ありがとうございます。
なんなに確認したのに、目にはいったときから脳内変換されていたのですね・・・。
あとufoと猫さん、KAINさん、さーりゃんさん、形成さん。
誤字の修正などありがとうございました。
あとストーリーは勢いで書いてるので色々考えられる作品の人ほどは作れないと思います。ごめんなさい。
これからも、本編とは違う展開や矛盾もあると思うので、お目汚しのほどをお願いします。
レイナとエンリ、シオンの3人は次の街エ・ランテルを目指し、歩いていた。エンリの話によればエ・ランテルへは1日もあれば着くらしいがカルネ村からは昼に出たので一度は外泊してから行くことにした。
理由は他にもエンリやシオンに課す修行を行うためだ。取り敢えず、日が暮れ始めた頃レイナはグリーンシークレットハウスというアイテムを使い一晩泊まることにした。それを初めてみた2人は一瞬で現れたそれに驚いた。
このグリーンシークレットハウスはユグドラシルでは寝泊まりする上で簡単に拠点として扱えるので、どのプレイヤーも所持しており元々はレンガで出来た建物だが課金すればかなり自由にカスタムできるアイテムで、レイナも例に洩れずカスタムしてなかなか凝った作りになっている。
基本は四角いテント型でまさになめした皮のようなデザイン、入り口はカーテン状で左右に開くようにされており、雨よけも存在しており、ランタンはきれいな炎が燃えている。まさに旅人が使うテントという赴きが幾人の心をつかむだろう。
「す、すごい」
「これは、一体・・・」
しかし、3人で使うには少し狭いかもと思っていた2人だが中に入ればさらに声をあげて驚いた。中の広さは外からはわからないほど広くなっていたのだ。寝れる場所だけではなく普段はソロで活動するため一部しか使用しないレイナだがパーティーを組むこともあるのでテント内はかなり広く設定している。
魔法かなにかかと驚く2人にレイナは笑みを浮かべる。誰だって自分でカスタムした物を誉められれば機嫌が良くなるものだ。
2人が落ち着いてからはまずはエンリが使用する武器や防具について実際装備して選んでもらう。
「うん、これが良く手に馴染む気がします」
エンリが選んだのはなんとクレイモアと呼ばれる両刃の大剣、そのずっしり来る重さが村で使い慣れていた農具に近いらしく結構重いはずだが、一振りしてみてもなかなか様になっている様子だ。ということは装備も重装備系だろうかいやいきなり全身鎧など動きにくいか、と考え体力作りとして常に装備して剣を振るように指示する。
「まずは手に馴染ませなさい。獲物が長いと屋内や超接近戦で不利になるからその場合の対処も教えていくわ」
「はい、わかりました!」
武器が決まれば今度はそれに合わせて防具を選ぶ、資質があるとはいえ、この前まで村娘だったエンリでは、その辺の雑魚モンスターでも危ない。
幸いレイナは昔に使用していた装備があったので見繕い。最終的に軽量化された鎧を小手と脚を護るように装備おまけにエンリに合わせた赤色にして渡す。
それだけで強くなった気分になるエンリ。アクセサリーに力向上と防御力向上の腕輪、毒や麻痺への耐性をあげておく。
シオンに対しては彼が元々は狩人として使う弓を主体に、接近されたら短剣での戦い方を教えていく。レイナはユグドラシルでさまざまな武器を使用しており、その中に弓もあったので問題なく教えることが出来た。
どうやらユグドラシルで得た武器の熟練度は、この世界に来てからも有効な上、どうすれば上達するのかさえ理解できており、あとは彼らにわかるよう口で伝えていけばいけるようだ。
「うん、元々使い慣れているお陰か飲み込みが早いわ。これならすぐにでも実践してもいいでしょうね」
「あ、ありがとうございます!」
「でも、戦場では普段行う森での狩りとは違うからそこは追々慣らしていかないとね」
当然、彼に対しても装備の調整を行い。俊敏力向上、集中力向上、耐性には盲目などレンジャーに合う物を選ぶ。
「いい?、今はその装備のお陰で戦えるかもだけど、いつしか自分自身でその力をものにしていかないと駄目よ」
と装備のすごさに驚く2人にそう釘を刺しておく。
そうして、ある程度訓練を行ったら、今日の飯を作りにいく。
凝り性でアイテムボックスに限界まで溜めこんでいたユグドラシル産の食材を使い調理する。(嬉しい誤算に食材にしても調味料も1つでも何人分、中身がなくなるまでとリアル基準になったため、しばらくは失くならない事に気づいた)
献立は炊きたてのご飯と味噌汁とサラダ、メインに鳥の照り焼き。テントのなかとは思えないキッチンで作った。
初めてこの世界で振る舞うのでエンリたち2人の口に合うか心配だったが
「う、うまい。こんなうまいスープと食べ物なんて初めて食べました」
「レイナさん料理もうまいなんて・・・凄いです!」
とこんな風に絶賛された。
「喜んで貰えて良かった。なんなら今度作り方教えてもいいわよ?」
お願いします!と頭を同時に下げる2人にレイナは笑みを浮かべ快諾した。
この時意外とシオンよりエンリのほうがご飯を多く御代わりしていたのが印象に残り、エンリがそれに気付くと恥ずかしそうに俯いた。
ここでユグドラシルであった。サブスキル料理が役に立った。一時的にバフがかかる料理は熟練度で効果が上がるのでほとんどのプレイヤーはある程度ジャンルを絞って覚えており、その時必要な料理を役割分担するのが常だったが、レイナはなんとほぼすべての料理レシピをマスターしており、パーティーに入ればみんなに振る舞う事をしていた。
「なるほど・・・ここがこうで・・・」
「はい、そしてこれが・・・」
「くぅ、こうなるなら狩りばかりじゃなくて真面目に受けてりゃ良かった・・・」
食事が終わり、始まったのはエンリによるこの世界の文字についての勉強だ。エンリが言うにはこういう教養は親や村で行われており、王国などでもそれは同じで、最近は帝国に魔法学校なるものがあるくらいでそれもある程度才能と財力あって入れるくらいで学校というのは世間には浸透していないようだ。
ある程度詰め込んだら、就寝。本来は見張りを用意して交代で寝ずの番をするのだが、このグリーンではないシークレットハウスは仲間以外の人やモンスターを避ける呪文が施されているので3人ともゆっくり寝るのだった。
一夜明け、身支度を整えて旅を再開すると道中、モンスターに襲われる一団を発見した。相手は大柄のオーク数体を主としたゴブリンで、人間の一団よりかなり数が多い、彼らもあまりの多さに苦戦している雰囲気であり、手助けしないとヤバそうだとレイナは即判断し2人に声をかける。
「私がオークを片付けるわ!2人は彼らに合流して近付くゴブリンを討って!」
「「はい、わかりました(わかった)!」」
レイナが抜刀してオークの群れに突っ込み、2人が劣勢な一団をへ合流を目指す。
オークは突然横から来たレイナの速さに驚くも女だからと油断したのか持っていた棍棒を軽く横にふって吹っ飛ばそうとしてその棍棒ごと横に真っ二つにされた。
それにはオークたちだけでなく襲われていた一団も眼を剥いて動きが止まった所をオークはさらに2匹レイナの餌食になった。それを機とみたエンリはクレイモアを引き抜き進路上のゴブリンを横凪ぎで1匹返す形でもう1匹と確実に倒し、シオンも弓を引きエンリや一団を取り囲もうとするゴブリンを牽制しながら、動きが止まった奴から射抜いていく。
レイナに指導されてたった一日しか経っていないのに2人の成長はかなり早い。レイナが大きくヘイトを稼いでいるのもあるだろう。そんな彼らの姿を横目で確認したレイナはさらにスピード上げ次のオークへと狙いを定める。
あまりの速さにオークは、その脳筋な頭を使い暴れるように体を動かし、面での攻撃を繰り出すが、レイナが左手に盾を持ち、その軌道上に重ねて弾いた。
シールドバッシュ、盾持ちの戦士が会得とするそれは、ユグドラシルの戦闘において仲間の生存率を大きく上げる要素であり、強者のなかにはメイン盾と呼ばれるタンクが存在し、ヘイトを稼ぎ、戦場を操るモノもいた。
「いかに注目(ヘイト)を操るか。それがパーティー生存の要。私に不可能はない」
「言ってることはわかるし、その姿(ボロボロ)なら説得力あるわね。あと声が素に戻ってるわよ。はい、
「ありがとぉぉ~♥️あっちゃ~、レイレイとやまちゃんと一緒だと面白い具合にアイテムが集まるから、ついつい~」
「それだとレイがどこかの暗器使いキョンシーみたい・・・ねっ!」
「お姉ちゃん。そんなこと言ってないで、もっと殴りまくって!。もっちさんが緊急信号発信してるから!」
「と言うわけで、頑張ってレイお姉ちゃん♥️」
「はいはい・・・ふう、女性限定イベント手伝ってっていうから、来てみればデータクリスタル大量放出系なだけに大群のワールドエネミー討伐とは・・・運営はもう少し正気になった方がいいわね」
「確かに美味しいけど殺意が半端ないわ。まぁ、やったろうかっレイ!」
「戦士と回復職をとってるからと聞いたから中途半端な戦力とは思ってたけど、ここまで化けるとはね。本当にたっちさんもだけど規格外の存在ね・・・」
オークは武器ごと後ろに大きくのけ反り、たたらを踏み耐えようとするが、がら空きになった懐にレイナの連撃が決まり、まるで、爆発四散したように草原の一部を己の血に染める。
あんまりな仲間の死を見て、残りのオークたちがその表情を恐怖に歪め踵を返すと森の中へと帰っていく。レイナたちはそんな彼らを追撃せず、襲われていた一団の保護のためそれを見送った。