今日は確実に嫌な一日だ。
今の私は、そう確信している。
目の前の変な男を睨みながら──。
「ふわぁあ……」
今日は一日中縁側で寛ごう。
そう思っていた私は、眠たげな眼を擦りながら、お茶を啜っていた。
何故かは知らないが、最近神社に足を運んでくる奴が極端に減った。
それが参拝客なら悲しいが、騒がしい奴が来なくなったことは大いに嬉しい。
……だが、少し不思議な事もある。
最近、妖怪とはまた違った変な輩が幻想郷を闊歩するようになった。
別に幻想郷に対して害を及ぼすようなことをしているわけじゃない。
でも、かといって善行を行うような輩でもなさそうなのだ。
だから私は見かける度に奴らに攻撃している。
通り魔? いいや違うね。奴らが通り魔をする前に攻撃してるだけ。
………通り魔か。
でも、最初から敵対するようなことはしていない。
私だって会話を試みたことくらいはある。
でもまともな会話にならない。いや、変な唸り声や単語を喋ってはいるのだが、会話できない。
寧ろ会話しようとしたら攻撃してくるのだからこちらから攻撃しても良いだろう。
暴論ではない。
「………ん?」
若干…若干だが、森の奥から不思議な気配を感じた。
人の様だが、人とは思えないほど鋭い気配。
妖怪に近い、だが似ていない…。
「………はぁぁぁぁぁ。 ゆっくり寛ぐ事も出来ないのね…」
幻想郷を守ることが、博麗の巫女の使命。
例え敵意を感じなくとも、向かわなくてはいけないこの立場を恨むのは果たして何度目か。
だが、辞めたいなどと思ったことは一度もない。
何故って?
面倒臭いけど、退屈しないんだもの。
「………なに、あれ」
退屈しないとは言ったが、これは聞いてない。
上空を浮遊している私の目に飛び込んできたのは、一人の青年。
まだ成人していない歳だろうか…見た目はかなり大人びている子供のような感じだ。
しかし問題は、今起きた出来事だ。
妖獣……しかもあれは確か妖獣の中でもかなり高クラスの存在。
それをアイツは、いとも容易く、ものの十秒で倒した。
彼自身がやった訳ではないが、彼が召喚したナニかが倒した。
仮にあれを使役しているのが彼だとして、それが彼の能力だとしたら…。
確実に幻想郷は彼の思いのままになってしまう。
そう確信した私は、即座に彼に向けて弾幕を放った。
別にその一発で仕留めようと思ってなかったし、牽制のつもり…だったのだが。
「フンッ!」
「うそっ…きゃぁっ!!」
彼が放った謎の衝撃波により私の弾幕は消滅し、その余波で私は吹き飛ばされそうになった。
いや、気を張ってなかったら吹き飛ばされていただろう。
彼は、彼自身も謎の力を秘めている。
私以上の力を。
(何よ何よ何よ……)
今まで自分はいくつもの異変を解決してきた。
苦労? 葛藤? そんなものはない。
異変が起きたら即解決。それが今までだった。
故に、恐怖している。
私が勝てない? 私が負ける?
そんなこと……絶対あってはならない。
私は恐怖心で一杯になっている感情を抑え込み、彼の元へ降りる。
とりあえずは──会話だ。
「…………」
私は今、何を見ているんだろう。
目の前の男……逢魔が変わった。
いや、文字通り…変わった。
これも、彼の力の一つなんだろうか。
霊力とも妖力とも違う、不思議な力を感じる…でも、怖くはない。
寧ろ、暖かい…。
……………。
…………。
………。
……。
とりあえず、一言言いたい。
顔に文字とかダッッッッッッサいんですけど!!!!
後半めんどくさくなっtゲフンゲフン…
にしても、いつの間にかジオウの顔の文字って気にならなくなりましたよね、びっくり。洗脳かな?()