戦姫絶唱シンフォギアDB   作:聖杯の魔女

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前後に分かれます。

後編は戦闘場面だけかければ………


Chapter1 装者と魔人の邂逅
ACT1 前編


12月――――

 

一年の最後を司る月。この頃になると人々は行事やら何やらで忙しくなり都市は一湊の喧騒が鳴り響びいていた。

 

「いや〜。いろいろとあったもんだったからさ〜、課題のレポートもてんやわんやだっただったし………私って呪われてるかも…………」

「それは響が締切ギリギリまでやらなかったからでしょ?」

「あ、あはは………そう言われると否定できない……」

 

そんな、町中で他愛もない会話をする者達がいた、オレンジ色の髪をした少女『立花響』と黒髪に白いリボンをつけた少女『小日向未来』は何処かの学生服と防寒具を身に纏ってほぼ同じ歩幅で歩いてゆく。

 

「でもごめんなさい『氷室さん』。響のレポート、手伝ってもらって」

「いいのよ、小日向さん。コッチも暇だったから」

 

未来の謝罪に響の隣にいた銀の髪と紫の瞳が特徴的で二人と同じ学生服を纏った儚げな少女――――『氷室玲愛』は答えた。

彼女は響と未来が通う『リディアン音楽女学院』に5月に転校してきた日独クォーターであり響と未来と同じクラスに配置されて以降、響達との付き合いも長かった。

 

「ほんとにありがとう〜玲愛ちゃん。おかげで助かったよ〜」

「でも、流石に課題をほっぽるのは高校生としてどうかと思う」

「まさかの上げて落とす!?」

 

ギャーギャーと騒ぐ響に真顔で毒を吐く氷室。そんな光景を見ながら未来は溜め息を吐きながらも何処か微笑ましい表情をしていた。

 

「あ、そうだ。そういえば、氷室さんの誕生日ってクリスマスでしたよね」

「?そうだけど……………」

 

ふと、思い出したかの様に玲愛の誕生日について普及する未来。

 

「もし、よかったらだけど私達で誕生パーティーを開きましょうか?他のみんなも誘って」

「お、いいね未来!クリスちゃんと切歌ちゃんと調ちゃんも誘って盛大にやろうよ!」

 

と、そんな未来の提案を聞きつけた響の言葉に氷室は一瞬虚をついた顔になるもすぐに元の表情に戻り…………

 

「ありがとう小日向さん、立花さん。ご好意受け取っておくわ」

「それじゃあ!」

「一度、リザに相談してみるわ。それで決まったら家の教会で」

「玲愛ちゃ〜ん!」

 

彼女の返答に嬉しかったのか氷室に抱きつこうとする響だが、ヒョイと避けられてしまう。そんな光景をみて苦笑する未来。

どこにでもある他愛もない日常。彼女たちにとっては本来、あるべき当たり前

 

 

 

 

 

 

―――そんな、何気ない日常が静かに崩れていくのを響はまだ知らなかった。

 

       ーーーーーーーー

 

時刻は進み、午後7時。

冬になり暗くなる時間帯が速くなったが都市区画は街頭と窓から漏れ出す光が都市全域を明るくさせていた。

歩く人、走る車、何一つ起こらない何も無い日常が広がっていた。北風が時折吹きもう冬だと思わせる風が吹き抜けた時、ソレは現れた……

 

 

ソレは突如として街の中に現れ棒立ちになっており、人々は「何だ?」と思いその周りに集まっていく。

くすんだ白色をしたソレは両腕には手らしきものはなく右腕には狩猟銃、左腕は斧が同化しており、頭部には羽が添えられているような帽子をかぶっていた。

所謂猟師のような、ソレは右腕をゆっくりと持ち上げ近くにいた男性へと向けた途端、パン、と乾いた発砲音が鳴り響いた。

 

「え?」

 

男性が思わず下を向くと胸に穴が空いていた。それだけではなく、穴を中心として黒く染まっていき男性の全身が黒く染まった途端、灰となって消滅した。

 

静寂が数秒続き……………直後、絶叫が巻き起こった。突然の出来事に周りは困惑しソレから蜘蛛の子を散らすが如く逃げ出した。

しかし、彼らを嘲笑うかのように逃げ先を防ぐかの様に怪物(ソレ)は裏路地から数体出現し逃げ道を防いだ。

 

丁度、前にいた女性が思わず持っていたカバンを怪物(ソレ)に向かって投げるが怪物(ソレ)の身体をすり抜ける。

しかし、この特徴から怪物(ソレ)の正体が判明した。

 

「ノ、ノイズ…!?」

 

それはかつて、人々に脅威を振るった特異認定災害『ノイズ』の特徴の一つ『位相差障壁』であり投げたカバンが身体をすり抜けた事が何よりの証明となった。

 

ノイズは次々と現れ人々に襲いかかり街はパニックに陥り悲鳴が轟いていた。

 

 

 

 

 

そして姿形は違うノイズが、この場所を含む5つの地区で出現していた………。

 

       ーーーーーーーー

 

超常災害対策機動部タスクフォース〈S.O.N.G〉仮設本部内にけたたましく鳴り響くアラート音。

その指令室に5人の少女が入室する。

 

「来たか、お前たち!」

「どうしたんですか、師匠!」

 

その少女達の中に彼女、立花響もいた。

響は師匠と呼ぶ大柄な男『風鳴弦十郎』へと呼びかける。

 

「都市部に5箇所、ノイズが出現したらしいの」

「ノイズ!?つー事はパヴァリアの残党か?」

 

S.O.N.G直属のオペレーター『友里あおい』の一言に銀髪の少女『雪音クリス』が反応する。

 

「それが…………アルカ・ノイズと違う、別の形状をしているんです」

「別の形状だと?それはいったい…………」

「実際に見てもらった方が早いですね。これです」

 

青髪の凛とした少女『風鳴翼』の疑問に『エルフナイン』は映像を切り替える。

 

「これって………」

「どれもこれも見たことがないデスよ!?」

 

画面に5つ映し出されたアルカ・ノイズとは違うノイズに特徴的な喋り方をする金髪の少女『暁切歌』と小柄な黒髪の少女『月読調』は驚く。

パヴァリアの残党が使役する『アルカ・ノイズ』とは違い姿形がまったく違い、場にいた少女達を驚かせた。

 

「しかも、このノイズ………バビロニアの宝物庫に存在していたノイズと同じ『位相差障壁』を持っています。」

「新たなアルカ・ノイズ……?でも、今の彼らにはその技術は無さそうに見えるけど………」

 

再びの疑問に猫耳の様なピンクの長髪の女性『マリア・カデンツァヴナ・イブ』は考える。

ともかく、形の違うノイズに謎はあるも今は考えてる暇はなかった。

 

 

「今ここで考えても仕方がない。お前たちは至急それぞれの地点に赴き、未確認のノイズの撃破を頼む!」

「「「了解ッ!!(デス!)」」」

 

       ーーーーーーーー

 

混乱する都市の何処かで……………

カソックに身を包んだ金髪の男がビルの屋上でその光景を眺めていた。

 

「さて………………貴女方の力、見せてもらいますよ?『歌姫(ディーヴァ)』の皆さん……」




次回………

ついに恐怖劇(グランギニョル)が開演する。
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