立花響に勝利したい   作:うみうどん

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続きました_(:3 」∠)_


G
プロローグG


 体が怠い……。そう感じたのは俺が軽く覚醒しかけた時の事だった。

 体は怠いがなにか柔らかいものに包まれている、感覚が心地いい。もうここから動かなくてもいいかなと思わせるほどだ。

 しかし、意識が覚醒した今、目を開けて自分の状況を確認せねばならない。

 

 軽く目を開ける。

 どうやら古民家のようで、木製で作られた天井が見えた。しかしえらい洋風な作りをしているな、あの天井。

 

 額にひんやりしたものが乗る。

 どうやら濡れタオルのようだ……いまはこの感覚がすごく心地いい…………って、濡れタオル!? 天井!? 

 

「つはっ!!!」

 

 俺はなにか柔らかい物を捲り上げ、体をいきなり起こす。

 すると、ズキンと胸が痛み、柄にでもなく苦悶の表情を浮かべてしまった。

 

「え!? お、起きた!?」

 

 横を見ると、オレンジがかった髪色の少女が座っていた。目は水色でその姿は一目見て天使だと思うほど美しかった。って、なに言ってんだか俺は。頭を打ったせいでおかしくなったのか? 

 

「あ……あの……」

「ん? ああ……君が助けてくれたのか?」

「ええ……急に空から貴方が……落ちてきて……」

 

 どうやら、月のかけらを破壊した時に、あの爆発に巻き込まれてそのまま地上へダイブか……。よく生きてたな俺は。これもシンフォギアのおかげなのだろうか。

 

 俺は胸に手を当てる。そこには包帯が巻かれており、かなり手厚い介護をしてくれたようだ。今では少し胸のあたりが痛むだけで、死んでしまうような感じではない。

 

 切り裂かれて、そんでもってシンフォギアで生き返って……今はほぼ傷は完治……人間かどうか怪しくなってきたな。

 

「胸から酷い出血してました。なんとか今は治りましたけど、グリズリーにでも襲われたのでしょうか?」

「……まあグリズリーと言えば……グリズリーだなぁ……」

 

 フィーネの事を思い出す。俺の腹から肩にまで切り裂いた張本人。今はもう消滅してどこかへ行ってしまったが、あの時の事は絶対忘れねぇ。もし、いつか復活してきたらはっ倒してやる。

 

「それは大変でしたね……しばらくは安静にしておいてください」

「え、あ……ああ……ありがとう」

「ご飯、もってきますね」

 

 彼女はエプロンをつけると台所と思わしき所に行った。

 それにしても、なんで俺はこんな所で寝ているんだろうか。とにかく飯を食ったら早く出て行って、無事だって事、みんなに知らせないとな……。

 

 ベットの横にあった、机の上に俺のペンダントとレーヴァテインが置いてあった。

 どうやらあの子がちゃんと保管してくれていたようだ。

 

「お待たせしました、貴方はここ何日か眠りっぱなしだったので、何を作ればいいのか分かりませんでしたが、これは食べれますか?」

 

 そう言い、彼女が戻ってきた。俺の目の前に出されたのはチキンヌードルスープ。鶏肉を細かくして、野菜と麺で煮ていた。

 

「それと、流石に炭酸はやめておいた方がいいと思って……水ですが」

 

 そして、水も出される。

 俺はこのラインナップに見覚えがあった。ここが日本なら、確か、お粥などが出てくるのが定番だろう。

 しかし……出されたものは、昔、風邪を引いた時によく母さんが持ってきてくれたものだった。

 でもあの人は、風邪でも御構い無しに炭酸飲料を渡してくる人だ。

 

「……一つ……君の名前を聞いていいかな?」

 

 俺は頰に冷や汗をかきながら、少女に名前を問う。

 すると──

 

「ああ、私の名前は【セレナ・カデンツァヴナ・イヴ】です。あ、プリンもありますよ」

 

 俺の前にお手製のプリンが差し出される。

 

「……俺の名前は黒森鍵音だ……」

「やっぱり、日本人なんですね」

 

 セレナと名乗った彼女は手を合わしながら和かにかつ流暢に日本語を話す。

 成る程……普通に日本語が通じているから勘違いしていた。それに……日本に戻る事なんて……難しいんじゃないか? 

 

「二つ……ここはなんていう国で、なんていう場所だ?」

「アメリカのネブラスカ州です」

 

 俺は頭を抱えた。

 俺は……とんでもない所に落ちてきてしまったようだ……。




原作が木っ端微塵になるプロローグです
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