旧約:とある戦士達の黙示録   作:一条和馬

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フラグメント

……………………………

………………………

…………………

 

 

「………ここが、常磐台中学……」

 

 目の前にある崩れかけでありながら他と違う存在感を持つ建造物に、クルスは圧倒されていた。

「はて、ここにくるのは何十年ぶりか……確か初めて来たのは御坂に会う為じゃったような………痛っ! イダダダ!!」

 

 

 過去を振り替えっていた上条の頭に噛み付くインデックス。

「とうま、とうま。その話初めて聞くんだけど? 何の為にあの短髪に会いにいったのかな?」

「えっと………なんだっけ? ……………ああ! 思い出した!! 妹達の時の!」

「何!? シスターズ!? 妹が沢山いたのか!?」

 また要らない所に反応するブレイド。

 

 

「まあ、その話は中でしよう。はよせんと日が暮れるぞ」

 

 ギドが上条達に呼び掛ける。

 それを聞いた後に上条達は前に進み出した。

 

 

「ほら、イヴも早く行くぞ……イヴ?」

「おおーい! 上田ー!! こっちだぞー!」

「誰が上田だ! ワシは上条じゃ!」

 イヴだけ正門近くに居た。

 上条は歩くスピードをあげて中に走って入っていくイヴを追い掛ける。

 

……………………………

………………………

…………………

 

 

 

 

「ちょっとまずい事になって来たね……」

 

 

 高町なのはは難しい顔をしながら常磐台に入ってくる何人かの人間を窓から見ていた。

 

 

「今ここの人間と接触するのはまずくねぇか?」

「だね。でも、ここはもう少し調べたいし、簡単に離れる事は………そう言えば、ヴィータちゃん、スバルとティアナは?」

「あいつらなら中庭で自主トレしてた筈だが……」

「……なんで?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、そんな事を知らないスバルとティアナは残骸を利用して模擬戦をしていた。

 

 

「クロスファイヤー・シュート!」

 

 

 ティアナのデバイス、クロスミラージュから無数の魔力弾が放たれる。

 

 

「マッハキャリバー!!」

『プロテクション』

 

 それをスバルは魔方陣の盾で防ぐ。

 

 

「うおおおお!」

 

 攻撃が止んだ一瞬にスバルは一気にティアナの懐までマッハキャリバーで近付く。

 

 

「リボルバー・シュート!」

 

 右腕に装着されていた籠手型のデバイス、リボルバーナックルから一発の魔力弾を放つスバル。

 その魔力弾がティアナに当たったと同時にティアナがフッと消えた。

(しまった! 幻影!?)

 

 カチャ……

「勝負ありね……」

 

 

 スバルの直ぐ後ろでクロスミラージュを構えるティアナ。

「あ~あ……負けちゃった……」

 

 

 少々落ち込むスバル。

「今のは危なかったわね。アンタがまんまと幻影に引っ掛かってくれたお陰で助かったけど」

「うう……」

 スバルは何かが胸に刺さったような感覚を覚えた。

「流石にこんなに狭い場所じゃあ上手く動けないよ……」

「弱音を吐かない。それに、今のが実戦だったらアンタ絶対無茶してでも変わった戦法使うでしょ?」

「まあ……確かに」

 

 

 そんな反省会のような会話をしながらスバルとティアナは部屋に向かう為、ゆっくりと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………のだが、

 

 

 

「あれー?上田、あそこに誰か居るぞ」

「!?」

 偶然そこに目をやったイヴに見つかってしまった。

 

 

「やばっ!スバル!隠れるわよ!」

「えっ?う、うん!」

 

 サッと残骸に身を隠す二人。

 

 

「なんじゃイヴ、何かあったのか?」

「変な格好の女が二人いたぞ。」

「へ……変な格好!?」

 

 イヴの発言にマンガ的表現で例えるならガーンみたいな効果音がつくような表情になるスバル。

「む?誰じゃ! そこに隠れているのは!」

(ばれゃった!?)

 ティアナが冷や汗をかきながらスバルに念話で話し掛ける。

 

 

【アンタが大声出すからばれゃったでしょ!?】

【ご……ごめんなさい……】

【謝ってる暇があったら、今のこの状況を何とかするように考えなさい!】

 

【こちらスターズ1、スバル、ティアナ、聞こえる?】

 

 突如、なのはから連絡が入った。

 

 

【はい。こちらスターズ4、聞こえています。】

【時間があまりないから、簡単に言うね。この建物に侵入者が数名入ってきたから、自主トレは切り上げて戻って来てくれる?】

【あ、あの……なのはさん?】

【どうしたの?スバル?】

【その……もう見つかっちゃったんですが……】

【え?……………仕方ないなぁ……じゃあプラン変更、全力でどうにかしなさい。頑張ってね♪】

 

 

 そう告げた後、念話が切れた。

 鬼上司かな?

 

 

【これじゃあ、増援は期待出来ないわね】

【どうするのティア?】

【そうね……一度気絶させて、何も見なかったように暗示をかけるとか】

【ティア、暗示なんて出来るの?】

【人間、適当にやれば何でも出来るわ】

【今確実に努力する人間を愚弄したね……】

【………と、冗談はここまでにして、まずはやらないと始まらないんだから、さっさと終わらすわよ!】

 

 

 そう言うとスバルとティアナはバッとイヴ達の前に姿を現した。

「ほら!あれ見ろ上田!!変な格好だろ?」

「まあ、確かに変じゃが……」

 

 

 そう言った後に上条はイヴの方を見る。

 

 

「どうした上田?僕の顔に何か付いてるか?」

「いや、服装だけならお前もお前だと思うんだがな。」

「はぇ?」

 

 

 そう言うとイヴは自分の今の服装を確認する。

 イヴの服装は露出だけならスバルにひけをとらない格好だった。

 

 

「僕はこれが気に入っているんだけどな……あいつらのは変すぎじゃないか?」

「お前の発言は五十歩百歩とか、ドングリの背比べみたいにしか聞こえんな……」

 上条が呆れながらツッコミを入れる。

 

「……………で、」

 上条はスバルとティアナの方に目線を戻す。

 

 

「あんたら何者だ? 見かけない服装だが……」

「ゴメン……それは教えられないの」

 

 

 上条の質問にスバルが返答する。

 

 

「そうか…………じゃあ、最後の質問………お前達は敵か、味方か?」

「ここに来たのは戦う為じゃないけど、私達の姿を見られたら簡単には帰せないの。悪いわね」

 

 

 今度はティアナが答える。

 

「そうか………イヴ、やれるか?」

「何言ってるんだ上田、僕を舐めているのか? 君のほうこそ、その年で大丈夫なのか? お前位の年齢の男はほとんど農作業やってるような世代じゃないのか?」

「たわけ。ワシをそこらのジジイと一緒にするな。毎日五時間は筋トレしとるんだ。まだまだ若い者には負けんよ」

 

 

 そう言いながら上条はポキポキと指を鳴らす。

 

「スバル!」

「オッケー!」

「行くぞ!上田!」

「おう!」

 四人は同時に動き出した。

「行くわよ!クロスミラージュ!」

『了解』

 

 

 ティアナがイヴにクロスミラージュの先を向ける。

 

 

「シュート!」

 

 

 バン! と魔力弾がイヴに向かって飛んでくる。

 

「ドッペルゲンガー!」

 そう言った後に、イヴの右腕は盾になり、ティアナの攻撃を防いだ。

(何よあれ!?魔法じゃなさそうだし………)

(あいつの銃弾は何かおかしいな……フラグメントで強化しているのか!?)

 

 

 ティアナとイヴは相手が使う見た事も聞いた事もない技に驚いていた。

 

「考えていても仕方ない! ドッペルゲンガー!」

 

 

 イヴの右腕がドリルに変わる。

「ええっ!?」

「食らえオレンジ頭! イヴキャノン!」

『プロテクション』

バシィ!!

 

 

 イヴの攻撃は、魔方陣の盾に防がれた。

 

「なっ!?」

「今よ! スバル!」

「ウイング・ロード!!」

 スバルがそう言った後にリボルバーナックルで地面を叩く。

 

 ゴンという音の直ぐ後にスバルの前に魔力で出来た道が瓦礫を避けるように張り巡らされた。

 

「うおぉぉぉぉ!!」

 

 スバルはその道をローラーブレード型デバイス、マッハキャリバーで走り出す。

「くっ! ドッペルゲンガー!」

 

 

 イヴは再び右腕を盾にする。

 

 

「カートリッジロード!!」

 

リボルバーナックルがカシャンと音がしながらカートリッジを吐き出す。

 

瞬間、リボルバーナックルは唸りをあげた。

 

 

「リボルバー!シュート!」

 

 

 イヴに向かって魔力弾を飛ばすスバル。

 それをイヴは防いだが…………

 

 

 

 

 

「くっ! うわぁぁ!?」

 

 

 反動で後ろに飛ばされ、瓦礫に衝突する。

「次!」

 スバルがウイングロードを進み出したその時、

 

 何の前触れなくウイングロードが全て消えた。

 

 

「ちょっ、わぁぁ!?」

 突然の出来事に対処出来ないままスバルはお尻から地面に落ちる。

 

「痛った~~~~!」

 

 

 お尻をさすりながら、涙目になるスバル

 

 

「大丈夫?スバル?」

「まあ、なんとか………! ティア!! 後ろ!!」

「うおおお!!」

 

 

 ティアナに向かって上条が拳を振りかざす。

 

 

『プロテクション』

 

 

 ティアナは魔方陣の盾を用意した

 

 

 

 

 

……………が、

 

 

 

 

パリン!

 

「!?」

 

 それは上条の右手に触れた瞬間に飛び散った。

「食らえ!」

 今度は左腕を前に突きだし、ティアナの腹を殴る。

 

 

「くっ!」

 

バリアジャケットがダメージを和らげたが、少し怯むティアナ。

 

 

 

「これで!」

 

 その後すぐに右腕をおもいっきりティアナの腹にぶつける。

「キャアァァ!」

 ティアナは二回程バウンドしながら瓦礫の山に向かって吹き飛ばされた。

「ティア!!」

 スバルはティアナの元に走り寄る。

「ティア!? 大丈夫!?」

「う……うう………」

 

 どうやら意識はまだある様だ。

 

 

「……まずは一人………ちゃんと生きてるよな?」

 

 

 上条は少しずつスバル達に近付く。

 

 

「…後は任せて、ティアは休んでて………」

 

 

 スバルはティアナを地面に寝かせると静かに立ち上がる。

「うおおぉぉぉぉ!!」

 

 

 カシャンカシャンとカートリッジをリロードさせながら上条の懐まで突っ込む。

「くっ!」

 

 

 上条はガードの体制を取りながら横へ飛ぶ。

 

 

「食らえぇぇぇ!!」

 それをスバルは容赦なくリボルバーナックルの一撃で殴り飛ばした。

「のわぁぁぁぁ!!」

 

ドン! という音と共に上条は校舎の柱に激突する。

 

 

 

 

「はぁ………はぁ………な、なんとか……」

 スバルがティアナの元へ向かおうとしたその時、

「隙ありっ!」

 右腕をドリルにしたイヴが急に襲いかかってきた。

「!?」

 スバルが驚いたのは、奇襲のせいだけではない。

 

 

(傷が………治ってる!?)

 

 

 

「イヴキャノン!!」

「きゃあ!」

 スバルはイヴの攻撃をまともに食らい、吹き飛ばされた。

 

「上田! 大丈夫か!?」

「ガハッ………な、なんとか……急所は外したが………」

「全く、年寄りがでしゃばるから……」

「とりあえず……今は……ブレイド達と合流しよう……」

「でも、ここで背を向けたらあのハチマキにやられるぞ?」

「こいつを………使え………」

 

 上条はイヴに野球ボール程の大きさの袋を渡した。

「よし! 何が入ってるか知らんが、投げればいいんだな!?」

 そう言った後、イヴはその袋を思いっきりスバル達の方へ投げた。

 

『プロテクション』

 

 マッハキャリバーがいち早く反応し、盾を作り出す。

 袋がプロテクションに当たった刹那、袋は白い粉のような物を撒き散らしながら割れた。

 

 

 粉はたちまち辺りを覆い、一面真っ白になった。

 

 

「今じゃイヴ! 離脱するぞ!!」

「わ、わかった!」

 スタコラサッサとその場を後にする二人

 

 

 

 

 

 

 

一方のスバルは、この状況で奇襲してくるかも知れないと考えていたのか、拳を構えていた。

 

 

【ス………スバル?】

 

突如、ティアナから念話が飛んでくる。

 

【ティア!?大丈夫なの!?】

【ええ、ちょっとクラクラするけど、ダメージはほとんどないわ】

【よかったぁ!】

【じゃあスバル、逃げたあいつら追い掛けるわよ!】

【おう!】

 

 

 そう言った後、スバルとティアナは走り出した。

 

「ブレイド!!」

「……………!? 一体何が!?」

 

 

 イヴと上条が正門前で見た光景は…………

 

「くっ………おせぇぞ! イヴ! ツンツンジジイ!!」

「誰がツンツンジジイじゃ誰が!!」

 

 

 そのやり取りを聞いたブレイドの前にいる赤い服を着て、片手にハンマーの様な物を持った少女が必死に笑いを堪えていた。

 

 

「ぷっ……ツンツンジジイだって………ククク………」

「ヴィータちゃん、お年寄りを笑い者にしちゃあいけないよ」

 

 その横には、先端に赤い宝石の様な球状の物を取り付けてある杖を持った白い服の女性がいた。

 

 

 

「なあ、ギド、インデックス、ちょっといいか?」

 

 

上条が二人に話し掛ける。

 

「どしたのとうま?」

「あいつらは一体何だ? なんでブレイドと戦ってる?」

「何者かは知らんが、戦ってる原因は知っておるぞ」

「…………ブレイドか」

 

 

 上条が半ば呆れながらその名前を口にする。

 

 

 

「向こうは自己防衛しているだけなんじゃが………どうも、おかしいんじゃ。あの二人」

 

ギドが顎に手を当てながら考え込む。

 

「そう言えばあの二人、さっき僕達が戦った二人にどことなく似ているよな」

 

 

 イヴが二人を見ながらそう呟いた。

 

 

 

すると、煙たかっていた中庭から二人の少女の影が現れた。

 

 

「あ! さっきの二人!!」

「見つけたわよ!!………え? 隊長達、何をしているんですか?」

「見ての通り、戦ってるんだよティアナ」

「ほら、おめぇらも手伝え!」

「「はい!」」

 

 

 スバルとティアナもなのは達の横でデバイスを構える。

 

「ちっ! イヴ! 上田! 手伝え!!」

「おう!」

「お前もワシの名前を間違えるか……」

 

 イヴと上条もブレイドの隣で拳を構える。

「すいません……貴殿方には恨みはありませんが、私達を見られた以上、簡単に帰す訳にはいかないんです。」

 

 白い服の女性が杖を構えながらそう告げる。

 君ら公僕と違うんけ?

 

 

「いきなり僕達を襲ってきたのはそっちだろう!名前位言えないのか!?」

 イヴが女性を指差しながら告げる。

「そうだったんですか、失礼しました。私は高町なのはです」

 白い服の女性……なのははそう告げた。

 

 

「あたしは鉄槌の騎士ヴィータだ」

 

 ハンマーをくるくる回しながらヴィータは名乗った。

 

「……ティアナ・ランスターよ」

「スバル・ナカジマです」

「さて、こちらは名乗ったんだから、そっちも名乗ってくれないかな?」

 

 

 なのははイヴ達に向かってそう言った。

 

「僕はイヴ・ノイシュヴァンシュタイン」

「……ブレイドだ」

「ワシも名乗るのか? ワシは上条当麻じゃ」

 

「「「「!?!?!?」」」」

 

 

 

 上条が名乗った瞬間、なのは達の表情が変わった

 

 

「なんじゃ? ワシの顔になにかついてるか?」

「い、いえ……貴方が上条当麻さんで間違いないんですね?」

「自分の名前を忘れるはずなかろう」

 

 

仰天しながら問いかけてくるなのはの質問に呆れながら答える上条

 

「あの……大変身勝手ながら、貴方方と戦う理由がなくなってしまいました………」

「は?」

 

 

 なのはの突然の言葉に驚きを隠せないブレイド達

「あたしらはそこの上条ってじっちゃんに用があんだ」

「誰がじっちゃんじゃ!」

 

 ヴィータの言葉に半ばキレる上条

「簡単に説明すると、私達はクロノく…上層部に頼まれて、この“ブラックスポット調査”と“上条当麻との接触”を命じられました………」

 

 

「上層部? 貴様ら何者じゃ?」

「私達は───」

 

なのはが管理局ですと言おうとしたその瞬間、

 

 シュルルル!!

「………!? うわぁぁ!?」

 

 

クルスが糸の様な物に巻き付かれていた。

 

「山田!!」

「ククク………やっと追い付いたぞ神父………」

「貴様は!?…………誰だ?」

「初対面だからその反応は当たり前だが、なんかムカつく………」

 

 

 眉間にシワを寄せながらキレる男

「誰でもいいが、とっとと山田を離せトラ柄!!」

 

 

 ブレイドが男に向かって言い放つ。

 

 

「もとよりこんなガキどうでもいい………俺の目的は貴様だ! 神父!」

「何!? 止めろ俺は貴様なんか好きじゃない! お前が小さい女の子だったら構わんけど!」

「…………勘違いするな。俺は貴様を殺しに来たんだ……」

「………はっ! 貴様ヤンホモか!?」

「だから違う!! もういい……死ね神父! テンペストスレッド!!」

 男から無数の糸が放たれ、ブレイドを縛り付ける。

 

「何!? フラグメントだと!? 貴様ニードレスか!?」

「いかにも………俺の名はカフガ! 鋼鉄斬鉄“カンダタストリング”のフラグメントを持つ、アークライト様の側近だ!」

「アークライトじゃと!?」

 

 カフガの言葉に動揺を隠せないギド

 

 

「あの………すいません、ちょっといいですか?」

 

 スバルがギドに話し掛ける。

「…………ん?なんじゃ?」

「その……“フラグメント”とか、“ニードレス”とか、“アークライト”って何なんですか?」

「………あんた何にも知らんのか?」

「はい………」

「まあ、話しは後じゃ」

 そう言った後ギドはブレイドの方を見た。

 空気を読んでくれ給えよ。

 

 

「死ね!神父!」

「ぐおぉおぉぉ!?」

「なのは、アイツ助けるべきじゃねーか?」

「そうだね、行くよ! レイジングハート!」

『わかりました』

 

 

 なのはとヴィータがレイジングハートとグラーフアイゼンを構える。

 

 

 

「ちょっと待ってくれ!」

 それをギドが止める。

 

 

「何で止めるんだよ!」

「手助け無用………というヤツじゃ」

 

 

 

「バカめ………この糸を切れるのは………神だけだ!」

 

 

 カフガが嘲笑うようにギドに言い放つ。

 

 

 

「そうか…………フフ、フハハハ!!」

 

 

 

 突如、ブレイドが笑い出す。

 

 

 

 

 

「……なら、俺は神だ!!」

 そう言った後、ブレイドは体に巻き付いていた鋼鉄斬鉄を引き千切った。

 

「!?!?!?」

「どうした?そんなにあの糸が恋しいか?じゃあくれてやる!テンペストスレッド!!」

「何!?」

 

 

 ブレイドから放たれた無数の糸がカフガを襲う。

 

 

「貴様………俺のフラグメントを…………」

「ああ、しっかり覚えさせてもらった!! これで終わりだ!」

 

 

 

 ブレイドはカフガを巻き付けた糸をおもいっきり振り回し、天に向かって投げる。

「うわぁぁぁぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「判決!死刑!!」

 

 

 

 

 

 そう言った後、カフガを地面に叩き付ける。

 

 

 

 硬くなっていた地面にクレーターができる位の力で地面に叩き付けられたカフガは、目を白目にしながら静かに息を引き取った…………

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………この力は一体……?」

 

 

 

なのはが今の戦闘をみながらずっと思っていた事が口に出てしまった。

 

 

「なにって………フラグメントだが………」

「フラグメント?」

 

 

 ブレイドの言葉に首を傾げながら頭の上に?マークを作るヴィータ。

 

 

 今のヴィータの行動によって、若干一人鼻血で噴水を作った男がいるのは今更語るまでもないと思う……………

 

 

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