LoveLive! Anotherstory 作:神崎あやめ
浦の星騎士学院にて高海千歌と桜内梨子の決闘が始まろうとしていたのと同じ頃、μ'sの本拠、秋葉原の音ノ木坂騎士学院内の砦では、μ'sの面々が揃って会議をしていた。
「みんな、私達に次ぐ新たな騎士団のために音ノ木にいる私達の直弟子の子たちを各地に転入させてみたけどとりあえず今日1日で何か進展がありそうなところはあった?」
「私達の直弟子といっても送ったのは私と凛と花陽の3人だけ、後は送ってないでしょ?」
「そうだったね…う〜ん、でもみんなを見る感じ特に何も無かったのかな?」
「凛のところは特になかったにゃ」
「わ、私のところもです!」
「そっか〜、…あれ?真姫ちゃん?」
「私のところはちょっと大きめの問題が起こってるみたい」
「真姫ちゃんのところだと梨子ちゃんだね?確か静岡エリアの沼津、浦の星騎士学院に行ってもらったんだよね。でもあそこの第二課程は特にめぼしい子はいなかったと思うけど…」
「めぼしいかどうかは別として、あの子、初日なのにクラスの子と揉めて今日決闘をするらしいのよ」
「あちゃ〜、またそれはそれは。相手もかわいそうだね〜真姫ちゃんの力を受け継いでる梨子ちゃんに勝てっこないのにね。それで戦うのは首席の子?」
「いえ、進級試験でも普通の成績だった子らしいわよ?」
「余計に無謀じゃん!?……あれ?そういえば、浦の星の今年の首席って誰だっけ?」
穂乃果かがそうつぶやいたのとほぼ同時に海未が口をひらいた。
「大変ですよ穂乃果!」
「どうしたの海未ちゃん?」
「浦の星の今年の首席ですが、曜なんですよ!」
その言葉に、凛、花陽、真姫はなんの反応も示さなかったが、それ以外の団員は驚きを隠せなかった。
「ねぇ、穂乃果。その曜って首席は何かあるの?」
「そういえば、真姫ちゃん達が入団する前のことだったかな。曜、渡辺曜ちゃんっていう子はね、海未ちゃんとことりちゃんの愛弟子なんだよ」
「な!?でもどうしてそんな沼津なんてところにいるのよ」
「曜ちゃんとね、もう1人、これは私の愛弟子だった子がいたんだけどその子は幼馴染みで沼津の子でね。騎士学院入学前に私達の教えられることは教えきっちゃったから、地元に帰してあげたの」
「そうなのね。でも今回の相手はその曜って子じゃないわ」
「ならいけるでしょう」
海未はそう言ったが、穂乃果には1つ予感があった。
「もしかしてだけど、私が覚えてるあの2人の性格的になんだけど曜ちゃんが絡んで、別の子が決闘っていう流れだったりする?」
「ええ、私のところに来た連絡ではある生徒が梨子を擬似騎士団に誘ったそうなの。それを梨子が断ったところ、その曜って子が断り方に対して怒ってもめたらしくて、最終的にその梨子を騎士団に誘った子と梨子との決闘になったそうよ」
「あ〜……それじゃあもしかしてその相手の名前って高海千歌っていう名前だったりする?」
「そうよ?……まさか!?」
「うん、千歌ちゃんは私の弟子だよ」
「そう、なら梨子も苦戦するかしらね」
「戦う場所にもよるかな。ねえ真姫ちゃん、梨子ちゃんはどこでやるって言ってた?」
「確か屋外闘技場って言ってたわ」
「屋外……だったら私達が出ないと危ないかもしれない」
「それってどういう…「穂乃果ちゃん!」」
真姫の疑問を遮ったのはことりだった。
「ことりちゃん?」
「今浦の星騎士学院からの要請が入ったよ!」
「こっちにつないで!」
「うん………えっと穂乃果さんですか?」
「曜ちゃん!」
「曜!」
「あっ海未さんもいるんですね。あの申し訳ないんですが浦の星にμ'sから何人か、最悪全員派遣してもらえますかね?」
「確か決闘をするんだったよね?詳しい情報を教えてもらえるかな?」
「あれ?決闘の話なんて……あぁ、そういうことだったのか。とりあえず状況を簡潔に説明すると千歌ちゃんなんですが、この1年一度も
「あれ?でも進級試験の時は?」
「進級試験の時も屋内だったとはいえストックを出せたはずなのですが使っていません」
「ってことはこの1年間
「そうなりますね」
「そっか……わかった。なんとかするよ!」
「ありがとうございます。それではそろそろ戻らないと怪しまれるかもしれないので」
「何かしてるの?」
「いえ、まあ監督役の先生への事情説明くらいですかね」
「そっか。じゃあとりあえず曜ちゃんは戻ってね。もし私達が着くよりも先に危ない状況になったら」
「私、園田海未と「私、南ことり」の名において、園田流と南流の奥義使用を許可します!」
「それなら多少持たせられるかもしれないですね。とにかく早急にお願いします」
そう言い残し、浦の星からの緊急要請連絡が途切れた。
「ぅ絵里ちゃん!申し訳ないんだけど今日1日団長代理を任せてもいいかな?」
「ええ、ということは穂乃果が出るのね?」
「うん、この件は私と海未ちゃん、ことりちゃん、真姫ちゃんの4人で向かうよ」
「わかったわ、留守は任せて!」
「それじゃ、海未ちゃん、ことりちゃん、真姫ちゃん、行こうか」
「わかりました」
「うん」
「…ちょっと待って!」
「どうしたの真姫ちゃん?」
「たかだかいち第二課程生の決闘にいくら私達の系譜とはいえこんなに人員を割く必要があるの?」
「そうだった、真姫ちゃんは知らないんだよね。あのね、千歌ちゃんは私と同じ異能の持ち主なの」
「それって…」
「そう、まあ私の場合は常時発動してるけど、千歌ちゃんは基本使わなくてもいいから
「でもそんなこと梨子は一言も」
「まあそうだと思うけど千歌ちゃんが力を使うのは基本他人のためだから、多分私の想像があってるなら私達でも1人では抑えきれないかもしれない」
「それほどの力なのね」
「だって私が全て教え込んだからね!次の『
「そう、なら梨子ではまず敵わないわね……長話させてごめんなさい。移動しましょう」
「うん!それじゃあぅ絵里ちゃん任せるね!」
こうして浦の星騎士学院に最強の戦力が出動したことをまだ梨子と千歌は知らない………