LoveLive! Anotherstory   作:神崎あやめ

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Chapter1-5

「さあ、やろうか?」

 

千歌は満面の笑みでそう梨子に告ぐが、梨子はそれどころではなかった。それもそのはず、梨子は真姫の直弟子ではあるが異能を受け継ぐにはまだ至っておらず、自分の異能しか無かったのである。そして千歌の変化は曜や他の同級生にとっても想定外だった。

 

「渡辺さん、高海さんのあれは何?」

 

「正直私も直に見るのは初めてだけど…あれが千歌ちゃんの本気、神格開放だよ。あの状態になったら穂乃果さんと同格くらいだったと思う。でもそれも2年前の話だから…」

 

「だから?」

 

「おそらく現時点の千歌ちゃんは穂乃果さん単体では止めきれないと思う」

 

「そんな…じゃあ私達も逃げないと危ないんじゃ!?」

 

「そうだね。みんなは逃げたほうがいいよ。でも私はあの桜内さんが残っているのに逃げるわけにはいかないから。それにもうすぐ援軍も来るし」

 

「わかった。私達も残るよ」

 

「でも…」

 

「これは第二課程全体の問題でしょ?それに私達も桜内さんと同じで高海さんのことを過小評価しすぎていたから。高海さんの本気をこの目で観ていたい」

 

「わかったよ。ならみんなは私の近くにいて」

 

「わかったわ」

 

 

「穂乃果!」

 

「間に合わなかったか…千歌ちゃんが神格を開放したね」

 

「穂乃果ちゃん…」

 

「ごめんことりちゃん、海未ちゃんも一緒に連れてきてもらっていいかな?」

 

「それはいいけど、穂乃果ちゃんは?」

 

「先に行って時間を稼いでくるよ!」

 

「……わかった」

 

「ちょっと待ちなさい!」

 

「真姫ちゃん?」

 

「私も行くわ!」

 

「でも移動方法が…」

 

「私を誰だと思っているの?私もあれを使えば一緒に飛べるんだから」

 

「……そうだね。じゃあお願いするよ」

 

「それでいいのよ」

「天格開放 モードアズリエル・ソニックウィング」

 

「神格開放 モードアポロン・インフェルノ」

 

真姫が天格を、そして穂乃果が新しい神格を開放し、先行していった。

 

「海未ちゃん、ことりたちも急ごう!」

 

「ええ」

 

 

「なぜ高海さんが穂乃果さんの異能を使えるの!?」

 

「それを戦ってる最中に聞く?多分理由はもうすぐ聞けるんだから早く戦おう?」

 

「くっ、そうね。まだ負けたと決まったわけではないもの!」

「西木野流槍術 流星乱舞(メテオライトスマッシュ)!」

 

梨子は気持ちを切り替え槍による上空からの連撃を使ったが、

 

「すごいね梨子ちゃん!」

「全てを切り裂く刃 双刀ゼパル!」

 

千歌の顕現させた武器によりその悉くを打ち破られていた。

 

「まだまだそんなものじゃないでしょ?今度はこっちからいくよ!それに、次の相手も来たみたいだから!」

「討ち滅ぼすは聖なる剣 烈火双刃」

 

「だめ、防ぎきれない!」

 

「無限の神盾でも止められないよ!?」

 

千歌の放った二振りの攻撃が守りを破ったのと同時だった。

 

「アポロン・フレイムヴェール」

 

「アズリエル・レーヴァテイン」

 

千歌の攻撃を相殺したのは先行していた穂乃果と真姫の攻撃だった。

 

「ふ〜、間に合ってよかった。千歌ちゃんの力を感知した時点でギリギリのタイミングだったから」

 

「そうね。まさかここまでの力とは思ってなかったけど、確かに穂乃果の力と同じものね」

 

そう真姫が気付けたのは千歌の髪色である。解放前は黒髪だった千歌は現在はオレンジ色に変化していたのだ。

 

「この戦いはもう終わりでって言いたいところだけど、千歌ちゃんが全然解放しきれてないよね?」

 

「はい!だってさっきのが初撃ですよ?」

 

「あはは、そうなんだ…じゃあここからは選手交代、私と真姫ちゃんで相手するからそれでいい?」

 

「はい!穂乃果ちゃんと本気でやりあうのは2年ぶりだから楽しみです!真姫さんもよろしくお願いします!」

 

「ええ。……それじゃあ梨子、後は私達がやるから、よく見ておきなさい?」

 

「わ、わかりました…」

 

こうして次なる戦いが始まるのである……

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