伊月side
「失礼します、佐山さんいらっしゃいますか?」
「佐山は、今打ち合わせで会議室にいます。会議自体はあと20分足らずで終わりますから、それまでこちらでお待ちください。」
「はい、ありがとうございます。」
「あなた.....今世間で騒がれてる人ですよね?」
「ええ....まぁ、殆ど相手の陰謀ですけど。」
「そんな人がなんでうちみたいな週刊誌を発行している会社に?」
「普通のメディアに訴えてもどうせ編集で都合のいいように映されますから、週刊誌なら細かく伝えられるでしょ?」
「そうですね、うちは記事が細かいことで有名ですから。では、失礼しました。」
俺は今週刊誌を作ってる会社に来ている。ここの週刊誌は.....何かと俺のことをあげることが多い。といっても批判記事じゃなくて、やったこと全てを細かく.......ここの週刊誌は、記事が少ない分、内容が濃くてインタビューや調査内容もしっかり公表してくれる。新聞やテレビじゃ枠が限られているからどうせ改変されるけど、週刊誌ならそれが可能。あいつら(μ's)が変に動くまでに.....決着を付ける。俺は退学させられることは別にそこまで気にしていない。こうなることは入学した時から想定出来ていた。ただ.....その言い分があまりにもいい加減だった.....しかもかなり考えられて作られているから尚更タチが悪い。なら俺は徹底抗戦する。
「やあやあ一条くん、いつもご贔屓に。」
「贔屓って、あんたらが勝手にこびりついてくるんだろ?」
「でも君、それを黙認してくれてるじゃないか。うちが今まで嘘の記事、出したことあったかい?」
「無いですね。で、今回来たのは......」
「大体分かっているよ。今世間でやってるあれでしょ?君も何かと大変だよね。」
「.....俺、あんたには色々世話になってるかもだけど、お前のことは信じてないからな。妙に馴れ馴れしいけど。」
「良かった、私の記事は信じられているようだ。それで結構。私にとってちゃんと調査をした上での記事を否定されるのはかなり辛いからね。」
「そうか.....それにしても今のセリフ、皮肉か?」
「まあね。うちの専売特許は圧倒的情報量と綿密な調査だからね。それで、今日はどういうネタを提供してくれるんだい?」
「その情報はどこから仕入れてるんだよ....」
「商さん、まぁ本名は言わないけど彼から貰っているよ。やっぱり彼の情報は頼りになるよ。」
「まぁ、取引の仲介みたいなんしてるからな。」
「さてさて、余談はここら辺にしておいて、君の事だから何もしてないわけじゃないでしょ?」
「ああ、さっき教育委員会に行ってきたんだが.....話し合いというか一方的に決めつけて話されたから、少し言い返してきた。」
「子供じゃん。まぁいいや。あそこの連中は頭固いからね。説得するのは無理だよ。じゃあここに来たのは.....」
「ああ、学校外でのこの騒動を調べて欲しい。対象は教育委員会と警察。お願いできるか?」
「警察が相手か.....随分と大がかりな頼みをするね。」
「学校から始まっちまったのは仕方ない。学校の事は学生である俺がしっかりけりを付けに行く。だけど、警察に提供された証拠や情報は全く分からない。だからそこら辺を洗い出してそれが合成じゃないかとかを調べて欲しい。」
「うちは何かの諜報機関かな....?」
「そもそも噂じゃない俺を知っている時点であんたらも相当だからな。」
「そう言われるとなぁ.....分かったよ、やってみよう。」
「ありがとうございます。」
「ただ、まずは学校を調査させて欲しい。君がどういう学校生活を送っていたかは知っておきたい。その上で外を調べる。そうだね.....期限はいつまでがいい?」
「なるべく速くだ。」
「アバウトだけど分かったよ。でもこういうのってドキドキするよね.....」
「あんた、喜んでないか?」
「楽しみなんだよ。まさかこんな漫画展開みたいなことを実際にする日が来たからね。うちの会社も総出で当たるよ。だって相手は国家機関だからね。」
「ああ....頼む。」
「何畏まってるの!!君の記事は何かと反響がすごくてね。いい意味でも悪い意味でも皆見てくれるんだよ!!それにそのおかげで警察にもパイプ作れたから、情報が入ってくる入ってくる.....君には本当に感謝だよ。」
「それは.....いい事なのか?」
「まあね。君の事を調べるのは他の企業の不正やタレントの不倫とかに比べてよっぽど骨が折れるからね。この前、うちの真似をしてどっかのバカ会社が堂々と誤報してたしな。」
「......おい待て。あんたどこまで知ってるんだよ。」
「少なくとも入ってくる情報分、知ってるよ。あ、あと、その誤報はうちが潰したから安心してくれよ。」
「潰した.....どういうことだ?」
「んー、君たち臨戦態勢になってたでしょ?それに普段から君たちにはお世話になってるから、その記事が誤報である証拠を提出したら、あっちも取り下げてね。そんなことになったら君の記事が書けないじゃないか。」
「ああ.....まぁ、その感謝する。面倒事を避けれた。」
「うんうん、素直でよろしい。しゃあ私は今から音ノ木坂に向かう。君は君のやりたいことをしなさい。」
「そうするつもりです。」
よし、これで1部のメディアの味方を得た。教育委員会、てめぇらが表の明るい世界の理論だけで俺を排除するなら、こっちはてめぇらが絶対に考えない、俺らなりのやり方で反撃するまでだ。覚悟しろよ、上ばっか向いて歩いてたら足元を掬われるからな。
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「なんや、伊月、何しにしたんや。」
「佐山に協力して欲しい。頼む。」
「ああ、さっき電話で来たわ。でも、お前も大変やな。何かととばっちりくらって。」
「こういう世界にいるからそれくらい何ともない。別に俺は退学にされることを嫌がってるわけじゃない。その理由があまりにもいい加減だからだ。」
「まぁ、お前ならそう言うやろうな。伊月、良いニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?」
「いい方から。」
「良いニュースはな.....お前のことをちくった子達の提出した証拠がな、加工されたものやって判明したことや。与助のやつが分析して解明したんや。つまり、お前は強気で行ってええっちゅうことや。」
「じゃあ悪い方は.....」
「お前にとっては悪いニュースや.....μ'sの皆が動き出した。ちゃくちゃくと水面下で準備しとることや。」
「な!?あいつら......自分たちのこと分かってないのか.....」
「お前もそろそろあいつら以外の仲間を作らんかい.....まぁええわ。もしあの子らを巻き込みたくなかったらはよすることや。あの感じは何するか分からんぞ。」
.......何やってんだあいつら!!お前ら、自分たちの立場が分かっていないのか!?お前らはスクールアイドルであって『悪者』とされている俺の仲間じゃないんだぞ......脅されたとか、そんな噂が立ってみろ.....スクールアイドルやってる場合じゃねぇぞ。
「でも、あと2日は待て、伊月。」
「は!?こんな時に悠長に待ってる場合か!!」
「かっとなったら何も見えへんぞ!!お前が今のままいっても世論に潰されるだけや。ちゃんと手札揃えてから勝負にいかんかい!!最低条件が整ってないぞ。」
「.......分かった。」
「わいらはサポートするけど最後に戦うのはお前や、伊月。今のお前じゃ感情的でやれるものもやれんくなる。今は冷静にならんかい。」
「ああ.....とりあえず要件は済んだ。時間取って悪かったな。」
「伊月.....お義父さんのことはわいや南さんに任せろ。今は自分のことに集中するんや。」
これは二次創作だ.....オリジナル強すぎやろ。というかよくよく考えたらこの二次創作、日常回1個もないですやん...,
感想とかご意見があればどんどんお願いします...,