「絵里ち.....」
「あなたが今どんな状況に置かれているかは分からないし、あなたの過去も知らない.....でも、あなたは自然と私たちと距離を開けているように見える。.......私たちは『それ』が本当に嫌なの。あなたのことを何も知らないのに.....何故か距離をあけられて.....それが嫌で仕方がないの。私たちはあなたの隣に立って戦うことは出来ない.....けど、あなたの力になりたい。なれなくてもあなたを支えたい。あなたが人を信じにくいのは知ってる。でもだからこそ、私たちを.......いいえ、なんでもないわ。」
「そうか.....」
「それよりも、あなたが凛を勧めたのは結構驚いたわ。」
「そうか?俺は普通に考えただけなんだけどな。」
「せやね、うちはてっきり真姫ちゃんに任せると思ってたよ。」
「いや、真姫はリーダーというよりかは参謀みたいな感じのほうがいいんだよな.....前に出るよりかは誰かのサポートや助言の方が向いてると思う。で、お前らは誰に任せるつもりだったんだ?」
「私は、全員で協力してってことにしようかと思ってたわ。でも1年生だけではないし、にこもいるなら安心ね。さて、仕事しましょうか。伊月、ちょっと職員室行って鍵かりてきてくれる?」
「あ、分かった。先に行っててくれ。」
「絵里ち....さっきのって....」
「紛れもない私の気持ちよ、希だって思う節はあるでしょ?」
「そうやね.....でも伊月くんって前に比べて感情を出しやすくなってるよね。」
「それはそうね。比較的感情豊かになったわね。」
「でも.....私たちは伊月の過去が知りたい。どうしたらいいのかしら?」
「それは伊月くんがうち達に心を開くのを待つだけやね。」
「それもそうかしら.....本当に、卒業のことといい悩むことがたくさんあるわね。」
リアルが忙しすぎる.....前まで昼前に出せてたのに今じゃ夜中.....大変だ。