「提督さん！大変っぽい！」
「どういうことだ？！」
「襲撃っぽい！近海に重巡艦隊が来たっぽい！迎撃しなきゃまずいっぽい！」
「わ、わかった！妖精さん！基地航空隊出せるか？！」
「わー！いそげー！」
「てきしゅーてきしゅー」
「しゅつげきだー」
「ひゃっはー！」
うん。なんか騒がしいけど、出撃してくれるっぽいな。良かったよかった。
んでだ、どうしようか。夕立単艦で突撃は厳しいだろうな。
「夕立。航空隊のトンボ釣りだ。行けるか？」
「行けるっぽい」
「わかった。じゃぁ夕立、命令は2つだ。絶対的に生きて帰ってくる事と出来る限りの機体の回収だ」
「わかったっぽい」
〜〜〜〜
『こちら、401。基地応答せよ』
『基地司令でております。どうぞ』
『敵は、
『了解。レーダーピケット艦は居るか？どうぞ』
『当海域には認められません。以上』
『了解。終わり』
なるほど。大丈夫かな・・・
夕立に出撃を命じない方がよかったんじゃ・・・
いや、それより航空隊に攻撃指示をしないと
『あーこちら基地司令。各飛行隊隊長応答せよ』
『411どうぞ』
『421どうぞ』
『431どうぞ』
『各隊に攻撃目標を指示する』
『『了解』』
『まず、41。本隊だけを狙え。どうぞ』
『411。本隊を攻撃了解。どうぞ』
『42。前衛艦隊を殲滅せよ。どうぞ』
『421。前衛艦隊の殲滅了解。どうぞ』
『43。41の撃ち零しを撃破だ。弾が余ったら42の撃ち零しを撃破せよ。どうぞ』
『41の支援の後、できれば42の支援了解。どうぞ』
『各隊の健闘を祈る。終わり』
これで、多分敵艦隊は撃破できるはずだ。
6隻艦隊が2個に対して雷撃機(九七艦攻)4機・爆撃機(九九艦爆)4機の飛行隊が3つ
偵察飛行隊は戦闘機(九七艦戦)6機・偵察機(零式水偵)2機だからな。
そうしたら、戦果報告まで待つしかないのか・・・
「提督。うろちょろしてどうしたんだい？」
「あっ！時雨！」
「何者かに気絶させられて病室で寝かされていたんだけど、何か知ってる？」
「あーその・・・此処に居る夕立に奇襲された」
「なるほどね。で、今夕立は何処に居るんだい？」
「敵艦隊が来て資材が無いからトンボ釣りに行った」
「単艦でかい？」
「あぁ」
「無謀だよ提督！僕も行く！出撃許可を出して！」
「座りなおせ。今考えてるから」
さて、どうしようか。戦闘に今から出ても多分間に合わない。
救難準備にて即応待機が一番ベストな気がするが、多分時雨は認めてくれなさそうだな。
はて、本当にどうしよう。艦隊指揮なんてしたことないから
大淀か長門あたりが居てくれたらよかったんだが、大破をして医務室で寝てたもんなぁ。
『緊急！緊急！基地司令！応答願います！』
『どうした！？』