旧約:とある戦士達の黙示録   作:一条和馬

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追撃!謎の美少女部隊

 

「アダム……プロジェクト?」

 

「あら? まさか知らないの?」

 

 意外だったという表情を見せるディスク

 その目線は、僅かにギドを捉えていた

 

「仕方ないわね……じゃあ説明してあげるわ……貴方達、“ザ・セカンド”って人知ってる?」

「ザ・セカンド?」

 スバルがなにそれ? みたいな表情をしながら言った

 

「クロノ君の話には出てなかったね」

「ザ・セカンドは、第三次世界大戦後のブラックスポットに現れた男。不思議な力を持っていて、手をかざすだけでたくさんの人の傷を治し、何もない所から水を出したり………いつしか彼はブラックスポットの住民から“神の再臨”と称えられ、ザ・セカンドと呼ばれるようになったのよ。……しかし、そのすぐ後、ザ・セカンドは謎の死を遂げた……その後に、日本政府がザ・セカンドのクローンを作るプロジェクトを立てたのよ……それが、“アダムプロジェクト”」

「………ちょっと待って」

「どしたのティア?」

「そのザ・セカンドってのの“不思議な力”ってまさか……」

「勘が鋭いわね。そう、不思議な力は、今のフラグメントなのよ」

 

 

 その言葉に、全員が言葉を失った

 

「……じ、じゃあ何だ? 俺やイヴのフラグメントも、元は一人が全部持ってたって事か!?」

「僕とお前を混ぜるなアホ内田」

「俺は照山だアホ!」

「アホって言う方がアホだぞ、アホ内田!!」

 

 

「両方アホだ……」

 

 

 イヴと照山の言い合いを見て呆れる上条

 

 

「………ねぇとうま? さっきからブレイドが一言も喋ってないよ?」

「?」

 

 インデックスの指先の指す方を見る上条

 

 

「俺は………作られた人間なのか……」

 

 なんとも言い難い様子になっていたブレイド

 

 

 

 

 

 その時だ。

 

 

 

 

 

 ブーッ!!ブーッ!!

 

 

 

「!?」

 部屋の警報らしきものが鳴った

 警報と共に、部屋の奥の扉が開き、そこから一人の少女が出てきた

 

 

「大変ですよとミサカは焦ってみます!」

「どうしたの!?」

「侵入者を確認しましたとミサカは報告します! 数は三つとミサカは補足説明します!」

「なっ……ここの防衛網をたった三人で………」

 

 

 真剣な表情をするディスク

 

「……って、お前御坂妹じゃないか!?」

「おお! 久しぶりですとミサカは再会に感涙むせび泣きます」

 

 

 服の袖で涙をふくジェスチャーをする御坂妹

 

 

 それと同時、先程御坂妹が出てきたドアから二人の女性が走りながら部屋に入ってきた

 

 

「大体事情は分かってます、とミサカは格好つけてみます。それと、保護していた女性が目を覚ましました、とミサカはくわえてみます」

「彼女がディスクか……ん?」

「「!?」」

 

 そこには、もう一人の御坂妹に、ピンク色の髪の毛の大人の女性が……

 

 

「シグナム!?」

「シグナムさん!?」

「「シグナム副隊長!?」」

「お前たち!?」

 

 そこには、音信不通だったはずのライトニング分隊副隊長のシグナムがいた

 

「感動の再会中失礼だけど、侵入者の迎撃、手伝ってくれないかしら?」

「はぁ!? なんで僕達が!?」

 

 ディスクの言葉に真っ向から反対するイヴ

 

「いやー、防衛用テスタメントと無人パワードスーツは貴方達がほとんど壊しちゃったし、残りの防衛戦力では確実に勝ち目が……ね?」

 

 つい先程とは全然違う態度をみせるディスク

 

「はっ! 知るかそんなもん! な、ブレイド?」

 

 照山がそう言った後にブレイドを見ようとした

 が、ディスクはそれを先読みし、照山がブレイドの方を向く前に彼に声をかけた

 

「助けて。お に い ちゃ ん?」

「………!」

 

 ディスクの言葉と照山の振り向きはほぼ同時、ほんの一瞬だけディスクが早かった

 

「こんのアホ内田ァァァ!」

 

 ドカッ!

 ブレイドのアッパーが照山の顎に直撃した!

 

「ぐはっ!」

 

 こうかはばつぐんだ!

 

 

「女の子が助けを呼んでいるのだぞ!? 助けない理由はないっ!!」

 

 そう言ったブレイドは侵入者が通るであろう道に向かって走り出した

 それは、まるで風の如く、速きものであった

 

 

「シグナムさん、ヴィータちゃん、スバル、ティアナ。私達も迎撃戦に参加するよ!」

「「「「了解!!」」」」

 なのは達も、ブレイドを追う

 

 

「上田! 内田! 僕達も!」

「だから、俺は照山だって!」

「……俺もう諦める」

「ミサカもご一緒しましょう。と、ミサカは久しぶりの防衛戦に興奮します」

 イヴ、上条、照山、御坂妹も走っていった

 部屋にはディスク、クルス、ギド、インデックスの四人が残っていた

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻、アイアンマウンテンの一角に侵入者の三人がいた

 

(くちなし)、未央。今回の作戦、わかるわね?」

 青い髪の少女が、前に居た二人の少女に話しかけた

 

「問題ないお!」

〔大丈夫だ。問題ない。〕

 手を挙げ元気よく反応するピンク色の髪の毛の幼女と、スケッチブックで会話する金髪の少女

 

 警報が鳴り響く廊下を走っている彼女らの前に、爆音を轟かせながら数体のテスタメントとパワードスーツが接近していた。

 

「ちっ……まだ居たの!? いくよ二人とも!!」

 

「んい☆」

〔やぁぁぁってやるぜ!〕

 

 三人は群がる機械群の中に突撃していく

 テスタメントの一体が青い髪の少女に向かい、ミサイルを放った

 

「ディーンドライブッ!」

 

 目にも止まらぬスピードで、少女は一瞬でテスタメントの後ろに回った

 

「ブラックバードッ!!」

 

 

 轟! という音が響く

 テスタメントは一撃でバラバラになった

 その後もテスタメント達を撃退する彼女らだが、増援は次々と現れ、彼女達の周りをどんどん狭めていく

 

「くっ!これじゃあラチがあかないわっ!!」

 

 しかし、反対にいた梔と呼ばれた金髪の少女は、笑みを浮かべていた

 

「どうしたの梔?」

〔私の力の見せ所じゃないか!?〕

 

 

 そう言って二人から距離をとり、腕に装着した白いプロペラの付いた機械をテスタメント達に向けた

 

〔いくぜっ!〕

 

 ギュルンギュルン言いながら回り出す機械

 

「まずいっ! 未央! 伏せるのよっ!!」

 

 青い髪の少女の掛け声にピンク色の髪の幼女、未央は瞬時に応じた

 

〔超電磁タ○マキィィィィ!!〕

 二人が伏せたと同時、機械から轟音と共に竜巻が現れ、テスタメント、パワードスーツを全て薙ぎ払った

 

 

 

〔ふぅ……〕

「ふぅ……じゃなーい!」

 

 一仕事終えた顔の梔をどこからか持ってきたハリセンでおもいっきりはたく青髪の少女

 

〔いたぞセツナ〕

 “いたいぞ”と走り書きしようとして失敗したのだろうか

 

「アンタは私らを殺す気かっ!?」

〔ムシャクシャしてやった。反省はしている。後悔はしていない〕

「うるさーい!」

 

 バシッ! っと、再び青髪の少女こと、セツナの強烈なツッコミが梔を襲った

〔二度もぶったな!〕

 

 

 ぶたれた頬を撫でながら倒れた体を起こす梔

 

 

「まったく、ほら、さっさと先に進むわよ」

「んい☆」

妖怪了解〕

 

 三人は、更に奥にあるディスク達の要る部屋に向かって走り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

――――――――――――

―――――――――

 

「ちっ! どこに敵がいるのか聞き忘れた!!」

 

 

 先ほど見栄を張り先陣切って走っていたブレイドだが、そのせいか敵を見つける所か、アイアンマウンテン内部で迷子になっていた

 

 

 

 

 

 一方、彼を追っていたなのは達は変則的に動くブレイドに合流できるわけもなく、仕方なく彼とは別に索敵をしていた

 

 

 

 ………が、

 

「ったく! 何で場所を聞き忘れるんだよ!!」

「にゃはは……私が悪かったからそんなに怒らないでよヴィータちゃん」

 

 

 なのは達も、迷っていた。

 

 

「とりあえず、広域魔法でも使って迅速に目標を見つける事にしましょう」

「さも自分は失敗してませんみたいな口調で責任回避するなよ……」

 

 

 焦りを隠し冷静を保とうとしたなのはに鋭いツッコミを入れるヴィータ

 その時だ!

 

ドーン……………ドーン………

 

「なのはさん、何か聞こえませんか?」

「ティアナ?」

 

ドーン……ドーン…

 

「ほら、何か砕いている様な……」

「どんどん近付いて…」

「ッ!」

 

 なのは達が警戒した、その時だ。

 

 

 目の前の壁が、吹き飛んだ。

 

 

「未央ちゃん壁割り五枚目~♪」

「全く、もうちょっと緊張しなさいよね……あれ?」

 

 壊された壁から緊張感ゼロで現れた二人……セツナと未央は、なのは達を見た瞬間、一緒時が止まったような固まった表情をした

 

「………なのは、こいつらがターゲット?」

「……みたいだね」

 

 

 ジャキッ!

 瞬きする間もなく、アイゼンとレイジングハートを構える二人

 

 

「なんというご都合主……偶然なんだ…」

「きっと作者も焦ってるんですよシグナム副隊長」

「スバル、作者って何の話?」

「えっ? な、何の事かなー? ティア知らなーい?」

 

 

 俺も知らなーい

 

 

「スバル、ティアナ、お喋りもその辺にね」

「は、はい!」

「すいません!」

 

 

 即座に構えをとるスバルとティアナ

 

「ちっ! また厄介そうなのが!! 未央! 梔! 一気に突破するわよ!!」

「んい☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「…………」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数秒沈黙が保たれた後……

 

 

「ちょ! 梔!? どこ行ったの!?」

 

 

「そう言えばさっき、〔やばい。トイレ」って書いた紙を置いて……」

「そういう事はすぐに言いなさい!」

 

 

 

「あの……なのはさん? 本当に……その……」

「スバル、大丈夫。言いたい事は何となくわかるから」

 

 

 そう言ってレイジングハートを構えるなのは

 

 

 

「ホントにわかってんのか、なのは……」

 

 ヴィータが心配そうに彼女を見つめながら渋々グラーフアイゼンを構えた

 

 

「とりあえずぶつかって、お話を聞く!!」

「………まぁ、いつも通りって言えば、そうなるか」

 

 

 どこかで頭のネジをすっ飛ばしたなのはを見つめるヴィータ

 

(流石にこの戦力差はギリギリ不味いか……この前戦ったコスプレ集団にどことなく似てるし……ん?)

 

 そこまで考えた時、セツナは一行の中に見覚えのあるピンク髪巨乳剣士を発見する。

 

(なるほど。やっぱりお仲間さんって訳ね)

 

「貴様! テスタロッサ達をどうした!」

「わざわざ教えると思う!? ディーンドライブフォックスハウンド!」

 

 

 目にも止まらぬスピードで、なのはへ急接近するセツナ

 

 

「ッ! レイジングハート!!」

『ラウンドシールド』

 

 ガンッ!

 

「なっ!?」

 

 

 なのはの土手っ腹に拳を入れようとしていたセツナは、いきなり現れたピンク色の魔方陣に阻まれ、そのまま後ろへ数メートル吹き飛んだ

 

「くっ……」

 

 地面に叩き付けられる前に体制を立て直し、地面に着地するセツナ

 

「セツナ! 大丈夫!?」

「未央! こいつらこの前の連中と似ている!! 下手したらそれ以上かも!」

 

 

 それを聞いた未央は慌てて構えをとり、なのは達を見据えた

 

 

 

 

 

 

「高町! ここにいたか!!」

「オラオラ! イヴ様久々に登場! メインヒロインの座は僕の物だ!!」

「何を言ってるんですかとミサカは冷たい視線を送ってみます。後、ミサカもちゃっかりヒロインの座を狙ってみようかと心の隅で思ってしまいました」

「照山最次様も来てやったぜ!!」

「上条さん! イヴちゃん! それと……何か物騒な武器持った中学生ちゃんと内田さん!」

 

 

「まぁ、ミサカはまだ自己紹介してなかったから言いとしてとショボーンとしてみます……」

「俺、ちゃんと照山って名乗ったよな……」

 

 なのはに名乗ったのにちゃんと名前を呼んでくれないショックで壁の端で拗ねる内田

 

 

 

 

(まずい……この戦力差は大きすぎる……)

 

 

「作戦変更! 未央!! 猛ダッシュで逃げるわよ!!」

「えっ!? まっ、待ってよセツナー!」

 

 

 ピューっと、颯爽と去っていく二人

 

 

「逃がすか!」

 

 イヴは他のメンバーよりも一瞬早く動いた

 

 

「ドッペルゲンガー!」

 

 

 フラグメントで己の足をローラースケートに変化させたイヴは、すぐになのは達の視界から消えてしまう

 

 

 

 

「なのは! 早くしねぇと見失うぞ!!」

「わかってる!! スバル、ここは頼んでいい!?」

「任せてくださ……おっとっと?」

 

 スバルを先頭に走り出した一行だったが、その足はすぐに止まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつの間にか現れていた“誰か”が、彼女たちを遮るように立っていたからだ。

 

 

 

 

 その姿を確認したなのは、ヴィータ、シグナムは仰天した

 

 

「リ……」

「リインフォース……Ⅰだと!?」

 

 

 

 そこには、闇の書を片手に、黒いオーラを放つ初代リインフォース……リインフォースⅠが殺気だった目付きでこちらを見ていた

 

 

───────────

──────────

─────────

 

 

 

 

 

「ちっ……敵どころか女の子一人いやしねぇ………」

 

 

 縦横無尽に走り回っていたブレイドも流石に疲れたのか、フラフラした足取りでそのまま地面に倒れこんだ

 

 

 

〔あ、あの……〕

「ん?」

 

 

 人の気配を感じたブレイドがその方向を向くと……

 

 

 

(き、金髪女の子だと!?)

 

 

 そこには、スケッチブックを手に持った金髪の女の子が立っていた

 

 

〔すいません。私、梔と言うんですが、実はトイレと偽って個室でケータイ開いてニコ動のランキングをチェックしてたら仲間とはぐれちゃって……〕

(ニ、ニコ動?)

 

 

 何ぞそれ? みたいな表情をするブレイド

 これ書いてる当時はスマートフォンなんて無かったんだよ若者諸君!

 

 

〔多分仲間がここの最深部に向かってると思うんで、良かったら連れていってもらっても良いですか?〕

「良いですとも。お嬢さん」

 

 

 先ほどとは打って変わって、紳士的な態度を取るブレイド

 

「と、その前に……」

 

 

〔?〕

 

 

 バッ!っと、拳を構え、梔の元へ向かうブレイド

 

〔!?〕

 とっさに防御体制に入る梔

 

 

 

 

 ブレイドは構えた拳の反対の手からどこから出したのかわからない花束を取り出すと……

 

 

「………結婚して下さい!」

〔……… 〕

 

 

 

 ドオォッ!

 

 

 

 梔の腕についていた機械、鉄火巻き(※機械の愛称)パンチによりブレイドは数メートル吹っ飛んだ

 

〔男はNG〕

 

 

 気絶している相手に対してスケッチブックで会話をしようとする梔

 

 

 と、そこへ…

 

 

「梔!」

〔おぉ! 縞パンにクマパ〕

 パァン!

 変な事を書こうとした梔にとりあえずハリセンアタックをするセツナ

 

 

「ったく、今まで何してたのよ……」

〔き、聞きたい?///〕

「いや、聞きたくない……とりあえず、追っ手が来る前に逃げるわよ!」

ラジャー〕

 

 

 その場を立ち去ろうとしていたセツナ、未央、梔だったが……

 

 

 

「待て待て待てぇい!!」

 

 

 物凄いスピードで滑ってくるイヴがすぐそこまで迫っていた

 

 

「お前たちなんて僕一人で充へぶっ!?」

「「「!?」」」

 

 

 すぐそこまで迫っていたイヴは地面に転がっていた変態神父に躓き、そのまま地面にダイブした

 

 

 

「………どうするの?」

〔メイドの土産に頂戴しますか?〕

「冥土よ冥土。そうね、あの神父を誘き出すオトリにはなりそうね」

 

 

 そう言ってイヴを背負い走り出すセツナ

 

〔あれ? そこに転がっている変態……どこかで……ま、いっか〕

 

 

 梔と未央も、セツナに遅れないように走り出した。

 

 

 目的の神父が目の前にいたのに、彼女達はちゃんと確認しなかったのである!!!!

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