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「ブレイド達、かなり派手に暴れてやがるな」
「そうね……あの人達らしいけど」
岩影に隠れる照……内田ことオレンジ頭1が慎重に状況を確認していた
その隣でひょっこり顔だけ前に出して状況確認するティアナことオレンジ頭2
「あとはワシらがこれに乗じて乗り込むのじゃな」
走れるかのう? と少々不安になるギド
「大丈夫みたいです。ほぼ全ての警備員が向こうに行っているようですし……」
でもあれはやり過ぎでは? とクルスも一言
「とうま、大丈夫かなぁ…?」
インデックスも不安そうに上条が走っていった場所を見つめる
「ま、早いこと突っ込む事に越したことはねぇな」
「あぁ。それには私も同意だ」
ヴィータ、シグナムも真剣な眼差しでシメオンビルを睨む
「じゃあ、皆! 行こう!」
スバルの号令の直後、シグナムとヴィータが空を舞い、他は地を走りシメオンビルに向かっていった。
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(アークライトは、単純に考えると最上階にいるか……)
一番先にシメオンビルに侵入したブレイドは、建物の中腹あたりにある大きなドアの前に来ていた
というかこのビル、一応製薬会社の支社なので、ほとんどのフロアが研究室で、“それっぽい”部屋がなかったのだ
そしてここに来て製薬会社に似つかわしくない巨大な扉
もはや怪しさしかない
(……手当たり次第に探すか)
パシュー……と、ゆっくりドアが開く
中に進み、そこで彼が見たものは……
「なっ、何だここは………」
ピンク色のカーペット。シンプルな机。寝心地の良さそうなベッド。広辞苑等の本がズラリと並んだ本棚。
極めつけに部屋の壁に寄りかかったクマのぬいぐるみがちょこんと座っているいかにも“女の子”な感じの部屋であった。
しかし、問題はそのサイズであった。
「でかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!?」
デカすぎるのである。
それこそ某ハムスター太郎の視点よろしくと例えてもいいくらいのサイズである。
「……現れたわね! 神父!!」
「…!」
ブレイドが圧倒されている中、彼の反対側に、三人の少女が立っていた
「やっほーっ! お兄ちゃーん!!」
〔お久しぶりーフ〕
「アンタらもうちょっとシリアスな台詞言えないのかしら!?」
〔これが私の全力全開の真面目だ〕
「……… 」
バチコーンッ!! と、景気のいいハリセンの音が響く
「…………」
一人蚊帳の外となってしまったブレイドは仕方なく興奮で鼻の息を荒らしながら三人の出方を見ていた……
「えぇい! もういいっ! 神父!! 今日で貴方の命は尽き……っ!?」
セツナの目が、変態オーラで身を包んだブレイドを確認した
(何あのオーラ!? あんな変態に神父なんて勤まっているのかしら……?)
実際には全く勤まっていないわけだが、今の彼にはどうでもいい事であった
「くっ……梔! 未央!! 行くわよ!」
「んい☆」
〔うぉぉ! 私のこの手が真っ赤に燃える! 熱い熱いと嘆き叫んじゃうよぉ!!〕
「っ!」
流石のブレイドも、三対一の戦闘になると表情を一変させ、臨戦体制に入っていった
「くたばれ神父っ!」
「自らフラグを立てるかっ!」
セツナの初撃をヒラリとかわすブレイド
「かわされた!?」
(チッ……この図体で“フラグメントなし”の私より早いっていうの……!?)
「でもまだよっ! 未央っ!!」
「何っ!?」
セツナの攻撃を回避した先は、未央の攻撃範囲内であった
「いっくおーっ! 未央ちゃーん!ターックル☆」
ゴッ! と鈍い音が響く
「ゴッ……ガハッ……!」
パワーのフラグメント持ちの未央の突進をマトモにくらい、その場に倒れるブレイド
「ぐっ……だがっ!!」
サッ! と体制を整えるブレイド
〔ハッハーッ! 出番到来!! 喰らえ私のフレグランスっ!〕
背後から強襲してきた、梔の腕に着いていたでき損ないの決闘ディ…もとい鉄火巻からピンク色の粉が放出され、ブレイドを包んだ
「何だ? この香りは……なっ!?」
直後、身体が動かなくなっている事に気がつくブレイド
(くっ……どうなってんだ!? 指先一つ動かん!!)
〔私のフラグメントは“フレグランス”……その名の通り香りのフラグメント。身体中を麻痺させる事はおろか、アロマの香りでお肌スベスベにする事だって出来るのだぁーはっはっはっ!〕
無表情で一生懸命にペンを動かす梔
高速でペンを動かしてはいるが、やはり戦闘のテンポが悪くなって仕方がない
〔この前はなんかフラグメント使う機会無かったし、ちょうど良かったね〕
「お手柄よ梔! もうちょっと黙ったらなお良かったけど!! ……一気に畳みかけるわよっ! ディーンドライブフォックスハウンド!!」
ガガガガガッ! とセツナの高速の連撃が全発ブレイドの腹に直撃する
「未央ちゃんパーンチ☆」
追撃の未央の右ストレートがブレイドを横から張り倒した
(ぐっ……スピードで翻弄し、フレグランスで動きを止め、パワーで攻撃……完璧なチームプレイか……)
内臓がはち切れそうな痛みに耐えながらブレイドは必死に意識を繋げ、反撃の機会を待っていた
しかし、ブレイドの身体は梔のフレグランスの能力により動く気配がなく、ただただ彼女達の的になっているだけだった
「トドメよ神父っ! ディーンドライブ───」
その時だ
「──グラビトンッ!!」
「なっ……」
ガクッ…と、その場で倒れるセツナ
「セツナ! 大丈夫!? ……あぐっ!」
〔ぺ…ペンが〕
セツナに近付いた未央と梔も彼女同様、その場で倒れ込んだ
同時に、ブレイドの身体は開放され、自由を取り戻した彼は、すぐさま体制を整えた
「
辺りを見回すブレイド
後ろを振り向いた所で、彼は動きを止めた。
「……セトにソルヴァか!」
「お久しぶりです! ブレイドさん!」
「ブレイド! 案の定女の子には弱いな!」
そこには、全体的に青系で彩られたドレス、青い髪をU字磁石にも見える髪飾りでツインテールにした少女ソルヴァと、長い金髪をポニーテールにし、黒い服を纏い、そしてドクロが付けられた大剣を担いだ少女、セトがいた。
「し、神父の新しい仲間か……!?」
上から何かに押さえつけられる感覚に襲われながらも、なんとか動こうとするセツナ
「新しい仲間……というより、昔なじみ……の方が僕達的にはしっくりくるね」
セトが大剣を片手で持ち歩きながらセツナ達の元へ向かう
「くっ!」
必死に動こうとするセツナだったが、動けても数センチであった
「無駄だよ。僕のフラグメント……“グラビトン”の前ではね」
「グラビトン……重力系か…」
「今君達がいる所は通常の数倍以上の重力がかかっている。さしものスピードのニードレスでも、最高速で通常の人間の歩く速さ程度しか出ないよ」
「………梔」
隣の梔と未央にしか聞こえない程度の声で話し掛けるセツナ
「三対三……まだいけるわね?」
コクッ……と頷く梔
同時、梔の相棒、鉄火巻からピンク色の霧が現れる
「あれは!?」
それに気付いたセトはバックステップで距離をとる。
「よしっ! 開放された!!」
すぐさま反撃の準備を整えるセツナ
「ディーンドライブフォックスハウンド!」
目にも止まらぬ速さでセトへ突撃するセツナ
二人の間に入ったのは、ソルヴァであった。
「私を忘れちゃ困るな! マグネティックワールド! アンチ! スピードの能力者ぁ!!」
そう叫んだ後、セツナの動きが止まり……
「ぬっ……あぁ!?」
そのまま後方へ吹き飛ばされた
その時のソルヴァの表情は、ここに到着した時とは違う好戦的な顔立ちであった
「あれも……フラグメント?」
「いかにも!私の能力は“
まるでネタバレしても負ける気がしないオーラ丸出しだったソルヴァだったが、その自信の通り、セツナ達の能力では彼女達には対抗出来なかった
(重力に磁力のニードレス……相性が悪すぎる……でもっ!)
サッ! と再び構えるセツナ
「美少女部隊の名にかけて!負けられない!!」
どこからか“美”はいらねぇだろとか聞こえた気がしたが、それをスルーしたセツナは自身が出せる最高速度での攻撃を試みた
………がやはり、
「マグネティックワールド! アンチ! スピードの能力者! 本日二度目!」
「ぐっ!」
後方にいた梔と未央の元まで飛ばされるセツナ
「今だ! グラビトン!!」
セトが大剣を大きく振りかざす
「うひゃあ! う、ううう浮いてる!?」
〔〕←何か書こうとしてペン落とした
瞬間、セツナ達は無重力空間にいるかの様に宙に浮き始めた
「僕の能力……別に重くするだけじゃないんだよね」
「……おのれっ!」
あんまり使わない台詞だなとは心の隅で思いながらも、必死に体制を整えようとするセツナ
「さぁ、高所からの重力倍加による急降下……耐えられるかな?」
「ッ! 梔! 未央!! 気をつけてっ!」
「汝の魂が既に現世に無い証拠だ……なんてね」
グラビトン!! とセトが大剣を振り回す
「判決! 死刑っ!!」
「うにゅうぅ……」
〔痛いお(´・ω・)……〕
「くっ……まだまだっ……」
ガサッ! と地面の瓦礫からゆっくり這い上がるセツナ
三人でこの差……他の仲間が合流される前に決着を着けなければ……そう考えた時だった
「ブレイド!」
パシュー……という音が響き、部屋になのはと上条…そしてそれに合流したクルス達が現れた
ここに来て戦力に大きな溝が出来た
(十人以上……ッ!? 私達だけでは対処出来ないわね……)
「さぁ、仕上げだ! イヴの奴を助けて、アークライトの野郎をぶん殴るか!!」
「………あら? そんな事はさせないわよ?」
「「「!?」」」
ブレイド、なのは、上条の三人がいち早くその声に反応した
「なのはさんっ! あそこ! 机の上に誰か居ますっ!!」
スバルの指差す方を見据える一同
そこには、セツナ達と同じ服を着ていた少女が机の端に座っていた
「……
セツナの言葉にフフッ……と笑って反応する少女、胡桃
「セツナ、助太刀するわ………………彼女“達”がね」
刹那、彼女の後ろから四人の影が現れた
「……イヴ!?」
その一人は、セツナ達に拐われたイヴであった
そして残りの三人に一番早く反応したのは、なのはであった
「フェイトちゃん!? それにエリオ! キャロまで!?」
そう、数日前、音信不通になっていた筈のライトニング分隊のフェイト・T・ハラオウンと、エリオ・モンデュアルにキャロ・ル・ルシエであった