奉仕部に入ってから1週間が経過した。
この部活は悩みを抱えた生徒がこの部室に来て初めて活動できるわけだが、俺達が入部してから依頼人は来ていない。
では依頼人が来るまでは何をするのか。雪ノ下雪乃は何をするも自由なんだそうだ。勿論常識や校則の範囲内でだが……。そんなわけで俺はノートパソコンで仕事をするか読書。宇田川は俺と同じ事をしていて、部活を始める時には俺達に茶を淹れてくれる。
「八幡様、御茶が入りました」
「ああ、ありがとう」
「雪ノ下様もどうぞ」
「ありがとう、宇田川さん」
この1週間で雪ノ下も宇田川を受け入れた。いや、この場合は慣れたと言った方が正確かもな。
俺が入部した翌日、宇田川が宣言通り部活に参加する事になり例にって突然現れた宇田川に雪ノ下雪乃は物凄く吃驚してたが、1週間でそれも少し反応するくらいになっていた。
「本日は煎茶でございます」
「凄く美味しいわ。私は紅茶しか入れたことがないから煎茶がとても新鮮に感じるわ。何かコツとかあるのかしら?」
「はい、此方は……」
こんな感じに茶についての会話をするくらいには仲良くなったのだ。雪ノ下雪乃はクラスでは1人で過ごしていたのだが、宇田川が部員になってから2人はよく話すようになった。
コンコン
ノックの音。2回かよ……。此処はトイレじゃねぇぞ。
「どうぞ」
雪ノ下雪乃は特に気にした様子はなく来客を受け入れた。
「し、しつれーしまーす……」
入ってきたのはピンクがかった茶髪でボタンを3つ開けていて、スカートも短い所謂ギャル的存在……の割に周りの様子を伺うようにキョロキョロしている。
そして俺と目があった途端急に小さく悲鳴をあげた。なんだ?俺が怖いのか?
「な、なんでヒッキーがここにいんのよ!?」
「いちゃいけないのかよ由比ヶ浜」
由比ヶ浜結衣(ゆいがはまゆい)。俺と同じ2年F組の生徒でクラスで1番勢力があるグループに所属しているが、同じグループの女子の機嫌取りをしているというのが俺から見た彼女の印象だ。
ちなみに俺はこの学校の生徒全員の名前と顔が一致するくらいには知っている。
「由比ヶ浜結衣さんね。どうぞ、そこの椅子に腰掛けて」
「う、うん……」
由比ヶ浜が腰掛けて宇田川が由比ヶ浜に茶を淹れる。
「どうぞ」コトッ
「あ、ありがとう……」
茶を飲んでいると由比ヶ浜が口を開く。
「平塚先生に聞いたんだけど、こ、この部活って生徒のお願いを聞いてくれるんだよね……?」
「少し違うわ。生徒の自立を促すのよ」
「えっと……?」
雪ノ下雪乃の説明に由比ヶ浜は頭をグルグルさせている。いやいや、このくらいは理解しておけよ……。
「願いが叶うかどうかは由比ヶ浜様次第、ということです」
「な、なんかすごいね!」
本当にわかっているのかコイツ……。
「それで由比ヶ浜さんはどのような用件で此処に来たのかしら?」
「え、えっとね……?」チラチラ
由比ヶ浜が俺を見ている。なんだ?俺に聞かれたくないのか?まぁいい。丁度外の空気を吸いたいと思っていたところだ。
「宇田川、少し席を外す。何かあればLINEで連絡をくれ」
「畏まりました」
俺は部室を後にして外に出た。
~そして~
俺は外に出てポケット煙草……ではなくソーダシガレットを出して口に咥えた。
(はぁ……。早いところ20歳になって煙草を吸いたいもんだ)
平塚が煙草を吸っているのを見て喫煙者であった俺は未成年の少年に生まれ変わったことを自覚して吸いたい衝動を抑えて駄菓子屋に売ってあったソーダシガレットで代用している。
なんて黄昏ていると宇田川からLINEがきた。内容は由比ヶ浜がクッキーを作りたいという依頼で家庭科室にしてほしいということだった。
(さて、どんな依頼が待ってることやら……)
そう思いながら俺は咥えていたソーダシガレットを食べきり家庭科室に歩を進めた。
後半(依頼編)に続く。
現在葉山について考え中。どうするか
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アンチだけど後に改心予定
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最後までアンチ
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八幡の友人枠
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八幡の友人枠だけどキャラ崩壊
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キャラ崩壊