とりあえず互いの自己紹介が終わった訳だが、1つ気になることが……。
「宇田川、なんでおまえの年齢が15歳なんだ?」
確か宇田川の年齢は20代だった筈だ。詳しい年齢は覚えてねぇが……。というか15歳でも違和感なかったな。
「詳しくはわかりません……。ですが私が15歳まで若返ったのはもしかすると神様が奇跡を起こしてくれたのかもしれません。◯◯様が八幡様として生まれ変わったのと同じように……」
「……おまえ意外とロマンチストなんだな」
「そうかもですね。奇跡も魔法もあるのかもしれません」
「奇跡はともかく流石に魔法は大袈裟だと思いたいが、今の俺達を見ると本当に魔法とかもあったりするのかもな」
まぁそんなもんがあったらとんでもないが……。あともう1つ気になることがあった。こいつは余り言いたかねぇけど。
「宇田川、その、こんな事は言いたかねぇが、おまえはどうなったんだ?」
「◯◯様が逝ってしまった数時間後に私も死んでしまいました」
なんだと!?宇田川程の奴が不意を突かれるとは思えんが……。
「俺が死んだ後に何があった?」
「それについては八幡様、これを見てください」
宇田川が俺に新聞を渡してきた。確かにさっき新聞が欲しいとは言ったが、まさかこんなにすぐ持ってくるとは……。秘書として無茶苦茶優秀なんだよな宇田川って。
「何々……。◯◯グループ倒産!?並びに△△組と□□社も倒産し、そこで働いていた社員達は軒並みジャジメントへと……って俺が死んだ後はどうなったんだ?」
「はい、◯◯グループの戦闘員達を率いて△△組、□□社に乗り込み大暴れしました」
「宇田川が連中を率いたのか?おまえは冷静な判断ができる奴だと思っていたんだが……」
「◯◯様が死んでしまっては◯◯グループは終わりでしょう。私では貴方のようにあの烏合の衆を纏め上げることはできませんでしたから……」
まぁ◯◯グループにいた戦闘員は我の強い奴ばっかりだったからな……。俺も奴等を纏めるのに苦労したもんだ。
「殴り込みに対しては矢鱈と積極的でしたね」
血の気の多い連中だしな……。
「あと私達が襲撃に行っている間に◯◯グループも襲撃にあっていたようでして、そちらについてはジャジメントのジオット一派が関係しているかと」
ジオット・セヴェルスか……。以前奴に部下にならないかと誘われたが、胡散臭いから断ったんだよな。以来奴には目をつけられるようになったし。
「……まぁ奴等のことは一端忘れるとしよう。今の俺はなんの権力もない只の比企谷八幡だからな。それよりもこれからどうするかを考えなくてはならん。宇田川、この比企谷八幡というガキ自身の、或いはその周辺についてなんか情報はあるか?」
「此方に」
宇田川は俺に数枚の書類を渡してきた。……半分冗談のつもりで言ったんだが、本当に情報があるとは思わなかったぜ。新聞の時も思ったが宇田川ってもしかして化物染みてない?
そう思いながら書類に目を通そうとすると……。
コンコンコン
ノックが響き渡る。八幡の家族が見舞いにでも来たのだろうか?
「どうぞ」
「失礼します」
入ってきたのは大学生くらいの女性だった。
「どちら様で?」
「私は雪ノ下陽乃(ゆきのしたはるの)といいます。この度は貴方を轢いてしまったことについて……」
成程、医者が車に轢かれたって言ってたな……。その事についてとなると宇田川は完全に部外者となる。となると……。
「八幡様、私は少し席を外させて頂きます」
「ああ、助かる」
宇田川は俺の心中を察してくれたのか退室した。準備の良さに察しの良さ。その他にも事務能力も高く、運動能力も高い。宇田川マジで有能。
「ありゃ、邪魔しちゃったかな?」
「気にしなくて大丈夫ですよ。それでなんの用ですか?」
……?急に砕けた口調になったな。相手が年下だとわかったからか?
「あっ、そうだった」
それにしても張り付けたような造られた仮面だな。宇田川の仮面に比べるとひでぇもんだが。
~そして~
「……ということでどうかな?」
雪ノ下陽乃が此処に来たのは今回の事故に対する示談のためだそうだ。
「此方としてはそれで構いませんよ。そちらもどうやら被害者のようですし」
それに俺からしたら詳しい経緯はわからんし、恐らくだが両者の落としどころということだろうな。
「…………」
雪ノ下陽乃が驚いた顔を見せるも、すぐに切り替えた。
「そういうことなら良かったよ。じゃあ今回は失礼するね」
そういった雪ノ下は去っていった。
「……良かったのですか八幡様?示談を受けてしまって」
「戻ってたか宇田川」
雪ノ下陽乃とほぼ入れ替わりのタイミングで戻ってきたんだろう。じゃないと話の途中で俺や雪ノ下に気付かれないように存在感を消して入ってきたということになるからな。あれ?本当に入れ替わりで戻ってきたんだよな?
「ああ、車の件に関しては俺は無関係だ。あくまで車に轢かれたのは『俺になる前の比企谷八幡』だしな」
「……八幡様がそう仰るのでしたら私からは言うことはありません」
会話を打ち切り俺は宇田川から貰った比企谷八幡についての書類に目を通した。
~そして~
「なんつぅかこりゃひでぇな……」
なんでもこの比企谷八幡というガキは小学校から苛めに遭っていたらしく、中学でも女に告白をするも敢えなく撃沈。しかもその女はかなりの人気者だったようでそれが苛めに繋がった。
しかも両親は完全な放任主義で八幡は学校でも家でも1人ぼっちだった。
更に八幡には妹がいてその妹もかなり酷く我が儘を言いまくっては八幡を奴隷のようにしていた。
「この八幡っていうガキはとんでもない人生を送ってきたんだな。しかも学校どころか家でも居場所がねぇとはな……」
しかし資料を見る限り八幡はシスコンっぽい感じだし、完全に嫌ではなかったんだろう。まぁ俺なら嫌だけどな。
というかこんな事細かな情報を持ってくる宇田川にも少し吃驚してるが……。改めて宇田川の有能さがわかったわ。
「如何なさいますか八幡様?」
「妹に関しては一緒に生活するのは無理そうだが、両親については微妙なとこだな。共働きみてぇだし仕事が忙しくて放任してる可能性もある。両親の負担を減らすためにも退院したら家を出て1人暮らしを……」
「私は八幡様に着いていきます。何処までも」
「……とにかく家を出ることになるだろう。その事を両親に話そうと思う」
まぁ問題は1人暮「私は八幡に着いていきます」……宇田川と住むための援助金が両親から貰えるかどうかになるわけだ。
「八幡様、此方を」
金銭面をどうするか考えていると宇田川が通帳を見せてきた。中を見ると軽くウン億円はあった。
「宇田川、この金額はどうやって用意した……?」
「このような事態を想定して以前から資金を貯めさせて頂きました」
このような事態を想定ってどういうことだよ!?俺が銃殺されて、この比企谷八幡というガキに乗り移って、そのガキがネグレクト紛いのような扱いを受けていたってことか!?それもう有能って次元の問題じゃねぇだろ!?
「私は八幡様の秘書ですので」
理由になんねぇよ!心読むな!!……まぁとりあえず方針は決まったな。
というわけでね。見切り発車でね。やっていきますよ。
ちなみに◯◯は40代の男という設定ですね。
現在葉山について考え中。どうするか
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アンチだけど後に改心予定
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最後までアンチ
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八幡の友人枠
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八幡の友人枠だけどキャラ崩壊
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キャラ崩壊