○月○日
早寝したら早く起きられるとか言うけど、あれって嘘だよね?
早く寝たのはいいんだけど、起きるのがメッチャしんどかったわ。まぁ、元々俺って朝は弱いほうだし、しかも急な早寝早起きだから体が追い付いてないんだろうな。多分。
それより、昨日言ってたゲロぶちまけ極悪人をとっ捕まえるって言う話だけど、結果的に食堂は誰もいませんでした。
よくよく考えたら別に毎日キッチンをゲロまみれにする訳じゃなかったから、今日が絶対いるっていう確証はどこにもなかったわ。何だか早く起きてしまったのを後悔した。
でも明日から早起きして捕まえるって決めたし、当分は早寝早起きを心掛けようと思う。
○月○日
二日目の朝でわかったけど、やっぱり朝はキツい。
いつまで経っても鳴り止まない目覚まし時計に殺意を覚えたのはこれが初めてだ。
そして今日も食堂に行ったが、誰もいなかった。
なんとなくそんな予感はしてたけど、居ないとなると、マジで損した気分になる。とりあえず犯人よ、早く出てきておくれ。朝はキツいから。
○月○日
食堂に行ったけど、誰もいなかった。これしか現状報告がない
あるとすれば、食堂に着いたのは良いんだけど、犯人が居ない場合はずっと食堂の端っこの方で座って、暇を持て余しているぐらいだ。なんもすることがない。
そういえば、こんな暇を持て余すのってカルデアに来てからは初めてじゃないのだろうか?
ここに来てすぐ、俺がパシられる存在となった時は「休む」という言葉が遥か彼方へと走り去って行くのを笑顔で送り出しながら(皮肉)、がむしゃらに清掃員として働いたのを思い出した。
今思うと、何気に俺の人生って酷いもんだと思う。
小学校から高校までは変なあだ名で呼ばれたり、学校のガキ大将みたいなヤツからも、パシられたりと散々な目に遭った。
もはやパシりに関しては俺の得意分野って言ってもいいと思う。全然うれしくないけど。
○月○日
なんか、もう四日目ぐらいから犯人出てこない気がしてきた。キッチンは相変わらず綺麗なままだ。
綺麗過ぎて、逆に今までの出来事って夢だったんじゃないかって思ってきてしまう。
あと、さっきから俺の腹の虫が鳴いて止まないんだが誰か助けてくれ。
そういえばここ最近はカルデアのあっちこっちに埃が見えてくるようになって、やれスタッフが掃除しろだとか、やれアレ取ってきてだとか、やれお前はそんなんだからコミュ障なんだとか言われてろくに飯なんて食えずにいたんだった。
コミュ障は関係ないだろ………………。
…………いや待てよ?そもそも俺が此処にいるのは食堂にゲロみたいな食い物をブチまける犯人を探すためじゃないか。つまり俺はゲロをぶちまける犯人を捕まえるという大義名分がある。
ならば食堂の食い物を食べても怒られる筋合いはないはずだ(謎理論)
だってこれは食堂にゲロをぶちまける犯人が悪いのだから。
それによく考えてみてほしい。もし俺が犯人を見つけたとしても、体力がなければ捕まえられない可能性が出てくる。しかし食堂で腹を満たしておけば、ゲロブチまけ犯人を捕まえられる可能性がグンっと上がるのだ。
なるほど、理にかなっている(キメ顔)
さて、じゃあさっそく食堂で体力を温存しておきますかね。え、盗み食い?いや、バレなきゃ犯罪じゃないから。
数日後…………。
○月○日
犯罪がバレた。
食堂でいつものように盗みg………じゃなかった。
いつものように食堂で体力を温存してたら、赤毛のお姉さんに見つかった。
ソーセージを咥えながら固まる俺と赤毛のお姉さん。
バカな!?この時間に人が来るなんてあり得ない!
ちゃんと人が来ない事を見越しての犯罪だったのに…………。
どうやら俺はここまでのようだ。
短いようで長いクソみたいな人生だったが、よく
頑張った方だと思うよ俺…………。
そういえばカルデアで犯罪を犯した人ってどうなるんだろ。
確か謹慎室って言う所に連れて行かれるんだっけ。
この前スタッフの誰かが言っていたんだが、あそこに連れて行かれると暗殺系のサーヴァントが待ち構えていて、あらゆる拷問をされるんだとか、されないんだとか。
いや、別にそんな都市伝説みたいな噂を信じてる訳じゃないんだけど、反省もしてるし後悔もしてるんで、見逃してくださいお願いします!(震え声)
そう言うと何故か笑われた。今のどこに笑う要素があったのかと思ったが、とりあえず笑われたと言うことは、許される可能性がまだあると謎の自信が湧いてきた俺氏。
さらなる言い訳を言おうとしたが、何故かチーズケーキと紅茶をご馳走してくれた。意味がわからん。
でも、めっちゃ美味しかったので、とりあえずうまいうまいって言っておいた。ご機嫌取りみたいだけど、これで許してくれるかな?
「良かったら、明日もここに来ない?」
は?
○月○日
昨日はよくわからないまま流される感じでOKしちゃったけど、正直に言って、行きたくない。
だってあの赤毛のお姉さん何考えてるかよくわからないもの。俺の罪を咎めることなく、チーズケーキを出してきた時はマジで背筋が凍った。
この女!?何を考えてやがる!?と今までなんも役に立ってこなかった俺の第六感が警報を鳴らしてやがる。
そして最後の言葉は明日もここに来ない?だ。これは何かのハニートラップ的なヤツだと俺は思う。
きっと彼女は俺の罪を許したのではなく、俺の罪を告発されたくなかったら私の言うことを聞けと散々俺を虐めるだけ虐めて、使い物にならなくなったら平気で俺を捨てるに違いない。
なんてサディストな女だ。
これが人間のすることかよ(被害妄想)
と、食堂に行くまでこんな事を考えていたが、全然普通に良い人だった。恥ずかしい!
名前はブーディカさんと言うらしく、いつもは食堂でサーヴァントやスタッフなどに食事を振舞っているらしい。
なるほど、確かに食堂で赤毛の女の人がいた気がする。
それと何故かまたチーズケーキと紅茶をご馳走してくれた。なんでご馳走してくれたのか、今日記を書いててもこれだけは謎だ。
でも紅茶はガチでうまかった。自分がコミュ障だということを忘れて、どうやったらこんな美味しく紅茶を作れるんだと聞いたぐらいにうまかった。
そんな感想にブーディカさんは機嫌を良くしたのかは知らないが、笑顔で明日も同じ時間に来たら教えてあげてもいいと言ってくれた。優しすぎワロタ。
正直、明日も行くか迷ったが、ゲロブチまけ犯人を捕まえるっていう目的もあるし、行けたら行くと言っておいた。
陰キャの俺が、こんな美少女に対して行けたら行くという発言はどうかと思うが、逆に行きたい!ってがっついたらそれこそ引かれるに決まっている。
なのでここは男としての余裕を見せて、とりあえず明日は絶対に行こうと思う。
○月○日
食堂に行く途中、本当にブーディカさんは居るのかと心配になったが、食堂では俺の事を待っていたかのようにブーディカさんは紅茶の準備をしていた。
ありがてぇ………。というか朝起きるの早いっすね。見たところ全然目に疲れが溜まってないのがわかる。たぶん朝は強い人なんだろうな。
そう思いながらも、俺はブーディカさんから紅茶の美味しい作り方を伝授させてもらった。
でも俺、紅茶の作り方なんて知らないんだけど大丈夫なのかな?
「紅茶の基本の作り方はわかる?」
「いや、わかんないです(コミュ障特有の小声)」
「え、ごめん。よく聞こえなかったからもう一回言ってくれる?」
「すみません。わかんないです」
「そっかー」
何か微妙な顔された。やっぱり紅茶の作り方って誰でも知っとかなきゃいけないもんなのか。
あと、そろそろコミュ障なおせ俺。
「まぁ、私も最初は紅茶の作り方なんて知らなかったからさ、とりあえず手順を一から順番に説明するから、よく聞いておいてね?」
そういう訳で、紅茶の作り方を一から順番に説明してもらい、なんとか紅茶と言っていいのか分からないレベルの薄い紅茶を作り出す事に成功した。
なんかちょっとだけ麦茶に見えるのは俺だけか?
味見役としてブーディカさんに飲んでもらったけど、やっぱり微妙な顔をされた。
顔は笑顔を保ったままなんだけど、眉毛はへの字にして、ちょっと感想に困っているご様子。なにこれ死にたい。
初めてだからしょうがないけど、もっと経験が必要だと言われた。
もう少し茶葉を入れておくべきだったか…………。
ま、なんとなく紅茶の作り方はわかった。ブーディカさんも紅茶の作り方を教えてくれるのは今回だけだと思うし、明日から一人で暇つぶし程度にやってみようかな。
「じゃあ、明日もこの時間に集合ね。君の紅茶が美味しくなるまで、お姉さんが鍛えてあげる」
え?
え?
なんでこんなにお気に入り数が多いんですかねぇ……(恐怖)
こんな駄文を読んでくださる読者様、本当にありがとうございます!
でも、あまり期待しない方がいいかもです。この作品は思いついたことを後先考えずに投稿してるだけなので。
こはやさん、誤字報告をしてくださったてありがとうございます!