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………………
(…………私は、一体どうなったのだ?)
まどろみの中、シグナムは虚空に問いかける
当然、答えは帰ってこない
(………テスタロッサは? エリオは? キャロはどうなったのだ?)
周りを見渡すシグナム
すると、暗い、とてつもなく暗いこの中で、光を見つけた。
小さな光だったが、その光は力強く、まるで長いトンネルの出口の様にも見えた
(……………)
シグナムは、ゆっくり歩き出した
…………………………
……………………
………………
「………む? ここは……?」
目を覚ましたシグナムは、見知らぬ部屋のベッドの上に寝かされていた。
ライトニング分隊は、突如、謎の少女達に襲われ、事実上壊滅。
その時シグナムは近くの渓谷の下に落ち、そのまま意識を失っていた
辺りを見渡す。自分が寝ているベッドの他、隣に白のカーテンで仕切られたベッドが置いてあった
窓が無い所を見てどこかの地下室だろうか? と考えていると、不意に部屋のドアが開いた
ピンク色の花の入った花瓶を持った中学生ほどだろうか、茶髪の少女が現れる
薄茶色のブレザーとミニスカートの少女はどこかの学生だろうが、頭には水中ゴーグルの様にゴツゴツとしたバイザーを装着していた
「おや? 起きましたか? とミサカは安堵の息を吐いてみます。あ、私の名前はミサカですとミサカは自己紹介します」
ミサカと名乗った少女は花瓶をベッドの横にあった棚の上に置いた
「他に、誰かいなかったか……?」
「“誰か”という表現が適切かどうかはわかりかねますが、“何か”なら発見して保護しましたとミサカは知的好奇心を抑えられずに興奮しながら返答します」
無表情のまま器用に頬を赤らめて見せるミサカは、ゆっくりとカーテンを引く
仕切りのカーテンの向こうに、見覚えのある竜を見つけた
「……フリード?」
「クー……」
身体中が包帯だらけになった小さな竜は、シグナムの言葉に力ない返事をしてから、またぐったりとした
「貴方はまだ軽症でしたが、この見たこのない動物はかなりの重症でしたとミサカは説明します。しかし何とか治療し、とりあえず安静にしていればすぐに完治するでしょうとミサカは補足説明します」
「そうか………そう言えば、まだお礼を言っていなかったな。ありがとう。私はシグナムだ」
「You're welcomeですシグナムさんとミサカはなんかカッコつけてみます」
花瓶に刺さった花の微調整を始めるミサカ。何か気に食わなかったらしい
「よし完璧だ。と、ミサカが自分の美的センスに酔いしれてみます。そうだ、これから“ご主人様”にシグナムさんが意識を取り戻した事を報告してきますねとミサカは微笑みながら言います。あ、その間代わりの者を寄越すのでとどうぞソイツを奴隷の如く酷使して頂ければと、ミサカはナースっぽく振る舞ってみます」
そう言いながら、ミサカは部屋を後にした
数十秒もしない内に、ミサカが帰ってくる
「お、速いな。お前の主への報告は済んだのか?」
シグナムの言葉に?マークを作るミサカ
「あの、ミサカは別に“ご主人様”の所へ行っていませんよ? とミサカは正直に述べます。ミサカはミサカに頼まれて意識を取り戻した客人をもてなしてこいと言われて仕方なく来ただけですが? と思っていたのですが、意外と美人なんでまんざらじゃないなとミサカは考えます」
「???」
ミサカの言葉に、シグナムは混乱した
「何を混乱しているのか大方の見当がつきますが、面白そうなのでとミサカはスルーします」
「……双子か?」
「中らずと雖も遠からずと、ミサカは他のミサカとは違う文学的な一面をチラ見せつつ、返答します」
「……」
「まぁ、正直、相手しろとか言われても正直何すればいいのかわからないので適当に質問しますねとミサカは喋りながら座れる椅子を探してみます」
そう言いながらミサカは近くの椅子を引き寄せ、腰かけた
「ぶっちゃけ、貴方はどこから来たのですか? と、ミサカはストレートに聞いてみます」
(どこから来た………か。流石に本当の事は言えんからな。さて、どうしたものか……)
「じー…っと、ミサカは見つめてみます」
顎に手をあて考えるシグナムをジーっと見つめるミサカ
(ここは、動物の研究員とでも言っておくか。フリードはその際発見した新種といえば信じてくれるだろう……多分)
「実は私は新種生物の研究いひゃん!?」
シグナムの言葉が途中で途切れる
「むー……憎たらしいですがやはりデカイですねぇーっと、ミサカは好奇心に負けました」
先程までほとんど無表情だったミサカの顔は、少しだけニヤケ顔になっていた
「ちょ……な、何をする!///」
頬を赤らめながらミサカの手を払いのけるシグナム
「えぇぇー…ちょっとぐらい良いじゃないですかぁーとミサカは駄々をこねてみます。触っても減らないんですしとミサカは少し嫉妬します」
「だからといって、いきなり人の胸を触るのは……」
「じゃあ、いきなりじゃなかったからいいんですねとミサカは提唱します! じゃあ、今から揉みまくりますよぉとミサカは宣言します!」
そう言った瞬間、ミサカはシグナムに襲いかかった
「やめろ!」
対するシグナムも彼女の接近を拒むように手でガードした
そんなこんなでベッド上で乱闘が始まった
「いりゃあ! とミサカは拳を前に突きだします!」
「甘い!」
ミサカの攻撃を悠々と避けるシグナム
「甘いのはそちらですとミサカは不適な笑みを浮かべてみます。我が目的は攻撃にあらず! とミサカは口調を変えてみます」
突きだした拳の反対側の手でシグナムの胸をわしづかみするミサカ
「ひゃん!?」
「フヘヘ……とミサカは勝ち誇った表情をしてみます」
閉じた拳を広げ、反対側の胸も掴もうとした瞬間、
ガラガラと音をたて、部屋のドアが開いた
「“ご主人様”に報告してきましたよとミサカは……って、ちょ、何やってんだお前はぁー! とミサカは読めない展開にあたふたします!」
部屋に入ってきたミサカがシグナムを襲っていたミサカにラ○ダーキックを放った
ファイナルアタックライドゥー!
「ぐふぅ!」
蹴られたミサカはベッドの下に落とされた
「さあ、シグナムさん、“ご主人様”がお呼びですとミサカは報告します。着いて来てくれますか? とミサカは尋ねます」
「うむ。助けてもらった礼も言わないといけないからな」
そう言った後、シグナムはベッドから降りて、ミサカ(ライ○ーキックを放った方)についていった
一方、ミサカ(○イダーキックを放たれた方)は、部屋の隅っこで気絶、一時間程起きなかったという……
────一方その頃、ブレイド達は、アイアンマウンテンの正面の巨大なドアの前にいた
「しっかし、近くで見たらやたらとデカイなこれ」
ブレイドがアイアンマウンテンを見上げながら関心する
「でもさ、これどうやって入るの?」
ブレイドと同じ様に下からアイアンマウンテンを見上げながらイヴはそう言った
「機密情報を取り扱ってた施設だし、裏口はないんじゃないかな。第三次世界大戦中の攻撃でこれだけ残ってるだけでもある意味奇跡だけど」
見上げる二人とは反対に、そんなに興味はないのか、インデックスは服の裾からお菓子を取り出し、口に放り込みながら説明する
「なら、このドアから入るしかないのか」
上条は左手でドアに少し触れながらそう言った時、ドアはゴゴゴゴゴッ! っと、ゆっくりと開きだした。
「凄い! 上条さん何したんですかっ!?」
「えっ!? 俺は別に何も…」
目をキラキラさせながら問い詰めてくるスバルにたじろぎながら、インデックスに死線を送られ冷や汗をかく上条
「これは、ワシらを待っていたのかもしれんな」
ひとりでに開いたドアを見ながらギドがそう呟いた
「……確かに、ブラックスポット一の情報屋なら、私達がここに来たの位知っているかもしれないね」
インデックスが再び裾からお菓子を取り出しながらそう言った
魔法の袖である
「……ってことはストーカー野郎って事か……気にくわねぇな」
「ストーカーより危ない男が何言ってんだ」
まともな事を言ったブレイドに対し冷やかなツッコミをいれるイヴ
「とりあえず、入らない事には何も始まらないな」
照山がそう述べた後、ゆっくり歩き出した
続いて他の皆もアイアンマウンテンの中に入っていった
「ちょっと気味悪い場所ね……」
先行して進む事になったティアナは、クロスミラージュを構えながら、辺りを見回した
「そうだねぇ……本当にこんな所にディスクなんて人いるのかな?」
ティアナの後ろにいたスバルも、彼女同様先行係となっていた
大した事はないわねと、二人が戻ろうとした、その時だ。
ギュウウウウン!! とローラー音を鳴らしながら、緑色の四足の機械、青色の二足歩行の機械が各種数体程、二人の移動を阻むように出現する。
同時刻、ブレイド達の周りにも同じ機械が襲いかかってきていた。
「な、何だこいつら!?」
ヴィータがアイゼンを構えながら上条達に聞いた
「緑のヤツはテスタメント……青いのは……パワードスーツか!?」
上条が襲いかかる敵の攻撃を避けながら解説する
パワードスーツとは、学園都市で開発された重装備で、本来人一人が中に入って使う物だが、ここでは無人用に改造されているのか、生気を感じなかった。
「とりあえず、熱烈歓迎って所だな!」
テスタメントを殴り潰しながら、ブレイドは叫ぶ
更に間髪入れずに叫んだ
「行くぞ内田!」
「照山だこの野郎!!」
「「Wリトルボーイ!!」」
二人の拳から溢れ出た炎が一つになり、近くの敵を一掃した
「なっ、これは……同時に攻撃する事により、二倍ではなく二乗にしたじゃと!?」
「何でコンビネーション合ってんの?」
いきなり解説しだすギドの隣でツッコミを入れるイヴ
「アホ二人のコンビネーション云々はどうでもいい! なのは! 今から私が突撃して先行組の奴らと合流する! 援護頼むぞ!!」
「任せてヴィータちゃん! 行くよ! レイジングハート!」
『スタンバイ・レディ』
ジャキッ!っとレイジングハートを構えるなのは
「行くぞアイゼン!久しぶりの敵中突破だ!」
『了解!』
「うぉぉぉ!」
鉄槌型アームドデバイス、グラーフアイゼンを構え、猛進するヴィータ
「んなくそぉぉぉぉ!」
シュッ! ガツン!
ヴィータの放った一撃が敵に直撃する
轟! と音をたて敵が砕けた
その小柄な体型から生み出されているとは思えない程の強烈な攻撃に、敵は次々と薙ぎ倒されていった
「私達も負けてられないよ。レイジングハート!」
『準備OKです。マスター』
「アクセルッ! シュート!!」
なのはの放った魔力弾も、ヴィータを死角から襲おうとする敵をどんどん落としていた
「もの凄い攻勢……さすがスバルやティアナの上司だな」
物陰で感心する上条
彼自身、自分より年下の女の子に戦わせるとはと良心を痛めるが、己の右手は機械には通用しない為、仕方なく隠れていた
「おい上田! 僕達もボヤッとはしてられんぞ!」
「だぁぁかぁぁらぁぁ! 俺は上条だ! か・み・じょ・う! いい加減覚えろ!」
「とうま! 今はまんざいやってる場合じゃないよ!」
「そうですよ! 敵が向こうに気をとられている今の内にディスクの元に向かわないと!」
「……ああ、そうだな」
インデックスとクルスの指摘に対し少し苦い顔を見せながら、上条は他の(戦っていない)メンバーと共に動き出した
一方その頃、スバルとティアナは、襲いかかってきた敵を一応全滅させ、なのは達の元へ向かっていた
「……ねぇ、ティア?」
「んー?」
移動しながらスバルはティアナに話し掛けた
「あの機械はここの護衛をしていたのかな?」
「どうして?」
「だって……守るにしては数は多いし、隊列はバラバラだったし……」
「確かに……」
スバルの発言を聞いて、うーんと考え込むティアナ
「護衛じゃなかったら……腕試しみたいな感じかしら?」
ティアナが考え付いた一つの仮説を述べた
「なるほど~………で、何で試したのかな?」
「理由まではわからないわよ………ッ!?スバル!また来たわよ!!」
即座にデバイスを構える二人
彼女達の周りにはまたテスタメントとパワードスーツの群れが現れた
「も~! 一体どれだけ出てくるの~!?」
数で攻めてくる敵に愚痴るスバル
「仕方ないじゃない! とにかく、さっさと片付けて他の皆と合流す…」
瞬間、轟!という爆音と共に赤い炎が巻き上がっていた
燃え盛る炎の中から、二人の男が出てきた
「怪我はないか女の子諸君!! ……内田ァ、もっと張り切らんか!」
「照山だ! まったく……あんなに暴れといてよく息切れしないな……」
「ブレイドさん! 内……照山さん!」
「タイミング良すぎね……他の皆は?」
「高町とヴィータたんなら後ろだ。他は知らん」
キッパリ言い張るブレイド
これまたちょうどタイミング良く、なのはとヴィータもブレイド達と合流した
「スバル! ティアナ! 大丈夫だった?」
「私たち二人は大丈夫です!」
「それより、他の皆はどこに?」
「先に行かせた。派手に暴れてりゃ、向こうには手を出せねぇだろうしな」
ティアナの質問に、ヴィータがアイゼンを振り回しながら答えた
「後は奥に向かうだけだね」
「よっしゃ! 先頭は俺に任せろ!! 行くぞ内田ぁ!!」
「照山だって何回言ったらわかるんだよ!!」
お決まりの漫才をしながら、ブレイド達は走り出した
数分後、ブレイド達は上条達と合流。アイアンマウンテンの中核とおぼしき場所へ到着した
「ここがアイアンマウンテンの最深部か……」
照山が部屋を見渡す
円系のだだっ広い部屋の中央に円柱が一つ……と、かなりシンプルな構造だった
インデックスが辺りを見渡しながら言った
「おかしいね……ディスクはここに居ると思ったんだけど……」
「ディスクってのは第三次世界大戦の時から生きてんだろ?だとしたら相当ジジイだよな」
「ワシを見ながら言うな!」
冷静に語るブレイドにキレるギド
「───ジジイで悪かったわね」
「「「!?!?」」」
突如聞こえた聞き慣れぬ女性の声に、なのは、ブレイド、上条の三人が他の皆より少し早く反応した
部屋の中央にあった円柱が動き、下に引きずり込まれていった
円柱の上には椅子……マニアックな表現をするとガン○ムに出てくるホ○イトベースの艦長席に似たシートに座っていた……
「………幼女だと!?」
ブレイドはかなり動揺した
「はぁ……ブレイドの悪い癖が出ちゃったよ……」
犬みたいに荒い吐息をあげながら椅子に座る少女をみるブレイドを呆れた目付きでみるイヴ
「悪い癖って何なんですか?」
クルスがイヴに聞いた
「ブレイドは女の子………特に小さい女の子にはとても弱いんだ。それがあのバカの最大の弱点でもあるんだ」
「なるほど、だからヴィータちゃんに……」
「な、何だよなのは!? そんな目をしながら見るなよ!」
イヴの話を聞いて、ふとヴィータの方をみたなのは
「…………こんなメンバーで、良くここまれ来れたものね……」
「「「あ、ありがとう…」」」
少女の言葉に一斉に反応するブレイド達
「別に褒めた訳じゃないのに……」
「いいわ。普通に全員相手にしたら身がもたないわ。私がディスクよ。よろしくね、アダム・ブレイド、上条当麻、それに、高町なのは」
「ど、どうして…」
「俺達の……」
「名前を………?」
ディスクの言葉に、なのは、上条、ブレイドが順番に反応した
「はぁ……上条当麻。“元”学園都市在住の能力者。レベル判定0。能力名“
上条をみた後なのはを見るディスク
「次は貴方ね。高町なのは。海鳴市在住の普通の女性……でも、正体は異世界から来た誰かから異界の力を授かった女の子……それもざっと……これは女の子として必要ないわね。何年前の話だなんて」
ディスクは、いったいいつバレたのか……そんな表情をするなのはから、ブレイドに目を向けた
「アダム・ブレイド………“アダムプロジェクト”の失敗作……でしょ?」