閃の軌跡~剣神と謳われた者~   作:璞毘

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どうも昨日ぶりです
それではどうぞ!


三話

自由行動日から1日が経ちⅦ組の皆はグランドに呼び出されていた

今日は自由行動日に入る前日にサラから聞かされていた実技テストの日だ

 

「皆、待たせたみたいね

じゃあ、実技テストを始めましょうか」

 

そう言ってサラが指を鳴らすと

そこには銅色の人形のようなものが現れた

Ⅶ組はそれぞれ驚きの反応を示す

 

「結構強めに設定してあるわ

まぁでも君たちがアークスの戦術リンク機能をうまく使えれば倒せない相手じゃないわ」

 

「なるほど・・・」

 

「戦術リンクでの連携が肝になってくるわけか」

 

Ⅶ組の面々が実技テストにやる気になっているとリィンはずっとサラが呼び出した人形を凝視していた

 

「じゃあまずは・・・」

 

「サラさん」

 

サラが早速始めようとしたところ遮るようにリィンは声をかける

 

「リィン

なにか質問が?」

 

「いえ、実技テストに関しては特に

ですが一つだけ“その人形”はどこで?

まさか“例の工房”の一角のおもちゃを貴女が所持してるなんて思いもしませんでしたよ」

 

「あー、やっぱりあなたはこの出所を知っているわけか

でもこの人形はとあるところから押し付けられたのよ

君が今思っているようなことではないわ」

 

「そうですか

すいません、続けて構いません」

 

「えっと・・・」

 

「なんなんだ?」

 

「・・・・・」

 

「ふむ・・・・?」

 

サラとリィンのやり取りを聞いていたⅦ組は疑問に思うがその話をしていたリィンとサラの表情が普段見ることのない真剣そのもだったため聞くに聞けなかった

 

「じゃあ、始めましょう

実技テストをね・・・」

 

そして気を取り直し実技テストが再開された

サラがメンバーを選び呼ばれた者は人形に挑んでいくが戦術リンクをうまくいかせず苦戦していた

サラはそれを楽しそうにみていたが・・・

リィンはそんなサラに白い目を向けていた

 

「じゃあ次リィンとフィー!!」

 

「めんどくさいな」

 

「まぁそういうなフィー」

 

心からめんどくさそうにして前に出るフィーをリィンは宥める

 

「それじゃあ、始め!!」

 

サラの掛け声にフィーとリィンは己の獲物を抜く

フィーは自身の武器であるスピードを生かして人形を翻弄する

人形はフィーのスピードについていくことができず周りをキョロキョロすることしかできていないが・・・人形に動きがあった人形はレーザーを出しレーザーを出しながら周りを人形は回るスピードについていけないなら焼き払うという単純な思考なのだろう

だがそんな付け焼刃程度の攻撃にあたるほどフィーも死線を潜り抜けたわけじゃないフィーはレーザーが焼き払うよりも早く退避した

 

「・・・・・・」

 

リィンはそろそろ決めるかと人形に向かって歩き出した

そんなリィンに気付いた人形は己の腕を刃に変形させ振り払うだがリィンは太刀でそんな人形の攻撃を弾く

 

「フィー」

 

「ん・・・・」

 

そしてリィンが弾いたことによって生じた隙を見逃すフィーではないリィンが声をかける前にすでにフィーは動き出していた

そしてフィーは人形を切り裂き駆け抜けた

フィーの一閃を受けた人形は活動を停止した

 

「まぁ、あんたちは流石ってところね・・・」

 

サラはリィンとフィーを評価した

サラからすればリィンが開幕速攻で倒すんじゃないかと思ったがそこはちゃんと意図を汲んでくれていたみたいでしっかりフィーと連携していた

 

「まぁリィンやフィーみたいにいきなりしろとは言わないわ

アンタらはせいぜい戦術リンクを繋ぐことから始めるといいわ

さて、それじゃⅦ組の特別なカリキュラムについて話しましょうか」

 

そしてサラはⅦ組に紙を配った

リィンたちが配られた紙を見るそこには帝国東部にある町の名前二か所とその町の名前の横にそれぞれⅦ組メンバーの名前が書かれていた

交易地ケルディック:リィン、アリサ、エリオット、ラウラ

紡積町パルム;ガイウス、ユーシス、マキアス、エマ、フィー

 

「それは君たちⅦ組に課せられた特別実習よ

それはその紙に書かれている通りの班分けよ

リィンたちA班はケルディック、そしてガイウスたちB班はパルムに行ってもらうわ」

 

「日時はともかく班分けは・・・」

 

「ありえんな」

 

「・・・・おまえらが勝手に拗らせてるだけだろ」

 

「ちょっとリィン!?」

 

パルムに行くメンバーであるマキアスとユーシスが難色を示すがそんな二人をみてリィンは突っ込む

 

「なんだと!?」

 

案の定というべきかマキアスはリィンに食って掛かる

 

「うるせぇなあ

オレもそんなに人と関わってきたわけじゃないだけどいろんな人たちがいた貴族でも心優しくしてくれた人平民でもくされ外道な腐れ野郎もいた

貴族だから・・・それでそいつの人間性を決めつけるのは早計なんじゃないか?

身分なんて関係ないおまえが学ぶべきはその身分に関係なくその人の人間としての内側なんじゃないのか」

 

「それは・・・」

 

リィンの言葉にマキアスは口ごもる

貴族の偏見が完全になくなったわけじゃないそれでもリィンの言葉は不思議とマキアスの胸に響いた

 

「・・・・らしくなかったな

サラさんすいません続けて下さい」

 

「えぇ、そうね・・・

マキアスが大人しくなったところで話を続けましょうか

特別実習の日時は今週末だいたい実習先には二日くらいの滞在の予定よ

あとリィンはあとで職員室に来なさい」

 

「・・・・・?

えぇ・・・」

 

特別実習の説明のあと各自解散になりリィンはサラに先程言われた通り職員室に顔を出していた

 

「それでサラさん、話というのは・・・」

 

「えぇ、今週末の特別実習だけどリィンうまくサポートしてあげて

士官候補生の実習・・・それ以外の不確定要素がないとも限らないわ

その時はあの子たちのこと頼むわ」

 

「えぇ、わかってます

できる限りはしますよ

それじゃ、オレはこれで・・・」

 

「リィン

貴方の能力はこの学院からすればトップクラスよ

でもあなたは望んであの政府の・・・」

 

「貴方はある程度知ってるんでしたねオレの経歴を

サラさん一つだけオレの師の受け売りですけど

“戦場に事の善悪はない、ただひたすら斬るのみ”それだけです」

 

それを最後に今度こそリィンは職員室をあとにした

 

「・・・・・バレスタイン教官」

 

「ナイトハルト教官」

 

そんなサラに声をかけてきたのは金髪の青年だ

彼もトールズの教官だ

先程のリィンとの会話を聞いて声をかけたのだろう

 

「彼が例の政府の・・・」

 

「えぇ、政府の教えというよりあの子の師の教えの側面が強いですね・・・」

 

「師というのは・・・・」

 

「帝国・・・いえ最強の剣士の称号を欲しいがままにした“セイバー”それがあの子の師ですよ」

 

「なっ・・・」

 

ナイトハルトもその名に絶句した

その名をナイトハルトも知らないわけではないいや正規軍に所属している彼なら知っている情報だ

最強の剣士であり最恐の人斬りで名を馳せた人物だ

そんな人間が弟子を取っていたことに驚きだった

 

「アハハ

いい反応ですねナイトハルト教官

まぁアタシも驚きましたよ

けどあの子の中に確実に師の教えが根付いています

“戦場に事の善悪はないただひたすらに斬る”」

 

「それは・・・」

 

「えぇ、あの子の師が口癖のように言っていた言葉

アタシもあの子の師に会ったことはあります

普段は剣士らしくもなく人斬りらしくもない無邪気なのにいざってなるとあぁ剣士なんだって実感させる人でした

やっぱり師弟だなって思いますねあの言葉を聞くと・・・」

 

サラはあの剣士と初めて会った日を思い出す

それは自分がまだ血と硝煙にまみれたあの戦場に身を置いていたあの頃・・・

 

 

 

 

 

「アハハハ

中々やりますね

“紫電”の名は伊達じゃありませんね」

 

「・・・・よく言うわ

まだまだ余裕でしょアンタ」

 

「まぁ伊達に戦場をこの子と歩いていませんからね」

 

まだ10代のサラが出会った見た目はサラと同じか少し上くらいに見える少女剣士

だが実力派明らかにサラよりはるかに上

そしてその横にはまだ10にも満たない少年が少女の傍らにくっついていた

 

「ほらほら、隠れてなさいと言ったでしょう?」

 

「え、でも・・・」

 

「いいから・・・」

 

そういうと少年は言われた通りにおお物陰に身を隠した

 

「子供?」

 

「帝国に行ったときに妙に懐かれてしまいましてね

それ以降連れて歩いてるんです」

 

「なっ・・・」

 

目の前の剣士の言葉にサラは言葉を失った

とてもじゃないがこんないつ死ぬかわからない戦場に連れてきていいような子供ではない

 

「あんた、何考えてるのよ

そんな戦場に子を・・・・」

 

「守って見せますよ

あの子は必ず自分で道を見出すその時までは必ず・・・!」

 

目の前の剣士の表情と言葉にサラはなにも言えなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そして成長したあの子はセイバーの剣と数々の強者を輩出してる八葉を修めた

本当、経歴と言い恐ろしい子ね・・・」

 

サラはあの日からの月日の経過を実感していた

まさか師が死ぬ原因となった政府に身を置くことになるとはサラも予想外ではあったが・・・

 

「まぁあの子の経歴は確かに特別ですが、普段通りに接してあげてください」

 

「あぁ、わかっている」

 

ナイトハルトは多少リィンの経歴に驚きはしたが自分のすることに変わりはないというスタンスである

それと職員室にいた教官陣だがこの話しを理解できたものはほとんどいなく頭に?を浮かべていた

そして今週末

あっという間に特別実習の日を迎えたそしてリィンたちは実習地のケルディックに向けて列車に乗るのだった

 

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