誰だよ、二月に三本出したいなって言ってたのわ。
太古の海神クトゥルフです。
言い訳はもうすでにしてあるのでスルーします。
ルナ「……確か文芸部の活動、二週間くらい前に終わってなかったかしら?」
ギクッ。
え、えーと、正直ネタがでませんでした。
誰だよ、緑小鬼なんてだした奴!
ルナ「あなたよ、あなた」
はい、本当に申し訳ありませんでした。
『私に力を貸してくれないかしら?』
私の言葉にコンは疑問に思う
『…………私が貸せる力以上の力を君は使えるのだろう?』
『ええ、その通りよ』
『だったら、何故力を借りたい?』
コンの言葉にアルは反応する
『どうせ本当は弱……』
しかし、アルはその言葉を最後まで言うことができなかった
私がナイフをアルの腕をかすらせたからよ
『次は首を取り外し式にしてあげるわ』
『い、いえ、そ、その、結構です…………』
アルは私が飛ばした殺気に怯み、小さくなった
ファーも同様に小さくなる
よし、これで交渉しやすくなったわね
『さてとコン。あなたの質問に答えさせてもらうわ。あなたたちに借りたい力と言うのは戦闘力じゃないのよ』
これまたコンは驚いて私に質問する
『ほほう、戦闘が取り柄の我々に戦闘以外で力を借りたいと?』
『ええ、あなたたちから情報をもらいたいのだけども』
情報
それはゲーム時代ならインターネットの中にたくさんあった
しかし、今、私たちはインターネットを見ることはできない
おまけにこの世界での勝手も分からない
そこで普通なら大地人と呼ばれるこの世界の住民にある程度の話を聞くべきなのだろうけども、今のアキバにはそんな余裕はない
しかも元NPCとの接し方なんてわかるはずもなく、情報はとてつもなく少ない
私が大地人との接し方を知っていたとしても、私には大地人にあまり好かれないというスキルを持ったサブクラス《吸血鬼》がある
よって大地人以外でこの世界の住民である亜人種に情報を求めたわけ
まあ、それだけの理由だったら大地人とでもいいんだけどね
亜人種相手での情報収集の利点は他にもある
一つ、まず交渉が失敗しても関係がこれ以上悪化することはないということ
だって元から敵だものね
二つ、大地人相手なら使えない脅しが使えること
彼らだって生き物だもの、死にたくはないわよね
そして最後、それは…………
『ふむ、それは私たちが《緑小鬼》を裏切り、あなたに情報を流せと?』
そう、モンスターの動向を確認することができること
この情報ばかりは大地人から得ることはできないもの
『ふふ、その通りよ』
『ふむ。では利点は?』
利点
別名、相手を交渉成立に乗り気にさせる甘い餌
もちろん、私がそれを用意していないはずがない
『利点は一つよ。ええ、あなた達はこの話に乗るしかないと思える利点がね』
私は少し溜めてから、はっきりと言う
『あなた達の命が守られる』
誰からとは言わないわ
まあ、強いてあげるとすれば、第一に私から守られるわね
そんな私の思惑すらも見破っているのか、コンは少し微笑みこう言った
『分かった、この交渉に乗ろう。私はまだ死にたくないのでな』
『あら、賢明な判断ね。そこの二人は?』
私はたっぷりと殺気を込めてアルとファーの二人を見る
二人はガタガタ震えながら敬礼のポーズを取り、
『一生お供いたします、姉御‼』
と大声で言った
そこまで私が怖いのかしら?
まあ、スムーズに交渉が済んだしいいけども
『じゃあ、早速話を聞かせてもらいましょうか?』
コン達は私にいろいろなことを教えてくれた
いや、コン達が群れから離れて過ごしていることから分かっていたけど、《緑小鬼》たちのことについてはあまり分からないと言っていた
分かったことといえば、《緑小鬼》は自然発生すること、《緑小鬼》は《冒険者》と違い生き返らないこと、二年に一度強いカリスマ性を持った《緑小鬼》が生まれること、私たちが《大災害》と呼ぶ日の直前、いつもと空気が違い、景色が透き通るように見えたことだけだった
『私たちが知っていることは以上だ。何か力になれたかな?』
『少しはね。これからもお願いできるかしら?』
私の申し出にコンは少し不思議な顔をした
『ん、そんなことができるのか? 私たちは旅をしているわけだし、君だって旅に出ることはあるだろう?』
『ええ、その通りよ。まあ、その程度なら解消できるけど』
私はそう言って鞄の中からあるアイテムを取り出す
それはただの鈴に見えた
私はそれを三人の腕につける。
『これは何なのだ?』
コンは疑問に思ったようでその鈴のことを聞いてきた
『それは《従者の鈴》よ』
《従者の鈴》
それはアキバ三大生産系ギルドの一つ《ロデリック商会》でお世話になっていた時に作ったものだ
『その鈴は私が持っている《召喚の鈴》とセットで使うの。《召喚の鈴》の効果は《従者の鈴》を持っている相手をある程度自由に呼び出せる』
まあ、サーバー内の相手や非戦闘中、ログイン中なんかの条件もつくし、今はどうなのかも分からないしね
それを聞いた時、コンは少し慌てた
『それでは私たちは旅ができないぞ』
『大丈夫よ、用事が済んだら、元いた場所に戻るようにもされているから』
そう、この鈴は移動用アイテムではない
このアイテムは遠くにいる知り合いに協力を求めるためのアイテムだから、相手に元いた場所に戻るための手間はかけさせない
呼び出して戻れなくてもゲーム時代なら問題はなかったけど、相手を元いた場所に戻すのはマナーだと思ったからこんな風になったんだけどね
『そうなのか。それならば旅をしていても会えるな。で、どのくらいのペースで呼び出すのだ?』
『大体は10日毎にでどうかしら。緊急時は呼ぶかもしれないけどね』
コンはそれに納得して
『分かった。ではまた会おう』
『ええ、また会いましょう』
私はコウモリに変化してシロエ達を探しに戻った
コン達は私とは違う方向へと旅立っていった
コウモリ状態で空を飛んでいる時、私は少し情報の整理をしていた
今回手に入った情報の中で一番重要なのはゲームの頃とは違う使い方が特技にあること
正直言えばコン達からもらった情報は別にいらなかったわけだけども
何故なら一番目はゲームシステムの名残だと思われ、二番目は単に生まれた緑小鬼は死んだ緑小鬼とは違う個体ということを言っているだけで、三番目は現実時間で二ヶ月に一度行われるあるクエストのことを指していて、最後のは大災害関連の情報
まあ、どれも頭の片隅にはいれておいてもいい程度のものだと思うけどもね
まあ、何よりも重要なのは特技の方だけど
そして、特技がそんな風にゲームの頃とは違う点があったということは他のものにもあるかもしれないと考えるべきかしら
「…………もしかしたらこれで料理の問題解決とか未知の道具開発とかできるのかもしれないわね」
彼女はあくまでも冗談でつぶやいたのだが、それが実現されるのは少し後のことである
…………前にもあったわね。こんなこと…………
私は空の上でため息を付いた
機から見たら、昼と夜を間違えたコウモリがため息をついているように見えるのかしら?
実際はシロエ達が見つからなくて困っているだけなんだけども
「まあ、今日は諦めて、明日参加しましょうかね? 三人とも帰ってくるだろうし」
ルナはアジトに帰ることに決めた
この日ルナは特技の件についてシロエに報告した後、こってりとアカツキや直継に怒られました
解せないわ…………
それから私は戦闘訓練にきちんと参加した
最初はぎこちない動きだったアカツキは二日目にはコツを掴んだようで戦闘自体には支障がなくなっていた
直継とシロエはもともと数回やっていたから支障はないんだろうけども、さらに腕を挙げていた
私はと言えば相変わらずのチキン戦法
進歩と言えばモンスターを殺すことにそこまで罪悪感を覚えなくなったことね
後はアカツキや私(連携する気なし)と連携の訓練が必要ね
まあ、私との連携は別いいとしてアカツキとの連携はどうなるかしら?
私たちは戦闘訓練を何日も続けた
そして、一週間過ぎた時にはレベル50のモンスターとも戦えるようになった
『おうおうおうおうお前らか! 俺らの縄張り荒らしてんのわ!』
『どう落とし前つけてくれるんや‼』
『てめえらの血を死んでいった奴らに捧げたるわ‼』
『弔い合戦や‼』
…………今日の《茨棘イタチ》たちはやけに血気盛んね…………
もはや恒例になりつつある溜息を私はつく
《茨棘イタチ》たちはこちらが身構える前に襲いかかってきた
『まずはそこの弱そうな姉ちゃんからや‼ 我らウィーゼルファミリーの縄張りを荒らしたこと後悔させてやるからのう‼』
…………何そのマフィア臭漂う団体は…………
呆れている私に向かい、《茨棘イタチ》たちは容赦無く飛びかかる
そのまま《茨棘イタチ》たちは容赦無く噛んだり引っ掻いたりする…………という計画だったのだろう
『なっ⁉ いない⁉』
『あん嬢ちゃんどこへ行きやがった⁉』
『おい、てめえら‼ 嬢ちゃんのことは、今はいい‼ 他の三人やったるぞ‼』
…………前口上が長過ぎるわよ、あなた達
私は空気に溶けた状態で微笑む
これくらいの隙があれば彼らは、ね?
そして、私が思った通りに戦闘は進む
隙だらけだった《茨棘イタチ》たちの何匹かがアカツキと直継にやられていた
まあ、そうなるわよね
そして、いない相手よりもいる相手を優先するのはどの生き物も一緒
私よりも直継やアカツキを狙いにいこうとする
悪いけどそんなことさせないわよ
私は彼らの背後に出て、すぐさま小刀を振り下ろす
その一撃で《茨棘イタチ》たちは死んだ
残り一匹ね
気づかれる前に最後の一匹の背後に回り、また小刀を振り下ろす
先ほど同様《茨棘イタチ》は死んだ
「ここらでちょいと休憩といくか?」
直継がそう言った
それにシロエが賛同する
「そうだね、そろそろ休憩し…………」
その言葉は最後まで言われることはなかった
それはそうよね
自分に向かってナイフが幾つか投げられたら怖いわよね?
そのナイフはシロエに当たることなく後ろの《
「危機一髪かしら?」
もちろんナイフを投げたのは私だ
「あ……ありがとう、お陰で助かったよ」
「だけどよ、せめて危ないとかは言ってくれよ……。お前の性格を考えると本当に殺しにきたのか区別がつかん」
「そうだぞ、ルナ。せめて声をかけろ」
……一理あるけども私の扱いがひどいと思うのだけど?
そんなに私は人を殺しそうに見えますかね?
少し休憩してから再び練習に戻る
そんなこんなしている内に辺りは暗くなってしまった
野宿に抵抗はないのだけど、疲れを癒すという意味や寝心地を考えるとやはり街に戻った方がいい
その考えから私たちは急いでアキバを目指していた
私はコウモリとなって森の中を隠れ飛んでいた
アカツキも森の中を通過している
シロエと直継は道の方にいる
このように別行動するようになったのは少し前のことだ
アカツキが《
《暗視》や《無音移動》はサブクラスの《追跡者》の特技だ
《暗視》は暗いところでも目が見える、《無音移動》は音も立てずに移動するという特技だ
その特性から《暗殺者》をしている人でこれをサブクラスとしている人は割と多いはずだ
まあ、つまりスキルに慣れておくために視界の悪い森で別行動しているわけだ
最もそれ以外に保険という意味もあるが
その保険が使われなければいいわね
さて、アカツキが別行動している理由は分かったと思うが、私は何故別行動しているのかというと
私のサブクラス《吸血鬼》にも暗視用のスキルがあるためだ
最もこのスキル以外にも理由がある
私は移動する時、目的地まではコウモリのまま移動する
何故歩いたり、馬を使わないのかというと
私はモンスターに会いやすく狙われやすいのだ
前言ったように種族を《吸血鬼》にしておけば確かにエンカウント率や狙われやすさは下がる
しかしながら私はある種の呪い装備とでもいうべき装飾品をつけている
その名も《宿命の足枷》
これには効果が幾つかあるのだが、その中にエンカウント率や狙われやすさを上昇させる効果がある
つまり下がった以上に上がっているのだ
だから私はコウモリの姿となって魔物から隠れて進んでいるわけなのだ
…………嫌な予感がするわね
私はアカツキの後ろを速度を落として飛びながらそう思った
最近PKも多いって情報があるし、そんなのと当たらなければいいけれど…………
さて、今週は投稿たくさんできるかもしれません。
自宅学習期間なるものに突入しましたからね。
へ、勉強?
それなんですか?
食べられるものですか?
はい、そんなことより次回予告。
確実にPK戦です。
感想等お待ちしております。
それとこの作品のアンケートを活動報告のところにしております。