とある科学の全能変化〜八人目の超能力者〜   作:萩村和恋

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初めまして、萩村和恋です。


禁書目録編
第一話ー全能変化と幻想殺し


 科学で超能力が開発されている学園都市、6段階で別れた能力レベルの最上位である超能力者(レベルファイブ)は7人、そう言われていたはずなのに…

 

-第一話、全能変化(オールチェンジャー)幻想殺し(イマジンブレイカー)

七月二十日

 一人の学ランを着た中性的な人物が、キョロキョロと目は走らせながら歩いていた。

 名は月宮小鳥(つきみやことり)、能力は肉体系の能力である。

 月宮は捜し物をしていた、この前自身を救った青年の寮を。

 

 ソレは4月からいつも通りとなった日常を過ごしていた時であった。

 その見た目から可愛い月宮は、不良共に襲われた。

 不良共(なお人数は二人である。)…武装無能力集団(スキルアウト)とは、無能力者(レベルゼロ)の落ちこぼれ達が夜道をぶらぶら歩いたりするヤツらの事…らしい。

 「変態ぃ!私を襲うなぁ!離せよぅ!」

身を(よじ)り不良共から逃げようとする月宮、しかし抵抗虚しく捕まってしまった。

 「いいじゃんいいじゃん!やらせろよ〜。」

 不良はゲラゲラと笑いながらゴツゴツした手で月宮の上着を脱がそうとする…その時だった。

 「スマン!待たせちまったな、早く行こうぜ!」

 青年の声が聞こえてきた、ツンツンヘアーのその青年は月宮の手を掴むと不良共を避け、走って逃げだした。

 後ろを振り向くと、不良共は新たな獲物を探しに行った。

 十分位走っただろうか、大きな道に出てきたところで2人は足を止めた。

 「あっ、あの!助けてくれてありがとうございます!」

 汗をかきながら、月宮はお礼を言う、手を引いて前を走っていた彼に。

 「良いって良いって、困ってる時はお互い様って言うだろ?」

 「そう…ですね。でも何故知り合いでもない私を…?下手すれば貴方まで…。」

 「いや、人を助けるのに理由がいるか?それに相手が2人だったし追いかけてこなかったからな。」

 と言う彼、お礼を言おうと思った月宮はふと、簡単な問いを思い出した。

 「えっと名前…あっ、私、月宮小鳥って言うんですけど…。貴方は?」

 そう、お礼を言おうにも名前がわからないと言い難い。いや、言えるのだがそういう所で相手の情報を得おうとするのが月宮という人物だ。

 「俺は上条当麻(かみじょうとうま)だ、よろしくな、月宮。」

 微笑んで右手を差し出してくる上条に、月宮は何の気もなしに右手を差し出し、握手をした。

 その瞬間

 パキーンッ!

 と、音がした。

 「「…え!?」」

 月宮、上条二人揃って声を上げた。

 そして、月宮の姿が崩れていく

 茶髪ロングだった髪は黒髪ショートへ、少女のような顔立ちは中性的な顔立ちへ、黒い瞳のタレ目は琥珀色のツリ目気味に変わった………いや、戻ったのだ。

 「……。」

 無言で上条を見る月宮、彼は怪訝(けげん)そうな表情をしていたが、何かに納得したのか、眠たそうな顔に表情を戻し

 「月宮は肉体変化(メタモルフォーゼ)なんだな、強度(レベル)はどれくらいだ?」

 と聞いてきた。月宮は

 「あっ…ええっと…超能力者(レベルファイブ)…。」

 と俯きながら上条に言った。

 「超能力者!?」

 大袈裟に身を引きながら驚く上条に、更に月宮は付け足す。

 「それと私の能力の名前は、全能変化って言って、その名前の通りどんなものにでも…いや、変化できない人もいるけど、変化出来る能力なの。それと、私は超能力者の第八位…。」

 そう言うと、上条はまたもや怪訝そうな顔をした。

 「超能力者って確か…七人しかいないはずだろ?」

 そう、超能力者は七人だけのはずなのだ。だがそれも数年前までの話。今では八人になっている。その第8位が月宮小鳥なのだ。

 「私はね、元々は強能力者(レベルスリー)の肉体変化だったの。私頭とか悪いからさ、能力だけ取り柄だったから能力を頑張ろうって思ったら数年前…小学校六年生ぐらいに見事に超能力者になったの。それまでは遺伝子レベルは無理だったんだけど…超能力者になってからは遺伝子レベルの変化も可能になったんだ。」

 通常、肉体変化は遺伝子レベルでの変化は出来ない。それをも可能としたのが月宮の能力、全能変化だ。

 「本当に何にでも…?生物は見たし…無機物とかは?」

 「なれるよ。」

 上条からの問いに答え、全身を何の変哲もない鉛筆へと変える。

 「凄いな…。持ってもいいか?」

 鉛筆と化した小鳥に向かって聞く上条。

 「……(コロン)。」

 どうやら大丈夫、という意味らしい。

 「じゃあ失礼して…うおっ、触り心地も鉛筆だな。」

 と、目を見開いて驚きながら左手で触る上条、すると…

 「……(テレッ)。」

 鉛筆の色が赤くなる、どうやら照れているようだ。

 「あっ、もう戻っても大丈夫だぞ。なんかゴメンな。」

 そういうと上条は、鉛筆をゆっくりと地面に置いて幻想殺しで触れた。

 パキーンッ!という音と共に姿が戻る月宮。

 「と、こんな感じ…かな。ねえ上条、メアドと電話番号交換しない?助けて貰ったのも何かの縁だと思うし…。」

 可愛らしい兎のキーホルダーを付けた銀色のガラケーのような携帯を、ポケットから取り出しながら上条に聞く月宮。

 「ああ、良いぞ。っと、赤外線でいいよな?」

 上条もポケットから黒の携帯を取り出す。

 二人で赤外線通信で連絡先を交換し、そしてその後に別れた。

 

 と、このような事があり、夏休みに入る前に、上条から「夏休みさ、家に遊びに来ないか?」とそのような旨の連絡を貰ったので。「行く行く!お菓子持って訪ねるよ。」という旨の返信をした。

 目的地周辺に着いたから上条に連絡するという約束だったのだが、どうにも連絡を取れないため量を探していたのだ。

 「…?何だこの匂い…何かが燃えてる…こっちかな?」

 何かが燃える匂いにつられて行く途中…見知った顔とすれ違った、その人は…

 「上条っ!?」

 そう、その人は上条…上条当麻と、体が傷ついた見知らぬシスターの少女だった。




月宮はこのあとどうするのか?何故上条は傷付いた見知らぬシスターの少女を連れていたのか。

 次回、シスターを救え①
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