此処は俺と宇田川が住んでいるマンション。『6人組』の集会ということで俺達を含め6人の男女が集まっている。
俺達の組織はそれぞれコードナンバーがついており、数字が若いほど立場が上にある。
「宇田川ちゃんはともかく、リーダーが集会に参加するって久し振りじゃなーい?」
チャラい感じで切り出したのはコードナンバー5の桐原源(きりはらげん)。20代の青年で俺達の組織とジャジメントの間をフラフラとしているスパイの蝙蝠野郎だ。
「だとすると今回の集会はかなり重要な内容になりそうですね」
チェス盤を弄くりながら述べたのは坂柳有栖(さかやなぎありす)。コードナンバー3だが、表舞台には出ずに裏方の仕事と組織を動かす司令塔の役割を持つ。先天性疾患の影響で杖を常に持っている。俺や宇田川と同い年、同じ学校で頭の回転の早さは組織随一だろう。
「とりあえずその重要な内容とやらを聞いてみんことには話が始まらんやろ。うちらも暇やないし、さっさと話してくれると助かるんやけど」
関西弁が特徴的な堺誠(さかいまこと)は桐原と同期の女性で腕力ならこの面子で1番の持ち主でコードナンバー4の肩書きも組織の猛者達と戦い抜いた末に勝ち取った物である。少しせっかちなのがたまに傷だが、それも関西人の特徴なのだろうか。
「堺ちゃんは相変わらずカリカリしてるねぇ。生理なの~?」
「ぶっ殺すぞ蝙蝠野郎」
またやってるよこの2人……。同期だからってじゃれあうのは大概にしてほしい。
「大体おまえみたいなひょろっとしとる男が『6人組』におるんがそもそも可笑しいねん。有栖みたいに頭良いわけでもなし、若葉みたいにリーダーへの忠誠心があるわけでもなし……。今からでもコイツを龍園と入れ換えた方がええんとちゃうか?」
「わかってないな~。俺は龍園ちゃんに勝って此処にいるんだよ?堺ちゃんみたいに暴力だけで『6人組』にいること事態がそもそも可笑しいんだって」
「2人共、喧嘩は後にしてください。『6人組』がこの6人なのはリーダーの意向。そしてバランスの是正でこのメンバーになったんですから……」
小日向未来(こひなたみく)。俺達と同い年、同じ学校でコードナンバー6だが、彼女は組織では間違いなく最強だろう。俺と宇田川の出世に大きく関わっている人物。先程はリーダーである俺の意向で『6人組』を選定していると言っていたが、実際は彼女が『6人組』に相応しい存在かを見極めるためにナンバー6についている。
「場が静まりましたので、これから『6人組』の集会を始めます」
この集会を仕切るのはコードナンバー2の宇田川。
「この組織が結成されてそろそろ1年になりその間も組織はどんどん大きくなっています。小日向様、メンバーに加入した方々はどのような感じですか?」
「うん、今回の加入メンバーの総数は50人。その中でも9割以上は捨て石かな。その人達は龍園君が面倒を見てるよ。そして今回は『大当たり』が2人もいるんだよ」
『大当たり』が2人もいるのか。前回も前々回も『大当たり』がいなかったから、全員『龍園勢力』に送り込んだんだよな。
「その『大当たり』とは?」
「渡良瀬綾(わたらせあや)と一色(いっしき)いろは。どっちも高校生の女の子だけど、『6人組』と遜色ない実力を持ってるからうかうかしてると『6人組』が入れ替わるかもね」
一色と渡良瀬か……。2人共俺達の後輩なんだよな。何故か2人共俺に懐いているが、未だにその理由がわからん。
「それ程までですか……。」
「そうだね。2人は『6人組』じゃなくてもその予備軍に属してるよ」
予備軍とは惜しくも『6人組』の選定に漏れた連中12人が属しており、先程名前が挙がった龍園もその予備軍にいる。
「では続いてジャジメントの動向についてですが……」
「はいは~い。それについては俺が報告するね~。……ジオットちゃんは『カタストロフ』を計画してるみたいだよ。そう遠くない内に実行されるだろうね」
『カタストロフ』だと……?名称事態は5年前から聞いたことはあるが、具体的な内容についてはジオット以外には全く知られなかった計画が遂に動き出したというのか!?
「『カタストロフ』については何かわかりましたか?」
「俺も全部は知らされてないけど、ジオットちゃんの話によると『フィクションの実現化』だそうだよ」
『フィクションの実現化』……?聞いても余りピンとこないな。
「皆なんのことかわからないみたいだけど、とりあえず話進めるね?ここ最近の魔球騒動については皆知ってるよね?」
「……1人の少年を始め様々な少年が魔球を創造したという話ですね」
「御名答宇田川ちゃん!」
魔球騒動とは今年の春頃から1人の少年が野球の試合で魔球を投げて世間が大騒ぎになった話だ。そこから1人、また1人と魔球を投げたり、その魔球に対抗するべく魔打法が生まれたりと更に騒動が大きくなっている。
「そんでその子達が使っている魔球とかがエネルギーになってゲートが開き始めてるっていうのをジオットちゃんが言ってたんだよね」
「……その話が本当ならば私達には余り時間がありませんね。早いところ対策を練る必要がありそうです」
「坂柳ちゃんの指摘も最もだね~。ジオットちゃんの話から照らし合わせた俺の予想だと来年の春頃にそのゲートが開き現実には存在しない化物がうようよと出るだろうね」
「化物……ですか?」
「そう!ドラゴンとか宇宙人とかがいっぱい出て来るってジオットちゃんは言ってたよ」
それが事実だとしたらとんでもないことになるぞ……。その前にジオットを止める必要があるが、俺と宇田川は表向きには奴等に関われないというのがネックになるな。
なんせ宇田川は奴等に顔が割れてるし、俺は◯◯の生まれ変わりだとバレるのはまずい。
幸いダークスピア達が事態の沈静化を図っているらしいからそれに期待したいところだが、それも多分難しいだろうな。来るべきジオット一派との対峙に備えて俺も組織を作り始めた訳だ。◯◯グループの残党も皆ジオット一派に着いていってるのが痛手になるな……。
~そして~
集会も終わり解散ということで桐原と堺と坂柳は帰り、宇田川は買い出しのために席を外しており、此処には俺と小日向の2人だけだ。
「……今回の集会ではとんでもないことがわかっちまったな」
「そうだね……。八幡はこれからどうするつもり?」
「坂柳は対策を練る必要があると言っていたが、実際には桐原が言った春頃になるまでは具体的なプランが思い付かん。まぁ坂柳なら既に幾つか案が出ているだろうな」
「そう。……いざとなれば我が出てそのゲートとやらを消滅させれば良いことだ」
突如小日向の雰囲気が変わり貴族口調っぽくなった。小日向の中の神様が出てきやがったか。
「……『シェム・ハ』に頼るのは出来れば最終手段としてとっておきたい。ジオットも知らない隠し球だしな」
『シェム・ハ』は小日向に宿ってる神様であり、死んだ筈の俺と宇田川が現世に留まっているのも『シェム・ハ』の力のおかげである。その力は間違いなくダークスピアやホンフー、そしてジャジメント最強の実力を持っている犬井灰根(いぬいはいね)をも軽く凌駕するだろう。
「我は八幡に期待している。◯◯として生きていた貴様は世を動かすに相応しいと思っていたからな。ジオット・セヴェルスなんかよりも世界の頂点に向いておる。だから死んだ後も手頃な肉体を見つけては憑依させた」
そう。俺が比企谷八幡として生きているのはこの『シェム・ハ』が仕組んだことであり、それを知ったのは退院後の初登校で小日向と出会い、暫くした後に小日向が突然『シェム・ハ』になり、この事を話したのだ。
「はっ、買い被り過ぎだぜ神様よ。……まぁ何にせよ暫くは様子見だな。坂柳が立てる策を中心に組織は動いていくだろう。それまでは只の高校生の『比企谷八幡』として楽しむさ」
「ふっ、なら我もそれに従い『小日向未来』として高校生活を楽しませてもらう。来る事態が来たときはその手腕を見せてもらうぞコードナンバー1よ」
薄く笑いながら『シェム・ハ』の意識は小日向の中で眠った。
さて、明日からの高校生としての生活を楽しませてもらいますかね。
……書いていて全く訳のわからん話だったね。
でもこれもこの小説には必要だからね。しょうがないね。次回は材木座の話かなぁ?
現在葉山について考え中。どうするか
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アンチだけど後に改心予定
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最後までアンチ
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八幡の友人枠
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八幡の友人枠だけどキャラ崩壊
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キャラ崩壊