清掃員の日記   作:ウザラ

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清掃日記4

 

 

○月○日

 

食堂に行ったら、キッチンにゲロみたいな食い物が落ちてた…………。

 

そういえば、此処の所キッチンが汚される事ってなかったから、すっかり忘れてたわ。

 

そしてお帰り、ゲロ。なんだか俺はお前に対して愛着が湧いてきた気がするよ。

そのドロドロとしながらも光り輝くその形態は、まるでダイヤモンドの原石のよう。

ワークトップから床へと落ちていくゲロの姿は流動的で、まさに芸術と言っても差し支えないほどの美しさを保っていた。

さらに匂いはまるで、この日の為に一段とドきつくさせたかのように感じる匂いだよ。

 

いやぁ〜俺の為にそこまでしてくれるなんて、ここにゲロをぶちまけた人は優しいなぁ〜───じゃ、ねぇんだよボケが。マジふざけんなよクソ野郎。

 

何がダイヤモンドの原石じゃ。光り輝いてもないし、むしろドス黒いオーラを漂わせてるだけじゃねぇか。

 

もう勘弁してくれよ、マジで。臭くて鼻が折れ曲りそうなんだよ。

大体なんなの?犯人はこのゲロみたいな物体をキッチンにぶちまけて何がしたいの?

嫌がらせか、嫌がらせなのか?

だとしたら大成功だよ!

今までの嫌がらせの中でお前がNo. 1だよ!

 

おめでとう!!(キレ気味)

 

 

 

と、まぁ、そんな感じで独り言を言っていた俺なんですが、冷静に考えてみるとあの時の俺ってゲロに対して嫌味言ってる只のキチガイだったわ。

その時の俺も途中で気付いたから良かったけど、あの姿を誰かに見られてたら軽く死ねた。

 

とりあえず、一旦冷静になって、このゲロみたいな食い物を…………いや、もうゲロでいいや。

このゲロを捨てる作業に入った。はぁ、クセェ。

なんで今回のゲロはこんなにも臭いんだ。前はそれほど臭わなかった筈なのに。

 

 

そんな事を思っていると、なんと食堂の入り口からエミヤさんとブーディカさん二人が入ってきた。

当然、驚いてた。そりゃそうよ。

でも構図的になんか俺がやりました感が滲み出てたんで、一応だが、弁解はした。

 

 

「君、これは一体どいうこt…………」

 

 

「いや、俺やってないっス(挙動不審)」

 

 

エミヤさん、これはコミュ障だから挙動不審に見えるだけで、マジで俺は何もやってないんだ。信じてくれ。

 

そんな俺の悲痛さが伝わったのか、あっさりと俺が犯人じゃない事を理解してくれた。

というか、そもそも俺が犯人だとは思わなかったらしい。なんか心当たりがあるのこと。

やっぱり、持つべきものは友達なんやなって思った…………いや、友達じゃないけどさ。

 

まぁ、その後はエミヤさんとブーディカさん含め、三人でゲロの片付けをした。

いや、ほんと、ありがとうとしか言いようがなかった。何気に片付けを手伝ってもらえるなんて、此処に来て初めてだと思う。

カルデアのスタッフもこの二人みたいな協調性のある人間になってもらいたいものだ。

 

そういえば、二人はこのゲロに心当たりがあるって言ってたけど、もしかして犯人と知り合いだったりするのだろうか?

だとしたら是非会わせてほしい。

 

色々と話したいことがあるので。

 

 

 

○月○日

 

なんか変な人に謝られた。怖い。

今日はキッチンにゲロないかな〜って食堂に行ってみたら羽?かよく分からないヤツを頭に付けた女がいた。てか背中から羽が生えてた。

 

あ、これサーヴァントやーって思ってたら容器に入ったゲロと謝罪の言葉を受けてどこかに行ってしまった。怖い。ただひたすらに怖い。

 

まず謝られた事が怖いんだけど、それ以上にゲロが入った容器を渡されたたのが一番怖かった。

なんだよコレ。新手のイジメですか?

 

さすがの俺も動揺しすぎてゲロが入った容器を零した時はマジで死ぬほどビビった。

ほんで服に付いた。嘘だと言ってよバーニィ……。

 

いや、落ち着け、まずは落ち着いて対処するんだアタイ(錯乱)

大丈夫だ。こう言う時こそファ◯リーズの出番だ。あの消臭スプレーがあればなんだって出来る。

CMに出てたあの家族もファブ◯ーズに何度も救われてたじゃないか。

そうだ、いつの時代だってファブリーズ(強)は俺らを救ってくれた。今回だってそうだ。例えこの嘔吐物がシュールストレミング並みの臭さを漂わせていても、ファブリーズ⤴︎があれば匂いも取れるさ。

 

 

 

 

 

 

…………取れるよね?

 

 

 

○月○日

 

清掃用の服って、替えとかあったけ…………。

もうね、ホントにね、取れないのよ。匂いが。

 

ファブリーズ(笑)百回ぐらい掛けても完璧には匂いが取れなかった。逆にかけ過ぎてもう服がシオシオの萎れた感じになっちゃって、どのみち使えないのは明らかだった。

 

今の所、替えの服がないからこの萎れた服を使うしかない状況だ。誰か助けて。

 

せめて誰にも見つからない様にと神様に祈るばかりだ。スタッフに見つかったら確実に笑われる。

今日は人気のない所でも掃除しようかな。つっても、人の居ない場所なんてそんなねぇからなぁ。

 

 

 

 

P・SOS

 

スタッフに見つかった。笑われた。

なにわろてんねん。クソが。

 

 

 

○月○日

替えの服が見つかった。嬉しい。

 

 

 

ただ、それだけ。

 

 

 

○月○日

 

ダ・ヴィンチさんに会った。と言っても廊下ですれ違ったぐらいだけど、何か嬉しかった。

 

俺のこと覚えてるかなーってちょっとアイドルの握手会でオタクが僕のこと覚えてる!?◯◯ちゃん!みたいな気持ち悪さ全開の発想に至った事は今でも後悔している。

 

でもなぁ、流石に覚えてないだろうなー。数分話した程度の仲じゃ他人とほぼ変わらないし。

 

 

 

 

 

また、話てぇなぁ……(気持ち悪さMAX)

 

 

 

○月○日

 

何気にティールームの部屋に行ったら床が埃まみれだった。あれ、おかしいな。確か前に掃除した筈なんだけどな。

 

もしかしてあの時の俺って掃除しなかったのか?

まぁ、確かに気付いたら医務室に居た訳だし掃除してなかったのかもしれん。

 

今日は何故かサーヴァントも居なかったし、掃除するにはもってこいの環境だったので、箒と雑巾がけと塵取りを持って掃除する事にした。

やっぱ、一人で掃除するのと、周りに人が居ながら掃除するのって割と違うって思った。一人の方が掃除が捗る。

 

 

さて、大方は終わったので、

 

 

 

 

次はカラオケルームだな。

 

 

 

○月○日

 

気が付いたら医務室だった。

どいうこと?あと、何故かまた耳が痛い。鼓膜破れてないかちょっと心配になった。

 

医務室には誰も居なかったので、また自分の部屋に戻る事にした。

 

それにしても、マジで何なんだ?カラオケルームって勝手に医務室に転送されるシステムとかあんの?

どこに需要があるんだよそんなシステム…………。

 

何気に日付が変わってるのも怖かった。

 

 

あ、日付で思い出したけど、もうすぐ俺の誕生日じゃん。まぁ、誰も祝ってくれる人なんて居ないんですけどね。

 

今年も一人で蝋燭に火を立てて自分の歳を過ぎるのを待つとなると、メッチャ辛くなってきた。

 

 

 

もしサンタさんが存在するのなら、プレゼントは一日で良いから平和な日を過ごしたいです。

 

おやすみ。

 

 

 





これを読んでくださる読者様に対して、更新が遅れてしまった事を深くお詫び申し上げます。本当にすみません。

ですが、自分的にはマイペースで投稿していきたいと思っております。そこを承知した上で、気長に待ってくれると嬉しいです。
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