LoveLive! Anotherstory   作:神崎あやめ

10 / 10
Chapter1-7 Side千歌VS穂乃果&真姫

海未達が駿河湾に出現したSクラス災厄獣へと向かった頃浦の星騎士学院闘技場では、千歌達が戦いを始めようとしていた。

 

「まさか千歌ちゃんが神格を使えるようになってるなんてね」

 

「これ自体はあの頃から使えてはいたんですけどね。ここまでは(・・・・・)ですけど…」

 

千歌の含みを持った言葉に、真姫が反応した。

 

「ここまではってどういう意味?」

 

「この異能には3つの形態があるんですよ真姫さん。そして今の私はまだ第1形態でしかないんです」

 

その言葉に真姫は言葉を失ったが穂乃果のほうはまるでそう言うことが分かっていたかのように冷静だった。

 

「やっぱり千歌ちゃんもそうなんだね」

 

「ということは穂乃果さんもですか?まあ最高神クラスの神格異能だったら複数形態持ちでもおかしくないか。ということは穂乃果さんもこれまで本気でやったことがなかったんですね」

 

「そうだね。騎士としている時は無いね。唯一私が海未ちゃん、ことりちゃんと模擬戦をした時に使っただけだね」

 

「あの2人相手に使って2人は大丈夫だったんですか?」

 

「海未ちゃんとことりちゃんもどちらかといえばこっち側の人間だからね。まあ千歌ちゃんも知ってるはずだけど、第2形態は体への反動が大きいから使いたくなかったんだけどね」

 

「だからといってこんな不完全燃焼で終わりたくは無いですよね?」

 

「それもそうだね。真姫ちゃん、全力で行くよ!」

 

穂乃果と千歌の会話を聞きながら自分では役不足だと思いながらも真姫も普段本気を出しきっていない1人だったので、新たな異能を解放した。

 

「全く、ここでこれは使わないと思ってたのに。あなた達の力を見てたら使わないと邪魔になりそうだもの」

「神格開放 モードヘル」

 

真姫がそう呟くと真姫の姿は、天使のような白い羽から、悪魔のような黒い羽へと変化。見た目は完全に魔王のようだった。

 

「真姫ちゃんがそれを使うのも珍しいよね。まあここから先は天格くらいじゃどうしようもないからね」

 

「それじゃ先に私からいきますよ!」

「今ここに顕現せよ。日ノ本に宿りし八百万を統べし紅焔の神女(かみ)憑依(トランス) 太陽神天照大神(アマテラス)

 

千歌は穂乃果たちの予想通り憑依型と化した天照大神を憑依した。しかし、穂乃果たちの予想とは違う点があった。

 

「千歌ちゃんは憑依させても姿はそのままなんだね」

 

「そうね、穂乃果や海未は異能と混ざったような姿になるのに…」

 

その疑問に答えたのは千歌であり千歌でない存在であった。

 

「そうじゃな。妾と他の者たちでは憑依の仕方が違うからの」

 

「「だ、誰!?」」

 

「妾か?単刀直入に言わせてもらえば、天照大神本体じゃな」

 

「な!?」

 

「憑依型は本来意思はあれど、主人格は使用者になるはずだよ?何をしたの?」

 

「穂乃果と言ったかや、さっきから妾は言っておろう?妾と他の者たちでは憑依の仕方が違うと。お主の言う本来のとは異能の一部が融合することにより起こる外見の変化、それに伴う基礎能力の大幅な向上を指すのじゃろ?しかし妾と千歌は、憑依形態使用前から既に一部は融合しておる。じゃから第1形態で姿は変わっておったのじゃ。そして第2形態になったことにより妾は完全に融合した。とはいえ1対1で融合しておるゆえどちらの人格も出られるのじゃ。今回は妾が出ただけで千歌が消えたわけではないからの、安心しておくのじゃ」

 

「そんな事ありえるのね。でも融合しているのに神格開放していない時はどうしているの?」

 

「それは簡単な話じゃ。妾の声に聞き覚えはないかえ?」

 

千歌(アマテラス)の声に反応したのは穂乃果でも真姫でもなく観客席にいた曜と梨子であった。

 

「その声ってもしかして千歌ちゃんがリミッターを解除するときに聞こえてた声?」

 

「おお、よくわかったの?……ん?そなたは渡辺の人間か?」

 

「確かに名字は渡辺だけど…」

 

「そうか、この時代にもまだおったのか。まあそのあたりのことは追々わかるはずじゃからいいがの。そこの者が言ったとおり、普段はリミッターシステム『アマテラス』として活動しておるのじゃ」

 

「へ〜!すごいね」

 

千歌と千歌の異能の関係性に穂乃果は驚きを見せていた。だからといってこれからすべきことに変わりはないので穂乃果も次形態の開放を始めた。

 

「顕現せよ。遍く世界に光もたらす聖神。憑依(トランス)光明神アポロン!」

 

穂乃果が第2形態を解放すると身体を光輝く鎧が包んだ。そして手には今まで持っていなかった穂乃果の武装があった。

 

「私がこの武器を使うことはそうそう無いんだけどね。じきに海未ちゃんとことりちゃんが来るはずだからいいかなって」

 

こうして3人とも準備が終わったところで第2ラウンドが幕を開けようとしていた…

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。