三麟は元気です……
さて!では第四十九話、いってみよー!
しびれて動けないマスコット風山賊のかしら(自称?)を可愛い物好きのマリベルさんとカヤさんがいじり回しているのを止めて今までの旅の経緯じっくり語り聞かせました
「なるほどぉ?世界を復活させる旅か……」
「ええ、あなたが渡されたはずの黄色い石版が必要なんですよ」
「……まぁいいぜ、なんでお前がそんなことを知ってんのかも分かんねえけど
オレに石版を託した男が言ってた容姿は一致するし、何よりオレ達を倒すくらいつええんだ異論はねえぜ」
ん!?石版を託した男が言っていた容姿?…そんな設定はなかった気がするんですが……
「…それってどんなヤツだったんだ?」
「おうよ、たしか……ずいぶん昔の話しだが…金髪で結構歳くってやがんのにすげえ強くて…でけえ剣持っててよ、その頃からこのへんに住んでたオレによ
『おっかない水色の髪の女と茶髪の女と黒髪の女と黒髪の男二人がもしたずねてきたら渡してくれ』
って言ってたような気がするぜ
……たしかユ、ユーバ?ユルー…なんだったかな、そんな名前の民族の護り手っつってたぜ」
そこまで聞くとアルスさんとマリベルさんが目を見開き
「それってもしかして…」
「うん…間違いなく、年を取ったキーファだね」
「ダーマの地にも来てたんですね、ユバール族…」
私だけおっかないと付いたのはまあ聞かないことにしておきましょう…
しかし、知ってる人が年を取ってるのを知るのってなんだか変な気分です…寂しいような気もしますね
ていうかそんな頃から生きてるってことは、魔物って長生きなんですね
「まあ、そんな訳だが…ほらよ、やるぜ」
そういって懐から取り出したのはまぎれも無くあの石版でした
「ありがとうございます」
「な〜に、オレは頼まれてただけさ、またなんかあったら来てくれよ楽しみにしてるぜ」
そんな訳で珍しく魔物一匹殺さずに(道中は含まず)洞窟をあとにした私たちでした
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「しかし、キーファ?殿でしたかな?そのユバールの地に残られたというのは」
ふと、思い出したかのようにピエールがスライムに乗ったままアルスさんに聞きました
そういえば彼だけキーファに会ったことがありませんでしたね
「うん、そうなんだけど…なんでか祭壇のあった場所を離れてまた放浪を続けてたみたいだね」
「やっぱり、世界を切り離して封印したヤツがユバールの一族を追っていたんですかね」
「そうに決まってるじゃないですか、そうじゃなかったら普通移動しませんよ」
「でも昔だったら信じられなかったわね、こんなことが起こって世界が小さく小さくなってたなんて」
珍しくピエールもしゃべり、私たちもキーファさんの思い出話に花を咲かせながら
まだ高い陽の中、ダーマの地を背に船をゆっくりとエスタード島に向けて進めていました
絶対にキーファがオルゴ・デミーラだと思っていた三麟でした
だってさ、あんな序盤で抜けるわアイラとか言う子孫がいるわ
あげくの果てには大魔王戦が終わったあとのエンディングで『俺達ずっと親友だよな!』ですよ!
絶対そうだと思ってたんですよ!
そっちの方がストーリー性あるじゃないですか!