今回は特に進展もなく短いですがリハビリだと思っていただけると嬉しいです
あの決闘から数ヶ月。
私の平穏な学生生活はどこかへと消えていた。
毎日のように下駄箱を埋め尽くすファンレターと決闘の申し込み。
「はぁ……なんでこんなことに」
いつものように机に不貞寝していると、視界の端に綺麗な金髪が映る。
「学園の一位ですからね」
いつの間にか横に立っていたクローディアから言われたことは、まさにその通りである。
各学園の序列一位というのは、それなりの地位であるため目指している生徒も少なくはない。
それに加えて、私の場合は彼の影響も少なくない。
「アーネストと立会なんてするんじゃなかった」
一ノ瀬先輩との決闘以上に影響を与えたのがアーネストとの決闘。
彼の知名度も相まって、私の知名度も爆上がりしてしまった。
その結果私についた二つ名「影姫」も、今ではアスタリスクのちょっとしたビッグネームも一つになっていたりもする。
次回の王竜星武祭の優勝候補筆頭のオーフェリア・ランドルーフェンの対抗馬としても、私は有力候補らしい。
元より各学園の序列一位のうち、ソロの王竜星武祭に出場するのは三校。アーネストは純星煌式武装との兼ね合いで出場できないし、界龍の星露は年齢不足。アルルンカントに関しては王竜星武祭に出てきたのを見たこともない。
結果、残りはレヴォルフのオーフェリア・ランドルーフェン、クインヴェールのシルヴィ、そして星導館の私ということになり、当然のように優勝候補に挙げられているわけである。
「ところで、王竜星武祭には出場するんですか?」
私の思考を読んだかのように、クローディアは尋ねてきた。
「それが、まだ考え中なんだよね…………」
周りの期待はさておき、私自身まだ出場するかどうかまだ決めかねている。
確かに腕試しという点ではこれ以上ない場所ではあるのだが、幾分気が乗らない。
私自身にとって、刀を抜くというのは命のやり取りを意味する。
だからとは言わないが、私はアスタリスクに来てから一度も黒影を完全解放状態にしたことはない。手を抜いているとは言わないが、全力で戦わない私が出て易々と勝てる相手ばかりでもない。
「…………生徒会長の立場では出場してほしいのですが、出場するもしないも琴音の自由ですからね」
それだけ言うとクローディアは足早にどこかへと行ってしまった。
クローディア自身もかなりの実力者だが、彼女は王竜星武祭には出場することはない。純星煌式武装のこともあるが、一番の理由は優勝の難しさだろうソロというだけあって、ペアや団体のほかの星武祭と違い出場選手も多く単純に優勝が難しい。
クローディアの目的は知らないが彼女は、星武祭の優勝にかなり固執している。だからこそ、彼女は王竜星武祭には参加しないのだ。
(…………どうしたものかな)
私は一旦考えるのをやめ、もう一度机に顔を伏せた。
ありがとうございました。
また次回!