ドールズウィッチーズライン   作:ロンメルマムート

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ドルフロ・ウィッチーズクロスオーバー無いから書いた。
オチはないし予定未定。

この回にウィッチーズ要素は一ミリもない


プロローグ

「で、なんの用ですか?最前線とはいえほぼ辺境ともいえるこの地に」

 

「ちょっとした調査だよ。」

 

「じゃあ聞くがその“ちょっとした調査と”やらになんでAR小隊が、いや彼女達は君の直属とも言えるから百歩譲って404のアホ共、社長と合コン負け女までいるのはどういうことだ?」

 

 2062年、世界が色々あって絶賛崩壊寸前とも言うべき状況の中大手PMCの一つ、グリフィン&クルーガー社の基地の一つであるP-38地区の指揮官、コンスタンティン・ハリトノーヴィチ・アーチポフは目の前に座るケモ耳を生やし女を問い詰めていた。

 

「その調査が場合によっては今後の会社に関わることだから来てもらったのさ。

 なに、迷惑はかけないつもりだよ」

 

「今ここにいる時点で相当な迷惑をかけてることを理解しろ」

 

 指揮官は苦虫を潰したような表情で吐き捨てるとテーブルに置かれた不味い代用コーヒーを飲みさらに不機嫌な表情をする。

 一方で相対する女、天才技術者であるペルシカリア、通称ペルシカは涼しい顔をしていた。

 

「君としてもAR小隊や404小隊に会えて嬉しいんじゃないかい?」

 

「世の中には仕事では絶対に会いたくない親友っていう存在があるって知らないのか引きこもり。

 はぁ、まあ勝手にしてくれ。死なれたら困る、大いに困るからな」

 

「ご忠告どうも」

 

 指揮官は大きなため息をつき頭を抱える。

 どうしてこうなったのだろうか、ここ数か月この地区ではよく分からないものが現れているのは知っているし実際に戦闘にもなっている、そのせいだろうか?

 一応上には鉄血の新型として報告はしているが再生能力を持つし見た目も全く違う、幸い今の所被害はほとんどないが正体はさっぱり不明、一応基地内では鉄血以外の何か、という事で結論が出ている。

 恐らくそれの調査だろうが社長まで来るとは聞いてない。

 

「はぁ、G36」

 

「なんでしょうかご主人様」

 

 背後に立っていた副官の-一応誓約済みでこの基地で最も夫婦という関係にふさわしいと言える関係である-G36を呼ぶ。

 

「すまないがスプリングフィールドとm45とかと手分けして社長とへリアンさんとペルシカさんをもてなしてくれ。

 食料とかは気にするな、後で司令部に請求書送るから。

 それと憂さ晴らしにカラオケマシンと酒を出しといてくれ、とりあえず歓迎パーティをするつもりだから。」

 

「よろしいのですか?」

 

 何故かパーティの準備の指示に困惑するG36に無言で頷いた。

 

「はぁああ…もうこれ以上面倒事はやめてくれー面倒は戦争で十分だー」

 

 指揮官はペルシカやG36の前で大声で泣きごとを言う。

 

「まあ大変だろうがすぐ済むし場合によってはとんでもない事になるからね。

 じゃあ私はM4達の様子を見てくるとするよ」

 

 弱音を吐く指揮官に手を振るとペルシカは出て行った。

 

「はぁ、G36、俺は蝶事件前は16Labで経理やっていたんだがあのケモ耳にはいつも苦労させられたよ。」

 

「その時の苦労を思い出しますか?ご主人様」

 

「そうだね、あの頃に45とも知り合ったし簡単な人形整備ぐらいならできるようになったよ。

 本職は経理だけど」

 

 かつての苦労を語ると指揮官はゆっくり立ち上がる。

 

「ご主人様、どちらに?」

 

「そろそろティータイムだ。

 あそこにはあいつもいるだろうし」

 

 

 

 

「スプリングフィールド、いつもの奴二つ」

 

「ふふっ、はい。

 それとお客様がお待ちですよ」

 

 指揮官がG36を連れてなぜか殆どの基地にあるというカフェ「スプリングフィールド」に入るとマスターのスプリングフィールドが呼び止めた。

 カウンターを見るとそこに見知った顔がいた。

 

「コーシャ~久しぶり~」

 

「45、仕事では会いたくなかった」

 

「あら、それはこっちのセリフよ。

 私も仕事では会いたくなかったのよ」

 

 カウンターに座っていたのはグリフィンの最高機密部隊、なのだが前線では公然の秘密状態の404小隊のリーダー、UMP45だった。

 旧知の仲の彼女の隣に座ると親しげに話し始める。

 

「この間はご祝儀ありがとう」

 

「どういたしまして、それにしてもやるわね。

 この基地のほぼすべての戦術人形と誓約するなんて」

 

「誰か一人だけ特別扱いするのは不公平だと思ったからな。

 恩義には報いるのが男って奴だ。」

 

「よく言うわよ、実はヘタレなだけでしょ?」

 

「お、言うかまな板」

 

「よし殺す」

 

「煽り耐性低いな」

 

「小便は済んだか?神様にお祈りは?カフェの隅でガタガタ震えながら命乞いする心の用意はOK?」

 

「OKじゃないがここで手を出したら社長とG36が飛んできてミンチにされて今日の晩飯のハンバーグステーキになるがいいか?

 戦術人形のミンチは不味いぞ」

 

 45と指揮官は親しげに世間話をする。

 するとコップを拭きながらスプリングフィールドが訊ねた。

 

「お二人は知り合いですか?」

 

「私の数少ない親友よ」

 

「古い友人ってとこかな?」

 

「あら、親友って言わないのね」

 

「言える程お前の事信用してない」

 

「酷い」

 

「ふふ、G36は知ってたの?」

 

「ええ、誓約する少し前にご主人様に紹介してもらいました。」

 

「そう、今日はあの二人だけにしておきましょう。」

 

「ええ」

 

 二人は暖かな目で隣で仲良く盛り上がっている指揮官を眺める。

 カフェ内の喧騒をBGMに指揮官たちは盛り上がりG36は一人コーヒーを飲む。

 

 

 

 

 

 

 ところ変わって数時間後、太陽は地平線の下に沈んだ後の基地の食堂では基地所属の全戦術人形と職員の一部、そして社長とペルシカ、へリアン、404、AR両小隊が集まっていた。

 食堂出入り口には歓迎パーティ会場と書かれた札がご丁寧にかけられ食堂内は料理と酒と飲み物で溢れていた。

 

「M4…」

 

「416、駄目よ」

 

「ねえG36、ここの指揮官は45姉とどういう関係なの?」

 

「ご主人様とは古い友人だそうです」

 

 404小隊はパーティ会場の隅で寝かけているG11を除いて出された料理に手を出したり基地の他の戦術人形と交流していた。

 

「え?私も?」

 

「一緒に歌いましょうよ!折角来てくれたんですから!」

 

「そうだ逃げるという選択肢はないぞ」

 

「さあ同志たち!飲みましょう!」

 

「ウォッカも悪くないな」

 

「姉さん、お酒は程々にしてください」

 

「ねえ!私にも飲ませて!」

 

「SOPはまだ飲めないでしょ!」

 

 AR小隊はというとAR‐15は酔っ払ったSVDとSV-98のコンビに捕まりカラオケに巻き込まれ残りは酒飲みのモシンナガンに絡まれていた。

 

「たく、パーティだからって羽目を外して恥ずかしくないの!?」

 

「まあまあ、ワルサーさん、いいじゃないですか。

 最近は鉄血の動きも落ち着いてますしね、ヴィーフリさん」

 

 第一部隊のWA2000がワインを飲んでいるG36Cに文句をぶつける。

 ツンデレ枠と煽られがちな彼女におっとりとした優等生なG36Cは基地内でもいいコンビだった。

 その横でコンデンスミルクを肴にウォッカを飲むヴィーフリとAUGも最近の鉄血の動きを話題にする。

 

「動きが無さすぎてひまなぐらいだよね」

 

「ええ、敵の葬儀も最近はひっそりとしてますわ」

 

「聞いた噂だと鉄血がグリフィンじゃない何かと戦ってるって聞いたよ」

 

 ヴィーフリが風の噂で聞いた話をコンデンスミルクを食べながら言う。

 

「それ、どうせ正規軍の特殊部隊とかじゃないの?それかELID」

 

「それだったらいいんだけどね、ほら最近変なのよく出てるんじゃん。

 アレがもしも鉄血でも軍でもELIDでもない何かだったら…」

 

「こ、怖い事言わないでよ!」

 

 ヴィーフリが意外にこの手の都市伝説や幽霊話を怖がるWA2000を怖がらせていると食堂の演台に指揮官が上がり口上を始めた。

 

「えー、本日はお日柄もよく…」

 

「指揮官!つまらねー話はやめて早く飯食おうぜ!」

 

「AK-47!社長がいるんだからお行儀よくしなさい!」

 

 演台で指揮官が珍しく柄にない口上を始めると戦術人形のAK-47が煽る。

 それにガタイのいい大男、社長のクルーガーは笑う。

 

「はは、良いじゃないか。部下の元気があってよろしい」

 

「社長、そういうわけにはいきませんから」

 

 社長という超大物VIPの存在に指揮官は恐縮する。

 何せ下手な対応をすれば首が飛ぶ、死亡したり怪我すれば運が良くて解雇、最悪何者かによってバラバラにされて消されるかもしれない、誰だって死にたくはない。

 

「とにかく、目的は別として本日遠路はるばる来ていただいたので本日は長旅の疲れをいたわるためパーティを主宰させていただきました。

 では、乾杯」

 

「「乾杯!!」」

 

 指揮官が音頭を取ると主席者は乾杯する。

 次の瞬間、大きな雷鳴が聞こえると基地が大きく揺れ電気が全て落ちた。

 

「「うわ!」」

 

 そして全員の視界が暗転した。

 




(主人公)
名前:コンスタンティン・ハリトノーヴィチ・アーチポフ
身長:176センチ
得物:G36、ブローニングハイパワー
 ロシア革命時の赤衛軍以来の軍人一家の生まれ。
 8代前の先祖は冬宮殿に突撃し、ソポ戦争に従軍、7代前はハルハ川戦争で歩兵大隊を率い日本軍相手に力戦、モスクワの戦いやスターリングラード、クルスク、バグラチオン、ベルリンに従軍、5代前はアフガン侵攻でスペツナズを率い8月クーデターではクーデター部隊に参加後、チェチェンやアブハジア紛争に参加、曾祖父はクリミア併合に参加した名門軍人家出身。
 ジューコフ将軍の血も引いている。
 父親はロシア空軍大将ハリトーン・アレクサンドロヴィチ・アーチポフ、兄は空軍参謀本部作戦課課長補佐イヴァン・ハリトノーヴィチ、母方の叔父はロシア黒海艦隊司令長官アレクサンドル・ウラディミーロヴィチ・オシポーヴィチ提督。
 18で空軍に入りヘリパイロットとして4年勤務後、会計の資格を得て鉄血に入社、会計監査人として3年勤務の後IOPに転職、16LAB専属会計(事実上の雑用係)として2年働いた後親父のコネでグリフィンに入社、P-38地区指揮官となる。
 趣味は映画鑑賞、映画・歴史オタク。
 親父と叔父のコネで陸軍に貸しを作らな形で独自に点数を稼ぎたい東欧中欧諸国空海軍と繋がりを持ち、そのコネで鉄血相手に艦砲射撃や空爆を行い苦しめる鬼畜。
 軍事的才は親譲りである。
 戦術人形全員に平等に紳士的に接する好人物。
 一方で誰か一人を特別扱いしていいのか、という変な悩みを抱えた結果基地のほぼ全部の戦術人形と誓約した(本人曰く能力向上という側面の方が大きいらしい)が実際に夫婦のような関係なのはG36だけ。
 無類のチョコ好き。
 自分の首が吹き飛べば親父と叔父の首も吹き飛ぶのでセクハラは全くしないどころか節度を持てと注意するレベル。
 404小隊の45とは親友らしい。
 射撃の腕は中の下。
 元々はAK-74Mを使っていたが最近G36に乗り換えた。
 元鉄血の会計監査人であったため鉄血内の動向には相当詳しかった。
 空軍時代のTACネームはスタフカ。
 父親の伝手からGRUやFSBと協力している。
 愛称はコーシャ。
 名前のモデルはロシア解放軍第一連隊連隊長A・アーチポフ大佐

 ちなみにフリー素材。
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