我が魔王のなんか違くねアーマータイム   作:エンドン

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カブト編
キャストオフして超加速!ビートルのライダーは・・・カブトだ!


合ってるけどそれでトドメさすのはなんか違くね?

この本によれば、普通の高校生・常磐ソウゴ

彼には魔王にして時の王者・オーマジオウとなる未来が待っていた

最高最善の魔王になるべく全ての平成ライダーのライドウォッチを手に入れなければならない常磐ソウゴ

仮面ライダーカブトの手がかりを探すべく別行動をとるゲイツの前にアナザーカブトが現れる

クロックアップに苦戦するもゲイツの必殺であるタイムバーストのタイムラグを利用し見事撃退に成功する

その頃我が魔王はある男と対峙する

その男こそ仮面ライダーカブト……天の道を行き総てを司る男、天道総司だった

彼は何かを知っているかのように振る舞いライドウォッチを渡す条件として我が魔王に試練を課す

それは天道総司を唸らせる料理を作る事だった

その条件を飲み料理を作るが食べるに値しないと一蹴され何が足りないのかよく考えろと家に帰らされてしまう

我が魔王はライドウォッチ取得のためクジゴジ堂にて大叔父・常磐順一郎に料理を指南してもらう

順一郎氏に料理のなんたるかを教えてもらい特訓をする

そして最後に順一郎氏が一番大切にしているとっておきのスパイスを教えてもらい天道総司の元へ赴く

そして彼は………おっと、話過ぎましたね

ここから先はあなた方自身の目でご覧になってください

 

 

 

 

 

「合格だ」

 

椅子に座ってソウゴの作った『サバ味噌』を食す男__天道総司が言った

 

「ほんと!?じゃあ美味しかったんだよね?」

「いや、はっきり言ってまずい」

「え?じゃあなんで合格?」

 

不思議そうな顔をするソウゴを見て天道は不敵に笑い天を指す

 

「おばあちゃんが言っていた……。どんな調味料にも食材にも勝るものがある。それは料理を作る人の愛情だ。この料理からは前に俺に出したものを作った奴と同じとは思えない愛情がある」

「うん、おじさんが言ってたんだ。料理を作るときに一番大切なのは出す人への愛情なんだって」

「ふっ……、いい叔父を持ったな」

「もちろん!自慢のおじさんだからね」

 

ソウゴが笑顔で答えると天道は懐から何かを取り出しソウゴに手渡す

それこそがソウゴが探し求めていた『カブトライドウォッチ』だった

 

「これをお前に託す。俺の力だ、絶対に負けるなよ」

「うん、ありがとう総司!」

 

礼をいい駆け出すソウゴ

だが、突然その足が止まり天道へ振り返る

 

「そういえば聞きたい事があるんだけどさ、総司のいう天の道って何?俺が進むべき王の道と何か関係あったりする?」

「なんだ、そんなことか。おばあちゃんが言っていた……、人が歩むのは人の道、その道を拓くのは天の道、そしてその道へ人を導くのが王の道、ってな。全てが終わったらまた俺のところに来るといい。お前に本物の料理を味あわせてやる」

「わかった、じゃあまた後でね!」

 

〈ターイムマジーン!〉

 

タイムマジーンで過去に飛んでいくソウゴを満足そうに見送る天道の側にある男が近づいてきた

男____加賀美新は天道の横に立つと少し笑いながら話しかけてきた

 

「珍しいな、お前があそこまで気にいる子なんて」

「……まあな、奴もまた俺を退屈させない人間だからな」

「奴もって、他にもいるのかよ。お前をそこまで楽しませる奴」

「……さあな」

 

 

 

 

2006年

 

タイムジャッカーの手により仮面ライダーカブトの歴史が抹消されたこの世界で人々はいつもと変わらない日常を送っていた

だがその平和もアナザーカブトの手により崩れ去ってしまう

街は廃墟と化していた

瓦礫の上でアナザーカブトは一人佇む

 

「あのアナザーライダー、急に何もしなくなったけど何かあったの?」

「恐らく敵がいなくて退屈しているのだろう。何、時機にジオウがやってくる。そうすれば奴も動かざるを得ないだろう」

 

タイムジャッカーであるウールとスウォルツが少し離れた所でアナザーカブトを監視していた

彼らのいう通りアナザーカブトはつまらなく感じていた

どんな敵が来てもすぐに倒せてしまう現状に飽き飽きしていた

自分が最強である事はわかっている

だが物足りないのだ

物思いにふけっていると誰かが近づいて来るのに気づく

 

ソウゴだった

 

アナザーカブトを見据えると彼はいつもより少し低い声で話しかけてきた

 

「これ、アンタがやったの?」

「……そうだ」

「一応聞いておくけど何で?」

「俺自身の強さを証明する為だ」

「……そっか」

 

〈ジクウドライバー!〉

 

ジクウドライバーがソウゴの腰に巻きつく

次に懐からライドウォッチを取り出し起動させる

 

〈ジオウ〉

 

ライドウォッチをジクウドライバーに装填しロックを解除する

ソウゴの背後に半透明の巨大な時計が浮かびあがり時針と分針が勢いよく回り始める

 

「変身!」

 

〈ライダータイム!〉

 

〈仮面ライダー!ジオウ!〉

 

ソウゴの体を時計のベルトのようなものが包みその姿を変える

そして『ライダー』の文字が顔に嵌め込められ全ての工程が完了する

 

「アンタがどれだけ強いかは知らない。けど、これだけはハッキリ言える」

「ほう……何だ?」

「アンタは、カブトより、天道総司より弱い!総司は自分の強さを証明する為に他人を巻き添えになんか絶対にしない!」

「……なら、お前の強さでそれを証明してみろ」

「言われなくてもそうするよ。だって…ここで一番強いのは俺だからな!」

 

腕のライドウォッチホルダーから真紅のライドウォッチ____カブトライドウォッチを取り出し起動する

 

〈カブト〉

 

ジクウドライバーの左側に装填しロックを解除、回転させる

 

〈アーマータイム!〉

 

ジオウの目の前に人差し指を天に指し佇むカブトアーマーが出現する

それをジオウは思いっきり蹴飛ばしアーマーを展開させる

 

〈Change Beetle! カブト! 〉

 

アーマーが体の各部分に装着され顔の『ライダー』の文字が『カブト』に変わり変身が完了する

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・カブトアーマー。また1つライダーの力を継承した瞬間である」

 

またも何処からともなく現れたウォズがジオウを祝う

そんなウォズを一瞥するとジオウは天に右手で指差しはじめる

 

「おじさんが言っていた……。時計屋に直せないものはない」

「……なんだそれは」

 

ジオウの気の抜けた発言に惑わされたが少しの間を置いて戦闘が開始される

 

アナザーカブトが殴りかかるが拳をそらされカウンターのパンチを胸叩き込まれる

続け様にジオウの膝蹴りをくらい堪らず後退させられる

ジオウはゆったりと歩き追撃をかけた

アナザーカブトは負けじと拳を突き出すが全て逸らされてしまう

攻撃が全ていなされカウンターがかえってくるのだ

 

相手の攻撃を見切り最小限の動きでかわし反撃を叩き込む

これこそカブトが得意としていた戦闘スタイルだ

 

ジオウの回し蹴りが決まりアナザーカブトは吹っ飛び転がっていく

 

「チッ、ならこいつはどうだ?」

 

アナザーカブトが呟くと同時にその姿がかき消える

『クロックアップ』

カブトやその仲間が有する能力の一つだ

この能力により現代での戦闘でゲイツを苦しめたのだ

まるで時が止まったかのような速さでジオウに攻撃を与えようとする

 

「これは、俺だけの速さだ!」

「……それはどうかな?」

 

ジオウの言葉と共にアナザーカブトの顔に拳が突き刺さった

火花を散らし転がるアナザーカブト

 

「ッ!貴様、何故…」

「同じカブトの力なんだ、だったら同じ速さになれるに決まってるじゃん」

 

話し終えると同時にジクウドライバーに装填されたライドウォッチに手をかける

 

「……これで決める!」

 

〈フィニッシュターイム!〉

〈カブト〉

 

「………!させるか!」

 

ジオウが必殺の体制に入るとアナザーカブトは必殺を止めようと頭部にそびえる大きな角からエネルギーが溢れでる

そのエネルギーが右足に集中した瞬間、彼は飛び上がりジオウに飛び蹴りを繰り出す

 

だが、ジオウがジクウドライバーを回転させる方がはやかった

 

〈クロック!ターイムブレイク!〉

 

両肩のホーンからエネルギーが溢れ出しそれがジオウの体全体を包み込む

そしてアナザーカブトの蹴りが着弾する寸前

 

 

 

 

 

カブトアーマーが弾け飛んだ

 

 

 

 

 

『キャストオフ』

ガタックまでのマスクドライダーシステムの基本装備の一つでありクロックアップと並んでカブトライダーを代表する能力の一つである

その威力は敵であるワームのサナギ体をも倒す事が可能でありライダーでもまともに食らえばひとたまりもない

 

だが、トドメに使うのは違うのだ

 

飛び散るアーマーの直撃を受けたアナザーカブトは全身に火花を散らした後、爆発した

そしてアナザーカブトウォッチがこぼれ落ち砕けた

 

 

 

 

 

 

 

アナザーカブトを打ち倒し現代に戻りソウゴは真っ先に天道総司の元へ行った

彼の元に行くとすでに料理が用意されており天道は自慢げな顔____俗に言うドヤ顔____でソウゴを待っていた

 

「遅かったな」

「うわあ、すごいね!これが本物の料理?」

「ああ、これが俺のサバ味噌だ」

 

それは、明らかにソウゴの作ったものと完成度が違った

完璧だった

非の打ち所がなかった

正に本物の料理だった

 

「決めた!総司、君を俺の王室直属の料理人に任命する!」

「断る。俺は誰の下にもつかない」

「えー、いいじゃん」

「ダメだ」

 

 

 

料理を食べ終え満腹なソウゴに天道はとある事を聞く

 

「お前には友がいるか」

「友達?うーん、俺友達いた事ないんだよねー」

「そうか……。なら、お前にこの言葉を送ろう。同じ道を往くのはただの仲間にすぎない。別々の道を共に立って往けるのは友達だ。……王になりたければお前もそんな友を持つんだな」

「わかった!……ところで、それもおばあちゃんの言葉?」

「いや………、俺の言葉だ」

 

 

 

 

 

 

 

かくして、我が魔王はカブトの力をえた

歴史は着実にオーマジオウへと向かっている

そしてまた、次なるレジェンドとの出会いはすぐそこに・・・

 

 

 

 




アナザーカブトの中身は矢車の兄貴じゃありません
そこら辺の喧嘩の強い兄ちゃんがなってます
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