LoveLive! Anotherstory   作:神崎あやめ

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Chapter1-7 Side海未&ことり 1

海未とことりは絵里への連絡を済ませると、駿河湾へと向かおうとしていた。

 

「海未ちゃん、ここから私のホーリーバードで連れて行くにしてもちょっと時間がかかり過ぎちゃう」

 

「大丈夫ですよことり。あれ(・・)を使いますから」

 

「でもあれは後々の反動が…」

 

「今はそんなことを気にしている場合ではありません!」

 

「わかったよ…でも無理しちゃだめだよ?」

 

「わかっています。それになんでしょう、曜のことを考えていると今回は大丈夫な気がします!」

 

「そっか。なら私も全力でやるね」

 

「助かります。いつもことりに助けてもらってばかりですね」

 

「ううん、私こそだよ」

 

そう二人で言い合うと、海未とことりは一度地面へと降り立った。

 

「今ここに顕現せよ。神々をも滅す浄化の耀(ひかり)持ちし天の使徒。憑依(トランス)戦乙女(ワルキューレ) ブリュンヒルデ!」

 

海未が顕現したのは数ある異能の中でわずか数種しかない憑依型の異能である。

異能は、神格、天格、魔格、人格に関わらず発動すると武装となる。しかし、憑依型はその異能自体に意思があり発動者と融合することにより、基本不可能である異能のニ格同時発動(ダブルキャスト)を可能とすることができるのだ。すなわち一度に一つでも強力な異能を二つ使えるというチートである。しかし自分の身に人外の規格外の力を宿して戦うため、肉体的負担が大きく、あまり使われることはない。しかし今回は相手がSクラスの災厄獣である。普通にやっても海未とことりなら倒すことも可能だが、かなりの時間を要してしまう。そうすると曜と千歌を見ることができなるため、海未は奥の手である憑依型異能を使ったのである。

 

「更に神格解放!モードクロノス!」

 

「海未ちゃんクロノスを使うの!?」

 

「ええ、出し惜しみするつもりはありませんからね」

 

海未が顕現した二格目の『神格 クロノス』は、基本五属性の枠外である無属性異能の最高格である。その名で知られている通り時を司る異能である。その能力の派生として一部空間操作も可能である。その能力の強さゆえ、海未はこちらもほぼ使うことはない。それ以前に能力が強すぎて憑依型天格、ブリュンヒルデを憑依させた状態でないとそもそも顕現させられないのである。しかしそれすらも顕現させた今の海未は、穂乃果達と同じレベルに位置しうる力を持つ世界最高戦力の一つなのだ。そして二格同時発動を終えた海未、そしてことりは行動を開始した。

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