「マスター、そろそろバッテリーが少なくなってきたから、充電するわね?」
アルフレートを迎えてからもうすぐ一週間が経つ。
特に喧嘩とかもなく、そろそろアルフレートとの生活にも慣れてきたところだ。
「んっ...んぅっ///」
この"充電"さえ除けば。
なんでも充電口はデリケートな部分らしく、ケーブル接続時のノイズやちょっとした接触等の刺激だけで、変な声が出てしまうらしい。
その...うん。言わなくてもわかると思うが、僕も一応男子なので毎日この声を聞くのはなかなか耐えがたい。
唯一の救いはこの声を出した後は充電の為眠りにつくで、"欲求の処理"を行う余地がある事だ。
ただ、最近は若干日常化してきたので毎回処理を行わなくても耐えられるレベルとなった。
ふと、眠っているアルフレートを眺める。
アルフレートは腕を頭の下に敷き、若干姿勢を崩した体勢で寝ていた。
一緒に生活していて気付いたのだが、アルフレートはスタンダートな「ツンデレ」とは若干違う性格のようだ。
勿論、ツンデレらしいセリフを言う事もあるが、
戦闘好きだが戦闘狂でなく、軍人っぽいが軍人ではなく、若干男らしいが男勝りでもないし、女子らしい一面もあるが少しズレている、そんな感じの性格をしている。
説明が難しいが、兎に角クーデレとツンデレの中間のようなキャラなのだ。
「まぁこれはこれで中々...」
と、そこへインターホンが鳴り響く。
「おーい!ナオキ!遊びに来たぜ!」
と、活発な男の声
「近所迷惑だろう、もう少し静かに叫べないか?」
と、若干低い女の声
どうやら僕の友人達が遊びに来たようだ。
「はーい、今ドア開けるから待っててー」
ガチャリとドアを開けると、予想通り男女が二人。
「いらっしゃい、
「おっす!」
「お邪魔するぞ」
二人を部屋の中に上がらせる。
「お茶入れるからいつも通り待っといて」
「おう!」
「お構いなく」
◆◆◆
後輩の
「何かケーブルが刺さっているな。」
私はそのフィギュアを好奇心で手に取り、しかし壊さぬように丁寧に扱う。
見た目はただのフィギュアだが、肌の質感もリアルでしかも目に見える隙間が無いのに関節が自由に動く。
「人間と同じように、骨格の上に肌を装着しているのか?一つ一つの作りが精巧でデザインも無理が無い...。」
若干スカートの丈が短いのが気になったが、相川も男だ。つまりはそういう事ろう。
だが、次の瞬間私はより驚く事となった。
「ちょっと!何寝てる人の体を弄くってんのよ!」
2020/6/3 タイトル変更
親友達との日常@ゲリラ訪問→基本的に親友達はアポ無しでやってきます