旧約:とある戦士達の黙示録   作:一条和馬

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~思い付き短編シリーズ~


ブレイド「イヴがそんなに好きかぁぁぁ!!」

彼の前には、“欠片”により生み出された少年時代の“ブレイド”が立っていた

少年ブレイド「貴方がその誇りを持てたのは、イヴ様のおかげでしょう!?」


ブレイド「その誇りをくれたのがイヴだというのなら、奪ったのもイヴなのだ!ねぎらいの言葉一つくれず、ブラックスポットに降りたんだよ!」



刹那、二人の背中から、蝶の羽根のような光が現れる

ブレイド「純粋に戦いを楽しめる者こそ!」


少年ブレイド「自分を捨てて戦える者には!!」


ガチィン!と、二人が衝突する


互いの拳が相手の腹にめり込む


ブレイド「オ・ノーレ!」


少年ブレイド「うわぁぁぁ!!」


刹那、青い羽根に包まれた二人は、そのまま繭のようになり…………













イヴ「──っていう夢を見たんだ!」

スバル「何そのガノタ魂丸出しな夢!?後、どれだけ自分を夢の中で上位の存在にしてるの!?」



NEEDLESS外伝~月光蝶~



~完~


※ブレイド(成人)とギムの御大将、ブレイド(少年)とロラン君の中の人は同じだったりします。



全力全開対決! スターズvsライトニング(前編)

「フェイトちゃんっ!!」

 

 シメオンビルの中腹に位置する少女の部屋を拡大したような部屋の中で、なのはは今一度、親友の名を呼んだ

 

 

「…………」

 

 しかし、フェイトと呼ばれた金髪の女性は、ただただ黒き斧……バルディッシュを構えるだけであった

 

「フェイトちゃん……」

 

 対するなのはも白き杖、レイジングハートを構える

 

 

 

 数秒の沈黙

 

 

 先に動いたのはフェイトだった

 なのはの首筋を狙って、勢いよく戦斧が振り下ろされる

 

「ッ!」

 

 

 

 ガキィン!! と、魔法少女と言うにはいささか似合わない金属音が響いた

 

 

「テスタロッサ!」

「シグナムさん! ここは私に任せて!!」

「ぐぬっ……しかしっ!」

 シグナムは、自分の直接の上司であるフェイトと、部下であるエリオ、キャロが心配で仕方なかったのだ

 

 

「…………」

 

 

キィン!!と、鍔迫り合いをしていたレイジングハートとバルディッシュの矛先が離れた

 

 

「フェイトちゃんは私に任せて、シグナムさんはエリオとキャロを! スバル! ティアナ! ヴィータ副隊長! 皆はシグナム副隊長の援護を! これより、スターズ分隊は、ライトニング分隊との戦闘に入ります!!」

「「「了解!」」」

「スターズ分隊! オペレーションスタート!!」

 

 バッ! となのは達スターズ分隊がライトニング分隊に向かって加速した

 

(でも変だね……)

 フェイトの剣戟をいなしながら、ふとなのはは疑問に思った。

 そしてその疑問は、手にした相棒も感じていた様だ

 

『マスター。今の彼女は本調子ではないのか、いつもより動きが単純ですね。強いて例えるなら機械的な動きに近かったりします。』

「機械的? ………そうか、やっぱり……」

 

 

 

(フェイトちゃん……何としてでも助けるからね!)

「レイジングハート! バルディッシュの応答は!?」

『ありません。沈黙したままです』

 

 

 

 そんな会話の中でも、フェイトの中距離魔法を防御魔法で防ぐなのは

 

(こっちの魔力が無くなる前にケリをつけないとっ!)

 

 

 フェイトの攻撃が止んだ一瞬、なのはは地上から空中に移動し、すぐさまレイジングハートを構えた

 

 

「アクセルッ! シューット!!」

 

 

 六発の魔力球が変則的な動きでフェイトを翻弄する

 

 

「…………ッ!」

 

 

 対するフェイトも、スピードでかく乱し、避けきれなかった魔力球は防御魔法で防いでゆく

 

 

「まだまだっ! カートリッジロード!」

 

 ガシャン! というリロード音が響く

 

 

「ディバイィーン! シュータァァァ!!」

 

 

 今度は八発の魔力球が飛び交う

 

 

「……………」

 

 

 もはや読みきったのか、フェイトは颯爽とそれを回避した

(……掛かった!!)

 しかし戦術教官である高町なのははフェイトの更に一歩先を見ていた。

 

「チェーンバインド!」

 

 

 なのはの言葉の後、先程当たらなかった魔力球から光の鎖のような物が飛び出し、フェイトの動きを封じ込めた

 

(アルフさん……貴女のこの魔法で、フェイトちゃんを救ってみせます!!)

 

 サッ! っと、フェイトの至近距離まで接近するなのは

 

「バスターモードッ!!」

 

 ガシャガシャン!! と、レイジングハートの先端が長距離砲撃仕様のバスターモードに切り替わる

 そして、それを零距離でフェイトに突き付ける

 

 

「一撃でノックアウトさせるよ! ディバインバスター、魔力ダメージ限定に設定!」

 

 なのはの言葉に応じ、ちゃくちゃくとレイジングハートの先端に魔力が集まる

『マスター。非殺傷設定である事を再確認。直撃しても相手の身体には影響でません』

「フェイトちゃんの動きを封じるだけでいいのっ!」

 

 レイジングハートを握り直すなのは

 

「ディバィィィィィィン………バス」

 

 

 バチバチッ!!

 

 

「きゃあ!」

 

 

 視界外からの雷撃が、なのはを襲った

(今のは……エリオの……)

 

「………ッ!」

 

 パリンッ!!

 

 

「ッ! しまった!」

 

 

 バインドを破ったフェイトはバルディッシュを鎌に変形させ、高速でなのはに向かっていった

 

「くっ!」

 

 

 他の六課メンバーに比べると小回りがききづらいなのはは、大きく旋回しそれを回避した

 

 

 その理由は単純。防御で無駄な魔力を消費しないようにするためである

 

 

(何か……今のフェイトちゃんに対抗する為には……)

 

 

 中距離魔法を撃ち合い、回避しあいながらもなのははどの様にフェイトを戦闘不能にするか必死に模索していた

 

 

 

───────────

──────────

─────────

 

 

「………ッ!」

 

 

 槍型アームドデバイス、ストラーダによりシグナムに近距離格闘を挑むエリオ

 

 

「格闘か……騎士として、その魂は認めよう……だがっ!」

 

 ガキィン!! と、ストラーダの剣先にレバンティンが交わる

 

「守るべきものがなく、ただただ武器を振りかざしていては、私は倒せんぞ、エリオッ!」

 

 

 キン! キィン!! と激しい連撃がエリオを襲う

 

 

 ……が、それを最低限の動きで受け流し、回避するエリオ

 

 

 

(精神をどうこうされているとみた現状……今のエリオは身体が覚えている範囲で動いているな……これは正々堂々と打ち合えば負けるかもしれんな)

 

 

 

 キンッ! と、ストラーダを弾く

 

 

「おぉぉ!」

「ッ!」

 

 

 ガキン! ガガガガ!

 

 騎士と少年の剣は幾度となく交わり、弾き火花を散らす接戦となっていた

 

 

(一撃当てるのにもここまで苦労させられるのか……なら、アレをやるしか……しかし……)

 

 

 つばぜり合いながら、シグナムはふと、フェイトとキャロの方を横目で見た

 

 

(出来れば、三人一度に当てたいものだな……)

 

 

 ガキィィン!

 

 

 シグナムのレバンティンが弾かれ、床に滑り落ちる

 

 

「ッ! しまっ……」

 

 レバンティンを掴む為に、エリオに背を向けるシグナム

 レバンティンにあと五メートル程でたどり着く……そんな時、後ろから、雷がバチバチと鳴く音が聞こえた

 

(あれは……エリオの紫電一閃か!?)

 

 

 一瞬で判断するシグナム

 直撃を受ければ致命傷になりかねないと、エリオの方へ振り向き、防御魔法を展開する

 案の定、エリオは左手に青い雷を纏わせ、こちらに突進してきている所であった

 

「くっ!」

 

 バチンッ! と、辺りに雷を飛び散らせながらエリオの紫電一閃を相殺するシグナムの防御魔法

 

「っ!」

 

 

 バチバチバチッ!! と次第に雷は激しさを増し、シグナムの展開した防御魔法も段々と弱まっていた

 

 

(破られるかっ!?)

 

 

 パリンッ!

 

 

「まだやられんっ!」

 

 

 紫電一閃が当たる直前、シグナムはバックステップで距離をとった

 

 ……が、エリオはそれを詠んでいたのか、すぐさまストラーダを横になぎはらうようにふりまわす

 

(なっ……)

 

 

 直撃しそうになるがしかし、

 

 ガチィン!!

 

 

「………ッ!」

「…………?」

 

 ストラーダと“何か”がぶつかった衝撃で、白い煙が舞い上がっていた

 煙が引いていったそこにいたのは………

 

 

 

 

「………スバル!?」

「シグナム副隊長! ここからは私に任せて下さい!!」

 

 そう言いつつ、エリオの懐に入り込むスバル

 

 

「リボルバァァ……」

「……!」

 

 

 サイドにステップしスバルの攻撃を回避しようとするエリオ

 

 

「甘いっ!」

 

 ガツッ!

 

「!?」

 

 まるで横に回避するのを初めから予測していたかのような動きで、エリオに蹴りを入れるスバル

 

 

 

 

 

 

「キャロ!」

 

 スバルとエリオが戦闘している横で、ティアナとキャロもまた、一定の距離を保ちつつ相手を戦闘不能にするチャンスを伺っていた

 

 

(キャロは入隊時に比べると格段に強くなった……でも、元々後方からの支援に特化した娘だから、攻撃よりは防御寄り……いかにしてこれを破るか……)

 

 

 カチャ……とクロスミラージュを構えるティアナ

 

「そこっ!」

 

 バンバンッ! と二発の魔力弾が放たれた

 

 

「………!」

 すかさず防御魔法を展開するキャロ

 

 

(相手に最低限のダメージでのノックダウン……それをするならっ!)

 

 

 ティアナはクロスミラージュを構えたままキャロの元へ走り寄る

 

 

「…………」

 

 

 彼女の接近を防ぐ様に、魔力で作ったチェーンで束縛しようとするキャロ

 

 

「当たらないわよっ!!」

 

 

 短いステップでひらひらと回避するティアナ

 

 

 

しかし、

 

 

「……ッ!」

 

 

 多数の結界やバインドで立ち往生するティアナ

 キャロの必死の抵抗により、距離が上手く縮まらずにいたのだ

 

 

「甘えぞティアナ! 中央突破は多少強引でも良いんだ!」

 

 そう言ってティアナの横を通り、キャロの魔力チェーンを高速で避けながら急速に接近するヴィータ

 

「んなくそぉ!」

 

 

グラーフアイゼンを振り回し、キャロに突撃する

 

 

「………!」

 

 

 

 ガチン!

 

 対してキャロは魔力を防御に集中させ彼女の攻撃を防いだ

 

 

「ッ!」

 

 

 しかし、完全に防ぎきれていなかったのか、キャロの体はズササササ……と後方へ押される

 

 

 

(チッ……やっぱり手加減すると全然攻撃が通らねぇな……)

 

 

 再びアイゼンを構え直すヴィータ

 そう、なのは、シグナム、スバル、ティアナ、ヴィータの五人は、フェイト達の身を案じ、本気を出せずにいたのだ

 

 

「ティアナ! お前の射撃でキャロの気をひけるか!?」

「やれと言われたら意地でもやってみせます!」

「上等だ!」

 

 

 ティアナの後方支援の元、ヴィータが動く

 

 

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