LoveLive! Anotherstory   作:神崎あやめ

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今回から時々第三者視点が入ります。


Chapter1-2

桜内梨子は教室での一件のあと、一人別室に移動していた。そこで彼女は自分の憧れであり、ここへと連れてきた師匠でもある人物と通信を始めた。

 

「真姫さん、少し面倒なことになってしまいました…」

 

「どうしたの?」

 

「普通に挨拶をしたのですが、1人高海千歌さんという生徒が私を第二課程より組むことのできる擬似騎士団に勧誘してきたため断ったところ、今年度首席の渡辺曜さんが私の断り方が気に入らなかったようで最終的に決闘することになりました」

 

「もう!本当に面倒なことになってるじゃない。まああなたは私の直弟子だからまず負けることはないと思うけれど」

 

「もちろんです!この決闘では賭けをしているので。私が勝てば私が編入した学級の生徒全員が私の傘下として属し、相手が勝てば私が高海さんの騎士団の団員となる条件となりました」

 

「それはまただいぶ相手が不利な条件ね。ということは相手は渡辺曜さんということかしら?」

 

「いえ、最初はそういう雰囲気でしたが結局相手は高海千歌さんです」

 

「そう、それは不思議ね。高海さんに何か気になる点はあった?」

 

「いえ、特にはありませんでした。強いて言うなら、彼女が決闘場所を屋外にしたということくらいでしょうか」

 

「屋外ね。なんだかうちの穂乃果みたいなことをしてるわね……!?ねえ梨子、その高海さんはもしかして黒髪じゃない?」

 

「そうでしたけど」

 

「そう、なら気をつけなさい。レベルはわからないけれどもしも私の予想が正しければあなたと互角になるかもしれない」

 

「?わかりました。警戒だけしておきます」

 

「ええ、それがいいわ」

 

そう言って通信相手である『μ's』の西木野真姫のほうから通信を切った。

 

しかしその時はまだ梨子は千歌の本当の力を想像することもできていなかった…

 

 

そして放課後になり、屋外闘技場にて

 

「逃げずに来たようね、高海さん」

 

「うん、もちろん!あなたに言われたことを許せないっていうのもあるけど、タイミングと相手がなかなかいなくて、この学院に入ってからずっと力を出したことが無かったから久々に本気で戦えることが嬉しくって!」

 

「そう、あなたの本気がどの程度なのか知らないけど私が負けることはないから」

 

「うん!でも買っても負けても恨みっこなしだからね!じゃあ先生始めよう!」

 

そう千歌が言ったタイミングで一人の観客が声をあげた。

 

「ちょっと待ってもらってもいいかな?」

 

「曜ちゃん?」

 

「先生に伝えておかないといけないことがあるから」

 

「わかった」

 

「先生、すみませんがちょっとこっちに来てもらってもいいですか?」

 

「え、えぇ」

 

そう言って曜は先生を連れ出した。そこで観客席と闘技場内は少し離れているため、千歌が梨子に語り出した。

 

「ねぇ桜内さん」

 

「何?」

 

「曜ちゃんがごめんね」

 

「なんのことかしら?」

 

「私わかってた。桜内さん私を卑下して断ったんじゃなくて何か理由があって断ったんだって」

 

「そうだとしたら?」

 

「もしよかったらなんだけど、その理由教えてもらえないかな?」

 

「あなたに教える必要はないわ。でもそうね、もし勝つことができたならそれも教えてあげる。それとヒントだけならあげるわ」

 

「なになに?」

 

「それはね、μ'sよ」

 

「……そっか。それなら理由はなんとなくわかったよ。なおさら私の騎士団に入ってほしいな!」

 

「それは私に勝てたらの話よ?」

 

そうこうしていると、曜と先生が帰ってきていよいよ決闘が始まろうとしていた。

 

「それでは始めたいと思います。2人とも武器の準備を」

 

その声に応じ先に武器を出したのは梨子だった。

 

「咲き誇る櫻のように舞え!桜杖ブルームフロージア!」

 

梨子の武器は桜色をした長い杖だった。

 

「桜内さんは魔術師系の騎士なんだね。真姫さんみたい」

 

「そうよ!私はあの人に憧れて騎士を目指してるんだから!そういう高海さんは武器は出さないの?」

 

「うん、出さないというよりは今は出せない(・・・・・・)んだ。これは始まってから使わないと不公平なものだから」

 

「ふ~ん?まさか手加減してるとも思えないけど出さないならそれでいいわ!」

 

「よし、準備ができたようだな。それでは開始だ!」

 

こうして先生の掛け声により千歌と梨子の決闘が始まるのであった。

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