ハリー・ポッターと透明の探求者   作:四季春茶

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疑似家族と人生観

 昨日、ポッター少年がやってのけたあの不可思議な音は、どうやら蛇語という特殊な言葉だと先輩方から聞いた。蛇語を話せるパーセルマウスという能力はかなり珍しいものであり、使い手で最も有名な人物こそ学校の創設者の一人、サラザール・スリザリンその人なのだという。……なるほど、道理で一瞬にしてその場の空気が凍った訳だ。今まさに「スリザリンの継承者」というホットワードで学校中が疑心暗鬼に陥っている中で、かの人物の象徴たる能力を披露してしまったとあらば、そりゃあ嫌でも血縁を疑われる。

 ぶっちゃけた事を言うと、創設者達が生きていた時代は今から何百年も前の事なのだから、遡った先に血縁者として行き着いても不思議ではないと思うが。四半世紀ごとに子供を授かるという超雑な定義で考えた場合、百年で先祖は単純計算で十六人、そこから更に十世紀まで遡ったら該当する人数なんて途中放棄したくなるレベルの天文学的な数になる。平たく言えば、遡って考えるのはどう考えても不毛でしかない。けれども、現実に横たわる恐怖の前ではそんな事なんぞ関係無いらしい。

 

 それにしても、だ。彼はよほど幸運に嫌われているのか、はたまた本当に「継承者」であるのか。

 

 よりにもよって、決闘クラブの翌日というタイミングで二人目、いや、ミセス・ノリスの件を含めると三例目の石化事件が起きた。今度の被害者はジャスティン・フィンチ=フレッチリー。第一発見者はハリー・ポッター。……もう何と言うか、余りにもタイミングと組み合わせが最悪過ぎた。ほとんどの生徒達は完全にこの一件でポッター少年が最有力容疑者から実質確定という認識に悪い意味で跳ね上がってしまったのも、正直無理もない話だと思う。

 しかも今回の石化事件で一番恐ろしい所は、既に死んでいる命無きゴーストのほとんど首なしニックまで石にされたという状況だ。ここまで来ると最早生徒たちの恐怖は疑心暗鬼に収まらず、パニックと言っても過言ではないだろう。

 毎年家族と過ごすべく帰宅する人の方が多いクリスマス休暇とはいえ、今年に限って言えば大手を振って学校から離れられるという正当なる理由という事で、ほぼ全員が帰宅を選択したのは謂わば当然の反応なのかもしれない。まぁ、私に関しては別に今回の事件があろうと無かろうと元より帰宅するつもりだったので、どっちにしろ休暇中の予定は変わらないのだが。

 

 そんな事を考えながら歩いていたら、唐突に人口密度が減った。そして、人が見事に避けている空間の中心地にて、ポッター少年が物凄く居心地の悪そうな様子で立っていた。

 こんな所で何をしているのかと思ったら、所在無さげな様子だったポッター少年が私の方に気付いた。……私に心当たりは全く無いのだが、どうやら彼は私に用事があった様だ。

 

「あ……!あのさ、ノリス。ちょっと良いかな。君にどうしても話したい事があるんだ」

 

「え?私にですか?何でしょう──」

 

「マーガレット!」

 

 でも、ポッター少年の用件を聞く前に、というよりも私が応答する前に少し慌てている様な声が割って入った。声の主はマリエッタ先輩だった。普段私が目にしている面倒見の良い先輩と同一人物とは思えないほど刺々しい雰囲気を纏っている。かなり剣呑な眼差しでポッター少年を一瞥した後、そのまま有無を言わさず私の腕を掴んで歩き出した。

 

「良かった、あなたを探していたのよ。──行きましょう」

 

 流石に話し掛けられたのにも関わらず、強制終了みたいな形で立ち去る事に申し訳なさを感じて、一応は去り際にポッター少年の方に軽く会釈はした。その時の彼の様子から察するに、直接罵倒されなかったからこそ逆にマリエッタ先輩からの視線が殊更堪えたのか、どこか傷付いた様子で立ち尽くしていた。同級生として罪悪感を感じて、思わず私の手を引いて足早に歩くマリエッタ先輩の方をちらりと見やる。先程の剣呑さは既に無く、寧ろどこかホッとしている様にすら感じられた。幾ら人の感情に疎い私でも、マリエッタ先輩の行動がコミュニティから離れて単独行動していた後輩を心配するが故のものだと理解出来ただけに、どうしたら良かったのか分からなくなってしまった。

 マリエッタ先輩に限らず、レイブンクローでも大多数がポッター少年を継承者だと思っているのは事実だ。去年までの印象からしてポッター少年は正義感故の猪突猛進さこそあれど、今回の事件みたいな猟奇的な愉快犯みたいな真似事をするタイプだとは思えない。けれども、そういった人柄を無視し、犯人説が広まって断じられるに至る状況証拠は、余りにも彼一人に集中し過ぎていた。

 

 ……時が問題を解決するだなんて楽観視をするつもりは無いけれども、徒に事態が混迷するぐらいならば、頭を冷やす期間という意味でも然程間を置かずにクリスマス休暇を迎えるというのは、ある種の天の恵みに近いのかもしれない。

 

 

 新学期の時並みに満員となった汽車に揺られて帰路の途につく。ほぼ全校生徒が乗っているのだから、混んでいるのは当然の事だ。そんな中で私とレイの二人でコンパートメントを確保出来たのは、なかなかの幸運だと思う。勿論、普段なら相席でも全然構わないのだけど……今日に限って言えば、身内だけの空間がありがたい。

 

「メグ、今回の事件の事をドクターに話しますか?」

 

「絶対に心配させてしまうのが分かっているので、余り率先して話したくはないです。でも……ドクターは保護者です。未成年である私達の責任を持って下さる以上、私達の身の回りで起きている事を知る権利がありますし、本来なら学校だって報告する義務がある筈だと思います」

 

「知る権利、ですか」

 

「だって……もし何かあった時、保護者なのに何一つ知らされていなかったら、最終的に苦しむ事になるのは私達じゃなくてドクターじゃないですか……。私、そんなの嫌です」

 

 私の返答が予想外だったのか、レイは一瞬目を見開いた。それからどこか自嘲めいた表情を浮かべて窓の外を見やり、どこか悔恨を含んだ声音で小さく「それもそうですね」とだけ呟いた。

 

「……レイ?」

 

「いえ、何でもありません。そうそう、それよりもポッターから君宛の伝言を言付かっていました」

 

「私に?あ、そういえば何か私に言おうとしていましたね。心当たりあります。彼は何て言っていたんですか?」

 

「『決闘クラブの時、僕はジャスティンやその近くにいた君に蛇をけしかけた訳じゃない。寧ろ、手を出すなと止めに入っただけだ』──だそうです」

 

「あら、その事でしたか。……別に私だって彼がけしかけたとは思っていませんよ。ただ、私にとって身内でもない、寮も違う、極め付けは別にそこまで親しい相手でもないミスター・ポッターを率先して庇う理由が無いだけで」

 

 それに、と私は続ける。

 

「確かに彼を取り巻く状況証拠がとんでもない事になっていますけど、みんな曰くの決定打がパーセルマウス──先天的な能力っていうのは、下手にあれこれ言い出したら全部私にも特大ブーメランとして刺さるじゃないですか」

 

「ああ……確かに……」

 

 能力というキーワードにレイも呻いた。パーセルマウス程ではないかもしれないけど、これだって相当面倒な能力だ。

 透明人間(インビジブル)。私の先天的な透明化能力。フリットウィック先生立ち会いの下で何度か検証したのが効を奏したのか、一応これでも以前よりは少しずつ能力について、分からないながらも特徴は掴んできた。それでも解明した事なんてたかが知れている。透明中は何にも干渉出来なくなる、発動には何らかの動きが必要である、そして透明になっている間は原則魔法が使えない。これだけだ。……最後に関しては、厳密に言うと使えなくはないけれど、魔力を暴発させて搾り尽くす位じゃないと魔法は発動しない、というのが正解なのだが。要は理性がある状態では到底不可能。だからどうしたという感じも正直否めない。

 今の状況下で能力がバレていたら、透明化という性質を鑑みても疑われる気しかしない。しかも、周囲を納得させるだけの説明も出来る気がしない。というか、そもそも自分でもまだ完璧に解明し切れていない事を説明しろという方が俄然無理がある。

 

 人は自分の理解の範疇をはみ出すものを排除したがる生き物だ。

 

 つくづく私の透明人間(インビジブル)を秘匿にしていて良かったと思う。学校で知っているのがほぼ身内のレイと寮監のフリットウィック先生だけだから平穏に過ごせているものの、もし、この透明になれる体質が学校全体に知れ渡っていたら──?

 

(想像するだけで恐ろしいですね……)

 

 ……もしかしたら犯人扱いされて周囲から疑われ、怖がられ、避けられていたのは私かもしれない。あの日、マリエッタ先輩が向けた睨む様な視線を受けたのも私だったかもしれない。今の彼の現状は、謂わば私の有り得た可能性そのものなのだ。

 

 

 去年よりも些か重たい気分で帰宅した私達は、一息つく間もそっちのけに、話すと決めた気持ちが揺らいでしまわないうちにハロウィン以降の石化事件について、なるべく客観的に伝える様に心掛けてドクターに報告した。

 最初は石化事件を聞いて凍り付いていたドクターだったけど、私達が全て話し終えるまで黙って真剣に聞いてくれた。ややあって、静かな声で私達に問いかけた。

 

「君達が望むのならば、転校の手続きをしようか?」

 

「え……転校?」

 

「私にとって二人は血の繋がりは無くとも大切な子供達だ。少なくとも私は、君達にとって保護者であると同時に親だと考えているつもりだよ。レイとメグが危険な事に巻き込まれるかもしれない場所に、親である私が喜んで送り出すと思うかい?」

 

 私もレイも答えられなかった。心配されるとは思っていたけど、こうも真正面から言われると言葉に詰まってしまう。こんなにも裏表の無く心配する様子のドクターに、私も自分の気持ちと向き合った上できちんと答えないといけない様な気がした。

 

「とはいえ、私の一存で全てを強制したくはないって思いもあるんだ。レイもメグも決して私の分身ではないのだから、それぞれの意思を尊重したい。危険を承知で学校に戻りたいというなら一緒に安全策を考えよう。もう戻りたくないというなら……一緒にここから離れて遠くに行こう。もしもなんだかんだと理由を付けて魔法界から追手が来るのなら、別人になる事だって厭わないよ」

 

 事実だけではなくて率直な気持ちを、とドクターは言った。確かに今の学校は普通に勉学を楽しむ場所とは言い難い。けれども、一年ちょっと向こうで魔法を学んでみて、入学前よりも学びたい事が増えていた。それを果たして私は放棄してでも逃げたいだろうか。答えはすぐ出てきた。否だ。私はまだ知りたい事がたくさんある。それを全て諦めるには余りにも未練が有り過ぎる。

 

「私は……正直、秘密の部屋騒動、そこから広がった雰囲気の全てが怖いです。でもせっかく魔法に触れた事で得た夢──薬剤師になった上で一匙の可能性を追及し続けたい、どんな場面にも適応し得る完璧な万能解毒剤を開発したい、この夢をこんな得体の知れない者の為に諦めたくはありません。出来る事なら、私はもっと知りたいし学びたい。それに、寮の友人達と一緒にやっている『連絡網』プロジェクトだって最後まで、完成するまでやりたいです」

 

「それがメグの気持ちだね。レイはどうかな?」

 

 私と同じ質問をレイにも向けられる。彼は感情の読めない表情で少し俯きながら沈黙していたけど、やがて意を決したのか顔を上げた。青みを帯びた綺麗な灰色の瞳には、どことなく覚悟の様なものも見受けられる。

 

「……かつて治療して頂き、尚且つ今も投薬治療を続けて貰っている身分でこんな事を言うのは正直非常に申し訳ないのですけれど、正直な所、僕自身は失った片腕共々、一度死んだものだという認識でずっと過ごしていました。何かに執着する事もなく、ただ穏やかに生きていければもうそれで良いとすら考えていた位です。ですが、僕も少し考えが変わってきています。気になる事があるんです。それを確かめもせず、別人になってしまったら……恐らく僕はこれまで以上に後悔する気がしてなりません。だから、僕もホグワーツにはまだ残りたいです」

 

 私は小さく息を呑んだ。レイの胸の内をここまでハッキリ聞いたのは初めてだったし、まさかそんな虚無に近い感情を抱いていたなんて思ってもみなかった。

 ドクターがそれを知っていたのか分からない。けれども、私の時と同様に一切の否定をする事もなく聞いていた。

 

「二人とも思いを話してくれてありがとう。私もまだまだ不甲斐ない部分があると再認識したかな。これに関しては、済まなかった。でも、君達が残りたいと言うなら、少しでも不安を取り除ける様に一緒に考えるよ。まぁ……魔法使いですら無い私がどこまで出来るかと問われたら、困ってしまうけれどね」

 

 少し眉を下げて笑うドクターの姿に、私達も首を振りつつ釣られて笑う。やっといつもの研究所の雰囲気に戻った事に安堵すると同時に、先程の会話で滅茶苦茶気になった事を思い出した。

 

「ところでドクター。さっきしれっと『別人になる』なんて言っていましたけど、そんな簡単になれるものなんですか?戸籍とか諸々を鑑みたら、かなり難しいと思うんですけど……」

 

「ん?ああ。そういうのは、やろうと思えばどうとでもなるものだよ。例えば、名前を変える。これだけでも意外と認識がぶれたりする。……名前は魂にまで結び付く一番シンプルな魔法だと思うと分かりやすいんじゃないかな。あー……ほら、有名人だって稀にいるだろう?改名を機に人生をリスタートさせる人が。あれと似たようなものだと思えばイメージしやすくないかい?」

 

「そういうものなんですかね……?」

 

 確かに人の名前は覚えにくいとは思うが。些か不思議に思ったのが顔に出た様で、ドクターはそんな私を見て苦笑していた。

 

「まぁ、私もこう見えて生き残る為に色々と渡り歩いてきたからね。時代が時代だったし。幾度となく『事実は小説よりも奇なり』という言葉を噛み締めたものだよ」

 

「事実は小説よりも奇なり……」

 

 ドクターの言葉を私は復唱する。レイも黙ってこそいるものの、ドクターの話に興味津々である様子だ。

 

「……私はね、自分の人生は小説みたいなものだと思っているんだ。己の人生の主人公は確かに自分ではあるけれども、誰しもが華々しい物語を持った主役たる存在になれるとは限らない。下手したら主人公とは名ばかりで、端役にすらなれないと事すら時には多いかもしれない」

 

「………………」

 

「だったら、それならそれで良いじゃないか。その物語で端役以上になれないなら、自ら物語から退場してやれば良い。自分が自分たらしめる物語に、自分の意思で違う登場人物に変わってやれば良い。居場所も生きる世界も決して一つではないのだから。……私もそう思える様になるまで長かったけれどね」

 

 ドクターの例えは普段の現実的な話とは違って、私には少し掴み兼ねる部分もあったけど、私達が保護される前の時代のドクターはきっと随分苦労したんだろうという事と、言わんとしたいニュアンスは何となく分かった。その上で自分自身に当て嵌めて考える。

 

「……もしも別人になれるとしても、少なくとも私は今のままでいたいです。だって──私は『マーガレット・ノリス』である事に誇りを持っていますから!」

 

 能力や出自で悩む事があるかもしれないけど、私は今の物語(じんせい)を歩みたい。……たかだか十三の小娘が人生を語るなんて恥ずかしい気もするけど、それが嘘偽りの無い本音なのだ。

 

 

 休暇を迎え、閑散とした学校内。ルームメートが全員帰省中という事もあってか、彼女は部屋に閉じ籠って日記帳を夢中で書き続けていた。……彼女が書く度に、()()()()()()()()丁寧な返答を返していく。その様子は、あたかも誰かと会話している様だった。

 

『学校はクリスマス休暇を迎えたんですね。ここ最近は学校全体がバタバタしていた様ですし、この期間にゆっくりと過ごしてはどうでしょう?』

 

『そうね、トム。最近の私ったら色々とおかしいから、しっかり休むわ。でも……少しだけ残念な事があるの』

 

『何かあったんですか?』

 

『せっかく人がほとんどいなくて、ハリーと話せるチャンスなのになかなか話せなくって。それに、ハリーはもしかしたら気になっている人がいるのかもしれない』

 

『ハリーに?普段から仲の良い友達の女子生徒ではなく?』

 

『私、廊下で見ちゃったの。彼が休み前にずっと話したがっていた女の子がいたのを。レイブンクローの二年生の子だったわ』

 

 そこまで書いた彼女は、ふと思い出す。あの女子生徒の瞳を──ハリー・ポッターと同じ緑色のアーモンドアイを。

 

『……そういえば、あの子の瞳、ハリーとそっくりだった。もしかしたら、意中の人じゃなくて遠い親戚なのかしら?そうだったら、私にもチャンスが巡ってくるのに』

 

『へぇ……噂のハリー・ポッターの遠縁、ですか。そう言われると、逆に僕の方が気になってしまいますね。親戚まで気になるなんて、追っかけみたいでお恥ずかしい限りですが』

 

 その返答に彼女はくすりと笑う。普段から自分の悩みを聞いてくれる彼が垣間見せた人間味にこれまで以上の親近感を抱いたのだ。だから、彼女も更に高揚した気分でペンを走らせる。

 

『分かるわ、その気持ち。だって気になる相手の事なら、もっと知りたいって思うもの』

 

『そう言ってくれると助かります。ちなみにもし良ければ、参考までにそのレイブンクロー生のお名前を教えてくれますか?』

 

 ……異様に気分が高揚していたからこそ、彼女は自分が何をしているのか気付かない。何も疑問に思う事なく、彼が求めるままにその答えを書き込んだ。

 

 

 

『その子の名前はマーガレット。マーガレット・ノリスっていう子よ。私の友達は、メグって呼んでいたわ』




クリスマス休暇中の家族会議。三者三様に色々と胸の内に抱える物があったり無かったり。そして、地味に情報を売られたメグさん。……いや、この時の彼女に悪意は無かったんですけどね。
そういえば原作読んで思った事ですけど、学校内で事件が起きよう物なら、現代の感覚だと転校や休学を考える親御さんも出て来ますよね。魔法界ってあの段階なら静観レベルなのか、はたまた保護者に伝わらない様に箝口令を敷いていたのか。考え出すとなかなかの泥沼にはまりそうです。

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