ONE PIECE-彼を王に-   作:完全怠惰宣言

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本当に短いけど許してください


親が体調を崩すとこの方が病気に見えてくる不思議

「・・・・・・・、だるい」

「し゛ぬ゛な゛、れ゛い゛す゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛」

「く、若白髪の分際でエースに看病されて」

「ねえさんもダマって寝てなさい」

 

あれから、ドリーとブロギーはエルバフに戻るべく船を作ることになりそれ以外は原作通りでアホみたいにでかい金魚を真っ二つにしてから何日かたった。

航海も順調に進んでいた、そう順調に進んでいた。

レイズとノインが倒れるまでは。

 

「“ケスチア熱”ってなんだ?」

 

倒れた二人の診察を行ったマヤが診察結果を全員に告げた。

それは聞き覚えのない病名だった(なお一部病気にすら係ったことのない論外達もいたが)。

 

「ケスチア熱、別名5日病といって高温多湿の森林に住んでいる有毒のダニ「ケスチア」に刺されると発症する病気です。

 傷口から細菌が入り、40度以下に下がらない高熱・重感染・心筋炎・動脈炎・脳炎などを引き起こし、5日後には死に至ります。

 感染すると特徴的な痣が出ます、こんな風に」

 

マヤがめくった見せたレイズの首筋、そこには花のような赤い痣があった。

 

「ん、てことはレイズ死ぬのか!!」

「ノインちゃんも!!」

 

同盟を組んでからブレインとして活躍してきた2人、その2人が倒れたことで少なくない不安が広がる。

 

「手はあります、私の師匠が抗生剤を持っていますので師匠の島にいけばお二人は治療できます」

「そうか、婆さんなら助けてくれるか!!」

「でも、それとは別の問題があります、そうですよねナミさん」

 

マヤが促すようにナミへと話題を振る。

その手には、2日前に届いたある記事が見えるように開かれた新聞が握られていた。

 

『アラバスタで内乱激化!!』

 

その見出しだけで全てを察してしまったビビであったが、力の入らない身体で新聞を握りしめ記事を読んでいく。

その後ろでビビを不安そうに見つめるイガラムも手をキツく握りしめ自分の心を自制していた。

エターナルポースのある今、直ぐにでもアラバスタに向かいたい。それはビビの偽りない本心である。

天性の航海術を持つナミという航海士に化け物級の戦闘力を持つルフィ達。

今倒れている2人に関しても、元々の目標であるアラバスタまでの同盟と割り切ってしまえればどれほど楽だったか。

 

「シャッフル海賊団の最速航海のため、そして私自身が強くなるために。レイズさんは必要です」

「そして、使える手札は多い方がいいですし、この同盟でも指折りの実力者であるノインさんを死なせることは損失です」

 

振り返ったビビの顔、そこには迷いはなかった。

 

「行きましょう、マヤさんのお師匠さんのところへ!!」

 

ビビが判断を下してから数日。

シャッフル海賊団の操舵室にナミはいた。

 

「うん、順調。航海に異常なし」

 

目的地へのエターナルポースを持つシャッフル海賊団を戦闘にゴーイングメリー号は牽引されながらの航海。

感染の心配はないが船の構造上、揺れにくいシャッフル海賊団の船で療養中の患者2人。

平気そうに見えても時間を追う毎に明らかに言葉数が少なくなり、辛そうにしているのをどうにも出来ない無力感が船内を包んでいった。

 

「お前ら、海の上に人が立てると思うか?」

「幻覚ね、引きなさい」

「オイッ!!」

 

見張り台の上に立つゾロからの報告を受けたカリーナは即決した。

海の上に人が立てるはずはない、もし仮に立っていたとしてもこっちはそれ以上に重大な事態なんだ。

その思いで発した言葉だったが、ツコッミをいれたゾロであったが、シャッフル海賊団本船は速度を上げて本当に引いた。

 

「マジか、マジで引きやがった!!この女!!」

「良いロロノア?私達にとって大切なのはレイズとノインさんの治癒よ。あんなあからさまに怪しいものに関わってる余裕はないわ」

「だけどよ」

「それに、あんなあからさまに待ち伏せされてたら警戒するもんでしょ?」

 

カリーナのその言葉に甲板にいた全員が首をかしげる中、ナミだけは気がついていた。

ナミも視認した海の上に立つ存在のその下に巨大な影があったことを。

 

「(カリーナ、危機察知能力はずば抜けてたわね。カリーナのそういった勘はバカに出来ないのよね)兎に角、過ぎたことはしょうがないとして行くわよ“旧ドラム王国”へ」

 

『というわけでご迷惑をおかけします、先生』

 

雪が吹雪く山頂にて電々虫から流れてくる女性の言葉に先生と言われた女性は口角が上がるのを自覚する。

 

「ひひひひひひひひ、なんだいあの坊主が羅漢するなんて笑える話だね」

『患者は2名、あと1日もあれば着きますのでどうかよろしくお願いいたします』

「あぁ、まかせな“国王”にはあたしから伝えておくから安心しな」

『ありがとうございます』

 

ガチャっという音共に受話器を下ろすと机に置かれていた“この海で“一番格好いい”酒”を煽る。

この間来たとき、件の副船長が置いていった物だ。

 

「ドクトリーヌ、マヤが来るのか?」

 

ノックも無しにレディの部屋にやってきた馬鹿弟子、その顔には笑顔が溢れていた。

 

「まったく、“兄”弟子の癖に“妹”弟子の方が確りしてるじゃないか。ボサボサしてんじゃないよワクチンの保管庫に行くよ!!」

「マヤに会えるの久しぶりだなぁ」

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