今回はロカの遭遇戦です。
正直、PKに同情しかできません。
あと、ルナのキャラが一番壊れ始めてきています。
二次創作で一番始めにオリキャラが壊れるってどういうことなんですかねw
月明かり照らす静かな夜
しかし、《ロカの施療院》への坂では戦闘の始まりを告げる音が響いていた
一体誰が戦闘しているのかといえば、我らが《腹黒メガネ》シロエと《変態守護戦士》直継コンビがPKとやっているのよ
「アカツキ、他に敵がいないか探してきてくれない?」
「わ、分かった」
いち早く伏兵の殲滅を成し遂げた私はアカツキに他に敵がいないか探しに行かせた
さてと、私は…………
「私たちに喧嘩を売る(そんなつもりはないだろうけど)とはいい度胸ね? 仮にも私は夜の王《吸血鬼》なの、徹底的に叩き潰してやるわ」
今の私はアカツキには見せられないほど嗜虐の笑みを浮かべていることだろう
私はすぐに森の中へと溶け込んでいった
ゲームの頃、PKが実際なかった訳ではない
というか私がレイド参戦する少し前は私がPKだった訳だし
しかし、今より格段に少なかったのは間違いない
原因は日本人の文化的なものが一つ、不意打ちがしづらいというシステム上のが一つ、そして、ハラスメントによるペナルティを受ける可能性があったということの全部で三つの理由がある
かなりのプレイヤーが最高レベルに達しているエルダーテイルではそもそも絶対条件として不意打ちに成功しないとPKは優位に立つことができない
しかし、ゲーム時代にはミニマップが画面上に存在し、プレイヤーであろうが、モンスターであろうが、NPCであろうがそのマップに居場所が映るのだ
まあ、例外は知っているけど
さらに高レベルプレイヤーは操作しなくても自分の持っているスキルに応じて「加えられた攻撃を自動的に回避する」、という使用があり、つまりは不意打ちでPKが優位に立つことはなかった
つまりは実力勝負になってしまい、PKは確実に負ける確率が上がる
そして、ハラスメント、つまりは嫌がらせ行為をすると運営から警告やペナルティを受ける可能性あった
PKは嫌がらせ行為には含まれないが、その行為の何処かで嫌がらせ行為に該当するような行為があったらペナルティをくらうことになる
そして、そのペナルティに明確な基準はないため、気をつけることができないのだ
だからこそPKはリスクしかなかった
しかし、今の状況ならそのリスクのほとんどがなくなっている
第一にミニマップはなくなった
よって場所がバレることはない
第二にプレイヤーは自分であるため、回避は自ら行わなければならない
よって自動回避を恐れなくていい
第三にペナルティや警告をくだす運営がこの世界にはいなくなった
いたらみんな助かっているし
よってハラスメントは怖くない
これでリスクはなくなった
だからと言ってPKが発生するにはまだ足りない
そして、それを補ったのは不安などの精神的事情とPKをするメリット
こうして補われた結果、PKは増殖することになった
直継が不意打ちを防いだからとりあえずPKが優位に立つことはなくなったわね
さてそうなると彼らは逃げ…………いえ、それはないわね
人数差もあるし、さらにはこんな風に味方を潜ませていたってことは、ここは突撃するわね
ふん、愚かね
味方を潜ませる脳があるなら、どうして敵が潜ませてこないと考えるのかしら?
それにPKで不意打ちがバレるとかなり不利になるのよ
いくら人数差があってもね
そして、私が思った通りに彼らは現れた
ふーん、戦士風二人に、盗賊風一人、回復役風一人かしら?
レベルは低い訳はないわね
そんなことを考えていると戦士風の男が見下したような声であまりにもひねりのない定番化しているセリフを吐く
「黙って荷物を置いていけば命までは取らないぜ?」
瞬間、彼は倒れた
原因はもちろん私である
双方唖然とした中ゆっくりとシロエが口を開く
「………え、えーと《伯爵》。何してるの?」
「ああ、あまりにも顔とセリフが似合いすぎててつい殺しちゃったわ。で? 私に喧嘩を売ったということは二度と外に出たくなくなるほど徹底的に叩き潰されたいわけよね」
とても嗜虐的な笑みを浮かべながら、彼らにジリジリと近づいて行く
「ひっ、ば、化け物…………」
「嫌だぁ〜!! 死にたくない〜!!」
「おい、誰か!! 誰か助けてくれ!! 殺される!! あり得ないほどぐちゃぐちゃに殺される!!」
ずいぶんとへなちょこみたいね、このPKたち
「なあ、シロ。ちょっとPKの方に同情の念が湧いてきた」
「おかしいな。僕も湧いてきたよ」
「さてととりあえずあまりにも酷い光景が待ってそうだから帰るか」
「そうだね、直継。アカツキもいくよ」
そして、シロエたちは去っていった
残されたのはPK達と私
「さあ、タノシイタノシイショーノハジマリヨ?」
「「「ひぎゃああああああああああああああ!!」」」
その夜からPKをするギルドが一つ減った
彼らに何があったのかそれは想像にお任せすることしかできない
私としたことが…………つい、昔の血が騒いじゃってやっちゃったみたいね
あの頃は殺伐していたもの
とりあえずアジトの方に帰りましょうか
アジトの方に帰ろうとすると私を呼び止める声が聞こえた
『あの…………ルナさんであってますよね?』
辺りを見渡すと何匹かの《茨棘イタチ》たちがこちらを見ていた
ふーん、敵意はなさそうね?
『何か用かしら?』
敵意があったとしたらすぐに殺して帰っていたところだけど敵意がないから話は聞いてあげようかしら?
『えーと、その、ありがとうございます!』
『何が?』
何か感謝されるようなことしたかしら?
…………………ダメね、モンスターがどんな問題抱えているかわからないわ。
そんな悩んでいる私を見兼ねて多分彼女は言った
『ここにいた冒険者を倒してくださったり、私たちをいじめてくるウィーゼルファミリーを倒してくださったことです』
あー、つまり苛めっ子退治と住処にいた強盗(先ほどのPKのこと)を退治したからお礼ってことね
そして、私はもう一つあることに気づいた
『あー、いいのよ、別に。それよりなんで私が貴方たちの言葉を分かるって思ったの?』
『それは親切な《緑小鬼の呪術士》が教えてくれました』
コン、貴方の仕業なのね…………
目の前の《茨棘イタチ》はそんな私のことは別に気にしてないようでそのまま話を続けてくる
『それでお礼をしようということになってあの私たちについてきてくれませんでしょうか』
…………とりあえずお礼参りだったら怖いけど……まあ、返り討ちにすればいいわ
『分かったわ、じゃあ案内してくれる?』
『はい!!』
私がアキバの街に帰り着くのはもっと夜遅くになりそうだ
……だんだん短くなってきてますね……
うーん一日でやろうとするからですね。
そして、まだススキノは遠そうです。
まあ、次回はオリジナル話になると思われます。
というかなります。
勢いとノリで進めちゃったので何が起こるのか私にも分かりません。
投稿は明日か明後日の予定です。
明日だと多分短いですけど。