人形は夢を見ない。しかし、人で言う眠りに近いことは行う。所謂、キャッシュクリアと呼ばれる記録の整理をするためである。時間をかけずにさっさと行うことも出来なくはないが、しっかりと整理するとなればそれなりに時間を持って行かれるのだ。それこそ、人の睡眠時間と同じくらいには。
だが戦術人形はいつ出撃がかかるか分からない。故に、爆発音や外部からの衝撃が一定以上の力を持っていた場合、全てのデータクリアを中断して復帰する。
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DSRはスリープモードでデータのクリアを行なっていた。着任初日、それも初っ端でこのDSRにはちょっと重すぎる事案(勘違いだったが)を見てしまったために、かなり大きめのデータとなって圧迫してしまったのだ。なので、時間をかけて細分化と圧縮を行っていた。
しかし、その作業中突如としてドガァァン、と爆弾が爆発するような衝撃音がすぐ近くから聞こえた為、強制的に作業終了、スリープモードが解除され一気に意識が現実世界に戻される。
そのまま直ぐにサブアームとして保有しているデザートイーグルを持ち、部屋から飛び出した。
DSRは部屋から飛び出し、目の前の「ソレ」を見た瞬間、先ほどまでの警戒感など一瞬で霧散してしまう。なにせ、そいつが轟音の犯人だと一瞬でわかったからだ。
『おはよー!しんじんはちゃんとおきたー!』
「…砲撃、妖精…?」
『砲撃さんだよー!おはよーしんじーん!』
部屋から出てすぐそばにいた犯人、砲撃妖精はドローンに乗せた砲身から小さな白煙を出しながらDSRに挨拶をしたのだった。
▽▽▽
「…で?何か弁明はあるかスコーピオン。」
「すみませんで…アダァッ!?」
「あほかお前は!?新人を起こすのにいきなり砲撃妖精の空砲使う奴がいてたまるか!!うちに長くいる人形ならともかく、DSRは昨日着任してばかりだぞ!?」
執務室にて。今朝の一件を報告すれば、即座に指揮官は1体の人形を呼び出し、速攻で説教を始めたのだった。
呼ばれたのはスコーピオンと呼ばれるサブマシンガンの人形。入ってきた瞬間指揮官が背負い投げをしたのは流石に驚いたが。
「確かに、この基地では朝の総員起こしで砲撃妖精の空砲を使うことがあるが!それでも新人がいる場合は1週間は無しとしている!!昨日の夜、全員に通達したよな?」
「いだだだだだ!!!!ギブ、ギブ指揮官!!!キマってるから!関節、関節完全に決まってるってば!!!」
「…えっと、これはどうすればいいのでしょうか?」
『ほうっておいていいんだよー。スコピーはいつもおこられてるからねー。』
「はぁ。」
『それと、あさいきなりおこしちゃってごめんねー。スコピーに「いつも通りお願い」っていわれたからやったのー。』
「いえ、もう気にしていないので。」
『しんじんやさしー!』
逆十字固め、だっただろうか。完全に決まっている以上戦術人形であろうといくらかは損傷を受けるのでは?とDSRは思ったが口に出さないでおくことにした。砲撃妖精は指揮官の方を向いて『スコピーにおしおききめろー!』と激励(?)を掛けている。
そうして、騒がしい1日が始まったのだった。
短いでしょ?まあそんな感じでやっていきます
元凶:スコーピオン
・今月の朝起こし当番。通達があったけどやらかした。練度的には結構上にいる。
お仕置き担当:指揮官(オダス)
・入ってきて速攻で投げてそのまま固めた。DSRにはめっちゃ謝った。
被害者:DSR
新人。入ってきた次の日におはようバズーカ食らった。元民間で、その時の影響でエロくない初心で純真なDSRになってる。
実は制服を恥ずかしいなと思っている。
バズーカ:砲撃妖精
空砲。指示を受けただけなので悪くない。星5で100なのでめっちゃ強い。