時の王のヒーローアカデミア   作:揚げ物・鉄火

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今回は戦闘訓練の前編です。
色々と原作に近かったりそうじゃなかったりします。

アンケートも実施してあります。

ではどうぞ。ごゆっくり!


3ページ目

ドゴォォォン!!

 

「なんだ!!?」ガバッ

途轍もなく大きい音と振動が聞こえて朝早く起きると…なぜかスウォルツが一階の床に頭から上半身を突っ込んでいた。

 

「なあウォズ…」

「なんだい我が魔王?」

いつの間に近くまで来ていたウォズに質問を投げかける。

 

「スウォルツに何があったの?」

「申し訳ないけど私には分からないよ」

「そう…」

ウォズに聞いても分からなかった。

 

「私に聞くよりも過去を視る方が早いんじゃないのかい?」

「それもそうだね」

ウォズの提案に頷き僅かながら疲れるがこの部屋の過去を視る事にした。

 

 

『おはよう!我が妹よ!』

『おはよう兄さん』

『これが今日の弁当だ!あとチェリーパイも作って置いたから職場の者達か他事務所のヒーロー達と一緒に食べろ!」

『うん、ありがとう』

『くれぐれも一人で食べるなよ?それ一切れでカロリーがとんでもないからな。一人で食べるとまた太るぞ?この前3キロ太ったってオーラから聞いt『うっさい!』ぐっはああ!』

乙女()が気にしている事を…『乙女?お前はどちらかと言うと漢女(おとめ)じゃないのか!?』言うなああああ!!!!』ガシッ!

『うおりゃあああ!!』

ドゴォォォン!!

『ガッハァァ!!?』

シュウウ…パラパラ…

『ふん!行ってきます!』

 

 

この部屋で起こった事を視て思わず両手で顔を覆った。

「はあ…」

「大丈夫かい我が魔王?」

「ああ、大丈夫だよウォズ…心配してくれてありがとう」

ウォズが心配して話しかけてきた。

 

「それで何を視たんだい?君がそこまでの反応を示すとは中々珍しいからね。本当に何があったんだい?」

「…ただのスウォルツ(バカ)の自業自得だよ。心配してやる筋合いは無いかな。どっちかというとツクヨミに襲われるであろうオーラの心配をした方がいいと思う」

今、視た過去の重要な部分だけをウォズに教えた。

 

「そうなのかい?君がそこまで言うならそうだろうね。では、私は仕事に行ってくるよ。」

「うん、いってらっしゃい。けどツクヨミには気を付けろよ」

「安心したまえ我が魔王もしもの時は私がツクヨミ君を止めるからね。では、また後で」

ウォズはそのまま仕事(ヒーロー活動)に向かった。

 

 

「俺も早く行こ…」

ぐっすり寝ているであろう叔父さんを起こしてから学校に向かう事にした。

 

 

 

雄英にて

 

雄英高校登校日二日目

 

雄英(ここ)では、今日から普通の授業が始まる。

 

雄英の教師は、皆プロヒーローなので授業を目当てに入学しようとする受験生もいる。

まあ大抵失敗するが…

 

1.2限

英語

プレゼントマイク先生の授業。

 

「はい、じゃあ。この中で間違っている英文はどれでしょう?」

everybody(エブリバディ―) Thinking(シンキング)!」

(((((普通だ!)))))

 

めっちゃ普通の授業なのである。

 

(クソ、つまんねえ…)

爆豪にとってはつまらない授業らしい。

 

(関係詞の場所が間違っているから4番!)

緑谷は、大真面目に受けている。

 

「ふ~む…」

時乃は昨日ウォズから聞いた今日の戦闘訓練について考えていた。

 

「じゃあ、この問題の答えを…」

「ん?」ギロッ

「…緑谷!お前が答えろ!」

「は、はい!」

プレゼントマイクは、偶然、王としての威圧的な目をした時乃に一瞬だけ委縮し緑谷に答えるように促した。

 

(何があったんだ?)

時乃は疑問に思った。

 

 

食堂にて

 

雄英の食堂ではクックヒーロー.ランチラッシュの遺留の料理が格安で食べられる…が、時乃は持参したスウォルツ特製のお弁当を特殊な目を用いて視ていた。

 

「う~ん…毒は無いし罠もない。大丈夫そうだな」

弁当箱の中身を透視、毒検知してから弁当箱を開けた。

 

「うん、美味い」

一人で弁当を食べている時乃に一人の男が近づき声をかける。

 

「ジオウお前の隣いいか?」

「ああゲイツか、いいよ」

「そうか、ありがとう」

時乃に話かけたのは黒目に黒い短髪に雄英の制服を着た男子生徒、明光院 ゲイツだ。

 

「お前は学食か?」

「そう言うお前は弁当なんだな」

ゲイツは、かつ丼を時乃はジオウの顔が書かれたキャラ弁を食べていた。

 

「ああ、スウォルツ特製の弁当だ。結構うまいぞ」

「あいつのか…仮にも最凶の(ヴィラン)だった奴だぞ。大丈夫なのか?」

「大丈夫だよ。あいつをボコしてからずっと大人しくしてるし、何なら叔父さんの影響で料理に目覚めて料理の腕前だけならランチラッシュを上回るほどに成長したからな」

「とんでもない進化を遂げたな…」

ゲイツは嘗て最凶最悪の(ヴィラン)とまで謳われたスウォルツの進化になんとも言えない気持ちになった。

「うん、美味い!」

時乃はそんな事を気にせず弁当を食べ続けた。

 

 

昼も終わり午後の授業

 

昼ごはんを食べ終えた後の授業は一番眠くなる時間帯だが…誰も寝る素振りすら見せない。

 

その理由は今から始まる授業と担当の教師にある。

 

ガラッ!

(((((来たっ!)))))

A組のドアが勢いよく開かれそこから入ってきたのは…

 

「わ―――た―――し――――が―――」

「普通にドアから来た――!!」

「「「「「オールマイト!!!」」」」」

筋骨隆々の()No.1ヒーローオールマイトだ。

 

「すげーオールマイトだ!」

 

「一人だけ画風が違う!」

 

「本当に雄英で教師やってんだ!」

 

「あれは(シルバー)時代のコスチューム!」

A組のクラスメイトはオールマイトの教師姿に驚きながら各々の反応をみせる。

 

 

「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るのに必要な科目だ!1年を通して一番単位数が多いぞ?さっそくだが今日は…これ!」

そう言いながらオールマイトが持ってきた箱に手を入れて1枚のカードを取り出す。

そのカードには、『BATTLE』と書かれていた。

 

「戦闘訓練!」

「それに伴いこれだ!」

そう言うと壁の一部が突き出て番号の書かれたケースが合計21個出てくる。

 

「入学前に送って貰った個性届と要望にそって誂えたコスチューム!着替えたら順次グラウンドβに集まるように!恰好から入ることも重要なんだぜ?少年少女たちよ!自覚するんだ、今日から自分達は…ヒーローなんだってな!」

 

 

全員が更衣室で着替えてる間…時乃は盛大に戸惑っていた。

 

「なんだ…これは?」

時乃のヒーローコスチュームのスーツケースの中に入っていたのは…真っ黒の軍靴とローブ。

それも未来の常盤ソウゴが着ていた所々に金の装飾で着飾られている豪華なローブだ。

 

(変身したらコスチュームなんて意味なくなるから適当にスーツでいいやって要望に書いて置いたのに…なぜ68歳の常盤ソウゴが着ていたローブになってるんだろう?)

カサ…

「ん?紙?」

ローブから落ちた紙を拾って書いてある内容を読んでみる。

 

『偉大なる我が魔王へ

 

貴方がこの手紙を読んでいるという事は私が注文しておいた特注のヒーローコスチュームが届いたと言う事かな?

 

誠に勝手ながら貴方の要望していたコスチューム案を破棄してこのコスチュームを選ばせて理由は、君にあのコスチュームは似合わない上に貴方に相応しくないからだね。

 

だから君にピッタリな物に返させて貰ったよ。

 

そしてこのコスチュームの機能だけど、主に三つある。

 

まず1つ目はその圧倒的な耐久力。

これはスウォルツ氏の召喚したフェニックスドーパントの業火にも耐えきりウィザードのウォータードラゴンの冷気にも耐えられる素材で出来ていてツクヨミ君の光の剣でも切れずフルボトルバスターのアルティメットマッチブレイクにも耐えれるように作ってあるよ。

 

そして2つ目はその圧倒的なまでの快適さ。

夏には涼しく冬には温かく肌触りも最高クラスの物になっているはずだ。

 

最後に3つ目は圧倒的な使い易さ。

貴方が持っておられるライドウォッチを全て仕舞っても尚、余るスペースに簡単に引き裂けるように編んであるから怪我人に巻く事で傷の応急処置にもなる。

それだけでなく私の持つスカーフのように伸縮自在だから捕縛用の武器としても十分優れてるよ。

 

ここまで長々と説明させて貰ったけど言いたい事は一つ…我が魔王、私は君の覇道を応援しているよ。

 

親愛なる臣下ウォズより』

 

「はあ…」クソデカ溜め息

ウォズからの手紙を読み終えた時乃は肺の中の空気を全て吐き出すかのごとき溜め息を吐いて頭を抱えたくなった。

頭を抱えたくなる衝動を何とか抑え込みコスチュームに着替える事にした。

 

 

 

全員がコスチュームに着替え終わり集合したが…時乃だけとてもヒーローとは思えない格好だった。

なんと言うか…流石は未来の魔王と言うべきか真っ黒のローブが似合い過ぎていた。

 

 

「ヒーロー科最高…」

「分かるその気持ち」

突然呟いた峰田の言葉に時乃は共感した。

 

「お前…同士か?」(性的な意味で)

「恐らくな…」(ヒーロー的な意味で)

「お前は誰が一番好きだ?」(性的な意味で)

「ミルコだな」(ヒーロー的な意味で)

「ふっ…今日からお前は同士だ。よろしくな!」

「こちらこそ!」

時乃と峰田の間に勘違いから友情が生まれた。

まあ後日壊れるが…

 

その二人の会話を遠巻きに見ていた女性陣は冷めた目をしていた。

 

 

「さあ戦闘訓練のお時間だ!」

「先生!」

オールマイトの言葉に反応して騎士とロボットを合体させたようなコスチュームを纏った飯田が手を挙げて質問する。

「ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか?」

「いいやもう二歩先に踏み込む!」

 

飯田の質問にオールマイトが答える。

(ヴィラン)退治は主に屋外で見られるが統計で言えば屋内の方が凶悪(ヴィラン)の出現率が高いんだ。監禁、軟禁、裏商売!このヒーロー飽和社会…真の賢しい(ヴィラン)は闇に潜む。君達には今から(ヴィラン)組とヒーロー組に分かれて屋内戦を行って貰う」

「基礎訓練もなしに?」

「その基礎を知るための実践さ!ただし今度はぶっ壊せばO.Kなロボじゃないのがミソだ」

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

「ぶっ飛ばしていいのか?」

「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか?」

「分かれるとはどのような別れかたをすればよろしいですか?」

「このマントヤバくない?」

「全力を出していいのか?」

オールマイトの説明に時乃を含め一気に質問が投げかけられる。

 

「う~ん…聖徳太子!」

一気に来た質問を捌ききる事も出来ずカンペを取り出し訓練の説明を始めた。

 

「状況設定は(ヴィラン)がアジトのどこかに核兵器(張りぼて)を隠していてヒーローはそれを処理しようとしている。ヒーロー側の勝利条件は時間内に(ヴィラン)を捕まえるか核兵器を回収すること(ヴィラン)側の勝利条件は時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえること」

(((((設定がアメリカン…)))))

オールマイトの説明に皆が心の中で突っ込んだ。

 

「コンビ及び対戦相手はくじ引きで決める!」

「適当なのですか!?」

「プロは他事務所のヒーローと急増チームアップすることが多いしそういうことじゃないかな?」

「そうか、先を見据えた計らい…失礼いたしました!」

オールマイトの言葉に飯田が疑問を抱いたが緑谷の言葉で納得した。

「いいよ、早くやろう!」

 

そしてみんなくじを引き始めた。

ここで思い出して欲しい事がある。

今作のA組は21人即ち奇数なので二人一組のチームを作った場合必ず誰か一人余る。

 

そして運命は面白い結果を導き出した。

 

Aチーム

緑谷&麗日

 

Bチーム

轟&障子

 

Cチーム

八百万&上鳴

 

Dチーム

爆豪&飯田

 

Eチーム

青山&芦戸

 

Fチーム

砂藤&口田

 

Gチーム

耳郎&時乃

 

Hチーム

蛙吹&常闇

 

Iチーム

尾白&葉隠

 

Jチーム

瀬呂&切島

 

Kチーム

峰田&???

 

 

「え?」

峰田が一人(+後でもう一人決める)という面白い結果になった。

 

「最初の対戦相手は~…こいつらだ!」

オールマイトが取り出した二つのボールを取り出した。

「Aコンビがヒーロー!Dコンビが(ヴィラン)だ!他の者はモニタールームに向かってくれ!」

『はい!』

「ちょっと待っておいらは!?おいらはどうなるんだ!?」

(ヴィラン)チームは先に入って準備して待っていてくれ!」

峰田の言葉は無視された。

 




次回は戦闘訓練の後編です。
頑張らせていただきます。
コスチュームの性能についてですがウォズが頑張ったとしか言いようがありません。

では、また次回!

USJ編でオールマイトvs.脳無戦の後に対アナザージオウ戦をやる予定なのですが…正直どれが見たいですか?

  • オーマジオウの無双
  • 正義(ジオウ)と悪(スウォルツ)の共闘
  • その時不思議な事が起こった(地獄絵図)
  • そもそも要らない
  • 祝え!
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