個性『睡眠時、地獄往き』、睡眠時は非常勤獄卒しています。   作:新人獄卒候補

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 なんか普通に連載を考えた結果、主人公の過去設定が重くなった。更にその結果第一話をちょっと加筆しました。

 幼児が喋ってるから、過去の主人公が話してる時は平仮名オンリーにしました、書くの辛かったです。読んでいて、辛く感じたら仰って下さい……そんな時の為のアンケート機能か


受験前の過去回想

 

 一般的に個性が発現するとされている4歳頃と言われているが、私こと夢見幽鬼子も例にもれず個性を発現したのはその頃だった。

 

 私の個性は複雑だが、解りやすく言うと寝ている間に地獄に往くというものだ。

 

 個性を始めて発現した当時の事を思い出すのは汗顔ものだけど、今でもよく思い出してしまう。 

 

 そうあれは私が4歳位の頃の事だ。

 

 あの頃は、「そろそろ、わたしたちもこせーがでるんだよねー、たのしみー」

      「あたしー、おとうさんみたいに、おそらとびたいー」

      「うちは、ひーろーみたいなかっこいいのがいいなぁ」

 

 そんな話を皆でしていた。私もした。ヒーローは幼稚園の友達は勿論、年上の小学生や中学生も憧れていた職業だ。当時の私は、なんとなく皆憧れているからじゃあ私もと憧れていたと思う。

 

 「わたしのこせー、なにかなぁ?おとうさんのめーせきむってじみだからいやだなー、おかーさんのいめーじをぐげんかさせるのもむずかしそー」

 

 その日の晩に、私の個性が発現した。

 暖かい布団にくるまり、夢の中へ……

 

 夢の世界は地獄でした。

 

 

 当時4歳の私は、とても怖く感じた。夢だとわかっていながら現実のように感じるのだ。

 泣いた、恥も外聞も関係なく。

 

 「うわぁあああああああああん」

 

 「おい、何で子供の亡者が賽の河原じゃなくて閻魔殿の入り口に居るんだよ!」

 

 「うわぁああああああああ、おにだぁああああああ!」

 

 外観はTHE地獄、目の前には大柄で天パに角を生やした大男です。鬼の鬼ぃさんには申し訳ないけど、幼女だから大声で泣いてしまいました。

 

 「どうしたんですか、騒々しいですよ」

 

 その鬼ぃさんは、ストレートヘアーに三白眼にツリ目、更に妙な威圧感を感じる眼光を発していた。

 

 「ひっ……」

 

 子供ながらに天パの鬼ぃさんと格が違うと感じました、そして怖かったから必死に涙を止め声を出さないようにしました。

 

 「その子供……」

 

 「……」

 

 その格の違う鬼ぃさんに、ジーーと見つめられた時は生きた心地がしませんでした。

 

 「ああ、すいません鬼灯様。どういう訳か賽の河原から抜け出して来たみたいで……今、連れて行きます」

 

 「いえ、その子……生者ですよ」

 

 その後、閻魔殿まで連れて行かれました。巨人みたいなオジサンが優しそうだからとその背中に隠れていたのはいい思い出です。

 

 「持って生まれた異能が原因なら仕方ありません、暫くは一子さん二子さんに遊び相手になってもらうとして、我々はこの子の処遇を協議するとしましょう」

 

 「現代ってどういう遊びがあるの?」

 「興味ある」

 

 (なんか、ほらーででてきそうな、にほんにんぎょうみたいなこどもがきたー!)

 

 「あのね……ようちえんでいまはやってるのはね……」

 

 でも、なんとなく自分に気を使ってくれているのを感じていました。

 

 それから……暫く、経って。

 

 「あ!からだがうすくなってきた」

 

 「おそらく、目が覚めて現実の世界に帰るのでしょう」

 

 「あの……いままでありがとうございました。それから、こわがってごめんなさい。おにいさんはやさしいおにさんです」

 

 「いえ、鬼は怖がられてなんぼですから、気になさらず」

 

 「プフ、鬼灯君が優しいなんて言われてる、って!?痛いよ鬼灯君!」

 

 (なんのちゅうちょもなく、えんまさまをかなぼうでなぐった!)

 

 すぐに地獄の力関係を理解しました。

 

 そして、その次の晩……

 

 

 「えへへ……また、きちゃった」

 

 「まぁ、そういう異能ならまた来ますよね」

 

 毎晩続いたので、子供心にタダでお世話になるのは申し訳ないと思い……

 

 「なにか、おてつだいさせてください!」

 

 「そうですか……そうですねぇ……」

 

 その結果、お茶くみや書類のコピーを作ったり、その書類を各部署に届ける手伝いをしました。

 あと、同年代の子が多く居る天狗の寺子屋にも通わせて貰いました。

 

 

 

 「いやぁ、人間の子供に教えるなんて何百年ぶりじゃろうか……」

 

 「あの……僧正坊様、あの子は現世の子供ですから……」

 

 「わかっておる、わかっておる」

 

 まさか熊と相撲させられそうになるとは思ってもいなかった、止めて下さってありがとうございます、義経様。

 

 まぁ、一か月もしないうちに天狗の子供に交じって普通に相撲したけど。 

 

 

 

それから暫く経って、現世では小学生になり体育の時間やったドッジボールで……

 

 「やぁー!」

 

 私が投げた球がブン!と音を鳴らし、壁にめり込んでいました。

 

 「え?」

 

 「ひぇ!」

 

 私が狙った子は尻餅をついて両腕で、顔と頭を守っていた。

 

 「すげー!」

 「まきゅーだよ!」

 「かいりきだぁ」

 「こせーつかうのははんそくだぞ!」

 

 「え?でもわたしのこせーは、ゆめでじ……ゆめでおきてるときとおんなじようにかんじるこせーだよ?」

 

 「じゃーこせーつかってないの!すげー」

 

 私自身、疑問に思ったのでその日の晩にお父さんに聞いてみたけど

 

 「今度、調べておくね」

 

 今度って何時だろう?って思ったので地獄の頼りになりそうな鬼ぃさんに聞いてみました。

 

 「ほおずきさまー、いまおじかんいただいてもよろしいでしょうか?」

 

 「少しお待ち下さい、今書類を片付けるので……」

 

 そう言って、お忙しいのに時間を捻出してくださった鬼灯様はやはりお優しいです。

 

 「終わりましたよ、それで用は何ですか?」

 

 「はい、きょうしょうがっこうでですね…………このような事になったんです!」

 

 「成程、解りました。幾つか心当たりがあります」

 

 「すごいです!ほおずきさま、もうわかるなんて」

 

 「いえ、解決策という訳では無いのです。それはそうと……幽鬼子さん貴方は子供です、私に対する言葉も、もっと普段から使っているような言葉でも、私は怒りませんよ?」

 

 「いいえ、ほおずきさま。おとーさんがいっていました。こころからそんけいできたり、りっぱだなとおもったひとには、ねんれいやちいにかんけいなく、あたまをさげたり、ことばをていねいにつかうことがしぜんとできるものなんだよって」

 

 「……将来恥ずかしくなりますよ、今の発言」

 

 「?」

 

 今、回想してすごく恥ずかしいです!

 

 「それで……ですね、これは仮説なのですが貴方の個性という異能……こちらに来るだけで無く、こちらでの体験をも現実の身体に反映させるものなら凡そ解決するのですが……」

 

 「あ!そろそろ、かみきりたいとおもっていました!」

 

 「成程、いいですねそれ。結果がわかりやすい」

 

 それから、お香姉さんに髪を整えて貰いました。

 

 次の日の朝……

 

 「あれ?幽鬼子ちゃんいつ美容院にいったの?」

 

 とお母さんに言われ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お母さん……おのれヴィラン、よくもお母さんを!よくもお父さんにあんな事を!おのれ社会のゴミめ!私が、いずれ社会から一掃してやるからな!

 

 おっと……()()()()抑えないと、笑顔、笑顔!そして冷静に、この恨み辛みを力に変えてこの試験に挑みましょう!

 

 ええっと、どこまで回想しましたかね?試験前に自身の過去を振り返りましたが……割といい時間ですね。そろそろ実技試験ですし、ここまでにしましょう。

 

 さぁ、試験にいきますか!

 

幼児の「」内が全部平仮名は読みづらいかどうか、ご意見お願いします

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