思春期ぐだ男は愛せない   作:ヒイラギP

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アンケートの結果一位「ちくわ大明神」
二位「認めよう」
三位「フォロアー一桁のまま死んでゆけ」
四位「投稿するたびお気に入り減るのなんで?」
五位「どっちでもいいです」
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水着のヤベー姉登場!やはりやばい(再確認)


導入編(0.25話)/姉なる者

どんなに現実逃避しても時間は無慈悲に進み続ける。故に恋愛研究会というぐだ男が一番恐れている行事が始まる事を止める事は出来なかった。

 

(あんな事さえ言わなければ!)

 

時を遡る事数年、そもそもこの行事の原因はぐだ男にあった。彼はもう18歳になろうとしている青年だ。それが色恋沙汰に一切の興味を持たないとなれば怪しまれるのも当然だ。

 

それは、夏の1日。デッドヒートなレースやらサバフェスが終わり水着サーヴァントが増えたカルデアで起こった。

 

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「いや〜眼福ですぞwwサバフェスも楽しめて拙者は大満足にござる」

 

「水着の女性が平然と歩くアンバランスなカルデア……素晴らしい光景です。我が王のいる手前、口説きにいけないのが悔やまれるッッ!」

 

「と こ ろ で ! マスターは一体全体誰が一番クルでござるかぁ?私、気になります!」

 

「いや、特には……そんな事より手に入れた素材を仮倉庫から運び込まないといけないから手伝ってよ」

 

「「そんな事!?」」

 

「えー、そんなに驚く事?そもそもそういうことに現を抜かして良いような立場じゃないって」

 

(あかん!拙者のマスターが早々にして枯れようとしているぅ!?!?)

 

(責任感があるのは良いことですが、押しつぶされないか心配ですね……)

 

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ぐだ男はサーヴァントに対して嘘をつくことが、それが軽い嘘だったとしても悪手であると知っていたため、自分の内心を隠さずに伝えることを選んだ。だが、その実年頃の男子としては異性への興味に欠けていた。それを聞いた黒髭とランスロットはぐだ男の将来を心配し、自分達の性癖を押しつ……年相応の性欲を持つように啓蒙し始める。年々ヒートアップしていくその行為は善意8割、面白さ1割、諸事情で言えない(モテてるのが羨ましい)1割で構成されている。自分でもいつか対人関係への恐怖を克服したいと思っているぐだ男はそれを断るに断れなかった。

 

1回目はオススメの同人誌やら春画やらを押し付けられるだけで済んでいた。受け渡されたお宝達は清姫により、完全に焼却されるという非業の死を遂げる事になった。それを受けて、2回目、3回目は形を変えてデータを扱う方法を取ったが、それもまた清姫によって密かに消去されていた。

 

そして4回目、【マスターに恋愛の良さを教える】という大義名分を掲げた彼らはエロを捨てる事になったものの、ある程度のサーヴァントを巻き込んで恋愛研究会を男の猥談から一つのイベントに昇華させていた。問題だったのが、これに清姫までもが賛同してしまった事である。

 

いよいよ逃げ場が無くなったぐだ男は毎回毎回抵抗虚しく連行される羽目になってしまった。所帯持ちのサーヴァントから恋愛の良さを語られたり、さりげないアピールに気づかない振りをしなくてはいけなかったりした。独自の判断だが、対人関係、特に異性に恐怖心を持っている事は一部サーヴァントのモチベーション維持の為に、明かさないように心がけているので、表情や動作に出ないように耐えなくてはいけないのがとてつもない苦痛だった。

 

(いやまてよ?今の清姫は俺の精神状況を正しく理解しているはずだからちゃんと話せばわかってくれるはずだ!)

 

今までの死んだ魚を三時間弱煮込んだような目から一転、晴れやかな表情で清姫と向かい合う。

 

「なぁ、今日の恋愛研究会なんだけどさ、俺行きたくないんだけど……」

 

「確かに、ますたぁの精神的負荷を考えるとそう言った事はしないほうが良いのかもしれませんね。私、皆さんにますたぁの不参加を伝えてきます」

 

「助かるよ、俺が会場に行ったら絶対逃げられないしな……はぁ」

 

(誰か1人でも自分の状況を共有していて、助けてくれる存在があるだけでこんなにも心が楽になるとは思わなかった)

 

そんな事を考えながら清姫を見送る。これでこれからは恋愛研究会に行かなくて済むだろう。苦悩の過去を思い返すと安堵からか一筋の涙が溢れた。

 

(ここ最近よく泣くようになっちまったな。弱音を吐けるようになったのか、弱音を抑えられなくなったのか……どっちにしろ事情を知らないサーヴァントには見られるわけにはいかないな)

 

「あれ?もう研究会始まっちゃいますよ?」

 

「いや、俺は参加しないから……ってジャンヌさん!?何処から、いつから、どうして此処に!?」

 

「……お姉ちゃんですよ?」

 

「え、俺は一人っ子ですけど……ハッ!」

 

言い切ってから自分がどれだけ危険な発言をしたか気がつく。さりげない感じでジャンヌさんの横を通る。そのまま部屋を出ようとしたが、死と直結するような悪寒を感じて振り返る。すると……恐ろしい笑顔のジャンヌさんが何故かこちらを指差していた。

 

「な、何を「姉ブレード光波!」ぐわぁぁぁぁ!!!」

 

いきなり姉ブレード光波なる不思議な光を当てられたが、特に体に変化はない。ならば、お姉ちゃん側に変化があったのかと思えばそうでもない。一体なんの効果があるのか……ん?

 

「お姉ちゃんって俺のお姉ちゃんだっけ?」

 

「ええ!お姉ちゃんですよ!」

 

違和感の正体は掴めなかったが、とにかく何も無いならラッキーだと考えて、さっさと逃げようとする。だが、何故か体が動かない。

 

「あ、あれ?何で体が……お、お姉ちゃん俺になんかしたの!?」

 

「ん?いえ、別に何もしていませんよ。さぁ!恋愛研究会へ行きましょう!お姉ちゃん達が弟君を真っ当な青少年に戻してあげますからね〜♪」

 

「な!?いや、待って!俺は行かないって言ってるでしょ!?……あばばびびび!清姫ぇ!助けてぇ!!あばばばばば!!!【オ姉チャンノイウコトハ絶対】…………我ガママ言ッテゴメンナサイ。今行キマス」

 

なんでお姉ちゃんに逆らおうとなんてしてたんだ。普通に考えておかしいだろう。行きたくないと駄々をこねてお姉ちゃんを困らせてもいけないし、早急に向かうべきだ。この時間では俺もお姉ちゃんも遅刻だ。

 

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_____

 

……あれ?やっぱり俺、一人っ子だったような……しまったぁぁぁ!!

 

やっとの思いで正気を取り戻した頃には時すでに遅し。研究会の会場目前であった。反射的に悲鳴を上げそうになるが、此処で叫ぶのは駄目だ。声でバレる……

(ここから、どう切り抜ければいいんだ)




1日に起きたことは0.X(その日にち)でまとめたいのに今日という日にぶち込んだプロットが、多すぎる!ガバガバソウル!

一応、ぐだ男君のメンタルが弱すぎる件について予防線を貼ると、過去に恋愛関係で人間不信になってもおかしくない程のドぎつい一撃を喰らいギリギリだったメンタルにカルデア恋愛関係で更にもう一撃喰らっています。その分本編が終わったらほのぼのさせて、ラブラブさせて、いい思いさせてやるんだ……エタらなければだけど(不吉)。まぁ完結までの大まかな流れは出来てるので、作者が死ななければ完結します。

とりあえず今週末にはもう入試なので今週分の投稿を……

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