閃の軌跡~剣神と謳われた者~   作:璞毘

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お待たせしました
今回は一週間以内に書き上げれました・・・
ふっ、こんなもんよ・・・
すいません、調子に乗りました
では、どうぞ!!


七話

ラウラたちは、城門の錠を物理的に外し侵入し順調に先に進んでいた

このルナリア自然公園に生息する魔獣もそんな極端に強いわけではなく、アークスを介した戦術リンクをうまく使って連携し、確実に魔獣を倒しながら進んでいた。

 

「ラウラ、今よ!」

 

「うむ、任せるがよい」

 

アリサが導力弓で魔獣を牽制し、その隙にラウラは大きく飛び上がり、そのまま勢いを殺さず大剣を振り下ろす。

その一撃を受けた魔獣は、ラウラの一撃に耐えられずそのまま絶命する。

 

「アハハ・・・

流石だね、二人とも僕なんていらないんじゃないかな・・・」

 

「なにを言う、エリオット

そなたのアーツの補助、助かっているぞ」

 

「うん

ありがとう、ラウラ」

 

魔獣たちを、一掃したラウラたちは先に進むため歩き出した

幸いというべきかラウラたちが窃盗犯たちを捕まえるため侵入した

ルナリア自然公園は一本道というほどではないが、道も迷うことがなくすんなりラウラたちは進んでいた

 

「けど、確かにここなら絶好の潜入場所よね・・・」

 

「うむ、まさかこんなところに潜入してるなど誰も思わんのだろうからな」

 

「うん、それに場所も場所だよね

しかも門には鍵をつけてるんだもん

誰も気づかないよ」

 

エリオットの言う通り、敵が潜伏場所として選んだルナリア自然公園はケルディックから進むとそれなりに歩き、しかも自然公園の入り口は錠がかかっておりおいそれと簡単には入れるわけではない

問題はただの窃盗団にすぎないはずの奴らがどうやって、自然公園のカギを入手したのかが疑問だが、今考えても仕方ないとラウラたちは先に進んでいく

 

 

 

 

 

 

 

ラウラたちが、自然公園の最奥にたどりつくと案の定というべきか窃盗団らしき集団が潜伏していた

そして、彼らが盗んだとされる商品の山も見受けられた。

まぁ遠目から見ただけであれが大市の彼らの商品かどうかはあとで確認をしないといけないが・・・

 

「アリサ、エリオット・・・

準備はよいか?」

 

「えぇ!」

 

「うん」

 

「では、行くぞ!!」

 

窃盗団にばれないように物陰に隠れていた

三人は、ラウラの合図で一斉に飛び出す

 

「な、なに・・・」

 

「なんだ、おまえらは!?」

 

「鍵はかけていたはずなのに・・・

まさか、さっきの物音は・・・」

 

物陰から出てきた、ラウラたちに窃盗団は驚愕の表情を浮かべた

ラウラが錠を壊した音は聞こえていたとうだが、まさか彼らも錠を壊した音だとは思わず

放置していたらしいが、それらが今回の件を招いたのだが・・・

 

「後ろにおある荷物は太市で盗んだものね?」

 

「その件も含めて洗いざらい吐いてもらうぞ

誰に依頼されたのかもな・・・」

 

ラウラたちは彼らが今回、大市で販売されるはずだった商品を盗んだ犯人だと、確信し武器を構える

 

「ちくしょう!」

 

「こんなガキどもに・・!」

 

「だが、せっかくのチャンスを邪魔されえるわけには、いかねぇんだ!!」

 

窃盗団も儲けのチャンスを邪魔されるわけにはいかないと、彼らも武器を構える

ここにラウラたちと窃盗団の譲れないものの戦いが始まった。

 

「砕け散れ!!」

 

ラウラが飛び上がり大剣を振り下ろし、窃盗団の一人の武器を弾き飛ばそうとするが、窃盗団のほうも荒事は流石になれているらしく、横にステップしてかわしラウラに自身の獲物である導力銃をラウラに向ける

 

「はっ、流石は士官学生だが、甘いんだよ!!」

 

「くっ・・・」

 

「させないわ!」

 

「ちっ・・・」

 

だがそれは、アリサの弓によって遮られる

窃盗団は舌打ちをし、後退する

 

「すまぬ、アリサ」

 

「仲間だもの、当然よ!」

 

「チッ、ガキどもが・・・」

 

ラウラたちの連携に舌打ちをする、窃盗団

 

「はぁあああああああ!」

 

ラウラは、気合の咆哮をあげ、窃盗団の前衛を務めていた男の元まで一気に、疾走し剣戟を繰り出す。

 

「くっ・・・」

 

窃盗団の男は、ラウラの剣戟に防ぐのが精一杯で防御に徹する

いくらたかが学生でも、ラウラはアルゼイド流の中伝を受けるほどの実力だ

多少の荒事しか経験してない窃盗団では、敵うはずもない。

それに、窃盗団の男はいくら前衛と言っても獲物は短剣それに対してラウラは、大剣・・・

リーチでも実力でも差が開いている。

 

「クソがぁ!!」

 

激昂した、窃盗団の後衛の導力銃の男はラウラに向かって、導力銃をぶっ放そうとラウラに向ける

 

「させないよ、アークス駆動、ファイアボール!」

 

エリオットが、導力魔法で導力銃の男を狙い軌道を逸らす

 

「クソ・・・」

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

「しまっ・・・」

 

男が邪魔をされた、エリオットに導力銃を向けようとしたとき、すでにラウラが迫ってきていた

男は横目で仲間たちをみるが、すでに倒されてしまっていた

男が慌ててエリオットからラウラに標的を変えようとするが、もうすでに遅い

導力銃を向ける前にラウラが男の手から導力銃を弾き飛ばした

 

「あ・・・・」

 

そして、それは勝敗が決したことを意味していた。

 

「それでは、盗んだものは返してもらうぞ?」

 

ラウラは剣を窃盗団に突き付けながら言う

 

「それと、背後関係もしゃべってもらうわ」

 

「チッ・・・」

 

「誰が・・・!」

 

窃盗団がせめて、言葉だけでも反抗しようとしたとき・・・

 

「笛の音・・・?」

 

唯一、音楽に強いエリオットがその音を感知して首を傾げる

そしてその直後・・・

 

「グオオオオオオォォォォォォォォォ!!」

 

雄たけびのようなものをあげて、まるでなにかに導かれたかのように姿を現したのは大猿だった

巨大な大猿だ

 

「なっ・・・」

 

「うそ・・・・」

 

「あ・・・」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

「なんだよこれ、聞いてないぞ!!」

 

Ⅶ組も窃盗団も、突然の大猿型の魔獣の登場に呆然とする

 

「グオオオオオオォォォォォォォォォ」

 

大猿はそんな彼らなど、お構いなしに拳を振り下ろす

 

「くっ・・・」

 

一早く我に戻ったラウラは、剣で大猿の拳を受け止める。

だが、大猿の拳は重くラウラもだんだん態勢を崩されていく

そのまんま、潰されるのも時間の問題だ

 

「ラウラ!!」

 

「この・・・!」

 

アリサもエリオット、そんなラウラの様子をみて助けるため弓を放ち、導力魔法を放つが大猿はそんなの効かないと言わんばかりに大猿はラウラを押しつぶそうと拳に力を入れていく

 

――――――ここまでなのか?

父上、申し訳ありません

 

ラウラが諦めかけたその時・・・

 

「やれやれ、本当に世話が焼けるな」

 

「ガァァァァァッァァァァァァ・・・!」

 

聞き覚えのある声を、聞いたと思ったらいつの間にかラウラは先程まで感じていた重みがなくなっていた

 

「よう、無事だな?」

 

「あ、あぁ・・・」

 

ラウラが顔をあげるとそこには先程、別件で特別実習を抜けたはずのリィンがそこにいたリィンの登場にも驚いたが、先程の大猿の片腕がなくなっていた

大猿のなくなった腕から多量の血が流れ出ていた

ラウラたちは片腕はどこに行ったのかと見回すと大猿の近くの地面に落ちていた

 

「へぇ、片腕を持ってったってのに元気じゃねぇか」

 

リィンは片腕を持ってかれてもなお闘志を失わず、こちらを睨みつけてくる大猿に感心する

 

「いいぜ、来な

相手をしてやる」

 

「グオォォォォォォォォォオ」

 

リィンの言葉が分かったのかは定かではないが大猿は雄たけびを上げて、リィンに向かって突進してくる

 

「はっ、おせぇよ」

 

リィンは、そんな大猿にむけて走り出す

そして、すれ違いざまに太刀を一閃する。

 

「ぐ・・・ガァァァァァッァァァァァァ・・・」

 

さらにリィンは大猿の腕を先程の一閃で切断する

大猿は雄たけびは立派なものの見るからに弱ってきている

 

「・・・・なんだ、“この程度か?”」

 

「グ・・・ガ・・・」

 

リィンの言葉に大猿は底知れない恐怖を感じたかのように、先程まで闘志全開だったが今はみるからにそれがない

その証拠に、大猿は一歩ずつ下がっている

 

「ハッ、まぁ今更オレに恐怖を抱いたとしてもお前は死ぬんだけどな?」

 

「ガ・・・アアアアアアアアアア!!」

 

大猿はついにリィンの威圧に恐怖し、背中を向けて走り出す

 

「逃がすかよ、“絶風刃”」

 

リィンが、走り去っていこうとする、大猿に向けて太刀を振るうと、風の刃が衝撃波となって大猿の背中を切り裂く

 

「グ・・・オオオオオオオォ」

 

風の衝撃波を受けた大猿はかわすこともかなわずまともに受け、地面をゴロゴロ転がり地面に倒れる

 

「さて、止めといくか・・・」

 

リィンは、先程の絶風刃で地面に伏している大猿に向けて歩き出す

 

「じゃあな、大猿」

 

そして、リィンは容赦なく一辺の慈悲もなく大猿の首にむけてその刃を振り下ろした

そして、大猿の首は宙を舞い地面に落ちる

 

「うっ・・・」

 

その光景をみていた、Ⅶ組も窃盗団も顔を青ざめて中には吐き気を感じ、口元を抑えている者もいた。

 

「おいおい、折角助けてやったのに酷いなおい」

 

リィンは、そんな彼らの反応に傷ついたような表情をした。

まぁ、実際はそんなに気にしてはいないのだが・・・

リィンの仕事上このような反応をされるのは日常茶飯事だ。

 

「さて、そろそろ来るかな・・・」

 

「え・・・?」

 

「リィン・・・?」

 

「なにを・・・?」

 

リィンの言葉にⅦ組は意味が分からず、首を傾げるがその意味はすぐ知ることになる。

その直後、ピーッという音が聞こえ、瞬く間に領邦軍が現れ、窃盗団ではなく、Ⅶ組達を取り囲んだ

 

「ちょっ・・・」

 

「なんで、僕たちを・・・」

 

「・・・・・」

 

アリサ、エリオット、ラウラは驚いているがあらかじめこの展開を、想定していたのかリィンは騒ぐこともせずおとなしくしている。

 

「・・・やれやれ、やっぱりグルかよ」

 

大人しくしていたリィンだが、溜息を吐き口を開いた

 

「フフ、なんのことかな

君たちがそこの商品を盗んだ可能性だってある」

 

領邦軍の中でも隊長らしき人物がそんなことを言い始める

 

「ハハハ

なるほど、そうくるか・・・・」

 

リィンは笑いながら、領邦軍の隊長を見る

 

「まぁ、その程度の人数で取り囲んだところで“無意味だけどな?”」

 

「なにを・・・?」

 

領邦軍が聞き返そうとした瞬間すでに隊長の目の前からリィンの姿は消えていた

 

「がっ・・・・」

 

「ぐっ・・・」

 

「ガハッ・・・」

 

隊長以外の領邦軍は武器を弾かれ、意識を刈り取られていた

 

「なっ・・・!?」

 

「さて、どうする隊長さんよ?」

 

隊長がその光景に驚いてる時すでにおそくリィンはすでに隊長の背後に回っており太刀を突き付ける

 

「動くなよ?

少しでも動けば・・・・“殺す”」

 

先程の雰囲気から一転、リィンの低い声に窃盗団、Ⅶ組もリィンに何も言うことをせず、黙るしかなかった

なにかすれば、確実に殺られる

そんな、認識ができあがってしまったからだ

 

「さて、答えてもらうぜ?

そこの三流窃盗団とグルだな?」

 

「な、なんのことだ」

 

「そうか」

 

領邦軍の答えを聞いたリィンは、隊長に突き付けてた太刀を離す

それを感じた隊長は、安堵し、息を吐こうとした瞬間・・・

 

「—――――――ッ!!」

 

声にならない叫びをあげ、地面に転がり続ける

 

「主に忠実なのはいいが・・・・

あまりふざけてると死ぬぜ?」

 

リィンは、隊長の足に太刀を容赦なく突き刺したのだ

現に隊長の足からは赤黒い血が流れ出ている

 

「おい、正直に答えろよ」

 

痛みに悶え転がっている隊長をリィンは、冷たい目で見下ろしていた

 

「リ、リィン・・・」

 

「ちょっ・・・」

 

「いくら、なんでも・・・」

 

突然の、リィンの行動にⅦ組は、驚くがその後正気に戻り、リィンを咎めようと口を開くが、リィンはそれを無視する・・・

そして、リィンがつけた足の一撃が効いたのか隊長は、窃盗団とつながりがあったことを正直に認めるのだった・・・

そして、その後クレア率いる鉄道憲兵隊が現れ、窃盗団を拘束し、連れて行くのだった・・・

領邦軍も拘束しようとしたのだが、そこは後ほど貴族の権力が働いたとだけ記しておこう

そして・・・

その後、クレアと供にリィンを含めたⅦ組はケルディックに戻ってきていた

そして、一日早いが、今回の窃盗団の件を受けて早めに戻ることを学院側から、言い渡された

それは、A班に限らず、パルムに行っていたB班も同じようなことがあったらしく早めに戻ることになった

 

「この馬鹿どもが・・・

なんだ、お前らは自殺願望でもあるのか?」

 

ケルディックに戻ってきて、早々、窃盗団を制圧しようと、動き逆にピンチに陥ったラウラたちをただひたすらリィンは追い詰めていた

 

「正義感が働いたんだかどうか知らねぇけど、それでこの様じゃ笑い話だな」

 

リィンは、鼻で笑いながら言う

 

「「「・・・・・・」」」

 

ラウラたちも事実なだけになにも言い返せずにいた

 

「まぁまぁ、リィンさん

結果的には、誰も犠牲にならずに・・・」

 

「領邦軍の隊長さんは、意外にも重症ですけど」

 

「それは、リィンさんが突き刺したからでしょ・・・」

 

クレアは、呆れ半分で溜息を吐いた

クレアの同僚である、赤毛の青年に隠れているがこの目の前の少年も、なにかと問題児なのである

 

「あぁ、あとおまえらは学院側から帰投命令出てるだろ

さっさと戻れよ」

 

「え・・・?

リィンは・・・?」

 

「あぁ、オレはクレアさんと話すことがあるからな

戻るのは、その後だ」

 

エリオットは、リィンも戻るかと思い、首をかしげたが、リィンから説明され納得するが、士官学生でしかないリィンが軍人であるクレアとなんの話なのかと疑問に思うが、自分が考えてもわかるはずないと判断してこの件に関しては気にしないことにするのだった・・・

 

「話って、なんの話よ?」

 

「いいから帰れ」

 

アリサが、さらに追及するが、リィンが手でシッシとやり、あしらう

 

「ちょっ、なによその扱い!!」

 

「うるさいぞ、アリサ・ライン・・・・」

 

「ア――――――!!」

 

リィンが、アリサが隠してる下の名前を言おうとすると、アリサは大声でそれを遮る

 

「さぁ、みんな行きましょ!!」

 

アリサは、態度を180度変えてエリオットとラウラと帰ろうと二人の背中を押しながら駅に入っていく

 

「言っとくが、帰るふりして聞き耳立てたら切り刻むからな」

 

そう言いながら、リィンは腰の太刀から少し刃を出す

 

「わ、わかってるわよ」

 

アリサは、一瞬固まってから駅内に入っていくのだった

リィンは、念のため気配を探るがどんどん遠ざかってるのが感じられるため本当に今度こそトリスタ行きの列車に乗ったらしい

 

「さて、クレアさん

今回の件・・・」

 

「えぇ、どうやら、本格的にうごきだしたみたいですね

例のテロ組織が・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルナリア自然公園・深夜

 

「・・・・・・・・」

 

「やれやれ、あのタイミングで“氷の乙女”、そして“剣神”彼らが現れるとはな・・・」

 

ルナリア自然公園の最奥にて、一人はいかにも文系と言った感じだ、そしてもう一人は顔全体を覆うマスクにマント付きの衣装を羽織っていて、素顔は確認できない

 

「少々、段取りを狂わされたな」

 

「想定の範囲内だ。

今後の計画の障害となりうる

<鉄度憲兵隊>と<情報局>・・・

その、連携パターンが見えただけでも大きな成果と言えるだろう。」

 

「フフ、確かに

それでは、このまま計画を進めるとしようか」

 

マスクの男は、踵を返す

 

「もちろんだ・・・」

 

「すべては、あの男に無慈悲たる鉄槌を下すために」

 

「すべては、あの男の野望を完膚なきまでに打ち砕かんために・・・」

 

そして彼らは、動き出す

あの男に思い知らせるために・・・・

 

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