青春ブタ野郎はお人好し友人Bの夢を見ない   作:ゆずれもん 

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アニメ思い出しながら書いていきたいと思います。
手探りで書いていくので、希望とかあったら感想に書いてください!


バニーガール先輩①

「なぁ、お前らはバニーガールは好きか?」

 

朝の通学電車に揺られながら、

突然咲太が俺と佑真に聞いてきた。

 

「はぁ?」

 

俺が訝しげに咲太を見ると、

今度は佑真が

 

「そうでもない」

 

と即答した。

 

さく「なら、大好きか?」

 

ゆう「あぁ!大好きだ!」

 

「お前らはなにを言ってるんだ、、、」

 

さく「横川は好きじゃないのか?」

 

「そりゃあ好きに決まってるだろ」

 

さく「だよなぁ」

 

バカな話をしてる自覚はあるけど、この時間が楽で好きなのは事実だ。

 

 

これで話は終わりかと思ったら咲太は続けて、

 

さく「例えば、図書館で魅力的なバニーガールにあったらどうする?」

 

ゆう「二度見するな」

 

さく「だよな」

 

「それからガン見だな」

 

さく「だよな!」

 

 

 

こいつは一体なにが言いたいんだか…

 

ちょっと疑問に思いつつも電車を降りる頃には別のことを考えていた。

 

 

大勢の生徒が学校に向かって歩いている。

 

人混み中にはうちの学校の有名人である桜島先輩も俺たちの前方を歩いていた。

 

 

それを見つけると、咲太はまた話しかけてきた。

 

さく「なぁ、桜島先輩のこと見えてるよな?」

 

ゆう「そりゃバッチリと。」

 

さく「あの人、どーゆー人なんだろ」

 

「そりゃうちの学校一の有名人じゃん?」

 

さく「まぁそうだよな。」

 

ゆう「活動休止中とはいえ芸能人じゃん?」

 

さく「あぁ、うちの学校にいると知った時は流石に驚いた」

 

ゆう「咲太が牧之原翔子以外の女子に興味を持つのは喜ばしいことなんだが、流石にあの人は無理だろう」

 

「いいじゃねえか、夢を見たいお年頃なんだよ咲太くんは。」

 

さく「うるさいな横川。

僕は告白するとも好きになったとも言ってないぞ」

 

ゆう「じゃあなんだ?」

 

さく「いや、学校じゃ誰かと一緒にいるの見ないよなって思って。

いつも1人っつーかさ」

 

すると、佑真の彼女である上里が

 

「佑真、おはよう」

と言って佑真を連れてった。

 

佑真はじゃあな、と言って離れていった。

 

上里は今日も咲太を睨んでる。

 

 

「さすが病院送りくんは友達の彼女にもモテモテだな」

 

さく「勘弁してくれ、、、」

 

 

今日の咲太は少し変だったけど、あいつはいつも変だから気にしないことにした。

 

 

教室に入ればまたいつもの日常が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

〜次の日の朝〜

 

 

 

電車を降りて歩いているとまた前方に桜島先輩がいた。

 

俺は昨日の会話を思い出すと、

今日は佑真が話し始めた。

 

ゆう「部活の先輩に聞いたんだけど、桜島先輩、1年の最初の頃は全然学校に来てなかったらしい」

 

さく「なんで?」

 

佑真は桜島先輩が1年夏から登校し始めることになった経緯を俺たちに教えてくれた。

 

さく「それはしんどいな」

 

「一度できたグループってのは途中から入れるもんでもないし、ましてや桜島先輩は有名人だもんな」

 

ゆう「だろ?」

 

 

 

今日も桜島先輩は1人で歩いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜放課後〜

 

 

佑真は部活があったが、俺と咲太はなにもなかったので2人で帰ることにした。

 

帰路の途中、俺は咲太に問いかけた。

 

「最近桜島先輩にご執心のようだけど、一目惚れでもしたのか?」

 

さく「違うよ。ちょっと衝撃的すぎる事件があっただけだ」

 

「へぇ〜。それは是非教えてくれよ。」

 

さく「一応本人からは口止めされてるんだけど、、

まぁ横川は口堅いし、こんな出来事1人で背負えないから教えるか」

 

「さすが愛すべきクズ野郎だな」

 

さく「お前が聞いたんだろ」

 

咲太は休日にあった、バニーガール先輩の出来事を教えてくれた。

 

「そりゃなかなか刺激的な日だったな」

 

さく「だろ?」

 

そんなこんなで駅のホームまで来ると、そこには噂のタネの桜島先輩がいた。

 

 

すると、近くにいる他校の男子生徒と見受けられる男が桜島先輩の写真を撮ろうとしていた。

 

さく「常識の無い学生もいるもんだな」

 

「これだから最近の若者は。。。」

 

さく「俺たちも十分その一員なんだけどな」

 

そんなバカなことを言いながら、

写真を撮ろうとする男と桜島先輩の間に立ち塞がった。

 

男は「なんだよ‼︎」

 

とチンピラのように威嚇するが、

 

俺と咲太がちらっと通報を匂わせるとすぐ去っていった。

 

(これだから最近の若者は…)

 

ことなきを得て、電車を待つために桜島先輩の横に立つ俺と咲太。

 

 

すると桜島先輩はつけていたイヤホンを外し、

こちらを向いて

 

「ありがとう」

 

と言ってきた。

 

俺と咲太は思わず顔を見合わせる。

 

すると桜島先輩は

 

「余計な事しないでって怒られると思った?」

 

と言ってくるので俺と咲太は声を合わせて

 

「「はい」」

 

と返事してしまった。

 

桜島先輩は

 

「それは思うだけで我慢してる」

 

と俺たちに事実を述べる。

 

さく「だったらそれも言わないで欲しかった」

 

「ははっ、確かに」

 

的確な咲太のツッコミに思わず笑ってしまう。

 

「あーゆーのは慣れてるから。」

桜島先輩は淡々と言う

 

その言葉に咲太は少し怒ったかのように

「そーゆーのは慣れてもなにかがすり減るものでしょ」

 

と言った。

 

桜島先輩は少し嬉しそうに

 

「すり減る、、、確かにね、、、」

と言った。

 

「ほんと咲太は稀に良いこと言うね」

 

さく「稀にとは心外だなぁ。僕はいつも良いことしか言わないだろう」

 

軽口を叩いていると桜島先輩の電話が鳴る。

 

 

桜島先輩は画面を見ると、電話に出ることなくカバンにしまった。

 

「電話でなくて良いんですか?」

と聞くと

 

「電車きたし。それにあの人の要件はわかってる。」

 

と言ってさっさと電車に乗ってしまったので、

俺達も後を追って電車に乗り、隣に座った。

 

ちなみに桜島先輩の隣に座ったのは咲太だけで、俺は咲太の隣だ。

 

咲太は桜島先輩と面識があるが、名前も知られてない有名人の先輩の隣を陣取るほど俺の肝は座ってない。

 

電車が動き始めると、咲太は桜島先輩に話しかけた。

 

「一昨日のことなんですけど、、」

 

すると桜島先輩は

 

「忘れなさいと言ったでしょ」

 

というと、チラッと俺の方を見た。

 

「ちなみに俺もそのことはこいつから聞いたんで気にしなくて良いですよ」

 

と伝えると、

 

咲太を睨む桜島先輩。

 

咲太は気にせず話を進めた。

 

さく「あのバニー姿はエロすぎて忘れることは無理でした。」

 

桜島先輩は焦ったように声を上げて

 

「ちょっと!私を想像して変なことしてないでしょうね!?」

 

というので周りにいた人が一斉にこちらを向く。

 

(何この先輩可愛すぎないか)

 

桜島先輩は我に帰ると

 

「別に年下の男の子にエッチな想像されるくらい私は平気だけどね。」

 

といった。

 

可愛かった。

 

 

まい「ねえ、梓川くん」

 

さく「名前、覚えててくれたんですね」

 

まい「君の噂見たわよ。暴力事件を起こして同級生3人を病院送りにしたとか」

 

さく「興味を持ってもらえて光栄です」

 

まい「すごいわよね、こんな一個人の情報まで堂々と晒されるんだから。」

 

さく「ここまで書かれてるとは知りませんでした」

 

まい「自分で調べたりはしないんだ」

 

さく「スマホを持っていないので」

 

まい「ほんとに?」

 

さく「前は使っていたんですけどむしゃくしゃして海に投げ捨てました。」

 

まい「ゴミはゴミ箱に捨てなさい。

君、友達いないでしょ」

 

さく「友達なら3人もいます」

 

まい「3人は"も"かしら」

 

さく「友達なんて3人もいれば十分だと僕は思いますけどね。そいつらと一生友達すれば良いんだし」

 

「ちなみにその3人の中に俺は入っているのか?」

 

さく「当たり前だ。お前には一生友達してもらうつもりだ」

 

「そりゃどーも」

 

まい「君がその少ない友達の1人ってわけね」

 

「横川 翔です。横の川に飛翔するで横川翔。よろしくお願いします、芸能人の桜島先輩」

 

まい「よろしくね、横川くん。」

 

さく「で、先輩はどう思ったんですか?病院送り事件の噂のこと」

 

まい「少し考えればわかるでしょ。

そんな大事件起こした人間が平気な顔して高校に通えるわけがない。」

 

さく「そのセリフ、クラスの連中に聞かせてやりたいなぁ」

 

まい「違うなら違うって自分で言いなさい」

 

さく「噂って空気みたいなものじゃないですか。

最近じゃ読まなきゃいけないものになってる空気。

読めないだけでダメなやつ扱いされる空気。

あれってその空気を作ってる本人達に当事者意識なんてないから、空気と戦うなんて馬鹿馬鹿しいですって。」

 

まい「だから誤解はそのままにして、戦う前から諦めるんだ」

 

そう言うと桜島先輩は悲しげな表情をした。

 

それがどんな気持ちなのか、女優としての作られた顔なのか俺にはさっぱりわからない。

 

そんな表情の桜島先輩を見て、咲太は尋ねた。

 

 

「次は先輩が話してくれる番です」




セリフが続くところは名前を振るようにしました。名前が付いていないとこが主人公です。

セリフ多すぎますかね?
文字起こしちょっと楽しいけどクソ疲れるw

ちょいちょい辻褄合わせで原作と変わってるかも。

アドバイスあれば是非教えてください。

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