立花響に勝利したい   作:うみうどん

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シンフォギアイベ楽しい( ´∀`)
緒川さんカッコ良すぎで死ぬ( ´∀`)


おがつば………


八話

「私の不手際で奪われたネフシュタンの鎧、今ここで取り返させてもらう! 行こう! 奏!」

「おうよ! 翼!」

 

 両翼がネフシュタンの鎧を纏った少女に向かって攻撃を仕掛ける。

 

「ダメですよ! 二人とも! 相手は人間なんですよ!」

「何を戦場(せんじょう)でバカなことを言ってんだお前は」

「でも、鍵音君!」

「それより、拘束どうにかならんか。これじゃあノイズに襲ってくださいと言ってるようなもんだぜ」

 

 鍵音が言った言葉に響が周りを見渡すと、そこにはノイズが大量に発生していた。

 

「なるほどな、あの杖みたいな奴からノイズが出てんのか」

「冷静になってる場合じゃないよ! 大ピンチだよ!?」

「じゃあ戦えよ立花。その纏ってるもんはなんだ?」

「……シンフォギア」

「だったら倒せるだろ、ノイズくらい」

 

 鍵音がそう言ったら響はそれに答えるかのように気弱な顔が抜けていき、凛々しい顔つきになる。

 どうやら覚悟を決めたようだ。

 

 しかしその時だった。

 

 突如として現れた三体の背の高いノイズ。

 そのノイズ達が謎の液体を出し、響を拘束した。

 

「きゃあああ!」

「立花!」

「ぐああああ!」

「天羽!?」

 

 鍵音が首を動かせる範囲で後ろの様子を見る。

 地に伏せる奏と翼の姿があった。

 

 翼の方は鎧を纏った少女に踏みつけられている。

 

「のぼせあがるな人気者供! 誰も彼もが構ってくれると思うんじゃねぇ!」

「ぐっ」

「この場の主役と勘違いしているなら教えてやる。狙いはハナからコイツを掻っ攫うことだ」

 

 鎧を纏った女が響に指をさして、今回の目的が響だと堂々と伝える。

 それと同時に、鍵音が口を開いた。

 

「……テメェ……今、なんつった」

「ああ? 動けねぇ奴がエラソーに、一丁前に口聞いてんじゃねぇぞ!」

「聞こえなかったか? テメェ今なんつった? 狙いは立花だと?」

 

 鍵音が無理やり体を動かす。

 影縫いの影響で、その場で足や手から血を吹き出しながらも無理やり体を動かし始めた。

 

「なっ!? 影縫いを!」

「……はあ? なんだよ……それ」

 

 鎧を纏った少女が頰に冷や汗を流す。

 振り返った男の威圧が半端ではないからである。

 

(んだ? コイツ……普通の人間じゃあねぇのか?)

「おらああああ!」

 

 鍵音が槍を振りかぶり、少女に叩き込む。

 

「ぐう!」

 

 少女はトゲのついた鞭のようなもので鍵音の攻撃を防御した。

 

((コイツ! 強い!))

 

 二人して同じ事を同時に思う。

 実力は拮抗、いや、完全聖遺物であるネフシュタンの鎧の方が僅かに鍵音を上回っていた。

 

「ああ…………強ぇ……だけど! それだけじゃワタシには勝てねぇぞ!」

 

 少女が鞭のような物の先端に白黒のエネルギー球を作り出す。

 それを鍵音に向かって放った。

 

【NIRVANA GEDON】

 

 それを見た鍵音が、槍を野球のバットみたいに構える。

 そして在ろう事かそのエネルギー球を槍で打ち返した。

 

「飛んでけぇ!」

「無茶苦茶かよっ!」

 

 少女は飛んできたエネルギー球を躱す。

 それと同時に、隙を見つけてやってきた鍵音を鞭で返り討ちにした。

 

「ちょせぇ!」

「ぐあ!」

 

 地面に転がる鍵音。

 少女は鍵音の髪を掴み肩で息を切らせながら喋り掛ける。

 

「お前、アイツのなんだってんだ」

「俺は立花を倒す。しかし、それは俺がやる事だ。ほかの奴には立花は倒させねぇ。俺が先に必ず……倒す! それにはまずはテメェからだ!」

 

 鍵音が少女の鎧のトゲを掴み、離さないように固定する。

 少女の目には、熱く燃えたぎる男の目が写っていた。

 

「……まさか……。唄うのか!? 絶唱を!」

 

 狼狽える少女の顔を見て鍵音は不敵に笑った。

 そして、鍵音は命を燃やす歌を歌う。

 

「Gatrandis babel ziggurat edenal」

「やめろ鍵音ぇ!! 不完全な適合状態で絶唱を歌ったら!」

「……やめろ……やめろぉ!!!」

 

 奏と翼が地に伏せたまま叫ぶ。

 響は拘束されながら、鍵音が命を燃やす瞬間を見ていた。

 

(なんで……鍵音君が……)

 

 そんな想いが響の中で渦巻く。

 思えば、幼い頃から一緒にいるが未来と遊んでばかりで鍵音の事はあまり知らなかった。

 知ってることといえば、ツヴァイウィングが大好きで奏の大ファンだということだけ。

 その他は、今思えば何も知らないのだ。響は鍵音の事を。

 

「Emustolronzen fine el zizzl」

 

 鍵音が絶唱を歌い終える。

 母親の歌っていたものをそのままなぞっただけの不完全な絶唱ではあったが、その効果は絶大だった。

 

 あたりにいたノイズを消滅させ、近くにいた少女は遠くまで吹き飛ばされ、大怪我を負った。

 しかし、ネフシュタンの鎧の再生能力でなんとか生き残る。

 しかし、絶唱を歌い終えた鍵音は。

 

 血を吐き、血涙を出し、右手からも出血。

 そして、まるで死んだかのようにそこに眠っていた。




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