さて、私。受験失敗後の闇落ちを超えて無事蘇ることができました!
現段階で一体何人の方が覚えていてくれているのか……(笑)
これってもはや年1投稿レベルじゃねーか!?
これはまいったな。素晴らしくまいった。どれくらい素晴らしいかというと三つ並んだ0%や冒険の書が消えてしまうレベルで素晴らしい。いっその事無理に抵抗するぐらいだったら受け入れてしまったほうがいいのではないだろうか……いやそれはだめだ一番だめだ。諦めなければ大抵のことは何とかなるっておじいちゃんも言っていた。
何か大きな騒ぎでも起きてくれれば混乱に乗じて逃げ切れるはずだが、実際問題そう間単に問題など起きるはずもなく、二人分の足音と鼻歌交じりのお姉……ジャンヌさんの声がカルデアの廊下に反響していた。
「キョロキョロしてどうしたんですか?不安ならお姉ちゃんと手を繋ぎましょう。ほら!」
「いや、流石に恥ずかしいというか逃走できなくなるというか……あ、待って何この人力強い」
「当たり前じゃないですか、ずっと旗振ってたんですよ?それにお姉ちゃんなんですからこの程度の力は出せて当然!」
お姉ちゃんとは一体なんなのだろうか。一般的にいえば自分より年上で女性の兄弟の事であるが、ジャンヌさんにおいてはそうではない。ぐだ男にはそもそも兄弟はおらず、姉が存在する事自体あり得ない。だが、この夏にやられたままテンションが帰ってこないジャンヌさんはぐだ男の姉だと言う。というか、姉だと思わせてくる。そして何故か耳にこびりつくような『お姉ちゃん』というワード。まさか本当に姉なのか、そのメカニズムもわからなければ彼女の言う『お姉ちゃん』の正体を突き止める事は終ぞ叶わないのだろうか、どれほど考えようとも答えは出ない無限の迷宮に囚われてしまう前に一旦この哲学ぅ?な思考を中断する。今は現状の打開を目指した現実的で建設的な『どうやって逃げるか』について考える時だ。
さて、数分で到着。すぐそこに頭のおかしい夏のジャンヌさん。ぐだ男君はどうすればようでしょ~~~~か!
「わーさすがおねーちゃんだぁ!すごーい!」
「でしょう!」
空白の後に響いた何も知らない幼子のような賛賞が物悲しさを帯びている。謎理論で超人的な力を発揮するジャンヌダルクを前にぐだ男は思考を放棄した。だがこれは諦めではない。ある武人が唱えた『激流に身を任せ同化する』という言葉に従う事を選んだのだ。この先に待ち受ける何事も水の流れのような柔軟性で持って受け流す事を選んだのだ。もう一度言わせて頂こう、絶対に諦めてなんかいない。
ところで、鯉の滝登りということわざを知っているだろうか。中国の言い伝えで、黄河にある竜門と呼ばれる急な流れを登り切った鯉は竜になると言う物だそうだ。そのことわざからすると鯉は激流すら超えてしまうのだろうなぁなんてははは
「何故、ますたぁがここに?」
「あ゛ぁ゛い゛!!」(言語化できない悲鳴)
高速で今の状況を切りぬける方法を模索するが、一向に見つからない。洗脳まがいの光を浴びたせいだと言えば自分は助かるかも知れないが
「……ますたぁは助けてほしいですか?」
「そりゃもう当たりm「弟君は私といいところに行くんです!兄弟水入らずなんですから邪魔しないください!」はぁぁぁぁん!!?」
「・・!・・・・・・!(清姫さんやい!この人話が通じないぞい!)
「ちょっと弟君!そんなアイコンタクトで会話して仲間外れなんて酷くないですか?それに通じてますよぉ。言葉じゃなくって、心が」
「思考盗聴されてる!?」
「ますたぁが嫌がっていることはよくわかりました。ジャンヌダルク様。仮にも姉を名乗る者が親族に対して無理強いするのはいかがなものかと」
なんて理性的な
「もう!何様のつもりですか?急いでいるので私たちは行かせてもらいますよ!」
いや、あなたも何様だよ。姉様だったかそうでした。
「ひっぱらないでくだせい。じゃんぬさーん」
「ますたぁの……ぐだ男様の嫁です」
ここでまさかのお嫁様降臨!?
「・・・・・!・・・・・・・!?!?(ちょぉぉい!!なーに言ってるんですか清姫さん!?)」
「・・・・・。・・・・・……・・・・・・・(安心してください。相手が家族の絆を主張するならこちらも同じ土俵で戦う……作戦の上での言動です)」
「弟君。お姉ちゃんは選択肢ミスったら即焼いてくるようなお嫁さん、認めた覚えはないけど?」
「…この……ますたぁは部屋に戻っていてください。この可笑しいのをもう一度焼いてからすぐ追いかけますから」
カルデアの緊急時用マニュアルの14『シミュレーションや訓練以外でのサーヴァント同士の戦闘はマジ勘弁してください』とあるように(注意:この作品独自のものです)サーヴァントの戦闘は余裕でカルデアが壊れてしまう。それは立地的に絶対に避けなければいけない。
「待て!マテ!それは流石にまずいぞ!」
止めなければ戦闘が始まってしまいそうだったから後先考えず間に入ってみたはいいけれど全くもってのノープラン。かわいい顔してOVERWEAPON系女子の戦火に包まれれば鍛え始めて早2年の俺でも秒もかからずに灰だ。冷汗が伝う。炎はまだ見えていないものの確かに上昇した温度が臨界を伝えてくる。最早サーヴァントが怖いなどと言ってられない緊急事態に口が勝手に回りだした。
「止めないで、弟君!お姉ちゃんが助けてあげるから!」
「助ける……ですか?ふふっ、盲目的に自分の願望を押し付けるだけのあなたが?片腹痛いですね」
「……私達の家族愛を、盲目的な願望呼ばわり?許せない、許せない……」
あっ、これだめな奴だわ。古今東西南北全宇宙、全てにおいて半々くらいで通用する手法がある。かのネットに強い弁護士と呼ばれたレジェンドも使った手法だ。
大声を出して、かき消すナリ
「スーッ……注もぉぉぉく!!!」
「お、弟君?」
「どうなさったのですか!?」
「これより!俺はぁぁ!!誠に遺憾ながらっ!恋愛研究会へと向かいまぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!!」
なぁにを口走っているんだ俺は!?険悪なムードをなんとかするだけで目的達成なのに!!清姫が俺のために断りを入れてくれたんだぞ?もう行かなくてもいいんだぞ?
「ますたぁ、ますたぁ。自棄を起こしてはいけません」
「止めるな!清姫ぇ!自棄でも何でもこの場を収めるにはいかなきゃダメなんだぁぁぁ!!!!」
止めてぇぇぇぇ!?!?清姫!清姫さん!清姫様!馬鹿な俺を死なない程度に殴って止めてぇぇぇぇ!?!?!?!?!?
「姉さんもこれで文句ないよなぁ!?!?」
姉さんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
「うん!文句無し!やっぱり来るよね!絶対に来ると思ってた!それ以外あり得ないと思ってたよ弟君!」
「お、おう」
ここである事に気がついた。この感じだと恐らく、行かない選択肢を取ってもジャンヌはずっとついてくる。結局恋愛研究会に行かなければ、清姫とジャンヌの間に亀裂が生じて一生危険なままじゃないか?
「結局最初から結末は決まってたってことかよ……よっしゃぁ!!いくぞ!」
「ま、待ってくださいますたぁ!何かがおかしいです。一旦止まって考えてください!間に合います!まだ引き返せますからぁ!」
無理なんだ!これは避けようがない定めだ。今の俺にとってはわざと用意したんじゃないかってレベルの地雷でも、ゲロが出そうでも!例年通りにサーヴァント達のシチュエーション再現の実験台になって、笑顔のまま軽いツッコミを入れ続ける!乗り越えなければならない壁なんだぁぁぁ!!
「なんだか分からないけど弟君が協力的になってくれて嬉しい!」
ちくしょおおおおおお!!!
人生に肝心なのは小さじ一杯の夢と希望。そして大いなる絶望と諦めである(?)。この状況においてグッドでもベターでもましてやベストでもないが、きっと最悪を避けることはできたと信じてぐだ男は天獄の門に向かって歩き始めた。天国が人にとって良い場所ならばきっとそこは善意に満ちているのだろう。だから善意で作られたあの地獄はきっと天獄なのだ。頬を伝うしょっぱいもの。だが悲観することもない。なぜならこの出来事は停滞していたぐだ男の時を再び動かすための出発なのだから……多分、恐らく、ネイビー。
ここからやぁ……ここから話を明るくするんやぁ……変なシリアスと変なギャグの融合で出来たキメラの翼をもぎ取って明るいほんわか時空へとルーラするんや!
でも、でも曇らせたい!苦悩の無い青春に重量を持たせられない!嗚呼!この苦しみを解いてくれるような、なんて事は無い感想を!ありふれていてもいい!センスに満ち溢れていてもいい!なんなら罵倒でもいい!暖かな光のような承認という救いをもたらしてくれる『誰か』が居れば!それだけで!
実はここの世界さんのジャンヌは(鮫)状態をちょっと拗らせてしまっているーなんて設定があります。迷惑ですね!