モブになりたくて   作:冥々

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ええ、今回の話は、勉強会とプールと小野寺の告白(未遂)を書きました。

それと視点が前話より、ちょっと多めなので、いつもより読みづらいかも知れませんが、ご了承の程よろしくお願いいたします。

それと、誤字脱字がありましたら、報告をしてください。


転生したからって、頭脳と運動神経は上がらない。

今日は学校の事情で朝の餌やりがないから、何時もよりのんびり登校できるから、ちょっと嬉しい。そこで、宮本と遭遇した。

 

「おはよ、森谷君」

「ん、おはよ。宮本さん」

 

登校中に彼女と会うと、嫌な予感がするのは気のせいか?でも、まぁ、原作では一条に何かをしてるけど、俺に対しては、何も__

 

「そう言えば、来週中間テストね」

「…そうだな」

 

ないと思ってました。ええ、原作では色々と主人公とヒロイン(小野寺)を恋仲にしようと、策を巡らした人が何もしない訳ないよな。……………あれ?今、変な事を思い浮かべなかったか?多分、気のせいだろう。

 

「それで、提案なんだけど。今日の放課後、森谷君の家で、勉強会をしたいんだけど、いいかしら?」

「……ん~、いいよ。俺もテスト勉強は、今日からやるつもりだったし」

 

宮本は、数秒間、俺を睨むように見つめて、何処か呆れたかのような、深いため息を吐いた。

 

「…そう。では、放課後楽しみにしてるわ」

 

 

__昼休み

 

古田に今朝、誘われた勉強会に来るのか。弁当を食べながら、聞いてみた。

 

「そう言えばさ。朝の時に、宮本さんから一緒に勉強会しないかって誘われたんだけど、お前も来る?」

「ん~、行こうかな。下手に成績を落とすと、小遣いが減るからな」

 

古田は軽い口調で答えた。すると後ろから、大きな話し声が聞こえてきた。

 

“桐崎さんのお弁当、とても豪華だね!”

 

“え、そう?普通だと思うんだけど”

 

“いやいや、普通の弁当って、私達の弁当とかだよ”

 

“そ、そうなんだぁ~。うちのって普通じゃないんだ

 

あれ?桐崎さんと話してる人って、田中さんと中野さんだな。小野寺と宮本じゃないんだな。まぁ別にいいけどさ。

 

 

 

__放課後

 

俺と古田を除く二人は、俺の自宅を見て言葉を失ってる。ちなみに家の前に来て、かれこれ三分経過してる。

 

『…………』

「そろそろ(うち)に入らないか?」

 

このままでは埒が明かないので、家に入るように薦める。

 

「……ええ、そうね」

「そ、そうだね」

 

宮本、小野寺の順で返事をしながら、家に入ると、何処かに行く所の田辺さんがいた。

 

「あら、武広君の友達かしら?」

「ええ、まぁそうですけど、これからお出かけですか?」

「そうよ。これから、ちょっとある場所にね」

「そうですか。気を付けて、行って下さい」

「はい、行って来ます」

 

先に靴を脱ぎ、すれ違い様に田辺さんが靴を履いた。俺達はそのまま俺の部屋に入った。

 

「おお、久々だな。お前の部屋」

「へぇ、広い部屋じゃない」

「うん、広いね」

 

俺の部屋の広さに部屋中を見渡す小野寺と宮本に対して、久しぶりに入った古田は、部屋にある家具や本を物色している。そこへ

 

コンコン

 

ドアをノックする音が鳴った。

 

『武広、入るわよ』

 

ドアの向こうから、母親が声を掛けたと、同時に部屋に入ってきた。

 

「ほら、これを友達と一緒に食べな」

 

そう言いながら、お菓子と飲み物が乗っているお盆を、机に置いて、部屋から出た。

 

「お菓子をつまみながら、ぼちぼち勉強するか」

「そうだな」

 

わざわざ俺の家に来て勉強会を開いた訳だし、さっさとテスト対策をしないと、時間がもったいない。

 

 

勉強会を始めて、約一時間弱。それぞれ、自分が苦手な所を重点的にやってると。

 

「ねぇ、るりちゃん」

「どうしたの?小咲」

「ここ、わかる?」

「んー?」

 

ちらっと、勉強してる俺に視線を向けて、何処か企んだ顔しながら話した。

 

「ねぇ、森谷君。この問題を小咲に教えて欲しいんだけど」

「どの問題?」

 

宮本に呼ばれたので、小野寺の近くに寄った。確認してみると、わからない問題は数学の所だったようだ。

 

「で、小野寺さんに教えればいいんだよね?」

「ええ、そうよ。そのままいい雰囲気に為れば上出来ね

「モゴモゴ」

 

そう返事をしている宮本は、小野寺の口を塞いでいた。

 

 

いざ、小野寺の隣に座った瞬間、漫画で見たあのシーンだと気付いた。……何で、俺が教えているんだか。まぁ、幸いなところ、俺がわかる問題だし、なんとか説明できるから、まだよかった。もし、俺がわからない問題だったら、恥ずかしい思いをする所だった。

 

それからしばらく時が経ち、んーっと背伸びをしながら、部屋の時計を見ると、夜の七時をちょっと越していた。

 

「もう、こんな時間だな。そろそろ終わりにしようか?」

 

俺の掛け声で、勉強会は解散となった。

 

 

 

 

___数日後

 

宮本side

 

はぁ~とため息を吐く私は、目の前にいる根性なし(小咲)に、ため息しか出なかった。落ち込んでても、仕方がないので、小咲に少し慰めの言葉を発した。

 

「落ち込んでても、事は前に進まないでしょ?」

 

すると、ぽつぽつと小咲は話し始めた。

 

「やっぱり、無理だよ。」

「……無理って言ってるけど。高校に入ってから、アピールらしいことはしてないじゃない」

「うっ」

「じゃあ、どうするの?このまま諦める?」

 

問い詰める私は、仕様がないとため息を吐いた。

 

「…ふぅ、まぁいいわ。なら(森谷)の気持ちを確認するチャンスぐらいは、作ってあげる」

「え、何するつもり?ちょっと嫌な予感がするけど!?」

 

小咲が森谷君の事を好きなのは知ってる。けど、彼が小咲に対してどのような気持ちを抱いているのかは、今の所は把握しきれてない。だから、今回の事で彼を見極めてやる。

 

 

 

主人公side

 

「プールの壁に手を付けて、バタ足をしてみて。そうそう、その感じを保って。よし、一旦バタ足を止めて____」

 

何をやっているんだろう。いや、別に自分が何をやっているのかは、わかってるけど。どうして、小野寺に泳ぎ方を教えているんだろ。………今更、気付いたんだけど、モブとしては、めっちゃ目立ってね?いつ頃からだ?どの辺りから、俺のモブ道から逸れ始めたんだ?それは、確か___

 

「……君、……森谷君!」

 

「ん、どうした?小野寺さん」

 

「どうした、じゃないよ。さっきから呼んでいるのに」

 

「あぁ、ごめん」

 

どうやら考えこみ過ぎて、ぼーっとしていたようだ。

 

「次は、ビート板を使って、バタ足で泳いでみようか」

 

「うん、わかった。やってみるね!」

 

そう言いながら、プールの壁際に置いてあるビート板を両手に持ち、バタ足で泳ぐ小野寺。そこへ、宮本が話しかけてきた。

 

「どうかしら?小咲は泳げるようになりそう?」

「まぁ、そこそこ泳げるようになると思うけど。どうして一日で、泳げるようにする必要があるんだ?」

 

宮本からお願いされた時も、思ったけど。何故に俺が小野寺に泳ぎ方を教えているんだろうか。

 

「……別に、いいでしょ。泳ぎ方を覚えて、損はしない訳だし」

 

まぁ、宮本の言う通りなんだが。俺が教える意味を知りたい訳であって、ファンにとって役得なこのシチュを、なんでやらねばならないのか。まったく意味がわからない。

 

 

 

___翌日

 

ふぅ~、昨日のは、あれは一体何だろうな。それにしても、泳ぎを頑張っている小野寺は、可愛いかったな。しかし、ここ最近、宮本が主人公に対してやってきた出来事(イベント)を、俺が体験しているなぁ。………モブになるどころかオリ主になってきてないか?

 

 

 

__放課後

 

宮本side

 

ううん、どうなのかしらね。彼は小咲に対して、悪い感情は持ってない。むしろ、良く思っている節があった。今の所だけど、小咲に恋心を抱いてないのが、不思議な所ね。……そうね。小咲が戻ってきたら、試しに小咲を焚き付けて、確認してみようかしら。……ちょうど小咲が来たわね。

 

「ねぇ、小咲。あなたは森谷君のどこが好きなの?」

「え?」

 

私の質問に、鳩が豆鉄砲を食らったかのように、呆然とした顔になった。

 

「中学の頃から、あんた達の事を見てきたけど。私にはさっぱりと、まではいかないけど。彼のどこに惚れたのかしら?」

「……それは」

 

少し考え込んだ表情をした、次の瞬間。

 

「うーーーん。気が利く所とか、優しい所というか。わかってはいるんだけど、パッと言葉にするのが、難しくて、どうすればいい?」

「私が知るか」

 

顔を赤らめて、訳のわからない事を言ってきたので、突っ放したような言葉で切った。すると__

 

ガラッ

 

と、教室の扉の開く音がして、そっちに視線を向けると、話に上がってた森谷君が入ってくる所を確認した私はこの場(教室)から出て、外側(廊下)から、小咲の頑張りを見るとしよう。

 

 

「ん?何か顔、赤くないか?」

「へ?」

 

そう言いながら教室に入った森谷君は、小咲のおでこに自分の手を当てて、熱を確認した。

 

「熱はないようだなって、さらに赤くなってないか?」

「そ、それは……」

 

心配の声を掛けられ、言い淀む小咲に森谷君は__

 

「念のため、保健室に行こうか。もし無理そうだったら、俺が代わりに、保健室に行って先生を呼んでくるからな」

 

小咲を心配して、保健室の先生に見せようとしている。そんな森谷君を止めるように、彼の腕を掴んだ。中々良い雰囲気になってきたじゃない。

 

「お、小野寺さん?」

「…………」

 

このまま告白しなさい!小咲!

 

「……森谷君。私、実はね。今まで、ずっと言えなかったけど」

 

その調子、調子、ちゃんと彼にあなたの気持ちを伝えなさい!

 

「私、ずっと森谷君の事______」

 

 

ガシャアァァン!!

 

 

ちっ!何て間の悪い。まったく空気を読みなさいよ!………はぁ、校門で小咲を待っておこう。でも、今回の事でわかったわ。彼は脈ありだってね。

 




前書きでは書きませんでしたが、活動報告にて、アンケートを 実施してます。(アンケートの答えで、話が変わるとは、限りません)

四話を書き始めては、いるのですが。fgoの箱イベがあるので、更新がいつもよりだいぶ遅れる可能性あります。

小野寺以外の原作キャラにフラグを立てていいかな?

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