平毅翔岩が行く、ラビットハウス   作: ■謎■

1 / 3
迷った。けど、何とか着いた。

突然だが、高校生になったら、皆は何をしたい。

 

俺は、バイトがしたい。ずっとそう思っていた。

 

だから、親に中三の時に相談してみた。流石に、親に何も言わずにだとまずかったからな。

そしたら、父親の知り合いで、喫茶店を経営している人がいて、偶然にもそこで働かせてもらうことになった。

働くことは決まったから、そこの近くの高校に入ることに決めた。

落ちるかもと心配していたから、受かった時はもう緊張がとけて、小さくガッツポーズをした。

 

そして今日は、そのバイト先に向かっているところである。

 

何かおかしい。そう感じた人は大丈夫。

今日から、俺は、そのバイト先、ラビットハウスに居候として住むことになった。

 

というわけで、この街にやってきたわけですが。

 

「ラビットハウス、どこ」

 

そう、現在俺は迷子になっている。

 

残念ながら、俺は、方向音痴なのだ。

行き慣れた場所とかは大丈夫。だが、全く知らない街となると、それはもう大変だ。

 

中一の時に、岡崎へ岡崎城を見ようと思って、電車で向かった。駅から出ると、岡崎城までの道が、御丁寧にもあったのだが、その道順通り行っていたはずが、いくら時間がたっても岡崎城につかない。

だから、俺は諦めてしまって、駅に戻り、切符を買い、そのまま電車にのり帰ってしまった。

 

そうことがあったから、送って貰えるだろうと思っていたのが、

 

「あんた、もう高校生だから、迷わないでしょ」

 

と、母親に無責任にも言われてしまい、現在に至る。

 

「どうしよっかなー」

 

ずいぶんとのんきだが、けっこう、ほんきであせっている。

漢字が平仮名になるくらい。

 

とそこで

 

「おっ」

 

なんと、幸運なことに、いつの間にか、ラビットハウスについていた。

看板を見たらそう書いてあったから、絶対に合っている。

 

扉を開けると、

 

「いらっしゃいませ」

 

自分よりふた回りほど小さい少女が接客をしていた。

 

驚いた。

なんたって、自分より小さいのに、接客をしているのだ。

別にどうでもいいが。

 

ここで、俺は、自己紹介をすることにした。

 

「こんにちは。これからお世話になる、平毅翔岩です。」

 

俺の名前は、平毅翔岩。読み方は、ひらき しょうがん だ。以上、読み方についてでした。

 

俺は、この少女が父親の知り合いの娘だと思ったのだ。ほとんど勘だったが。

だが、それは正解だったようだ。

 

「こんにちは。父から話は聞いています。私は香風智乃です」

 

少女は、一瞬驚いた様だが、すぐに返答をしてきた。

 

自己紹介は済ませたのだが、その次どうするか迷ってしまった。

 

「取り敢えず、タカヒロさんに挨拶をしたいんですが」

「今父は、出掛けているので、帰って来るのは夕方くらいかと」

 

出来た娘だ。ここまで綺麗に対応できるのか。

 

夕方まで帰ってこないのか。

 

「まあいいや。荷物置きたいんだけど、部屋に案内とか大丈夫?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。