おまたせしてすみませ〜ん!
これからもよろしくお願いします!
ーーーーーアルスside
偽の大神官…アントリアがでっぷりとした手をリンにかざして何かを握るような動きをすると一瞬で今まで何があっても一揺るぎもしたことが無かったリンが倒れ伏した、
咄嗟に抱き起こすと、息も心臓の鼓動も止まっていた…そんな…嘘だろ?
「ふんっ、所詮は作り物の体よ、いかに精巧に神が作ろうとも元とは違う肉体ならばズレは生じるのだ」
作り物?リンが?そんな馬鹿な!
「聞いてはいけません!今はあいつを倒すことに集中してください!」
そうフォズ大神官が叫びながら、虚空に差し上げた両手から三本の氷の刃を生み出し勢いよくアントリアに発射するが紫色の膜のようなものに弱められてほとんど効いていないようで、マリベルの魔法もカヤさんのナイフも決定的なダメージを与えられていない
「ふふ、我々魔法使いが戦いに勝つために最も必要なこととは何か分かるかな?強力な呪文?強い装備?どれも違う!私は戦う前の準備だと思っておる!この身にかかる魔法の防御を貫くことはできぬ!『ベギラマ』!」
手に持った錫杖から放たれた閃光を咄嗟にフォズ大神官がヒャダルコで作り出した壁で防ぐがすぐに溶かされてしまう…このままじゃジリ貧だ、こちらの攻撃はあまり効いていないのにあっちからの攻撃はほとんど通ってる…
「ぬうっ『ベホイミ』!」
閃光から身を守りきれなかったガボにピエールがベホイミを施しながら手に持った剣で果敢に切り掛かっている
僕も…いかなくちゃ
「…待ってください、今のままでは勝ち目がありません」
「じゃあどうしろって言うのさ」
「強化します『バイキルト』『ピオリム』」
僕に強化の呪文をかけるとまた集中しだし、偽のネリスさんだった魔物に放ったのと同じ波動をアントリアめがけてはなった
「一時的に魔法防御をかき消すはずだったのですが、完全には消し去れませんね…長くは持ちません、急いでください」
2つの補助の呪文をフォズ大神官がかけると傷は治らないが、今までとは比べ物にならないほどの力がみなぎる、そのまま一時的に弱体化しているアントリアに向かって勢いに任せ、一気に距離をつめ
「くらえぇぇ!」
「ふんっ脆弱な人間ごときが!『火炎切り』!」
一瞬杖なのにどうやって切ってるんだろうという考えが浮かんだけど、そのまま真っ直ぐに錫杖とつば競り合う…既に錫杖の放つあまりの高熱に鋼の剣の刀身が融解しそうになっているがかまわずにそのまま強化されて倍ほどになった筋力に任せて切り上げ…
「やあぁぁ!」
「な、なにいぃ!」
錫杖をはじき飛ばす、がら空きになった胴体めがけて一回、二回、三回、四回と深い切り傷を刻む
「ば、馬鹿なぁ!なぜ魔物である私よりも力が強いのだ!?くそっ大神官めぇぇ!掻き消しおったな!あり得ん!あり得んのだ!『イオ』!」
さすがに超至近距離から放たれた爆発は躱せない、なら一撃でも決めてみせる!
『魔神斬り』!
予想通り爆発が起きてそのまま吹っ飛ばされ柱にぶつかる、しかし、なにかよくわからないがしっかりと刀身が突き刺さる手応えはあった…
「な、なに!…こ、この私が…敗れる?…ば、馬鹿な私は悪魔神官アントリア!あのお方の右腕なのだぁぁぁ!今ここで死ぬ訳には…」
そう断末魔を残してゆっくりとその巨体を地に沈めた…やっぱりあの時の手応え…会心の一撃といってもいいような斬撃が決め手となったみたいだ
ふっと力を抜いて倒れたままのリンに近づいてもう一度、そっと息を確かめてみるがじっとりと冷たい汗をかいたまま目を開けようとはしない
「…リン、目を覚ましてよ」
そう言いながら揺すっていると後ろからフォズ大神官が
「まだ死んではいませんよ、魂も残っているので恐らく蘇生も可能です」
「それなら!いますg「ただし」な、なんですか?」
「少し話を聞いてもらってもいいですか?…リンさんのことで」
そう言いながら僕を見つめるフォズ大神官の目は罪悪感でいっぱいなように見えた
こうしんおわりっ
まあね、アルス君は主人公なんだし覚醒イベントがあってもいいと思うんですよ
ちなみにギガスラッシュか稲妻切りか悩みました、
ギガスラッシュだと強すぎるし稲妻切りだとインパクトが弱い気が…そこで間を取って魔神斬りで!どうでしょう!