2週間後、俺は無事に退院することができた。そして家に帰り(比企谷八幡の住んでる家は宇田川に調べてもらった)母親を見つけた。
「……八幡、今日が退院日だったのね」
「……ああ、お袋」
「何かしら?」
「大事な話がある。親父にも聞いてほしい」
「……わかったわ。お父さんを呼んでくるからリビングで待ってて」
「……ありがとう」
さて、話し合いの始まりだ。
~そして~
「珍しいな。八幡から話があるなんて」
「ああ、今日は忙しい中ありがとう」
「気にするな。今まで放任していたが、八幡は俺達の大切な息子だ」
「それに普段コミュニケーションを取らない八幡がこうして話がしたいって言ってくれて嬉しいのよ」
……めっちゃ良い両親じゃねぇか。ネグレクトかもとか考えてた俺を殴ってやりたいぜ。
「それで話なんだけど……」
「待った、まずは言わせてくれ。退院おめでとう八幡」
「それと見舞いに行けなくてごめんなさい。仕事が終わる頃にはもう面会時間が終わってしまって……」
「それについては気にしてない」
身辺の世話は宇田川がやってくれたしな。なんか宇田川に依存してるような気がするけど、それは気のせいだと思いたい。
『私に依存してくださっても構いませんよ』
そんな言葉が脳内に響いてきた気がするのも気のせいにしておこう。
「それで八幡、話って……?」
「実は……」
~そして~
「……という訳で1人暮らしをしたい」
正確には宇田川とルームシェアという形になるが、まぁこれは言う必要がないな。
「そう……」
「そうか……」
「頼む……!俺は自立したい。バイトもする。貯金もあるから援助金もいらねぇ。だから……!」
頭を下げて必死に懇願する。◯◯として生きていた時は親にお願いとか余りしなかったからなぁ……。ちなみに貯金というのは宇田川が用意した資金のことだ。
「……顔を上げろ八幡」
「親父……」
「まさか八幡が1人暮らしをしたいと言い出すとはなぁ……。しかもバイトをするとまで」
「小町からは働きたくないって聞いていたから将来が心配だったのよ」
おおう……。八幡も碌でもない奴っぽいな。働きたくないとか贅沢言い過ぎだろ。俺が学生の時なんか働かなきゃ生きていくの大変だったんだぞ?中学出たら1人暮らしは当たり前って俺の親父は言ってたし。
そう考えると八幡もしっかり親に甘えることができてたのかもしんねぇな。
「そういうことならわかった。ちょっと待ってろ」スタスタ
そう言って親父はリビングを出た。何かを用意するって感じだったが……。
~そして~
「ほれ、受け取れ八幡」
親父が俺に渡してきたのは封筒だった。中を見てみると諭吉さんだった。50人はいるぞこれ……。
「親父、これは……?」
「これは八幡が自立した時のために俺と母さんで貯めたお金だ。俺達が思っていたよりも早かったんで少なめだが、数ヶ月の家賃くらいにはなるだろう」
「必要なら仕送りも送るから遠慮しなくてもいいのよ」
「親父……。お袋……」
目頭が熱くなる。放任だって話だったが、愛されてるじゃねぇか八幡。おまえの居場所はちゃんと此処にあったんだな。
「ありがとう……」
「気にすんな」
「偶には家に顔を見せるのよ」
「ああ、勿論だ!」
俺の両親もこれくらい良い奴だったらよかったな……。
「そういえば小町は?」
妹の名前は確か小町だったな。まだ写真でしか見てないから顔くらいは見ておきたい。
「小町なら友達と遊びに行ってるわ」
「そうか……」
「小町には俺達の方から言っておく」
「何から何までありがとう。それじゃあ行ってくる」
「ああ、行ってこい」
「頑張ってね」
両親の激励を受けて俺は家を出た。
~そして~
「良い両親でしたね」
「ああ、援助金もくれたし、俺の両親もこれくらい良い奴だったらあんなことにはならなかっただろうな」
「……そうですね」
家を出た俺は宇田川と新しい住居に向かっている。
「新しい住居まではあとどれくらいだ?」
「見えてきました。彼方です」
宇田川が指した方向を見るとかなり大きいマンションだった。こりゃ相当金がかかってんな……。
「このマンションが俺達の拠点になるわけだな」
「はい」
「それじゃあ此処から始めるか」
1から……いや、0から始まる比企谷八幡としての生活をよ!
プロローグ終了!次回から原作突入になるかな?かな?
現在葉山について考え中。どうするか
-
アンチだけど後に改心予定
-
最後までアンチ
-
八幡の友人枠
-
八幡の友人枠だけどキャラ崩壊
-
キャラ崩壊