白夜裕翔の暗殺教室   作:ワンフォーワン

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どうも、ワンフォーワンです!

通算UA20000!ありがとうございます!!!色々と喋りたいですけど、後書きに回します!

それでは第33話目覚めと過去の時間、どうぞ!




第33話目覚めと過去の時間

…白夜side

 

 

「……んぅ…眩しいな……。」

 

オレは外の眩しさに目を覚ました。カーテンの隙間から差し込む日差しが今が朝だという事を伝える。……E組の中…それも保健室か?

 

だったら何でオレはそこにいる?…ああ…刺されたんだったな。刺された、というよりは捩じ込まれたの方が正しいか。

 

腹にまだ痛みがあるし治ってはいないが、処置はされてるか……殺せんせーがやったのか?

 

「……さて、問題は今が何時かだな。」

 

「今は朝の8時だよ。」

 

声のした方を向くと目元が少し赤くなっている陽菜乃がいた。

 

「陽菜乃……何故8時に校舎にいるんだ?」

 

「裕翔君の事が心配だったから、早起きしてここに来たの。」

 

「そうか……心配をかけてしまったようだな、すまない。」

 

「……裕翔君のバカ…。」

 

陽菜乃が俯きながら言うが声が小さかったが、その啜り泣くような声をオレは聞いた。

 

「裕翔君のバカ!!凄く心配したんだから!!!」

 

顔を上げた陽菜乃は泣いていて、オレにそう言いながら抱きついて来た。オレは陽菜乃を受け止めて優しく頭を撫でる。

 

「もう死んじゃうんじゃないかってずっと心配で!殺せんせーは大丈夫って言ってたけどそれでもずっとずっと心配だったの!!」

 

「………悪かった……もう陽菜乃に心配はさせない。」

 

「……本当に?」

 

「ああ、絶対にだ。オレはずっと陽菜乃の隣にいるし、陽菜乃を置いて死んだりしない。」

 

「…え?それって……//////」

 

陽菜乃はオレの言葉を聞いて顔を真っ赤にする。……ン?もしかしてプロポーズみたいになったか?

 

………陽菜乃と結婚か……悪くないな。いや寧ろ凄く良いな…将来の目標が決まってなかったが陽菜乃と結婚にしよう。

 

(凄く入りづらいんですが……。)

 

「そして、殺せんせー。何のようだ?」

 

オレは扉の奥で隠れているつもりだろうが衣服で見え見えな殺せんせーに話しかける。

 

「……え?」

 

「ニュヤ!?……え、えーっと……」

 

((((殺せんせー!!絶対に言うなよ!))))

 

さて、段々と目が覚めて思考もクリアになってきたな。

 

(み、皆さんから絶対に言うなという空気が伝わってくる…!これは教師として皆さんの期待に答える時!!)

 

ン?奥の方に十数人くらい人がいるな……殺せんせーも近くにいるし皆か。

 

「あ、それと皆も奥で何をしてるんだ?」

 

(((((ば、バレたー……。)))))

 

「え?え?」

 

「「「「おはよう白夜(君)。調子はどう?」」」」

 

皆は何かを諦めたような表情で中に入り、オレに調子を聞いてきた。皆は今日も息が合ってるな。

 

「まだ腹に痛みがあるが動けない程じゃない。それより皆はどうしてここに?まだ8時だぞ?学校が始まるのは9時の筈だが……?」

 

「俺達も心配で早めに来たんだよ。」

 

「まあ倉橋の方が早かったみたいだけどな。……にしてもお前、目が覚めてからすぐにイチャつきやがってー!」

 

黒崎がそう言うとオレの横にいる陽菜乃の顔が真っ赤になっていく。視点的に上目遣いで顔が真っ赤だから凄く可愛い。

 

「……/////」ボンッ!

 

「おい!倉橋が爆発したぞ!!」

 

「アイツ……タラシだ…!」

 

「「「「お前が言うなこのクソ女タラシ!!」」」」

 

「まあ倉橋限定だろうけどな。」

 

……何か好き勝手言われているがオレはタラシじゃないぞ……ン?まさかまた口に出てたのか?

 

「……もしかして声に出てたか?」

 

「「「「自覚なしかよ!!」」」」

 

はあ……やってしまった…時々、気が抜けている時に思っていた事が口に出てしまうのだ。気をつけよう…そして治そう。

 

「うぅ〜………あれ?」

 

「陽菜乃、調子はどうだ?」

 

「うん、大丈夫。…………ねぇ裕翔君?」

 

「……なんだ?」

 

「……ジニアスルームって何?」

 

……やはり聞かれるか。できれば言いたくなかったがここで適当に嘘を吐いてもバレるし余計に不審がられるな。

 

「話す気はなかったんだがな……。仕方ない、話すとするか…オレの過去を。」

 

オレは皆の目を見て、諦めて話す事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレは恐らく一般的な家庭に生まれた。

 

ただ1つ、一般的な家庭と違う点といえばオレの父親はジニアスルームという施設を創設してオレを入れ、そこで教育を施した事だろう。

 

どういう思いでオレに教育をしていたのかは知らないが今思えば地獄のようなカリキュラムだった。娯楽は当然なく、決められたスケジュール道理に動き、ずっとカリキュラムを受け続けた。

 

5歳の頃に森の中でサバイバルをさせられたりしたが10歳の頃には人が一生をかけて学ぶ程の知識と大人顔向けの運動能力を手に入れた。

 

オレの父親は5歳の時のあたりから孤児院から子どもを連れてきては教育を施したが…過酷なカリキュラムに耐えられず、吐き出す者や発狂する者、自殺する者もいた。だが、オレの父親はそんな事を気にする様子もなく、ジニアスルームの運営を続けた。

 

10歳のあたりの頃、義務教育で小学校に転入した事がある……黒崎と出会ったのはそこでだ。

 

ちょうどその時、オレは担任に『君の過去について教えてほしい』と言われた。オレはジニアスルームの話をその教師にしたらまるで化け物を見るような目をして態度を変えてきた。……まあ仕方ないのかもしれない。

 

そして次の日、その教師は退職していた。理由は簡単、オレの父親がソイツがジニアスルームについて知った事を知って仕事を奪ったからだ。職を失い、金も失い、家族にも見放されたその担任は最後に遺言としてオレの机に手紙を残した。

 

『聞くんじゃなかった。お前みたいな化物の担任なんてするんじゃなかった。』

 

それがその手紙の内容だ。

 

その日の翌日にオレは父親に転校させられ、ジニアスルームでの訓練を再開した。

 

そして数年が経った頃、父親が死んだと報告された。本当に死んだのかは知らないが交通事故での死だ。オレの父親が死に、ジニアスルームの運営は中止した。オレはその隙にジニアスルームを抜け出し、ある程度の資金を稼いだ。家を手に入れ、イアを作り、学校に入学した。

これがオレの過去、白一色のつまらない過去だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白夜「………オレの過去はこれだけだ。……この話を聞いてもお前達はオレへの態度を変えずにいてくれるか?」

 

オレは数分程かけて過去を話し終え、皆の様子を見る。顔を俯かせている者、少し悲しそうな顔をする者など反応は様々だ。

 

「……変えないよ。」

 

陽菜乃はオレに対して目を合わせ、断言した。目尻に涙が少しあり、涙が零れた跡もあるがしっかりと真剣な表情でオレを見てくれている。

 

「私は裕翔君の事がずっと大好きだよ!どんな過去を持っていても、裕翔君は裕翔君だもん!」

 

オレはオレ、か。

 

「だから私は裕翔君に対して態度を変えたりなんてしないよ。ナンパされてるのを助けてくれた時、見ず知らずの私を助けてくれてカッコよかった!集会の時に怪我をした私を謝りながらお姫様抱っこで運んでくれたのが恥ずかしかったけど嬉しかった!修学旅行で拉致された時、すぐに助けに来てくれて嬉しかった!そんな裕翔君が好きだから私も裕翔君の隣にずっといる!私は裕翔君が大好きで愛してるから!!」

 

陽菜乃はそう言ってオレの顔を優しく両手で持ち…

 

 

 

 

…オレにキスをした。陽菜乃からキスをするという突然の事に内心驚いていると陽菜乃の唇が離れる。

 

「やっぱり恥ずかしいね…///」

 

陽菜乃のその言葉は、行動は、心は、オレの心の中にあった不安を優しく無くした。やはりいつもオレは陽菜乃に心を救われている。それがオレが陽菜乃を好きな理由なのかもしれない。

 

「陽菜乃………ありがとう。」

 

「!うん!どういたしまして!」

 

陽菜乃は少し頬を紅潮させながらも明るく笑いながらそう言った。

 

「俺達も白夜に対して態度を変えたりしないぜ?」

 

オレが後ろを振り向くと黒崎はニカッ!と笑いながらオレにそう宣言した。

 

「当然、俺もな!」

 

「俺もだ!」

 

黒崎に続いて磯貝、前原と続いていく。

 

「皆……ありがとう。」

 

オレがそう言うと殺せんせーが話しかけてくる。

 

「白夜君、先生は前に君に言いましたね?『彼らは気にせずいつも通りに接してくれる』と。今の皆さんを見て分かったでしょう?このクラスに君の過去を聞いて態度を変えるような人はいません。」

 

「君は苦しい過去を受け入れ、甘味のある未来をその手で掴もうとしている。そして仲間を優先する君は優しい素晴らしい人です!だから皆さんは君の過去を聞いて、それを受け入れ態度を変えずに接してくれる。……この教室にいる以上、君は『悪魔の天才』でも『天才の部屋の最高傑作』でも化け物でもありません。皆さんと同じ、E組の生徒です。」

 

殺せんせーはそう言ってにっこりと笑う。皆も笑いながらオレを受け入れてくれる。

 

………皆はやっぱり優しいな。

 

オレは内心でそう呟いて、皆の元へ行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレの人生は生まれた時から娯楽を知らず、人と関わる事の嬉しさを知らないというつまらない白一色の人生だった。だが、陽菜乃達と出会ってからオレの白一色の人生は鮮やかに彩られ、とても甘く楽しい生活を送れている。

 

オレは皆に助けられている。オレの父親なら『愚かで弱い』と言うだろう。

 

だが、オレはこの関係が、このクラスが、とても好きで気に入っている。

 

皆には感謝してもしきれない。だからこう言おう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ありがとう、と。

 

 




ワンフォーワンです!

通算UA20000超えの話の前に1つだけ言わせてください………



……何か最終回みたいになってるゥゥー!!?こう書いてたら最終回みたいになっちゃったんですよ!!でも自分は「これはこれで良いんじゃないかなぁ…」と思うのでこんな感じになりました。

※最終回ではないです。

えー…失礼しました。では気を取り直して…通算UA20000越え!ありがとうございます!!

「そういえば10000超えた時、何もしなかったよな……。」

「おい何かやれよ!!もうこれはアレだな何話か書かないとな!」

ええー!!ちょ!?

「毎回こんな駄文を見てくださる方達に感謝の気持ちはないのか?」

ぐっ……正論だ…確かに気持ちはある。……ここはアンケートを取ろう!記念話を書き忘れた分として、何話書くか皆様にアンケートを取ろう!

というわけでまたアンケートです。自分が10000、15000とやる予定だった記念話を何話書くかのアンケートを取ります!答えてください!!!

それと記念話に何かこんな話を書いてほしいとかあれば感想欄に書いてくださると嬉しいです!はっきり言うとネタがないです!

よろしくお願いします!!!!!


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