異なった歴史を辿った地球のドイツを召喚してしまった結果   作:やがみ0821

11 / 31
終わりの始まり

 パーパルディア皇国第3外務局は暇であった。

 普段なら文明圏外国からの使節で賑わっているのだが、ここ3ヶ月程で訪れる使節の数は減少し、最近は誰もやってこないという日も珍しくはない。

 

 とはいえ、それは皇国の手綱が弱まったということを意味しない。

 むしろ、その逆だ。

 

 属領では現地住民達は進んで皇国軍に協力し、物資の運搬や基地の建設などを進んで無償でもって手伝うようになった。

 皇国軍はこれまでの罵声とは正反対で、どこへ行っても歓呼の声で迎えられ、属領統治は極めて順調だと属領統治軍から報告が届いていた。

 第3外務局に持ち込まれる陳情は統治が順調となった為に減ったのだろう、と判断された。

 

 また属領ではないが、庇護下にあるドイツをはじめとする各国も友好的であり、献上品の数は増えた。

 

 特にアルタラス王国は魔石の無償提供という決断をしたことから、第3外務局の手腕が大きく評価され、局長カイオスは鼻高々だ。

 

 近いうちに第1外務局の局長に就任できるのでは、と彼が思ってしまう程に。

 

 

 

 

 

 パーパルディア皇国の皇帝ルディアスはここ最近の目覚ましい皇国の発展に、非常に満足していた。

 それもこれも半年程前のドイツからの食糧無償援助から始まった。

 国家戦略局及び情報局の分析・予想では、どうやらドイツが属領やアルタラス王国などに根回しをしたらしいことが判明している。

 

 ドイツは必死に説得したのだろう、皇国に逆らうことが愚かであり、素直に従った方が良い、と。

 

 それから2ヶ月程で属領や庇護下にある国々はこぞって皇国に物資の無償提供や、現地住民による無償の労働奉仕が始まった。

 特に皇国軍移動の為、必要な道路の整備は近隣住民が総出で対応し、パーパルディア皇国の属領は全土で道路が網の目のようになっている。

 

 属領における物資の運搬や軍の移動はこれまでにないほどに迅速となった。

 

 ルディアスからすれば、ドイツはそれこそ模範的な従属国という認識だ。

 ちょっとくらいは利益を与えてやってもいい、と思い始めるくらいには。

 

 しかし、ドイツはルディアスが感心してしまう程に謙虚だ。

 

 パーパルディア皇国の本国軍と属領統治軍が使用している装備や被服などをそれぞれ100人分、頂きたい。

 ワイバーンロードやワイバーンオーバーロードについて、概要だけでもいいので、教えて頂きたい。

 

 カイオス経由でドイツ大使のアデナウアーが求めてきたのはそれらだった。

 ルディアスは要望通り100人分ずつの装備一式をくれてやり、またワイバーンロードとオーバーロードの概要だけではなく、詳細な性能も教えるよう、指示した。

 

 懐の広さをドイツに対して示す為だ。

 何よりも、装備の製造方法やワイバーンロード、オーバーロードの育成法なら軍事機密だが、ドイツが要求したのはそうではない。

 

 パーパルディア皇国の装備でドイツ軍が武装したとしても、200人しかいない。

 ワイバーンロード、オーバーロードの性能を知り得たところで、それに対抗する手段などある筈もない。

 

 ドイツもまた、食糧を渡せなくなった時点で皇国に併合される運命にあるが、これまでの皇国に対する貢献から、良い扱いをしてやろうとルディアスは考えていた。

 

 

 

 

 

 

 旧クーズ王国は中規模の魔石鉱山が存在していることもあり、豊かな国だった。

 しかし、20年程前にパーパルディア皇国に屈し、今では見る影もない。

 

 当然、反乱の芽は潰えず、皇国軍も魔石鉱山があることから重要視しており、駐屯する部隊もそれなりに大規模であった。

 

 だが、ここ数ヶ月は状況が変わっていた。

 

 

「何だか不思議だな」

「ああ、変な魔法にでも掛かっているかのようだ」

 

 巡回する皇国軍兵士の2人は街中を歩きながら、周囲を見回す。

 視線が合うと、数ヶ月前までは住民達は怯えるか、逃げるか、睨んでくるかの三択であったのに、今では友好的に手を振りさえしてくる。

 

 皇国の統治が素晴らしいものだ、というわけでもない。

 ここらの行政兼警察組織であるクーズ統治機構による手法は変わっていない。

 しかし、住民達の意識がこれまでとは正反対に変わっていた。

 

 貧しいながらも、皇国軍に友好的になった住民達。

 道路整備や皇国軍の物資運搬にも自発的に参加するようにまでなっている。

 さっぱり理由が分からないが、巡回の仕事が楽になったのは兵士達にとっては有り難いものだった。

 

 

 

 

 

 旧クーズ王国内のとある山中の木々がなく、開けた場所にワイバーンが降り立っていた。

 

「これが昨日までに得て、纏めたパーパルディア皇国軍の情報だ」

 

 ハキは連絡役の竜騎士マールパティマへと紙の束を渡す。

 彼はそれを受け取り、ハキに持ってきた小袋を差し出した。

 

 小袋にぎっしりと入っていたのはドイツ製の缶詰であった。

 

「ありがとう」

「鷲の日まで、もう少しだ。元気に過ごしてくれ」

「ああ、頑張るさ。しかし、クワトイネの竜騎士がこんなところに来るとは、今でも信じられない」

 

 ハキにそう言われ、マールパティマも苦笑する。

 

「前にも言ったが、ドイツとうちの国が協定を何ヶ月か前に結んだらしくてな。竜騎士はあっちこっちに連絡要員として駆り出されているよ」

 

 彼はそう答え、相棒のワイバーンに乗った。

 ハキは告げる。

 

「予定通りに頼む」

「ああ、任せてくれ」

 

 マールパティマは答えると同時にワイバーンが走っていき、やがて空へと飛び立った。

 炭鉱夫として働かされているハキは彼らを見送った後、小袋を抱えて、足早に山を下る。

 

 パーパルディアへの反感が絶望へと変わり、生きる気力を無くしそうになっていたが、そんなときにドイツの諜報員が彼が働かされている炭鉱へとやってきた。

 パーパルディアへ反感を持つ、住民達に案内されて。

 

 ドイツの噂はハキも聞いていたが、本当だとは思っていなかった。

 しかし、諜報員である彼は具体的な計画を教えてくれた。

 そこでハキは奮起し、反パーパルディア組織「クーズ王国再建軍」を立ち上げたのだった。

 

 

 

 

 

 旧クーズ王国領内を上昇限度ギリギリの高度で飛行しつつ、南下し、海上へと出る。

 上昇限度ギリギリであるのは、もしもパーパルディアのワイバーンに見つかった場合に備えてだ。

 高度が高ければ追いつくのにも時間が掛かる。

 

 そして、同時にこの高度であればマールパティマと彼の相棒が母艦としているフネを見つけるのは簡単だった。

 

 ワイバーンの疲労と航続力を考慮し、基本的に母艦との距離は然程離れていないが、悪天候などの不測の事態に備える必要もあり、マールパティマはドイツ軍から携帯無線機というものをもたされている。

 今回のような晴天ならば問題はないが、強風や雨天の場合は常に連絡を取り合うように、と言われていた。

 

 

 海上にポツンと浮かぶ、灰色のフネ。

 それはここ数ヶ月ですっかり第二の我が家と化した、ドイツ海軍駆逐艦レーベレヒト・マースであった。

 マールパティマが聞いた話によれば艦名は二代目で、先代は欧州戦争という戦争での殊勲艦らしい。

 

 後甲板への着艦も慣れたもので、ワイバーンはひらりと降り立った。

 手隙の者達が集まってくるが、彼らの目的はマールパティマを労うこともあったが、それよりもワイバーンである。

 

 最初の警戒っぷりが嘘のように、ワイバーンは猫のように可愛がられていた。

 当のワイバーンも満更ではなさそうで、マールパティマとしては何だか微妙な気分になる。

 

 しかし、彼の任務はまだ終わっていない。

 受け取った情報をドイツ軍の担当士官へと手渡す、最後の仕事が残っている。

 だが、今回もこれまでの任務と同じように、その担当士官もマールパティマの目の前でワイバーンを可愛がっているので、艦内の執務室へと赴く手間が省けていた。

 

 

 

 

 

 

 パーパルディアへの食糧無償援助を開始してから半年程が経過していた。

 この間、ドイツは現在判明している魔法やこの世界特有の風土病などの転移直後から脅威としていた類に関しては一定の結論を出した。

 

 継続調査の絶対的な必要性があるが、現段階では重大な影響を認められず、風土病に関しては有効な治療法が現地において確立しており、その治療法は地球人に対しても有効である――

 また魔法に関しても、洗脳や心を読むなどの致命的なものは、少なくとも第三文明圏には存在していない可能性が高い――

 

 クワトイネ、クイラ、ロウリアは勿論、フェンやガハラ、アワン、シオス、アルタラス、トーパやリームといったこれまでに国交樹立もしくは庇護下となった、あるいは新たに国交を結んだ国々に少なくない金銭を支払い、膨大な情報をかき集め、分析・検査した結果、得られた結論だ。

 

 継続調査を実施し、本国や海外領土への立ち入りも変わらず制限しつつもドイツは大胆に動いた。

 

 真っ先にワイバーンが政府と軍、そして情報省の目に止まった。

 垂直離着陸機というものは実験機では空軍に存在している。

 だが、垂直着陸はともかくとして、垂直離陸は燃費やペイロードが著しく減少する。

 これでは意味がないと空軍は早期に判断し、短距離離陸垂直着陸機の研究開発に邁進している。

 

 ここに出てきたのがワイバーンだ。

 航空機やヘリコプター程にスペースは取らないし、雑食性なので何でも食べる。

 何よりも航空機やヘリと比べて圧倒的に静かである為、密かに連絡を取り合うには非常に有効だ。

 勿論、生物であるから慎重な取り扱いが必要であることや、着陸はともかく離陸には助走が必要だったが、上記の利点からすれば大きな問題ではなかった。

 

 必要に応じてワイバーン専門の医療チームをヘリで空輸すればいい。

 離陸に助走が必要であるならロケットによる補助推進装置を胴体なり両足なりにくっつければいい。

 

 ロケットを起動しながら、甲板から全力疾走してジャンプすれば何とかなるだろう――

 

 暴論であったが、意外にも成功してしまった。

 これは魔法によるところが大きい。

 

 ロケットによる熱がワイバーンや竜騎士に及ぼす影響は深刻であると考えられたが、これは冷却させることに特化した魔石を補助ロケットに幾つか取り付けることで簡単に解決してしまったのだ。

 冷蔵庫・冷凍庫用としてこの世界で普通に利用されているものであって、風神の涙と並び、高価ではあるが珍しいものではない。

 

 だが、ロケットの熱が強力であるとドイツ側から事前に知らされていた為、ロケット用に提示されたものは強力過ぎて量産化されなかったものであり、実験ではロケットの熱よりも冷気が勝る程だった。

 勿論、補助ロケットが小型で、そこまで強力なものではなかったという理由もある。

 

 とはいえ、ドイツ側は科学技術とは違った面で利便性がある魔法に改めて驚嘆しつつも、導入できる部分は導入しようと各国との間で共同研究開発協定を持ちかけ、その締結に成功している。

 

 もっとも、ロケットによる離陸はワイバーンの身体へ負担が掛かることから、1回の任務後は最低でも数日間の休養と検査が必要だ。

 しかし、ワイバーンと竜騎士は庇護下にあるロウリアや友好国であるクワトイネなどに多くおり、各国からワイバーンや竜騎士その他必要な要員ごと料金を払って借り、ローテーションを組むことで問題なく対応できていた。

 勿論、ドイツに貸している間は各国は戦力が低下することから、例えばパーパルディア皇国に近いアルタラス王国が提供した数は少なかったが、ロウリアは100騎程提供してくれた。

 無論、賃貸料金は庇護下にあるロウリアであっても他国と変わらない適正な値段での支払いだ。

 

 

 そして、ドイツが大胆に動いたのはワイバーンに関してだけではない。

 パーパルディアの属領統治が苛烈であり、周辺国家に対する扱いもまた酷いものであることは早い段階からドイツ政府や軍などに知られている。

 

 当然、属領や周辺国家には不満しかない。

 

 だからこそ、ドイツ帝国情報省にある国外情報局の局長であるラインハルト・ゲーレンが陣頭指揮を取り、国内を担当する国家保安局局長のラインハルト・ハイドリヒにも協力を仰ぎながら、とある計画が作成された。

 作成が開始されたのは対パーパルディア戦を政府や軍が意識し始めた、かなり早い段階からだ。

 それは幾度かの修正が加えられ、半年前に情報省長官であるヴィルヘルム・カナリスにより承認され、政府や軍との協議を行った後、実行された。

 

 作戦名『陽光――Sonnenlicht』

 

 この作戦の目的はパーパルディア本国領土及び属領におけるパーパルディア皇国軍の各種情報収集及び物資の流れの明確化により、攻撃目標となりうる軍事施設の割り出しであった。

 

 どの属領にも住民達あるいは属領となる前の統治組織や軍により立ち上げられた、反パーパルディア組織が幾つもあり、派遣されたドイツの情報省職員は彼らと比較的スムーズに接触でき、協力を得ることができた。

 その協力を得られた理由はドイツが無償の食糧援助を開始してからはクワトイネから多数の船がやってきており、乗船する水夫達は船が停泊した港で必ずドイツの凄さについて話した為だ。

 

 酒場で、市場で、娼館で――

 

 そこからさらに口コミでドイツに関する話が内陸部へと広がっていった。

 とはいえ、それを信じるも信じないも、聞いた者次第だ。

 

 パーパルディア皇国の民は過大評価だと笑ったが、属領に住まう者達は事実だと確信した。

 そう確信したのはクワトイネが独立を保っていることにあった。

 ロウリア王国は勿論、パーパルディアですらも喉から手が出る程に欲しがっている国だ。

 

 しかし、現実にクワトイネはロウリアに併合されてはおらず、水夫達は得意げに見聞きしたドイツの凄さを語る。

 

 

 1人や2人、あるいは数十人なら工作活動の線も否定できないが、パーパルディアや属領にある各地の港でそれぞれ数百人近い水夫達が皆、似たような話をするのは工作活動とは言えない。

 

 属領における反パーパルディア組織の協力を得て、ドイツは彼らに積極的にパーパルディアへ協力するようお願いした。

 作戦目的を告げて。

 勿論、タダではなく、金銭を支払い、またパーパルディア降伏後、属領が独立する際の支援も約束した。

 

 なお、この作戦は空軍による偵察とも連動している。

 本国領土に反パーパルディア組織が存在しない為、空軍による偵察結果を参考としながら、現地へ送り込んだ諜報員が民間人から情報収集をし、確認を取る為だ。

 また、念の為に反パーパルディア組織から得られた情報の裏付けを取るために空軍が偵察を行う。

 ダブルチェックにより、誤爆を可能な限り抑える為だった。

 

 

 他にもアルタラス王国は魔石をドイツが買い上げることで、パーパルディアへ無償援助を行うように見せかけた。

 一部はドイツ本国へと持ち帰られ、研究用に回されるが、大部分はパーパルディア向けだ。

 

 アルタラスとしても、ドイツが魔石を適正な値段で購入し、追加で料金を払ってくれるならばアルタラスの船でパーパルディアに届けることを問題にはしない。

 アルタラス側は大量購入してくれたお礼を兼ねて、あることをドイツへと伝えた。

 

 精錬前の魔石は衝撃に弱く、誘爆すると大変なことになる――

 大量の魔石を継続的に贈られるパーパルディアは短期間で全てを精錬できないだろう――

 

 ドイツ側は情報に感謝し、使用方法(・・・・)に注意するとアルタラスへと返した。

 

 プライドがエベレストよりも高いとドイツ政府及び軍内で囁かれているパーパルディアは、皇帝から民まで、ようやく皇国の偉大さを実感したかと都合良く思い込んで、裏にある意図に気づけなかった。

 

 

 鷲の日と呼ばれるドイツ空軍による大規模攻撃作戦――作戦名『鷲攻勢――AdlerAngriff』

 ドイツ海軍の艦艇による海域封鎖作戦――作戦名『群狼――Wolfsrudel』

 

 これらはもう間近にまで迫っており、阻むものは何もなかった。

 

 

 

 

 

 

 そして――破局は訪れる。

 

 

 

 

 

 

 中央暦1639年10月22日午前9時。

 ドイツの異世界転移からおよそ9ヶ月程が経過したこの日、アデナウアーは第3外務局を訪れていた。

 しかし、彼は今日、カイオスが他の外務局との会議により遅れて出勤してくることを事前に掴んでいた。

 

 だからこそ、窓口の職員に我が国の確固とした意志だと告げて、書簡を託し、局長に渡すよう頼んだ。

 窓口の職員は内容をアデナウアーに確認することもなく、その書簡を受け取った。

 

 

 アデナウアーは足早に第3外務局を去った。

 これまでの帰り道と同じように――しかし、その速度は速く――馬車で港へと行き、帆船へと乗り込み、馬車もまた迅速に積み込まれた。

 

 そして、帆船は港を離れていった。

 午前9時40分過ぎのことだった。

 

 

 

 第3外務局に遅れてやってきたカイオスは、窓口の職員からアデナウアーの伝言と共に彼が置いていった書簡を受け取った。

 食糧に関することかな、と彼は思いつつ、執務室へと赴く。

 

 今月が終わればドイツが無償食糧援助を開始して、およそ半年が経過することになる。

 彼としてはよく頑張ったとドイツを褒めてやりたいくらいだった。

 なるべく穏やかに征服してやろうと考えながら、アデナウアーが置いていった書簡の中身を確認する。

 

 

 そこには大陸共通言語で短く書かれていた。

 

 

 ドイツはパーパルディア皇国に対し、中央暦1639年10月22日午前10時をもって宣戦布告する――

 

 

 

 

 カイオスが思わず壁に掛かった時計を見た。

 午前10時まで、あと5分もなかった。

 

 まあ、予想通りか――

 

 カイオスはそう思いながら、皇国監査軍へと自ら連絡するべく、執務室を出たのだった。

 

 

 

 だが、もはや全ては遅すぎた。

 

 

 鷲達は既に飛び立ち、また周到なる狼達は前日に襲撃位置へと展開を完了し、その鋭い牙で、今にも噛みつかんとしていた。

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。