2ヶ月立っちゃいましたが、後編投稿しました。僕からのクリスマスプレゼントです。
ノイズが現れた場所の一つ、A地点にたどり着いた響は最初に現れた羽帽子のノイズに襲われる少女を見つけた。
「いけない!」
すぐさま、駆け出す響。そして、胸にかけてあるペンダントと握りしめ、ソレを起動させる為のトリガーを詠う。
『Balwisyall nescell gungnir tron』
すると、響は光に包まれ姿が変わる。黄色と白を基準としたアーマーとヘッドギアを身に纏い、首から白いマフラーをたなびかせている。これこそがノイズに唯一対抗できる兵器『シンフォギア』。そして彼女が身に纏うソレの名は―――――
「でりゃあああああ!!!!」
勢いをつけ、腕に装着された装甲部で強化された拳でノイズを殴り飛ばす響。殴り飛ばされたノイズはそのままただの炭素となって消滅した。
「大丈夫!?近くに人がいるから早く逃げて!」
響の言葉が理解したのか、少女は響を車で送り出してくれた黒服の元へ駆け出した。
それを見計らったのか、それとも響を敵と認識したのか羽帽子のノイズが一斉に集まりだした。ノイズの注意がこちらへ向いたのを確認した響は自身の心の内から沸き立つ歌を歌い出す。
『絶対に離さない この繋いだ手は こんなにホラ温かいんだ ヒトの作るぬくもりは』
襲いかかる羽帽子のノイズを響は自らの拳で迎撃していく。彼女が纏うシンフォギアは歌を動力とした対ノイズ兵装であり、聖遺物という古代異端技術で造られた武器の欠片からノイズが持つもう一つの能力、『炭素分解』を中和する鎧を身に纏い、位相差を調律する事で奴らを守る絶対無敵の位相差障壁を攻撃で破る事ができる。 つまりシンフォギアを纏える響達《装者》のみだけが今現在ノイズに唯一対抗可能な存在なのだ。故に響も人々を守る為に
『難しい言葉なんて いらないよ 今わかる 共鳴するBrave minds』
近接戦が駄目だと思ったのか、右腕の狩猟銃を構えだし一斉掃射し始めた羽帽子のノイズ。対し響は駆け出して避け続ける。
『ぐっとぐっとみなぎってく 止めどなく溢れていく』
銃撃を避け続けていく中で響はまるで誘導されているかのような感覚を持ち始めた。すると、響の前方から待ち構えていたかのように2体の羽帽子のノイズが左腕の斧を振りかぶろうと走ってきた。どうやら、銃撃で響を誘導させて挟み撃ちしようとゆう算段だったらしい。
『紡ぎ合いたい魂 100万の気持ち さぁぶっ飛べこのエナジーよ』
しかし響はそれをスライディングで避け、響を誘導させる為の銃撃は斧を振りかぶった羽帽子のノイズ2体に誤射し、消滅。響はすぐさま体勢を立て直すと脚部のパイルバンカーを展開し拳を構える。
『解放全開ッ! イっちゃえHeartのゼンブで!』
そして、パイルバンカーを利用してのブーストによる一撃は先程、銃撃していた羽帽子ノイズ群のうち一体に突き刺さり、消滅させた。
『進む事以外 答えなんてあるわけがない 見つけたんだよ 心の帰る場所 Yes届け!全身全霊この想いよ』
後はもう怒涛の連続、周りにいる羽帽子ノイズに拳を撃ち込んだり、蹴りを入れ込んだりと羽帽子ノイズを減らしていき──
『響け!胸の鼓動!未来の先へェ!!!』
そしてトドメと言わんばかりに、右腕のアームを変形させブーストパンチで地面を叩きつけ、その衝撃波で残りの羽帽子ノイズを一掃した。
「ふぅ…………」
他にノイズがいないか確認し、いないとわかると一息つく。
「新たなノイズ…………一体誰がこんな事を…………」
自身の手を握りしめ、悲しげな表情でつぶやく響。自分のこの手は繋ぎ合わせる為の手。だから、このような事を起こしたまだ見ぬ人物と戦う事に響の心には不安の曇りがあった。
「ううん。だとしても………」
今までが、そうだったように。またぶつかり合い、その果てにわかりあえた。言葉が通じ合えるのなら、きっとわかりあえる筈だと。そんな決意を胸に響はより一層、決心を固めた。
そんな響をビルの屋上から見ていた一つの影に気づかずに…………
ーーーーーーーー
B地点、両腕に刀らしき刃を生やしそこから炎を吹き上げているノイズが闊歩している
『Imyuteus amenohabakiri tron』
トリガーを詠い、蒼きシンフォギア『絶刀・天羽々斬』を纏った翼は乗っていたバイクから飛び上がり自らのアームド・ギアである刀を構える。
『
空中に飛び上がった翼は周りから雨のようにエネルギー状の剣を無数に具現化させて雨のように降らし、炎刀のノイズ達を剣刺しにしていく。
『宵に煌めいた残月 哀しみよ浄土に還りなさい…
しかし、一部の炎刀のノイズは剣を弾き返して応戦し、翼が着地したのを見計らって一体の炎刀のノイズが翼へと斬りかかるが彼女はアームド・ギアで応戦、二刀の刃に一刀の刃で応戦する。
『慟哭に吠え立つ修羅 いっそ徒然と雫を拭って 思い出も誇りも 一振りの雷鳴へと』
炎刀のノイズの二刀を弾き返した翼は両足に刃を展開させ、地面に片手をついて逆さまになると独楽のように回転し、もう片方の手に持った剣で炎刀のノイズ達を切り裂いていく。
『去りなさい! 無想に猛る炎 神楽の風に 滅し
さらに体勢を直し、刀を大刀に変化させて振り下ろし、青き雷を飛ばして炎刀のノイズを一刀両断。一騎当千の強さに一部の炎刀のノイズが後退るが、翼はそれらを逃がすものかと駆け出す。
『闇を裂け酔狂のいろは唄よ 凛と愛を翳して いざ往かん… 心に満ちた決意 真なる勇気胸に問いて』
すれ違いざまに刀で炎刀のノイズを切り倒し、数を減らしていく。しかし、そうは問屋が卸さないと思ったのか、残りの三体の炎刀のノイズが吹き出す炎の火力を最大にし回転、すると炎の竜巻となり翼へと迫っていく。
『嗚呼絆に すべてを賭した閃光の剣よ 四の五の言わずに 否……』
しかし、翼は動じず一方からもう一つの刀を取り出し元々使っていた刀を合体させて1本の刃とさせ、旋回。炎の輪を描き、脚部のブースターを起動させ炎の竜巻へと滑空する。恐れなぞない、眼前の敵を屠るべく竜巻へと近付き…………
『世の飛沫と果てよ!』
一閃――――――三体同時に両断した。
「終わったか…………」
脚部のブースターを閉じ、先程まで
そして、ノイズを殲滅したと本部に連絡しようとしたその時………翼の背後から斬りかかろうとする者が刃を振るった。
ーーーーーーーー
C地点、そこは阿鼻叫喚の地獄と化していた。
「ぎ!?が、ああぁぁァ………!!?」
全身に棘を生やした赤黒いノイズに突き刺された男はまるで血を吸われるかのように徐々に干からびていき、最終的には黒い炭となって消えた。
それと同じような事がC地点全域で行われており、ノイズに捕まってしまったほとんどの人間が同じ末路をたどっているこれを地獄と呼ばずしてなんと呼ぶか。
「ッ!アイツら……!」
現場に到着したクリスはその光景を見て、怒りで顔を歪ませる。
「これ以上、やらせるかよ!」
かつて、バルベルデの紛争で地獄を経験した事がある彼女にとってあそこの方がマシとも言える地獄絵図。しかし、これ以上犠牲者を出させない為に彼女は胸のペンダントを握りしめトリガーを唱う。
『Killter Ichaival tron』
トリガーを唱いその身に紅きシンフォギア『魔弓・イチイバル』を纏ったクリスはアームド・ギアである二丁のハンドガンを構えた途端、クリスに気がついたのか場にいた赤棘のノイズは標的を彼女へと定め一斉に駆け出した。
『疑問…?愚問!衝動インスパイア 6感フルで感じてみな 絶ッ!Understand? コンマ3秒も背を向けたらDie!』
だが、クリスは冷静にハンドガンで赤棘のノイズを狙撃していき対処。百発百中の彼女の銃弾からは逃れる者はいなく、撃ち抜かれた赤棘のノイズは徐々に消滅していくが、一部は両腕の棘部で銃弾を弾き返しながらクリスへと接近していく。確かに、遠距離を得意とするクリスにとって近接戦は不得手であり、それに気づいたのかどうかはわからないが赤棘のノイズのうち一体が右手の棘をクリスに突き刺そうとする。
『心情…?炎上!強情マトリクス 沸点ピークでくだけ散れ!Motto(×5) Break!! …Outsider』
しかし、そのような手なぞクリスには通用しない。寸でのところで赤棘のノイズの突きをかわし、バック転と同時に二丁のハンドガンをクロスボウへ変え、そこからエネルギー状の矢を自身の歌に合わせながら絶え間なく射出する。
『傷ごとエグれば忘れられるってコトだろ? イイ子ちゃんな正義なんて剥がしてやろうか?』
次々と赤棘のノイズを葬っていくクリス。するとどういう訳か赤棘のノイズは身を丸めた。どういうわけなのか頭にハテナを浮かべたクリスだったがすぐになんなのか知る事となる。
なんと、赤棘のノイズは全身に生えている棘を全て飛ばしてきたのだ。これにはさすがのクリスも動揺することになるがすぐさま平静になり、クロスボウからハンドガンへと変え、飛ばされてきた棘を回避しながら狙撃していく。
『HaHa!! さあIt's show time 火山のよう殺伐Rain さあお前等の 全部(×5)……否定してやる』
赤棘のノイズは棘を再び生やして四方八方から棘をクリスに飛ばすも、先程と変わらず時折避けながら狙撃して撃ち落としていく彼女はハンドガンをガトリングガンへと変え、弾丸の超連射で棘を生やそうとしている赤棘のノイズを撃ち抜いていく。
『そう 否定してやるゥ!』
そして、トドメと言わんばかりに腰部アーマーを展開、追尾式小型ミサイルを発射し赤棘のノイズ達を完全に掃討する。赤棘のノイズはもういない。
「クソッ!ぜってぇ許さねぇぞ………!」
しかし、辺りを舞う炭素………かつて人間だった塵。クリスがここに来るまでの間に苦しんでいった者たちの苦しみはきっと想像を絶するものだろう。故にクリスはこの惨劇を生んだ元凶に対し、怒りを沸かせていた。
直後………そんなクリスに向けて膨大な殺気が放たれた。
ーーーーーーーー
『Seilien coffin airget-lamh tron』
D地点、中心に赤い目の様な宝玉がついた覗き穴がない仮面をつけた紫色のノイズ達が蔓延るショッピングモールに白銀のシンフォギア『銀腕・アガートラーム』を身に纏ったマリアはガラスの屋根を突き破り、着地。音を聞きつけ仮面のノイズがマリアの周りに集まりだしたのを合図に彼女は短剣を構え、仮面のノイズ群へ向けて走り出す。
『真の強さとは何か探し彷徨う 誇ること?契ること? まだ見えず』
襲いかかってくる仮面のノイズを一体ずつ短剣で切り裂いていき対処していくマリア。仮面のノイズは仮面と色以外は特に特徴はなく幾度となく戦った人型アルカ・ノイズと変わらず、両腕に巻かれた解剖器官の様なものを鞭のように振るうだけでありマリアの敵ではなかった。
『想い出の微笑みに問いかけ続けた まだ残る手の熱を忘れはしない』
しかし、倒し続けていく中でマリアは一つの違和感を持つ。先程切り倒したノイズはあっさり倒したがまるで手応えがなかった。そう思案した直後………
「ぐっ!?」
すると、背後から鞭がしなり狂いながらマリアを叩きつけようとするが咄嗟に回避。襲撃の下手人を振り向きざまに見、瞠目した。
なんと、先程倒した筈の仮面のノイズが散った体を再生させながら右腕の鞭を構えていた。それだけでなく他にも倒した仮面のノイズ達も先と同様散った体を再生させているというなんとも予想だにもしない出来事にマリアは困惑した。
「(再生している!?ノイズにはあんな能力はなかったはず!?厄介ね………でも!)『惑い迷い苦しむことで 罪を抉えぐり隠し逃げずに』
だが、このままノイズを放っておげは周辺の人達に被害がかかる。それだけでも防がなければとマリアは自身を鼓舞し走り出す。何度でも蘇るのならば何度でも地獄の閻魔さまの元に送り返すまで。
『あるがままの自分の声で 勇気を問え 決意を撃て それがわたしの聖剣 翳せ!』
更に立て続けに仮面のノイズを切り裂いていくが数秒起きに再生してくる仮面のノイズは厄介であり、苦戦を強いられていた。が、しかし負けられないと自分を鼓舞しながら戦っていく。
『弱くてもいい涙を流してもいいさ 絶対負けない歌 それが心にあるのなら
マリアはふと、ある変化に気づく。二度、再生したノイズを切り捨てた際本来なら再生している筈の仮面のノイズがいないのだ。この事実にマリアは一つの結論に達した。
「(まさか、再生には限りがあるの?それさえわかれば!!)『ぐっと握って今 足掻きもがきそして立つ わたしらしさを見つけた胸に』
つかず彼女は短剣を宙に投げると、その短剣は無数に分裂しその切っ先を仮面のノイズたちへと向け
『今日を刻んでぇ!!』
一気に放出。敵を刺し貫く銀の短剣は仮面のノイズ達に突き刺さる。再生しようとも短剣がまた突き刺さり、そうこうしていくうちに徐々に残機を使い果たした仮面のノイズ達は次々と消滅していき、最後の一体に銀の短剣が突き刺さったと同時にこの戦いは幕を引いた。
「再生するノイズ…………今まで見たことないわ……」
しかし、今回現れた再生するノイズに対し思案していた。今まで様々なノイズまたはアルカ・ノイズを見てきたマリアだが、再生するノイズは初めて見たのだ。少なくともかつて敵対していたパヴァリア光明結社の錬金術では再生は不可。だとすれば今回放たれた仮面のノイズの裏に自分たちが知らない組織が絡んでいるとマリアは考えた。
「けど、たとえ誰だろうと…………私はもう挫けたりしない……!」
そう言って、より一層決意を固めたマリアの背後から彼女に向けて拍手する音が鳴った。
ーーーーーーーー
E地点、身体が鎖のような蛇型のノイズが逃げ遅れた人々を追いかけ回していた。そもそも蛇型のノイズがその気になれば簡単に追いつき喰らう事ができるはずなのだが、そうしないのは何故か。それは『生み出した本人』のサディストから来ており、まるで狩りに興じるかのように他の蛇型のノイズが行く手を阻んで逃げられない袋小路へと誘導しているのだ。そして、逃げていた人々がその事に気づいた時には既に遅く、逃げ場のない路地裏の行き止まりに追い詰められていた。ジリジリと詰め寄ってくる蛇型のノイズたち、もはやここで終わりなのかと絶望の表情をする人々。そして蛇型のノイズの一体が大口を開け喰らおうとしたその時、
「待って!」
「ここからはやらせないデス!!」
突如、後ろから二つの声が聞こえ、蛇型のノイズ達が振り向くとそこには二つの人影…………切歌と調が路地裏の出入り口に立ちはだかっていた。そして、二人同時に首から提げているペンダントを手に取り、起動させる為の
『Zeios igalima raizen tron』
『Various shul shagana tron』
そして、光に包まれ切歌は翠のシンフォギア『獄鎌・イガリマ』、調はピンクのシンフォギア『鏖鋸・シュルシャガナ』を身に纏いそれぞれのアームドギアを構える。
「コイツラは私達が相手するデス!」
「その間に皆逃げて!」
二人の言葉を皮切りに邪魔者だと確信したのか、蛇型のノイズ群は顎から牙を覗かせ襲いかかる。しかし、二人はそのまま路地裏から出てこちらへの注意を向けると同時に広く戦いやすい大通りへおびき寄せた。
そして二人は再び蛇型のノイズへ向き、各々のアームドギアを構え駆けていく。
『警告メロディー 死神を呼ぶ 絶望の夢Death13 レクイエムより 鋭利なエレジー 恐怖へようこそ』
切歌のアームドギアは翠の鋭利な大鎌。次々に蛇型のノイズの頭を、刈っていくその姿は三角帽子型のヘッドギアも相まって死神を彷彿させる。
『DNAを教育してく エラー混じりのリアリズム 人形のようにお辞儀するだけ モノクロの牢獄』
対し、調のアームドギアは脚部のローラーでスケートのように自在に移動しながらピンク色のギザギザがついたヨーヨー二つを意のままに操り、蛇型のノイズを切り裂いていく。
しかし、蛇型のノイズ達も黙って倒されるわけにはいかず、鎌とヨーヨーの刃を鎖の身体で避けながら二人を囲んだ事で中心で背中合わせになった二人。
しかし、二人の持つシンフォギア、『イガリマ』と『シュルシャガナ』は一つだけでは本領を発揮しない。シュメール神話の女神『ザババ』が持つとされていた刃は二つあることで意味を発揮する。
『いますぐに just saw now 痛む間もなく切り』
『だからそんな 世界は伐り』
『『刻んであげましょう!!』』
次の瞬間、切歌の鎌の刃部分が分裂しブーメランのように投擲され、調の左右のヘッドギアホルダーから小型の丸ノコを連続で放ち、蛇型のノイズ達の包囲網を崩して突破。そうザババの刃の詠を重ねた二人に怖いものはいなく、二人もそれを信じているからこそお互いに背中をあずけられるのだ。
『信じ合って 繋がる』
『誰かを守る為にも』
『『真の強さを 「勇気」と信じてく そう』』
『紡ぐ手』
『夢紡ぐTales』
腕部にアーム状の4本の鎌を展開させて攻撃をおこなう切歌、脚部・頭部から体の周囲に円形のブレードを縦向きに展開し、回転しながら突撃する調、二人の息のあったコンビネーション技に蛇型のノイズは翻弄される。
『きっときっと まだ』
『忘れかけた笑顔だけど』
『『大丈夫、まだ飛べる(よ)』』
『輝いた絆だよ さあ空に』
『輝く絆抱きしめ』
最後に空中に飛び上がり調のヨーヨーを切歌の鎌の柄の先に接続し、巨大な刃が付いた車輪状に変化させると、その部分が回転し二人はそのまま蛇型のノイズの一体へと突進し、直撃
『『調べ歌おうぅ!!』』
そして、そのまま他の蛇型のノイズ達を巻き込みながら一直線に突貫、切り刻まれた蛇型のノイズ達は地に落ちる前に塵となって消滅した。
「調!」
「切ちゃん」
「「イェイ!!」」
全ての蛇型のノイズを倒し、勝利を祝って二人はハイタッチをする。この光景から二人がどれだけ仲がよいのかひと目で分かり、微笑ましい雰囲気だ。
「でも、あのノイズは一体なんだったんデスか………?」
「うん、今まで見たことなかった」
しかし、先程戦った蛇型のノイズに関しては謎がつきない。しかしどんな困難が来ようと二人が揃えば何も怖いものはない。
「とにかく、今は司令に連絡しよう」
「アイアイデス!」
そして、二人が司令部に連絡しようと通信機を取り出そうとしたその時、遠方から何かが二人に向かって投げ飛ばされてきた。
ーーーーーーーー
5つの地区で全てのノイズが殲滅されたのを確認した弦十郎は今回のノイズを操っていた元凶を捜索する様にと装者達へ指示を出そうとしたその時、突如として監視カメラからの映像が途絶えた。
「どうした!?」
「監視カメラが破壊された模様!他は…………クソっ!同じかよ!」
「今すぐ、破壊されていないカメラを探せ!友里、装者達に警戒するよう指示を!」
「それが、試しているんですがまったく繋がりません!」
「なんだとォ!?」
まるで巧妙に仕組まれていたかの様に妨害が起きた事に困惑する一同。
その数分後、無事に通信が回復した際に聞いた報せは、響を除く装者達が満身創痍になったという報だった。
ーーーーーーーー
イメージBGM:Einsatz(榊原ゆい・水樹奈々デュエットVer)
「ッ!?」
自身へ向けて、何かが降ってくるのを直感で感じた響は咄嗟に回避するが、何かが激突した瞬間に生じた衝撃の余波を受け、吹き飛ばされてしまう。
「ううぅッ!?」
数度バウンドした後に止まり、フラフラとしながらも立ち上がって自分が先程まで立っていた場所に目を向ける響。噴煙が次第に晴れていき降ってきた物の正体が見えてくる。
それは一言でいえば『槍』。槍頭と斧、そして鍵爪。三つの凶器が合わさったその側面には慈愛の微笑みを見せる聖母の顔が彫られた白銀に輝く
それがアスファルトで舗装された道路をえぐる様に突き刺さっていた。
もしあれが直撃していたらひとまたりもなかっただろうと響は身震いする。
しかし、そんな響の心情とは別に事態は更に進んでゆく。
ふわり、と舞い降りるかのように突き刺さったハルバードの柄の先端に降り立つ者がいた。
その者は漆黒の軍服に身を包み、左腕には
「誰…………?あなたは一体…………?」
響の問い掛けに青年は何も答えず、ただ無機質な瞳で彼女を見つめるだけだった。
―――――同時刻、別の場所で各装者も漆黒の軍服を身に纏った者たちと邂逅していた。
ーーーーーーーー
「かくして…………役者は全て出揃い、長きに渡る茶番劇は終幕し歌劇の幕はようやく上がる」
こことは違う何処か……………『多元平行宇宙』に存在する『座』にてカドゥケウスを模した王座に佇む一人の男――――――『カール』は笑う。
これから起きる恐怖劇に、偶然とはいえ見つけた自身が知らない平行宇宙に未知を求めて今回の脚本を描いた故にその楽しみを知る者はこの場にはいない。
そして、カールは舞台の開演を告げるかのような口調で宣言する。
「――――さぁ、歌姫を交えし
CM風次回予告
響「私、立花響18歳!もうすぐクリスマスなのに、なんかよくわからないノイズが現れて更に空から男の子が降ってきてどうなっちゃうのーー!!??」
………とまぁ、お待たせしました。あるユーザーさんからアドバイスを貰いながらもやっと書き上げました。多分これが今年最後の投稿となります。では、皆様よいお年を