インフィニット・ストラトス 書き換えられる原作、狂い始めるストーリー 作:嘘つき魔神
「すっげぇ‥‥‥」
ここはIS学園がある島。ついさっきここに着いた一夏は、陰からの護衛2人が着いているが、ある程度は自由に観光して構わないと言われていた。そして、その設備や街並みに驚いていたところだ。
IS学園のある島、その正体は埋め立てで作られた島であり、要塞である。新開発された60センチ砲や、今の海自で使われるミサイル防衛システムその他もろもろがあるのだ。うっかり船で近づこうものなら60センチ砲で粉砕、空から行っても機銃などで撃ち落とされる、まさしく難攻不落の要塞なのだ!(ただしISを除く)
「うーん、ショッピングモールとかもあるのか……設備よすぎだろ……」
「当たり前だ、世界各国からIS乗りが来る、まぁ日本の維持と言うやつだろう」
「ふーん、そういうもの……えっ?」
その声は一夏にとって聞き覚えのあるもの……というか家族のものだった。
「ち、千冬姉ぇ!何で……そういえば最近教師にって……」
「あぁ、お前の予想通りだ、今はオフだからいいが、IS学園に入学したら、そこでは織斑先生と呼べ」
「お、おう……」
相変わらず男らしいというか、ここまで腕組みが似合う女性も早々いないのではないかと思う。それはそうとしても、さっきの発言は公私混同はしないと言っている千冬らしい。一夏は姉がうまくやっていけているらしいことに安堵し、SAN値が回復した。
「お話し中のところ申し訳ありません、織斑一夏様、観光を中止にします」
「え、いきなりどうしたんですか?」
「それが……何でも織斑一夏様の専用貸し出しの手続きがあるとかで……」
「はぁ、じゃあ今から行きます、それじゃあな、千ふ……織斑先生」
「あぁ、行ってこい織斑」
そうして、一夏はホイホイと着いていってしまったのだ。みんなは気を付けよう!(某スズメバチ注意感)
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「あ、一夏君、来ましたか!」
「はい、それで、専用貸し出しと言うのは……」
ここはIS学園のIS保管倉庫。IS学園本舎とは別棟なのだ。
「あ、それなんですけど、何でも男性がISを動かした際のデータが欲しいって……」
「あぁ、やっぱりそういうのですか……」
「はい、それで……打鉄と、ラファール・リヴァイブ、どちらかを専用貸し出しするそうです。どっちにします……って、実物とデータがなかったら決められないですよね、ちょっと待っててください!」
そう言って、山田先生は奥に向かい、二つの腕輪を持ってきた。
「……あの、山田先生?」
「言いたいことは分かります、ISはどこか、ですよね?これがISです」
「……これが、IS……?」
どうみてもアクセサリーか何かにしか見えない。確か、自分が触った奴は鎧のように置いてあったと思うのだが……
「はい、これは、待機形態なんです。収納やそういうのを加味した結果こうなったとか」
「……あくまでも不確定なんですか」
そうでなきゃらしいだのとかだのは言わないだろうが。さて、どっちにしても貸し出しか。まぁ、時間はあるのだ。どっぷり悩むとしよう。
一夏が何を選んだかは禁則事項です。